くるま旅/四国・中国8日間

をクリックすると拡大画像になります。



   <旅の概略> 

      行   程:7泊8日(2004年11月16日〜23日)
      目   的:姫路を起点に小豆島・四国・尾道・萩・大原(岡山県)へと
      宿   泊:すべて車内泊(内訳:高速道SA4泊、道の駅3泊)
      走 行 距離:3,043Km
      使 用 燃料:レギュラーガソリン477L(リッター当たり6.38Km走行)
      通 行 料:62,400円(ETC支払い分)最終的に深夜割引などの清算があり51,981円負担
                  ガソリン代:56,759円 
      概   略: 今回の「旅」は過去に近くまで行ったものの寄りそびれてしまったところ
            を中心に計画を立てて見ました。しかし実際に旅行を開始してみると東名
            高速道路の集中工事実施のための渋滞に悩まされ、はたまた夫婦そろって
            仲良く(?)風邪にさいなまれるなど予定外のことが次から次に起りちょ
            っと集中力に欠けて充実感に不足する旅になってしまいました。
      おことわり:文中SAとあるのはサービスエリア、ICはインターチェンジです。

1〜2日目
11月16〜17日

    自宅(仙台)→東北道・仙台南IC→首都高速→東名高速→富士川SA・ハイウェイオアシス(伯)→名神高速→中国自動車道→山陽自動車道・播但連絡道路→花田IC→姫路城駐車場(見学)→姫路港フェリー発着所→小豆島急行フェリー→小豆島・福田港→道の駅「小豆島オリーブ公園」(泊)

    仙台から東京まではスムーズに進みました。今冬から履き替えたブリジストンのスタッドレスタイヤの履き心地も雪の無い道を走る限りでは極めてスムースに、音も静かで、横風に流されること無く、むしろノーマルで履いていた純正タイヤのミシュランよりも走りやすいタイヤでした。

    いつものことですが首都高に入り板橋を過ぎ竹橋に近づくと渋滞がひどくなりました。そして電光掲示板を見ると「東名・集中工事のため〇〇キロ渋滞中」と表示があるじゃないですか。一瞬、中央道に向おうかという考えが頭を過ぎりました。ふだんは東名を通らず郡山から磐越道で新潟・長岡・北陸道経由で京都に出るコース選択しています。こちらの方が距離が約50Kmも短く、東京都心の渋滞を回避できますので運転も楽ですし時間的にも早いのです。しかし今回は中越地震で被災した新潟県内の北陸道を遊び目的で縦断することになにか後ろめたさを感じて東名コースにしたわけです。

    また、東名にはP泊にはとても居心地の良い富士川SAのハイウェイオアシスがあります。そちらに心が引かれていたのでコースを変更せずにそのまま東名に向って進みました。このことがまず第一の誤算となりました。結局、富士川SAには約2倍の所要時間が掛ってしまい午後7時近くに到着しました。また翌日も早朝に出発したにもかかわらず、名古屋に近づくにつれて工事の渋滞が酷くなり姫路城には午後4時過ぎに到着し城内の見学門限に間に合いませんでした。それでも夕暮れのお堀端を散策したり、大手門をくぐって芝生広場からライトアップされた白鷺城を見ることができました。

    その後、車を姫路港に向けて走らせましたがちょうどラッシュの時間帯で渋滞がひどく港までの距離は近いはずなのにかなりの時間が掛ってしまいましたが、出航40分前の18時30分の乗船手続きの開始時間にはなんとか間に合い乗船することができました。船内はガラガラに空いていました。乗船中は菓子パンを食べたりTVを見たりしているうちに乗船時間の100分はすぐに経ってしまいました。

    小豆島の福田港は港の周辺に少し外灯が立っているだけで家並みも少なく寂しいところに見えました。島の南部へと通じる国道は海岸に沿ってくねくね曲がり登り坂になりました。1台だけ同方向へ進む車がありましたので途中で追い抜いてもらって峠らしきところを越えると市街地に入りパチンコ店などもありました。草壁港の入口をすぎて海岸沿いに走ると今夜の塒(ねぐら)となる道の駅「小豆島オリーブ公園」です。福田港から距離にして約18Km、時間にして20分ぐらいでしたが暗くて慣れない道は遠く時間が長く感じました。

