

| 作品一覧 くい クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア、クイック&デッド、グース、9時から5時まで、クジラの島の少女、グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち、グッドナイト・ムーン、グッドマン・イン・アフリカ、蜘蛛女、暗くなるまで待って、グラスハープ 草の竪琴、グラスハウス、グラディエーター、グラン・トリノ、グランブルー、グリース、グリーン・ディスティニー、グリーンマイル、クリクリのいた夏、グリッドロック、クリフハンガー、クリムゾン・タイド、クリムゾン・リバー、クリムゾン・リバー2 くれ グレイスランド、クレイマー・クレイマー、クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦、クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード、クローサー、クロスファイア、クロッカーズ、グロテスク、群衆 |



☆耽美ですね、ホホ。それもうんと現代的な味。だってスキンヘッドのヴァンパイアがとても多いんですもん。この状態でこちらの世界にきちゃったらもう髪は一本もはえないやね、永久に。しかしNEWレスタト役スチュアート・タウンゼントは美麗ですわ。なるほど彼のアラゴルンも若くてさぞや美しかっただろうと思わせる。目と犬歯が素敵。見事なカリスマ。それからこれが遺作となってしまったアリーヤ。女王というには華奢な印象も受けるけど、 口の開き具合がとってもヴァンパイア。手を触れずに他のヴァンパイアを燃やしてしまうパワーは、映像的にちょっと唐突だった。なんというかもっとこう・・あんなあっけらかんとした超常現象みたいなのじゃなくて、ね。レスタトの生みの親が登場するが、演じたヴァンサン・ペレーズは知的でなかなかいい感じ。出てるって知らなかったんだけど、レナ・オリンもさすがにハマッてます。レスタトに惹かれていくジェシーを演じたマーガリート・モローはちょっと イメージが違うなぁ・・ヴァンパイアに魅せられる女の子には、やはり夢見てしまうのです。だって選ばれた存在だと思ってしまうから(とてもミーハーな見地を許して)。原作読んでいないのでお話としてはなんとも言えないけれど、映画作品としては「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の方が数倍好きです。いや、レスタトとしてはこちらの方が好みなんだけど(笑)でもブラピとタウンゼントのツーショットは今ではちょっと想像しにくいな〜結局は"そこ"に落ち着いてしまう私・・。
クイック&デッド ☆シャロン・ストーンが製作にも加わって 西部のガンウーマン?に扮しており、ある面では彼女の女王様映画でもあるのだが、出演者の顔ぶれがかなりゴージャスなので驚き。仇相手の無法者がジーン・ハックマン、その息子がディカプリオ、無法者の元手下で今はいたぶられてる牧師がラッセル・クロウ、殺された父親がゲイリー・シニーズ、 酒場の主人がパット・ヒングル、早撃ち大会の参加者にはランス・ヘンリクセンもいるのだ。顔ぶれに惹かれて見ちゃいましたね。ディカプリオなんて まだ細くて子供っぽくてカワイイし、クロウはかなりセクシーだ。ゲイリー・シニーズは出番少なくて勿体ないな。
95年アメリカ
シャロン・ストーン主演ジーン・ハックマン、ラッセル・クロウ出演サム・ライミ監督
父を無法者に殺された女性が 早撃ち大会に参加して仇を討とうとする
☆シャロンは美しいし頑張ってるけど、演技か設定か雰囲気的にかちょっと無理がある感じ。ジーン・ハックマンを主役に据えた方が面白いと思うんだよね。その方が好きなんだよね。悪役が主人公の西部劇じゃダメ?
グース ☆動物映画は ほのぼのしてて心暖まる。グースの雛達の愛らしさ、娘エイミーの飛行機を追って南へと飛んでいく映像も感動的で素晴らしい。自然の力、持って生まれた本能の偉大さを垣間見るような気がする。グースをよく手なづけて撮影したものだなと思う。
96年アメリカ
ジェフ・ダニエルズ、アンナ・パキン主演
母親の死により別れた父親にひきとられた娘が グースの卵を孵化させ育て、渡りを教える
☆「ピアノレッスン」でアカデミー賞を受賞したアンナ・パキン。わずか三年で随分大きくなったような気がするが、笑顔は変わらない。そして親娘のよきサポーター、デビッドおじさんは見た顔だと思ったら 「スリーパーズ」のファーガソンさんですね。
9時から5時まで ☆がんばれワーキングガール!というよりレディといった方がいいお年頃ですね。女ということで昇進出来なかったりセクハラされたりで 頭にきた三人組が意気投合するわけですが、時代なんですね〜。オフィスで上司に泣かされるのは今は女性ばかりじゃなくて 殿方もいっぱい泣いてますもん。上司だって泣く時代でしょ。コメディだし、内容はとってもノーテンキ。 でも上司をいたぶる彼女達の妄想、特にリリー・トムリンのは傑作。カントリー歌手ドリー・パートンの胸もすっごいです。あのジェーン・フォンダが一番線が細く見えちゃうんだから。しかしですね、上司も確かに「大したことないクセに〜」と言いたくなるタイプなんだけど、一番ギャフンと言わせたいのは、トイレでの女性社員の噂話や悪口を書き留めて 上司に逐一報告するような 点数稼ぎの同僚!女の敵は男ではなく、同じ女の中にいる の典型ですね。裏切り者に手ぬるいよ〜彼女達は(笑)
80年アメリカ
ジェーン・フォンダ主演リリー・トムリン、ドリー・パートン出演コリン・ヒギンス監督
三人のOLが横暴で身勝手なワンマン上司をギャフンといわせる
