ACTOR


Edward Norton エドワード・ノートン

1969.8.18 アメリカ メリーランド州生まれ

1996. 「真実の行方」アカデミー賞 助演男優賞ノミネート。ゴールデン・グローブ賞 ドラマ部門 助演男優賞受賞。

1998. 「アメリカン・ヒストリーX」アカデミー賞 主演男優賞ノミネート。



タイトル前の は、管理人主観のノートン的満足度。 が最高。 は未見。

インクレディブル・ハルク(2008)...ブルース・バナー
ガンマ線を大量に浴びて細胞が変化、心拍数が上がると緑色の巨体のハルクに変身してしまうため、心拍数コントロールを体得し、兵器としての人体実験を依頼していた軍の追跡から姿を隠す科学者。何しろ怒りを爆発させてはいけないので常に平静を保とうとしているし、隠れた身なので 一見地味なヒーロー。でもそこはノートン、知性がたっぷりだし、着痩せするスマートな体とハルクとの対照的な落差がまたよく生きていて、ヒーローとしての華々しさより内面の悲しさが際立っているのがとてもいい。彼の好演によりハルクにさえいとおしさを感じるようになるのだから・・ 気を持たせるラストだったけど続投はあるのか!?

幻影師アイゼンハイム(2006)...アイゼンハイム
父親は家具職人、少年時代から不思議な奇術の腕を持っていて身分の違いから公爵令嬢との仲を引き裂かれた後、中国などで腕を磨きウイーンに戻ってきた幻影師アイゼンハイム。巧みな術と権力に媚びない不遜な態度、自らを危険な立場に送り込みそうでありながら幻影師らしく かわしていく。謎めいた彼の真実とは・・。スマートでクール、指の動きの美しさが見事。でも最後まで見てなるほどノートンの持ち味が生きてると思った。どちらかというと抑えた役だが、彼ならではの存在感。警部に「腐ってる」と皮肉なあきれた表情を見せる、その顔と仕草がすごく好き。

ダウン・イン・ザ・バレー (2005)...ハーレン
サンフェルナンド・バレーで暮らすカウボーイスタイルの青年。本物のカウボーイなのか自分でそう思い込んでるだけなのか(たぶん後者)常に二丁の銃を下げ、服装もカウボーイスタイルで乗馬好き。部屋の中ですっかりなりきって銃を構えている姿に漂う危なさが強烈。 ジーンズだけの上半身に目がクギヅケ。ラブシーンも前半は多く、目を楽しませてくれる。しかしそのうまさが当然の役者になりつつあると今回初めて思った。カメレオン俳優だったのに・・。と言いつつ不器用に手紙を書くシーンなんかがすごくよかったなぁ。

キングダム・オブ・ヘブン (2005)...エルサレム王ボードワン四世
ライ病のためマスクをつけたまま、肌を全て覆い、マスク越しの目だけしかその姿を見ることが出来ないエルサレム王。イスラムの王サラディンと協定を結び、エルサレムにおけるキリスト教徒とイスラム教徒の共存を理想としていたが、病のため体は弱り、余命 が長くないことを本人も知っている。そんな役だからノートンの姿は目しかみられない。でも声ですぐわかる。その上、マスクに表情があるかのように感じさせる首の角度や手の表情、さすがさすが。追憶の中の遠めの姿でもいいから、16歳の神々しいお姿を見たかったよ〜。

ミニミニ大作戦(2003)...スティーヴ
ヴェニスで窃盗団の一員として金塊を盗み出したはいいが、裏切った小悪党。数年後、昔の仲間が金塊を取り戻そうとしているのに気づき、応戦してくる。基本的には大したタマではない小悪党。弱みも内面も見えない、強いて言えば No.2が定番なのがイタイ小悪党。小技のきいた作品で彼の役だけなんか大味。なんでやねん。しかしお気に入りシーンはある。雪山でニット帽被って酒をくぴくぴ飲んでる顔はいい。ここの表情が一番みものだった。あとははねた襟足の髪(笑)

25時(2002)...モンゴメリー(モンティ)・ブローガン
また大好きなノートンに出会えた気がする。BEST3に入れちゃう。あとの二つは「ファイトクラブ」のノートンと「ラウンダーズ」のノートン。ちょっと情けない面があるのが好きなの。さて、ドラッグディーラーでパクられたモンティは、24時間後に 収監が迫っていて、刑務所内で二枚目白人の自分がどんな仕打ちを受けるかを考えると、人生の全てが終わったと絶望的に。残された時間で何をするか。切ない。周囲の人達(と犬)との関係で人間像が浮き彫りになる男をクールに演じているが、 みんなの思いを投射されることで魅力を際立たせる不思議な存在感。二枚目の役らしいスマートな魅力が物腰に漂ってる。犬の散歩の時のシンプルな黒ハーフコートの着こなしが抜群にオシャレ。すっごく素敵。

レッド・ドラゴン(2002)...ウィル・グレアム
体をはってレクターを逮捕、その精神的疲労から退職したものの、噛み付き魔と呼ばれる連続殺人犯の捜査のために上司クロフォードに請われて現場復帰するFBI捜査官。 グレアムの内面に深くはいりこむということをしない、比較的さらっとあっさりした演技だったように思えるのだけど、あたりはあっさりでも中身はギッチリ詰まってるという感じ。この人だと やっぱり見応えあるよ。