    たどりついた道の駅はちょっとした丘の上にあり駅舎はかなり大きく立派な建物でした。しかし、すでに明かりは消され人の気配も無く、他に駐車している車ももちろん見当たりません。見下ろせば街並の屋根の黒い影とその後ろに見える海が僅かに月明かりに反射して揺れているのが見えるだけでした。静けさを破って2〜3分発電機を回し、レンジでご飯を温めて夕食を済ませて早々に寝袋にもぐり込みました。この二日間の長いアプローチを振り返りながら眠りに就きました。
首都高






東名






富士川SA






姫路城の堀






姫路城






姫路城






道の駅「オリ−ブ公園」






道の駅「オリ−ブ公園」






道の駅「オリ−ブ公園」






3日目
11月18日


    道の駅「オリ−ブ公園」→ 紅雲亭(こううんてい)ロープウエー乗り場 → ロープウエイで寒霞渓(かんかけい)山頂往復 → マルキン醤油記念館 → 二十四の瞳「岬の分教場」→ 道の駅「オリーブ公園」(買物・入浴)→ オリーブ園 → 道の駅「小豆島ふるさと村」⇒池田港(国際フェリー)→ 高松港 → 道の駅「みろく」

    朝の冷え込みはそれほどでもなく高曇りの静かな朝を迎えました。凪いだ海に漁船が行き交っていました。明るくなって分ったことですがこの道の駅は広い公園の中にあり、公園と一体化した配置になっています。小豆島の南斜面を利用した公園には芝生の敷地にオリーブの木が植えてあり、駐車場は上下二つに別れてありました。下の駐車場は海岸の道路に沿った市街地の民家に接しています。また、海を背にして斜面を登ると管理棟や物産館(売店)がありその前にもう一つの駐車場があります。昨夜来た時には暗くてよく分からなかったものですから、管理棟前の上の駐車場に止めてしまいました。

    朝8時を回る頃から職員の人たちが出勤してきて駐車場や駅舎のまわりの掃除を始めました。8時半を過ぎると大型観光バスが数台やってきて職員に誘導されながら管理棟の前に停まりました。すると駅の男性職員が下りてくる乗客に丁寧に挨拶をしながらパンフレットを渡しています。そして見晴らしの利くところへ誘導して公園の施設やオリーブなどの説明を始めました。観光客はほとんどが老年パワーの人たちです。説明が一通り終わると小豆島の特産品が展示してある物産館に案内する手順になっているようです。私たちは後で特産物を見ることにして、ひとまず本館脇の駐車スペースから商売のお邪魔にならないように脱出して下の駐車場へ移動しました。

    「寒霞渓(かんかけい)のロープウェー」乗り場の駐車場(無料)に車を止めてロープウェーで寒霞渓山頂を往復することにしました。本当は往きだけロープウェーを使って復路は遊歩道を下ってくるのがベストだと思うのですが、午後から雨という天気予報よりも早く空模様が怪しくなってきましたのでトレッキングは中止することにしました。

    早朝だったこともあってロープウェーには待たずに乗れました。乗車時間は短くほんの4〜5分で山頂に着いてしまいましたが、それでも聳え立つ奇岩や眼下に広がる瀬戸内海を眺めながら登るのは爽快な気分でした。ただ、紅葉にはまだちょっと早いかなという感じで、赤く染まったモミジがちらほら目に付く程度でした。頂上での展望を楽しんでいるうちにパラパラと雨が落ちてきましたのでロープウェーに飛び乗って下山しました。

    雨はマルキン醤油記念館へ向う途中でとうとう本降りになり翌朝まで降り続きました。醤油記念館は昔の醤油工場をそのまま記念館に改造したらしく、お醤油の香りがとてもよく、醤油作りの工程の展示を見終えると、出口近くの売店で生醤油や佃煮、糟漬などの醤油関連商品につい手が出て買ってしまうようになっていました。(笑)