クジラの島の少女 WHALE RIDER ☆ニュージーランド、マオリ族の祖先パイケアが鯨に乗ってやってきたという話から、マオリの伝統を村の族長が代々守ってきたのだが、その伝統は風前の灯となり、族長の長男は継ぐことを拒否し、生まれた孫は男の子が死に、残ったのは女の子。成長した少女パイケアを族長である祖父は可愛がるものの、女だから伝統を学ぶことは許されない。時代の変化に対する苦悩、跡継ぎになれないことで自分を否定されるような 悲しみを感じている筈なのに、伝統を守る道を自分なりに模索するけなげなパイケア。夫と孫娘の苦悩を見守る強い女性である、パイケアの祖母。長男の苦悩、次男の思い。ニュージーランドの映画はとにかく風景が素晴らしく美しい。そこに生きる人の思いが風景と共鳴しているかのように、自然で暖かみと力強さに満ち満ちている。鯨に乗る・・パイケアが起こす奇跡には、映像で見せられると「まさか」という思いをどうしても感じてしまったが、 伝説の力を信じたい気持ちもあるから、そんなにひっかからずに済んだ。ケイシャ・キャッスル=ヒューズの、作っていない自然で子供らしい演技が胸を打つ。
02年ニュージーランド
ケイシャ・キャッスル=ヒューズ主演ラウィリ・パラティーン、ヴィッキー・ホートン出演ニキ・カーロ監督
マオリ族の跡継ぎの男の赤ちゃんが死んで、成長した双子の少女は伝統を学ぶことを許されない
グッド・ウィル・ハンティング GOOD WILL HUNTING ☆脚本が素晴らしい。マット・デイモンとベン・アフレックによるものでオスカー受賞したが、二人共イキのいい若手俳優でありながら こんな脚本を書けるなんて 大した才能だ。だから二人の演技には愛が感じられる。思いをこめた作品を慈しみながら大事に演じているのが よくわかる。心をうついいセリフが いっぱいある。ウィルのセラピストのショーン(ロビン・ウィリアムズ)の公園での言葉、整備工場で友人役のベン・アフレックがウィルを諭す言葉、いい。
97年アメリカ
マット・デイモン主演ロビン・ウィリアムズ出演ガス・バン・サント監督
孤児で虐待のために受けた心の傷のため、心を開かない天才青年と治療にあたるセラピストの交流
☆生意気そうなふてぶてしい表情の中に純な部分を垣間見せるマット・デイモンも魅力だが、髭もじゃでしんみりとした演技と存在感のロビン・ウィリアムズが素晴らしい。役と一体になってる感じがする。
グッドナイト・ムーン STEPMOM ☆主演二人が製作総指揮にあたっているのだから、それぞれ一歩もひかず熱演のバトル。しんみりした要素を含み、結末への筋立てが半分いかないうちに分かってしまうが、ジュリア・ロバーツの明るさとかっこよさ(スタイル抜群だしオシャレ)と子役の男の子の愛嬌が救い。この男の子は 小猫みたいにかわいくて キャハキャハ笑う姿は演技と思えない。でもスーザン・サランドンが幾度も大きな目をうるうるさせるのは 見ててつらいものがある。
98年アメリカ
ジュリア・ロバーツ、スーザン・サランドン主演エド・ハリス出演クリス・コロンバス監督
一人の男とその子供二人をめぐる別れた母親と新しい継母の対立と確執
☆主役二人の心の葛藤を見ていると、何もかも失いたくない(恋人も子供も元妻との友情も)欲張りな夫が悪いんじゃ!と言いたくなるが、この男をエド・ハリスがやってるから弱気になる私(笑)。誰かが弱くならないと(この場合元妻)こういう関係はうまくいかないよね。
グッドマン・イン・アフリカ A GOOD MAN IN AFRICA ☆筋書きだけ書けば、なんか結構良さそうな感じするし、現地の高潔な医師がショーン・コネリーだというのは魅力がある。しかし・・しかし・・主人公の外交官は、出世と上司の娘への想いゆえ、頼まれれば二つ返事で無茶な仕事もコーディネートするし、女好きで不満タラタラながら現地での生活をエンジョイしてる。アフリカでのカルチャーギャップも全部コミカルにしちゃってて主人公の色事中心、ネタがすぐシモに 落ちていくため、これはそういう映画なのかな・・と思ってしまい、ショーン・コネリーがちっとも生きてこないんだわ。いくら彼が魅力的だといっても、限度があるよなぁ・・ジョン・リスゴーが上司やってるんだけど、見るべき点はないよ・・。おふざけが過ぎましたね、アフリカの儀式に関するくだりは笑えないよ。
94年アメリカ
コリン・フリールズ、ショーン・コネリー主演ジョン・リスゴー出演ブルース・ベレスフォード監督
アフリカに赴任して自堕落な生活を送っていたイギリス外交官が、現地のイギリス人医師の高潔さに啓発されていく
蜘蛛女 ☆悲しき聖女の部分が残っていた悪女とか、聖女の顔した悪女なら結構好きなんだけど(どーゆー趣味)、これは悪女の顔したもろ悪女。色仕掛けの網をはり ひっかかった男は二度と逃れられないから、邦題は蜘蛛女か、なるほど。口から子蜘蛛を沢山吐き出す女の話でも、ビルの外壁を登るスパイダーウーマンの話でもなかった(笑)。レナ・オリン、コワイ。 足も露わな首締め、座る時は必ず足を広げ、ちょっとひきまくった。ゲイリー・オールドマンは慟哭シーンや自殺しようとするシーンなどでは 並々ならぬ演技を見せたが、やられまくり利用されまくり奴隷のようなFBI。まさか、そんなにFBIは無能?と思うような都合のいい展開がかなり気になったが、とにかく落ちるところまで落ちていく。
93年アメリカ
ゲイリー・オールドマン、レナ・オリン主演
マフィアに情報を流し裏金を受け取るFBI捜査官がマフィアの女王の罠におちる
☆女の怖さという点では、妻役のアナベラ・シオラの方が表現がうまかったと思うし、愛人役のジュリエット・ルイスの死んだ時の目が妙に印象に残っている。
暗くなるまで待って WAIT UNTIL DARK ☆盲目女性の恐怖と焦りを熱演するオードリーの演技が堪能できる作品。もともとは戯曲だそうで、盲目女性とその家に入れ替わり立ち代りやってくる三人の男の芝居だけでしっかり見せてくれる。紳士然としてながら次第にその腹黒さを露呈してくるリチャード・クレンナもいいが、やはり念入りな変装までして偏執的な面もたっぷり見せるアラン・アーキンが見所。彼とオードリーの対決シーンは、真っ暗な場面もうまく使って ハラハラさせるクライマックスとなっている。そこに、盲目の妻に自信を与えようとする夫とそれに応えたいと思う妻のけなげさや、同じアパートに住む少女との交流をからめて、サスペンスだけでない人間味も感じさせられ、全編通してけなげなオードリーのいじらしさが細身の体全体から強くたちのぼってるようだった。