フリーダ(2002)...ネルソン・ロックフェラー
製作・主演が恋人だったサルマ・ハエックで、脚本の執筆も手伝ったそうだ。サルマ演じるメキシコの女流画家フリーダ・カーロの夫で壁画画家のディエゴにビルの壁を依頼したものの、政治的に意にそぐわないものを描かれたため、決裂したロックフェラーの 役で顔を見せている。短いシーンだけどはっきりとした存在感で作品に色を添えている。

デス・トゥ・スムーチー(2002)...Sheldon Mopes/Smoochy the Rhino

スコア(2001)...ジャック・テラー
モントリオールのジャズクラブのオーナーでもある金庫破り(デ・ニーロ)が、己れの信条を破って手引きをさせることになる若者。夜間清掃の身障者として現場を調べ抜き、実行の際の手引きを務めるが、その二つの顔の演じ分けがもう・・わかっちゃいるけど やはり巧い。身障者ブライアンとして顔を大きく歪めながら、目が犯罪手引きのジャックだったりするシーンなんて、おおお〜と思った。ブランド、デ・ニーロとの夢の共演という部分よりノートンその人が光ってる、そんな作品という印象を受けた。

僕たちのアナ・バナナ(2000 監督も)...ブライアン神父
宗教の問題も絡ませているものの、とても愛らしい作品で好き。ブライアン神父は禁欲を貫かなくてはいけないものの、幼なじみのアナに恋心は抱く。アナも自分を想ってくれてるかも・・と 期待して真相を知った時のリアクションが最高です。神父の服に皮ジャケット羽織ってるのも素敵。

ファイト・クラブ(1999)...ナレーター(自称ジャック)
実はノートン好きになったのはこの作品。不眠症そのものの空ろな顔つきにやられた。自分相手のファイティングシーンもすごい見もの。ブラピをくうほどの存在感と演技力で魅せたが、私は彼とブラピのツーショットシーンがやけに好きだったなぁ。 見ていてふと「卒業」のダスティン・ホフマンに目が似てる・・なんて思ってたら、DVDコメンタリーでノートン自身が「卒業」との類似点を挙げたのに驚かされた。

ラウンダーズ(1998)...レスター・マーフィー
通称ワーム。主人公マット・デイモンの幼なじみの悪友、イカサマ師で刑務所帰り。ムショを出た途端、借金の返済のためにイカサマポーカーで荒稼ぎを目論み、足を洗っていた主人公を再び勝負の世界に返り咲かせた男。どうやら誰からも軽く見られ、 幼い頃から虐げられてきたらしい 弱っちさバカさと凝りなさで危ない橋を渡りまくり。どーしようもないドブネズミクン・キャラだけど、うまい。いろんなものをポイポイ捨てる落ち着きのない手つき(うますぎる!)とか、目つき笑顔にヒョロリとした体つきもドンピシャリ。目が離せない。

アメリカン・ヒストリーX(1998)...デレク・ヴィンヤード
白人至上主義を唱え、グループのカリスマとなっていた男。え、ノートン!?と思うような筋肉とスキンヘッドと髭に驚かされる。父親の思想の影響を受けた少年時代、カリスマ時代、刑務所で服役していた時代、出所してから・・とその内面の変化と それぞれの時の立場をくっきりと奥深く見せる。やっぱり演技力凄いです。あ、シャワーシーンがちょっとドッキリ(笑)。

ラリー・フリント(1996)...アラン・アイザックマン
実在の弁護士の役。アメリカのポルノ雑誌「ハスラー」の創刊者であるラリー・フリントの裁判で、長年彼の弁護士を務めた。温厚そうで育ちがよさそうで、個人的にはハスラーを好きではないと言いながら、自由の国アメリカの精神にのっとって爽やかな弁論を展開するものの、裁判官を怒らせるような勝手な 発言を繰り返すフリントにはタジタジ・・。最初の裁判での横分けヘアがかわいいったら。ワイシャツ一枚だと撫で肩が際立つ〜。フリントの発言を止めようと傍らであたふたする様も実にキュート。でも上目使いで視線を据えた時の表情にはハッとさせるものがある。受けの芝居もうまい。

世界中がアイラヴユー(1996)...アニバル・ラミレス
かわいい〜おぼっちゃんぽいおっとりした顔立ちそのままのおっとりした役です。ちょっとあぶなかしい足さばきだけど(笑)踊るし、歌も披露してくれる。ドリュー・バリモアの婚約者だけど、ティム・ロスにとられちゃいそうになるという・・(笑) コミカルな面が楽しめる、かわゆい作品。

真実の行方(1996)...アーロン・スタンプラー
いや〜凄いですよ、これは。大司教が殺されて、一緒に住んでいた彼が容疑者となるのだけど、まだ頬のふっくらしたあどけない顔つきでこの少年の痛ましさを演じて・・これ以上は言えないッ。でも本当にアッと驚かされる演技なのだから。こういう タイプの役をここまでうまく見せる人は初めて見たような気分になった。とにかく凄くうまいの。