    その後二十四の瞳の舞台となった「岬の分教場」を見学し再び道の駅「オリーブ公園」にもどりました。目的はオリーブ製品の購入と隣接する健康センター「サン・オリーブ」の日帰り入浴施設を利用するためです。旅行開始3日目にしてようやく入浴ができさっぱりすることができました。ただしこの入浴施設では100%の天然温泉を使用してるのは露天風呂だけで、しかも循環濾過式だと脱衣所の洗面化粧台の近くに貼紙がありました。また一日に30トンの天然温泉を露天風呂には注入しているとも書いてありましたが、他の浴槽についてはすべて浄水を使用してると書いてあったのです。せっかくいい気持ちで入浴してきたのにちょっとがっかりしました。昨今のニセ温泉に対する世評の厳しさうをかわすためには、止むを得ず告知したのかも知れませんね。

    入浴後昼食をしようと思って、そこのレストランをのぞいてみましたが、食べたいメニューが無いので他を探すことにしました。次に向った所は「オリーブ園」でしたが、雨の中を散策する気にもなれないのでレストランだけをのぞいてみたのですがやはり適当なものが無く、次に行った道の駅「小豆島ふるさと村」でようやく昼食にありつけました。ちなみに食べたものは、ママリンがご当地特産の「小豆島ソーメン」、京四郎が「中華丼」でした。それにしても食事のメニューがどこでも同じようにカレーライスとハンバークステーキしかないのは一体なんなのでしょうね?

    遅い昼食の後、3時半に池田港出航の国際フェリーに乗船し高松港へ向いました。フェリーは観光バスが何台も乗船していて中高年の観光客で賑わっていました。一時間ほどで高松に着き、暗くなりかけた市内を抜けて道の駅「みろく」へと向いました。
道の駅「オリーブ公園」






道の駅隣接「サン・オリーブ」






紅雲亭(こううんてい)ロープウエー乗り場






山頂展望台より






マルキン醤油記念館






二十四の瞳・岬の分教場






二十四の瞳・岬の分教場






二十四の瞳・岬の分教場






道の駅「みろく」






4日目
11月19日


    道の駅「みろく」 → 屋島寺 → 高松市美術館 → 高松自動車道 → 松江自動車道 → 石鎚山ハイウェーオアシス(入浴)(泊)


    昨日から降り続いていた雨も明け方にようやくあがりました。この道の駅は国道に面してるわけでもないのに車の通行や出入りが多く、特に大型トラックのかけっ放しのエンジン音がうるさくて何度も夜中に目を覚ましました。ガイドブックには「周囲の史跡にマッチしたやさしい雰囲気につつまれた道の駅」と書かれているのを真に受けて来たのですがどうやら「やさしい雰囲気」=「静かな駅」ではなかったようです。この駅に着いたのは5時を少し回った頃、時間にしては暗い雰囲気でした。雨が降っているからだとばかり思っていたのですが違いました。翌朝になって分ったのですが駅舎の裏山の斜面が水流で大きくえぐられて岩がごろごろ転がっているじゃないですか。ひょっとして先日の台風による被害ではないかと察っしました。後で見た「四国の道の駅」のホームページに「みろく」の駅舎内の物産館・レストランは台風23号の影響で現在閉鎖中であると書かれていました。そのために暗い道の駅だったのです。

    雲が切れ、今日はお天気も良さそうなので先ずは屋島へ向いました。車は屋島ドライブウエー(有料610円)を登るにつれ眺望が開け源平合戦ゆかりの屋島古戦場を望みながら進めばほどなく頂上の広い駐車場に出ました。そして四国霊場八拾四番札所「屋島寺」を参拝しました。