67年アメリカ
オードリー・ヘプバーン主演アラン・アーキン、リチャード・クレンナ出演テレンス・ヤング監督
麻薬を隠した人形が別人の手に渡ったことを知った三人の男が、取り戻すために持ち主の盲目の妻を撹乱する
グラスハープ 草の竪琴 THE GRASS HARP ☆静かで美しい物語だ。グラスハープ。あの草は何だろうか、ちょっとススキの穂みたいな感じだったけど。秋の森の風景は茶色く色づいているが、不思議と寂しさではなく豊かさを感じさせる。それはこの物語が枯れ逝く寂しさではなく、枯れたものとなおも心を通わせる豊かさを感じさせてくれるからかも知れない。なんか今の私などは完全に遠ざかっていた感覚ですね・・。
95年アメリカ
エドワード・ファーロング主演パイパー・ローリー、シシー・スペイセク出演チャールズ・マッソー監督
両親を失った少年がひきとられた家の女主人姉妹の二人の生きる姿を静かに見つめる
☆エドワード・ファーロングが多感で素直な少年を演じ、その素直さゆえに相手にずっと寄り添っていてとばっちりを受けて傷つく役回りをまたも見てしまい、とても切なかった。彼はまたこういう役が似合うのだけど・・「T3」でも観られなくなってしまったし、彼のカムバックを待ちたい。さて、主人公の少年は母を亡くす。若く美しく献身的だったらしい母の死が父の死を招き、彼はある姉妹の家にひきとられる。 妹(シシー・スペイセク)は家の経済面を切り盛りするやり手の女性で、一方姉(パイパー・ローリー)はお洒落などには興味がなく、台所と森で薬草を調合するのに一日の殆どを費やすような女性。互いの生き方を理解出来ない二人は、ついに決裂して姉は黒人の女中と共にツリーハウスに家出、少年もついていく。やがてこのことは町の人々も巻き込み、家出組は 世間体からちょっとはみ出した人達の集まりとなる。 その騒ぎは小規模だけど、考えや生き方の違うもの、弱きものを排除しようとする人間の原点を描いているように思う。そして愛の連鎖をとくくだりはしみじみとした余韻を残す。ウォルター・マッソー、ジャック・レモン、ショーン・パトリック・フラナリーにチャールズ・ダーニング、ロディ・マクドウォールなど出演陣もなかなか豪華。
グラスハウス ☆う〜ん、リーリー・ソビエスキーを楽しむ映画としてはいいと思うよ。親にちょいと反抗しながら気楽に友人達と楽しんでた16歳がいきなり孤児、残された遺産の多さに驚かされながら後見人夫婦によってマリブのガラス張りの豪邸へ弟と共にひきとられていく。でもどうも様子がおかしいと思った彼女が探りを入れて、夫婦の真意に気づくが敵もさるもの、やがては 命をも狙われる。長身のリーリーちゃんがこ〜わい目して夫妻に挑んでくのが見ものかな。あとはすさんだ顔に吃驚させられたダイアン・レインでしょう。この後見人夫婦がグラス夫妻という名前で、ガラス張りの邸宅に住まうんですね。ガラス張りで常に誰かに見られているような恐怖はそこそこ、アクションシーンでこのガラスがガッシャンガシャン割れるのかと思ったら 家には全く損傷なし(高いお宅でロケしたのかしら)、リーリーちゃんのゲーム大好きな弟がキーパーソンになるかと思えば それもう〜む・・というところで、筋書きもあちこち不完全燃焼気味で終わってしまった。
01年アメリカ
リーリー・ソビエスキー主演ダイアン・レイン、ブルース・ダーン出演ダニエル・サックハイム監督
両親が事故死、隣家の夫婦が後見人となってひきとられた姉弟がきなくささを感じ取る
グラディエーター GLADIATOR ☆特に望んでいるわけでもないのに(兵の信頼は望んだろうが)、皇帝からも皇帝の娘からも愛され、兵や民衆の絶大な支持を集める将軍と、強く激しく望んでいるのに皇帝の愛も皇帝の娘の愛も得られず、民衆の支持を得ようと苦悩する痛々しくこざかしい新皇帝。器といえばそれまでだが、世の中なかなかうまくいかないものですのう。 先代からローマを託されるほどの英雄だったのが、腹黒い新皇帝に忠誠を誓わなかったために全てを奪われ、コロセウムで死を見世物とする奴隷のグラディエーターとして生き長らえる。その圧倒的な雄々しさをラッセル・クロウが堂々と見せている。
00年アメリカ
ラッセル・クロウ主演リドリー・スコット監督
皇帝からローマを譲られようとする程の英雄だった将軍がローマ帝国の策謀に巻き込まれ、奴隷の戦士となる
☆冒頭から大スペクタクルの戦闘シーンに目をみはる。重い甲冑と鋼の剣のぶつかり合う鈍い音が、森の中でコロセウムで生々しく響き渡る。リドリー・スコットの飾りすぎずにガッチリとまとめた映像センスが大変魅力的だと思う。スケールが大きく見事な映像と、やたら多くの人物を動かさず本当に主要な人物だけに絞った ストーリーのわかりやすさが 成功しているように思われる。
グラン・トリノ GRAN TORINO ☆頑固で口の悪い老人。息子達にもその嫁にも孫にもうるさがられ、異世代ともうまくやっていけないし、異民族に強い偏見を持ってるし・・でもこの人間像は全然特別じゃない。元フォードの組立工で愛車は新車のようによく手入れされたグラン・トリノ。朝鮮に出兵した過去を忘れられないでいる。体に変調をきたしていて・・と、細やかに描かれたウォルト・コワルスキーという人物、演ずるイーストウッド。 彼が過去に演じてきたさまざまな役の面影があちらこちらによぎり、なんだか嬉しくて思わずニンマリしたくなる。ウォルトの言葉や困惑などがおかしくて、笑ってしまうシーンもとても多い。そしてウォルトの隣家のモン族の一家、特に真面目だがやや気弱な少年タオとの交流が丁寧に描かれ、"老人と子供、もしくは少年"という構図に大変弱い私はツボのど真ん中をつかれた。ウォルトが選んだ人生の落とし前のつけ方、これがもう あまりに素晴らしい。マカロニウエスタンのガンマンもダーティーハリーも、今は思いのままに相手を撃ち殺せるわけにはいかないのだなあ・・イーストウッドによるイーストウッドのための映画。傑作だ。
08年アメリカ
クリント・イーストウッド主演、監督ビー・ヴァン、クリストファー・カーリー出演
妻を亡くし一人暮らしとなる、人種差別的偏見を持った老人が隣家のモン族の移民一家と交流するようになる
グラン・ブルー ☆海がものすごく美しい。地中海の美しさにイルカの泳ぐ姿、それを作り過ぎずに自然にとらえた映像に好感が持てる。幼い頃はモノクロ画面なので、カラーで見たくてしょうがなかった。
88年フランス
ロザンナ・アークエット、ジャン・マルク・バール、ジャン・レノ出演リュック・ベッソン監督
幼なじみであるフリーダイビングの名人二人のライバル対決と友情と愛
☆ジャック・マイヨール(J・M・バール)を見ていると、彼は人間の肉体を持っているものの 魂はイルカだったのではないか・・と思えたりする。だから陸での人間づき合いはあまり得意ではなく、海の中に幸せがあるような顔をしていたのか。そんなジャックを愛していながら 人間女性の体と心を 持ったジョアンナ(R・アークエット)は可哀想だ。でもジャックを責める気にはならない・・それがジャックの自然の姿だと思うから。エンゾ(ジャン・レノ)はすごくイイヤツで、お山の大将だけどママには頭が上がらない・・というジャイアンのようなキャラだが、話が進む程 その人間としての魅力が 画面にあふれてくる。いつのまにか太陽のようになっているエンゾの存在を感ぜずにはいられなかった。深い味わいのあるドラマだ。
★ただ一つ。日本の潜水チームがひどく滑稽に描かれてるの。そんなに奇異に映るのか?日本人て。
グリース GREASE ☆歌がひたすら懐かしい。「愛のデュエット」とか「思い出のサマーナイト」とか、ラジオで散々聴いたヒット曲だもの。いや〜オリビアもトラボルタも若い!でも取り巻きも含めて高校生にしちゃ大人すぎる(笑)ダンスパーティーでのトラボルタは黒スーツにピンクのシャツとソックスなんだけど、これが「ウエストサイド・ストーリー」のジョージ・チャキリスのスタイル(こちらは紫)で、 「わかってるね」という気分だし、カーレースシーンは「ベン・ハー」だし(笑)、ジューン・アリスンとかが出てた懐かしのスクール・ミュージカルのスタイルにも似ててなかなか楽しい。歌はやはりオリビアが大きくリードという感じだけど、私はトラボルタがよかった。友達の手前、かっこつけちゃう(でもさらりとしてる)その態度がいいし、ダンスになるとさすが。足さばきは当然だし、リフティングだって軽々だもの、 お見事。タイプの全然違う二人が、相手のために 相手に合わせるために変わろうとする優しさがいいのかな。描き方は極端だけど、セクシーな姿じゃなくて相手が変わってくれたっていうその気持ちにやられたんだよね、ダニーは。私が観たのはTV放映の吹替えだったのだけど、なんと。トラボルタが野口五郎でオリビアは桜田淳子!いや〜ん、時代を感じちゃうよ〜(爆)
78年アメリカ
ジョン・トラボルタ、オリビア・ニュートン=ジョン主演ランダル・クレイザー監督
ひと夏の恋におちて別れたはずの恋人二人が、ハイスクールで新学期に偶然の再会をするが・・
グリーン・ディスティニー ☆深い響きを持った魅力的な音楽だが、それがとても控えめなのが逆に印象に残った。美しい竹の緑色や光の少ない夜の場面の多さなど、日本の時代劇との共通性も感じさせて興味深い。特に月明かりの下で戦うシーンで 刀の刃の銀色が白っぽく光る映像などが美しい。
00年中国・アメリカ
チョウ・ユンファ主演ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー出演アン・リー監督
伝説の剣グリーン・ディスティニーを手放し引退を考える剣士だが、その剣が何者かに盗まれる
☆ワイアーアクションを多用し、フワリフワリと飛びまくるが、それがちょっと軽すぎてスピード感が足りなかったため、やや不満が残った。殺陣の時のスピードは凄いのに、跳んでしまうとちょっと・・早回しするといいかな。チョウ・ユンファのかっこよさはさすがです。もっと彼の戦いシーンが見たかった。チャン・ツィイーも戦うシーンとても多くて、 よくこなしたと思う。荒野で盗賊の頭領相手にした時の、異常な程 武術も気も強い貴族のお嬢さんぶりが良かった。いや〜あんなに強いのに、陥落する時は・・ってのが やっぱり女だね〜みたいな感じで苦笑。最終的にはソレでもいいですが、もうひとひねり欲しかったわ。
グリーンマイル THE GREEN MILE ☆さすがだ、三時間以上だが手堅く作られた感動作。死刑囚だけが収容されている棟の 電気椅子に続く廊下は緑色だからグリーンマイル。すっかり老人となった元看守長が、死だけが先で待っている自分の今の状態をグリーンマイルとかけて、死を目前にした生き方を問うてくる。彼が看守だった頃、病や失われたばかりの命を元に戻す 癒しの力を持った巨体の黒人ジョン・コーフィーが死刑囚として送られてくる。その奇跡の力を通して、看守達は 人として生まれた悲しみや邪悪な魂の存在を知ることになる。1930年代のアメリカの 豊かな大地にあふれる自然とラジオから流れるハッピーな音楽が のどかな安らぎを与えてくれ、そんな中に花開く不幸な出来事が ことさらに 悲しく感じられる。
00年アメリカ
トム・ハンクス主演マイケル・クラーク・ダンカン、デビッド・モース出演フランク・ダラポン監督
老人が、死刑囚だけの棟の看守をしていた頃の奇跡的だが悲しい経験を語る
☆何回か泣けるポイントがあったけれど、クライマックスで若い看守役バリー・ペッパーが涙でぼろぼろになってるのがキましたねぇ。看守も人の子だものねぇ。