    高松市内へ車を進め駐車場を探しました。目的の高松市美術館にも駐車場があるのですが地下駐車場のため車高制限2.2mに我がキャンピングカーは止められません。周辺の道路をウロウロキョロキョロしながら走っていると「大型車OK」の看板が目に入りました。立体駐車場の脇に大型専用の青空駐車場があり、管理人が車を誘導してくれて気持ち良く止めることが出来ました。

    高松市美術館は駐車場から歩いて5分ほどのところでした。丁度「ミュシャ展」を開催してました。ただ、残念ながら常設展示の充実度合いが少なくがっかりしました。私たちが地方の美術館へ行く大きな楽しみの一つは常設展示を見ることです。その美術館が所有する作品、そこでしか見られない芸術作品を見ることが大きな喜びなのです。ですから時には企画展を見ずに常設展だけを見て帰る場合もあるわけです。こんなところのこんな美術館でこんなに素晴らしい作品が見れたという喜びは一入です。言わばその美術館の「顔」が見れるのが常設展ではないでしょうか。

    さて、香川と言えば「さぬきうどん」です。美術館を出て商店街を歩いていたら手造りパン屋さんがありました。美味しそうなパンの香りに誘われて数種類のパンを選びました。店員さんに近くにおいしい讃岐うどんのお店はありませんかと尋ねたら親切に一軒教えてくれました。そのお店は美術館のすぐ近くでした。店名はあえて伏せますが、1階がセルフになっていてうどんの玉の入ったドンブリをまず手に取ってからウドンを湯通して温めます。次に自分の好みの具、例えばゲソのテンプラとか野菜のテンプラとかタマゴとかをその上にのせてだしを掛けます。そして刻みネギや鰹節を好きなだけ添えて会計を済ませてから食べるというやりかたでした。もちろん店の2階ではセルフではなく座敷で普通に注文して食べることも出来るようです。食べてみての感想ですが期待したほどではなかったというところです。以前、倉敷で食べたおいしい讃岐うどんの味と比較してしまったようです。

    お昼を過ぎてからちょっと雲が出てきて日が陰ったせいか肌寒くなりました。二人とも風邪がひどくなってきたようです。こんなときは熱いお風呂にでも入って温まり、美味しいものでも食べて早く寝るに限ります。高松中央ICから高松道に乗り西に向かいました。道が松山自動車道になり石鎚山ハイウェイオアシスに午後3時過ぎに到着しました。ガラガラの駐車場に車を止め広い芝生の広場でバロンを思い切り走らせて遊ばせました。雲も切れ柔らかい秋の日差しが降り注いでいくぶん温かくなりました。このオアシスの背後の一段高くなったところに「椿温泉こまつ」という日帰り温泉施設があります。バロンを車に置いてから入りに行きました。この温泉からの眺めが非常に良く特に露天風呂に入りながら瀬戸内海を見下ろすパノラマは気分爽快になれました。館内には温泉の分析表がきちんと表示されていましたが、ハーブ湯などには入浴剤が入っているような感じで匂いがちょっときついようでした。

    夜7時を過ぎるとオアシスに来る車はほとんど無くなりましたが、屋外のスピーカーからBGMだけが虚しく流れ続けて、午後10時にやっと止まって静かになりました。

屋島寺大師同






屋島寺境内石造りのタヌキ






源平屋島古戦場






源平屋島古戦場






高松市内琴電の踏み切り






高松市美術館前





石鎚山ハイウェイオアシス






椿温泉こまつ






5日目
11月20日

    石鎚山ハイウェイオアシス → 小松IC → 今治IC(瀬戸内しまなみ海道)→ 道の駅「伯方S・Cパーク」→ 西瀬戸尾道IC → 千光寺公園(市民グランド駐車場) → 尾道IC(山陽自動車道) → 宮島SA(泊) 
    今日も上天気です。気持ち良い朝を迎えました。これから「しまなみ海道」を通って尾道へむかいます。松山自動車道を伊予小松JCTで離れ今治へ向いました。途中一般道を少し走って今治ICからしまなみ海道に入り来島海峡を渡る手前の今治北SAで休憩しました。手前に造船所(たぶん?来島ドッグ)があり青い海に点在する島々を巨大な釣橋でつないで、見ているだけで壮大な気分になれるところでした。ここで買った愛媛みかん(一袋7〜8個150円)と焼き団子(1本200円くらいだったか?)がとても美味しかったです。