クリクリのいた夏 LES ENFANS DU MARAIS ☆第二次世界大戦勃発前のフランス。五歳のクリクリは二人の兄と両親と、父親の仕事仲間のおじさんと貧しいながらも自由な生活を送っていたが、その年に知り合った人達や出来事は忘れられないものとして彼女の心に残る。それを回想する物語なのだが、動員をとかれて流れてきて居着いたおじさんガリス役のジャック・ガンブランが素敵すぎる・・。好きになってしまった。歌を歌ったり摘んできたスズランを売ったりというリトン(クリクリの父)とガリスの生活ぶりに 魅了され、裕福なアメデやペペも沼地の家へやって来る。庭起こしの途中で大雨に降られれば「こんな雨の後はエスカルゴが沢山出てくる」と言い、脱ぎ捨てた靴が汽車に踏まれてズタズタになれば「もう足を痛めなくてすむ」と言う、人生の楽しみ方をよく知る彼らが素敵だ。人生を心豊かに楽しむ男達に対して、リトンの妻やペペの娘といった女達はどうしてガミガミと・・と思ってしまうけれど、男だけで集まって楽しんでるんだもの、女だって楽しみたいのよと思えたり。 しかし終わりの時は必ずやってきて、だからこそ人生は楽しめるものなのかも知れない。酔ったリトンが怒らせたために、暴れて刑務所に入り、何もかも失ってしまったボクサーも出てくるのだが、このボクサーがリトンにおよぼす危険にハラハラさせられるものの、肝心の部分では笑わせられるのもいかにもフランス風なのかな。死にかけたボクサーを救ったのが、刑務所入りのために試合に出られなかった時に、怒った観衆がリングに投げたタイヤというのもいい。人生悪いことも沢山起きるけど、 よくよく考えたら悪い中にいいことだってあったんだよねぇと思わされるような。ちょいと考え方を変える心の自由な豊かさを持っていさえすれば。人生最後まで捨てたもんじゃないんだね。
99年フランス
ジャック・ガンブラン、ジャック・ヴィルレ主演アンドレ・デュソリエ、ミシェル・セロー出演ジャン・ベッケル監督
クリクリ五歳の時の沼地の生活と知り合いの人々や出来事を回想した物語
グリッドロック ☆ティム・ロス目当てで見たが、音楽がスチュワート・コープランド。ポリスファンの私には一粒で二度おいしいかも。ヤク断ちのリハビリを受けようとするが保険にはいってないため、新年から一日中たらい回しにされるストレッチとスプーンの白人黒人コンビ。お役所仕事の気がきかなさや、本当に必要とする人の立場になって 考えられていないサービス、マニュアルどおりで融通のきかないシステムなど、思い当たることのもろもろを痛快に皮肉っている。腹立てて怒鳴りまくるストレッチ(ティム)の言葉に全く同感だった日本人がここにひとり。
96年アメリカ
ティム・ロス、トゥパック・シャクール主演
バンド仲間がヤク過剰摂取で倒れたため、自らもヤク断ちを決意しリハビリを受けたい白人黒人コンビの東奔西走
☆ティムとトゥパック・シャクールのコンビがまたいい。ストレッチが無茶するタイプなのでスプーン(トゥパック)がフォローにまわらなきゃならないのだが、腕を撃たれたストレッチ見て、二人でケガして病院にかつぎこまれりゃ早いと考えたスプーンが小型ナイフでストレッチに腹を刺させるシーンなんて 妙におかしかった。 この後射殺されたトゥパックの遺作とのこと。作品の軽妙ながら 不思議な余韻の残るタッチがなんとも悲しい。
クリフハンガー ☆冒頭の救助シーンから手に汗握る展開で、ハラハラさせられる。そして武装グループによる大金強奪へと話が進むので、めりはりがきいてる。見てるだけでこわい絶壁や細い尾根を登ったり 歩いたりしているシーンをスタントなしでやったというスタローンには恐れ入る。それだけの臨場感をカメラがとらえており、 大仕掛けではないゆえの自然なアクション作品となっていると思う。
93年アメリカ
シルベスター・スタローン主演ジョン・リスゴー出演レニー・ハーリン監督
仲間の恋人を救えぬ心の傷を持った登山レスキュー隊員が強奪された大金の回収をさせられる
☆ジョン・リスゴーが悪役である。いい人の役(「ガープの世界」とか)が印象に残っているだけに ちょっと意外な感じもしたが、しっかりサマになっている。
クリムゾン・タイド CRIMSON TIDE ☆潜水艦映画大好きなのだが、出航から暫くは わりとのどかな?描写で 特に潜水艦モノらしい魅力を感じられずにいた。敵(ロシア)の潜水艦に接近してから俄然テンションも上がってくる。受信機の故障により ミサイル発射命令の後で送られてきたメッセージが受信出来ず、艦長と副長の意見が分かれる。 そのまま発射準備を進める艦長と メッセージが中止命令だったら・・と二の足を踏む副長と。暴走する艦長の更迭か 副長の謀反か・・と上官達の意志判断も分かれて緊迫する中、発射へのカウントダウンは続く。ちょっと「ケイン号の反乱」を思い出してわくわくしたが、スリリングな展開をデンゼルとハックマンの 演技合戦が更に盛り上げる。
95年アメリカ
デンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマン主演トニー・スコット監督
ロシアの反乱軍へのミサイル発射をめぐって対立するアメリカ潜水艦の艦長と副長
☆デンゼルがまっすぐなすごくいい目をしているのが印象的。ハックマンは悪役が多いけど、今回みたいに考え方の問題で 本当に悪い人じゃないというのも 人間らしくていいかな。
クリムゾン・リバー ☆「セブン」みたいな猟奇的な死体、舞台となるのは雪山に程近い閉鎖的なエリート大学。そこで一体何が起こっているのか・・無残な死体とサスペンス、雪山アクションから格闘・カーアクションと フランスが金かけてハリウッドみたくやりたかったことが盛り沢山につまっている。フランス語のセリフ、石畳、石造りの建物・・ ドラキュラの世界と現代的な恐怖が混在しているような感覚にとらわれてくる。結構恐いですよ。しかも謎だらけ。わからんぞ、細かい部分がどうも納得出来ない。映画見た足で本屋寄って原作本買った。これから謎解き(笑)
00年フランス
ジャン・レノ主演ヴァンサン・カッセル出演マチュー・カソヴィッツ監督
大学職員の惨殺死体発見と200キロ離れた街の墓荒らしが結びついて 奇妙な事件が見えてくる
☆ジャン・レノ、渋くてかっこいい。大きな背中がたのもしい。ヴァンサン・カッセルもいい動きをしてる。でも二人以外の警官は一体何してるんだか。立ち話以外にやってることあったかな?フランスの警官も多くはあんなにボンヤリしてるんでしょうか?
クリムゾン・リバー2 LES RIVIERES POURPRES 2 - LES ANGES DE L'APOCALYPSE ☆おどろおどろしい映像に犬嫌いを克服したらしいニーマンス警視、二つの事件が結びつきタッグを組むことになる若手刑事レダ(マジメル)のアクション・・と前作との類似性も見られるものの、ストーリーが面白くないぞ・・。前作も謎だらけになって原作読んだらすごく面白かったというのがあるんですが、今作はリュック・ベッソン脚本のオリジナルで、話の面白さを比較するのは酷なくらいの差。フード付黒マントの修道士なんてナズグルですよ、走るナズグルね。短剣抜いたら本当にナズグルそっくりだった。 しかも中盤からリー様登場だし。でも正直クリストファー・リーが出てきた時点で話が読めてしまい、うんざりな展開になってしまったなぁ・・安易な展開だ(^^;)。また続編が作られるという説はマジっすか!?確かにレノが続編引き受けるだけあってニーマンスはとても魅力あるキャラです、特に前作の原作はね。でもね、原作どおりの最後でよかったんじゃないかと思うよ・・今は本当に。
04年フランス
ジャン・レノ主演ブノワ・マジメル、クリストファー・リー出演オリヴィエ・ダアン監督
ロレーヌ地方の修道院の壁に埋められていた死体を発端に、12使徒にからんだ事件にニーマンスが挑む
グレイスランド FINDING GRACELAND ☆大人のための寓話。とてもやさしい気持ちにさせられる、騙されたと思って観てほしいと思わされる素敵な佳作。ラスト近く、涙で心を洗われるような気分になる。最愛の妻を亡くしたショックから立ち直れないでいる医学生のバイロン、ブルーのキャデラックは事故を起こした時のまま、運転席側がドアもなくボロボロ。そんな彼の車にヒッチハイカーが。エルヴィスと名乗るその男は、命日が近いから故郷のメンフィスに帰るんだと言う・・。ハーヴェイ・カイテル扮するこの男が はたして本当にエルヴィスなのか?死んだ筈のエルヴィスなのか?そんなことがどうでも良くなる素晴らしい話。愛する人は帰ってこない、傷は二度と癒せない、そう思って傷ついたその日から全く前に進めないでいる人間に、再生は可能なのだと教えてくれる癒しの天使。この世を去っても、その人のことを忘れず愛し続け、その人を想うことで生きる力を得る素晴らしさ。製作総指揮にプリシラ・プレスリーの名が。だからってそんなに強烈なプレスリー色があるわけではなく、 アメリカが愛したキングとして象徴のような存在で作品に色を添える。ハーヴェイがプレスリーに似てるかどうかというのは、当然気になるところだけど(正直あまり似てるとは・・笑)ハーヴェイの持つ人間としての愛らしさとかっこよさ、哀れさと優しさが滲み出ていてとても魅力がある。泣かされた〜また惚れた。そしてブリジット・フォンダがモンローのそっくりさんで出てくるのには吃驚。似てないけど似てるように見えるのがスゴイ。素顔で出てきた時は彼女の顔だったので安心した(笑)
98年アメリカ
ハーヴェイ・カイテル主演ジョナサン・シェック、ブリジット・フォンダ出演デヴィッド・ウィンクラー監督
一年前に妻を事故で亡くして傷心のバイロンは、エルヴィスと名乗るヒッチハイカーを車に乗せメンフィスに向かう
クレイマー、クレイマー ☆昔これを見た時、自分から家出しておきながら 落ち着いたら「親権は母親がふさわしい」と息子を取り返そうとする母親の身勝手さにすごい腹が立った。自分が母親になって見てみると、そりゃあ子供が大怪我したり なんとなく世話が行き届いてないなぁ・・と感じたら、自分が引き取りたくなる気持ちはよくわかるのだが、 それならやっぱり連れて出ればよかったんだよ・・一度捨てたんだから、取り返せないミスだね。
79年アメリカ
ダスティン・ホフマン主演メリル・ストリープ出演
仕事一筋だった男が妻に家出されて、家事や幼い息子の世話でてんてこまいしながら家庭を見つめ始める
☆二人でフレンチトースト作るシーンに始まって、どうということもない朝や夜をパパと息子が 特に話すこともなく一緒に過ごすシーンの描写が なんとも言えず好き。こうして愛は育っていく・・と本気で思う。映画の中でいつも大事件が起きてなくちゃいけないと思わない。本当にどうってことのないシチュエーションにも描けるものはある・・と。 ありふれた日常生活の中に幸せはころがってる、となぜかしみじみしちゃった私なのでありました・・。
☆パパと別れることになった坊やの涙が とてもいたいけ。ママかパパかどっちかとしか暮らせないってのを あんな小さな子供が理解するのは大変なことだろう。親同士だけの事情で夫婦が別れちゃいけないな〜と強く思わされた涙でした。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 ☆しんちゃん映画には佳作が多いのは知ってたけど・・これもまたよく出来てるよ、戦国時代の武士と姫の恋物語に合戦の壮大さ、武士の生き様がしっかり描かれてよく出来たお話になってる上、しんちゃんワールドと実にうまくかみ合わさってるの。特にラスト30分は素晴らしいです。泣けたもの、マジで(「ブタのヒヅメ大作戦」と「嵐を呼ぶジャングル」でもウルウルした前科があるのだけど)。うちの子供達はしんちゃん映画をほぼ制覇してるし(私は数本のみ。今後はつきあって一緒に観るわ)、 TVオンエア版もよく観てるので、私もネタの知識はある程度あるものの、ここぞという時には二人に教えて貰えたし、楽しいいい映画観賞のひとときだった(笑)。息子いわく、今回のしんちゃんはそのラスト30分まであまり活躍してないのが物足りないとのこと。そだね、確かに口とギャグは冴えてるけど、イマイチ動かないよね。まぁ、そこはお侍さんと姫がいいとこ持ってく関係上、お子ちゃまの出番じゃないのは致し方ないかも。でもラスト30分のしんちゃんはいいじゃん、素晴らしい子だったぞ。 母は涙ごまかすのに苦労した(笑)。とうちゃんもみさえ(かあちゃん)もナイス。ひまわりはちと影薄かったね・・。私はねねちゃんのウサギ殴りネタが好きなので、出てきて満足(笑)あ、クレイアニメとイラストだけといってもブリブリざえもん(←実は好き)が出てきたのも嬉しい。そしてラストの子供にはやや難しい部分は私が御礼に解説。さすがというか、ほんとアッパレな出来の作品でした。
02年日本
原恵一監督
庭に掘った穴からしんのすけ自身の手による手紙が出てきて、しんちゃんも野原家も戦国時代にタイムスリップ
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード ☆わわっキッキルゴアだぁ〜〜ブシェーミだ!!!やっぱり侮れないわよ、映画版しんちゃんは。一家揃って犯罪者にされ、謎の集団に追われる立場になった野原一家、パパのひろしにママのみさえ、しんちゃんに妹のひまわり、飼い犬のシロは、晩の高級焼肉を家族でつつくという希望のために、追っ手をふりきり、熱海が本拠地だという集団のアジト(笑)に乗り込み、家族の力を合わせて戦う。野原一家の活躍ぶりにはうちの子供達も大笑いで、これはいつもの「しんちゃん」なんだけど、オトナ向けのネタとしか思えないのが 、白衣のおじさんがブシェーミなんですわ(爆)しかもしんちゃんにまで「ヘンな顔のおにいさん」とか言われてる(笑)それから大ウケしちゃったのが、追っ手集団が三つあるのだけどその一つのボス、堂ヶ島少佐ってのがまんまキルゴア。「地獄の黙示録」のデュバルさんのキャラなんです。一人で笑ってたので子供に不思議そうな顔された・・うちの子達はブシェーミはわかるんですけどね(笑)。他にもかなりネタが仕込まれてると思うんだけど、さりげな〜く「スパイダーマン」みたいな「E.T.」みたいな「ブラックホーク・ダウン」みたいな シーンとか使ってる。このシーンどっかで観たぞ・・もしかして・・?というのがかなりありました。そしてもう一つのポイントとしてタイトルからわかるように焼肉にエールを送ってるんですね、それだけじゃない、悪?の本拠地が熱海ですから、観光街・熱海に栄光あれ!もですね。ちょいとだけ出てきたアイドルのトモちゃんというのがいて、声が華原朋美だった(主題歌も)・・う〜ん、焼肉、熱海、トモちゃん。逆風に負けるなってとこでしょうか。でも今回は涙を誘うほどのドラマ的盛り上がりはなかったなぁ。ボスはマインドコントロールの"あの人"みたいだし。 みたいじゃなくてきっとそうだ(汗)。ついでに新作「夕陽のカスカベボーイズ」の予告を観たら、ブロンソンが出てる(笑)ジーン・ハックマン似もいたような気がするし、元ネタに「夕陽のガンマン」があるならイーストウッドやリー・バン・クリーフの特別出演もありうるのか!?TV放映、楽しみに待ってます(笑)
03年日本
水島努監督
白衣のおじさんの乱入から野原一家の日常は大異変、突然犯罪者扱いされて追われる身に
クローサー CLOSER ☆まず主要四人が小説家、写真家、ストリッパー、医師というのがいかにもだなぁとちょっと思わされた。ロンドンが舞台で男二人はイギリス人、女二人はアメリカ人(もともとの設定もそうなのか?)、オリジナルが舞台作品なのでとにかく四人ともよく喋る。特に男二人が思っても口に出すのは憚られるようなことをバンバン口にする。個人的好みから言うと、アナタ達喋りすぎ〜映画なんだからいちいち口にしないで目で語れよ仕草で語れよ、その方が素敵とか思ってしまった(笑)。ジュード・ロウも情けないほどチャーミングだし、クライヴ・オーウェンも正直すぎてかわいいくらいで、共に目や仕草でも十分語ってくれてるんですが。 二人の演技力ならセリフいらんのに、と思われたほど。嘘と真実、愛しているから、より近づきたいから(クローサー)本当のことが知りたいと思うその気持ちに嘘はないと思う。でも甘美な嘘の中に本当の想いがこめられていることもあるし、真実だって受け取る側の気持ち次第でただ残酷でしかないこともある。複雑な男vs.女、男vs.男の駆け引き。何が真実なのかはわからない。「本当よ」と言われたところで嘘かも知れないし、きっと嘘だと思ったことが案外と真実かも知れない。当人でさえ嘘か本当かよくわからないことだってあるんだもの。ナタリー・ポートマン演ずるストリッパーのアリスが一番ポイントになってる気がする。男二人がエロチャットを 楽しんでるシーンが、嘘の中の深層心理を浮き彫りにしているようで面白かった。
04年アメリカ
ジュード・ロウ、ジュリア・ロバーツ主演ナタリー・ポートマン、クライヴ・オーウェン出演マイク・ニコルズ監督
クロスファイア ☆矢田亜希子ちゃんて 一途な感じがするし、目つきが結構きつめなので、こういう役がよく似合う。悲しみや憎しみ、恐怖の感情などを炎に変えてさまざまな物を焼くことが出来るのだが、このような特殊能力を持つ人間、それも女性の常として自滅的な悲しい運命をたどっていく。熱くなってる相手に飴を差し出すところが いかにもオバサンぽい 女性刑事役の桃井かおりが なかなかいい味出してると思うけど、女性陣に対して男性陣は一様に中途半端な感じがして どうもサマになってない。相手役の伊藤英明もなんか一本調子で凡庸な気がするのだが・・。宮部みゆきの原作は読んでいないが、たぶん原作の方がいいだろうと思う。
00年日本
矢田亜希子主演 桃井かおり、原田龍二出演
情念の力を炎に変えることが出来る女性が辿る数奇な運命
クロッカーズ ☆見終わってから製作にマーティン・スコセッシが携わってることを知った。なるほど〜〜という感じである。内容的にはもう一つ★ふやしたいものなんだけど、ワタシ的にはやはりかなり重くて沈んだから・・ラスト近くで一気に浮上出来たのは良かった。クロッカーズというのはドラッグの売人のこと。中心になるのは黒人の若者達だ。彼らは 束ねるボスからの教えで ドラッグを一度でも服用すれば あとは人生を転落、死ぬまで苦しむ恐ろしいものだとよく知ってる。だから自分の大事な人達には「殺す」と脅すほど 絶対に手を出さぬよう言い続ける。その一方でドラッグを売るのはビジネスなのだ。ボスから頼まれる。まとまった金がはいる。やめられない。彼らから買うのは白人も多い。しかしこんな闇の仕事ゆえ、ドラッグ関係の殺人事件が 後を絶たない。この作品の冒頭では、なんと実際の犠牲者達の姿が次々と映し出される。全て、銃弾を体に撃ち込まれた黒人達の血に染まった生々しい死体ばかりである。子供すらいる。あまりの衝撃で、もうここで心が凍りつく。続く本作品での逃げ場のない苦しみを目のあたりにすると、本当に沈みますよ。音楽はいいんだけどね。
95年アメリカ
ハーヴェイ・カイテル主演デルロイ・リンド、ジョン・タトゥーロ出演スパイク・リー監督
若い黒人のドラッグ売人が関係している殺人事件を白人刑事が執拗に追う
☆そんな沈んでて何故浮上出来たのか。ハーヴェイ・カイテル扮する殺人課刑事がいいのだ。執念深く事件を追う彼は、この話の中心となるストライクという売人を窮地に追いつめる。まるで敵みたいだ。だが黒人の殺しという軽い扱いをせず、信念で激しく食いついてくる彼の情の篤さにラストでほろっとくる。ラスト数分が素晴らしく、車窓から見える夕焼けの大地に 黒人をアフリカから 連れてきた白人は そのことを今どう感じているのだろう・・とふと思った。
グロテスク ☆紗のかかったような色を抑えた映像で、ゆっくりしっとりと物語は進む。恐竜の骨や爬虫類、食料となる吊るされた動物が点在し、蝋燭を灯すあやしい雰囲気に包まれた屋敷を舞台に いかにも何か腹に持ってそうな執事フレッジ(スティング)を始め、偏執的な主人、執事と浮気する奥方、一途すぎる 一人娘、酒浸りの家政婦(スティング夫人でこの作品のプロデューサーでもあるトルーディー・スタイラー)などなどクセのある人達ばかりで お膳立てはかなりイケてるのだけど。もうちょっとヒネリが欲しいというか、ぞくっとさせるシャープな演出が欲しいというか。なんかのんびりしてる。「悪魔のくちづけ」 も こんなカラーだったかな。陥れられる貴族に浮気する奥方、浮いている娘。イギリスってこういう話が好き?
95年イギリス
スティング主演アラン・ベイツ、トルーディー・スタイラー出演
恐竜の研究にうちこむ貴族の家に 企みを持つ執事がはいりこんで・・
☆執事の制服に身を包み、男も女も誘惑しちゃうスティングは素敵だけど、ちょっと演技かたいかな。トルーディーはちょっとくたびれた雰囲気が あぶない感じをよく出しててこわいです(笑)。イギリス映画の味のある常連脇役俳優さん達を何人か見つけたのが 楽しかったですね。
群衆 MEET JOHN DOE ☆前半はコミカル、新ブリテン紙の新しい編集長の名前を扉のガラスに書いてるおじさんとか、元野球選手のホームレス(ゲイリー・クーパー)が自殺志願者で社会批判の知識人ジョン・ドーに仕立て上げられ、高級スーツを身にまとい、架空野球ゲームをホテルの部屋で繰り広げてるノーテンキぶりなど、笑わされるシーンが多い。ところが自分の首をつなぐために刺激的なでっちあげ記事を書いた女性記者(バーバラ・スタンウィック)が亡き父の思想に感化され、ジョン・ドーの中に父の面影を求めるようになってからシリアスな色が出てくる。 あやつり人形だったジョンが、隣人愛に目覚めた労働者達の善意の星となり、騙している罪悪感と共に彼自身が名もなき大衆の代表としてのジョン・ドーの思想に感化されてドーを実体化していく過程が描かれていく。大佐と呼ばれるホームレスの親友(ウォルター・ブレナン)が、金にまとわりついてくる亡者の存在を説き、ジョンを哀れむ一方で彼に寄り添い続けるのがいい。全米に広がったジョン・ドー・クラブとジョン支援する亡者の野望がぶつかり合うクライマックス以降は、ジョンの命がどうなるのか本当にハラハラさせられる。前半のノーテンキが 嘘のような緊迫感。雨に濡れてしおれたコート、恐れおののき傷ついた暗い目をしたゲイリー・クーパーを見ていると、彼がどうなってしまうのか不安でたまらなくなる。幸せそうにハーモニカを吹き、カメラの前でおどけた表情を見せていた屈託のなさを前半で見ているからこそ、ここまで追い詰めた全てのものが呪わしく思えてくるが、そのどちらもがアメリカの顔なんですね。しかし一方で、世界中にはゲイリー・クーパーの姿を持たないジョン・ドーが無数にいて、実際にたかられ潰され命を落としているのだということを想起させられる。映画は救いのあるラストになっているが、後味は苦い。
41年アメリカ
ゲイリー・クーパー主演バーバラ・スタンウィック出演フランク・キャプラ監督
新聞社を解雇されかけた女性記者がでっちあげた自殺志願者ジョン・ドーが評判になり、一人の男が本物に仕立て上げられる