    道の駅「伯方S・Cパーク」へは伯方(はかた)島へ渡ってから一般道に一旦おりなければ行けません。伯方ICを出てすぐ側に道の駅がありました。駅は青い海とちょっと赤っぽい砂浜のビーチ(人口ビーチだそうです)に面していて、熱帯性の椰子の木のような高木(名称不明)がビーチを縁取るように立並び、宮崎や沖縄のビーチにいるような感じがしました。

    しまなみ海道は3回ほど有料区間(橋梁間)と一般道路区間を入ったり出たりしながら進んでいきます。その度に料金の支払いの煩わしさが生じますが、我が車はETCのおかげですいすいとストレス無しで通過できました。しかもETCの場合は5.5%の割引があるのです。さて、ビックリしたのは釣橋の途中で車を駐車させ車から降りて景色をバックに堂々と記念写真を取っている人たちがいた事です。よっぽどの田舎者なのでしょうか?危ないですよね。

    尾道でもまた駐車場探しです。ガイドブックに乗っていたJR尾道駅近くの「尾道港湾駐車場」はすぐに見つかりましたがやはり車高制限で利用でません。その近辺の民間の駐車場も同じようにダメでした。千光寺公園内にある尾道市立美術館には数台の車が置けるスペースがあるようなことがガイドブックに書いてあったのを思い出し、思い切って行ってみることにしました。千光寺公園へは公園の山を裏側から回りこむように狭い道を登りました。幸い下りてくる車が無く千光寺というバス停の先に駐車場らしきものがあり案内に立っている人がいました。その人の話しではここはすでに満車だがもうすこし先へ行くとグランドがあり、そこを駐車場として開放してるとのことでした。そこにも数人の誘導員がいて駐車料金500円を徴収されました。グランドを突っ切ったところに体育館がありその脇を抜けると猿山があったり、遊園地の止まっている観覧車とかがあり、さらに階段を登ると綺麗な建物の美術館がありました。丁度「20世紀の画家たち」という企画展を開催していてマティス・ピカソ・マルケ・ブラックなどの作品を見ることができました。

    絵画鑑賞の後、ぶらぶらと眼下に見下ろす尾道水道や市街の家並みの景色を楽しみながら千光寺まで歩いてみました。本当は尾道駅近くに車を置いて、持光寺・志賀直哉旧宅・天寧寺を見てロープウェー乗り場まで歩き、ロープウェーで千光寺公園に登り、下りは徒歩で千光寺に寄り、招き猫美術館へ行ったり食事をしたりする計画だったのですが、駐車場で計画がすっかり狂い、加えて体調の不調も重なって美術館と千光寺だけで後は次の機会ということにして尾道を後にすることにしました。第二の誤算は「尾道はしょり(端折り)観光」でした。

    さて、山陽自動車道の尾道ICへ行く途中に新幹線の新尾道駅を見つけ「たこめし」弁当を買ってたべました。 「たこめし」をパーキングで食べながらこれから行く予定の東広島市の「憩いの森公園」キャンプ場へ電話を入れてみました。事前にキャンプ場へ電話を入れることは先ずないのですが、なんとなく虫の知らせがあったとでも云いましょうか、ひょっとしてという懸念がしたものですから・・・。電話口に出た女性の話しでは「今日入っていた予約がすべてキャンセルされたので、今夜は営業休止にすることになっています。申し訳ないですが今からでは手配が出来ませんので悪しからず」ということでした。そこで今夜もサービスエリアにP泊するかということになり宮島SAまで走ることにしました。

    この日の夜は最悪でした。せっかく早く就寝したのに午後9時ごろから11時ごろまで周辺がうるさくて熟睡できなかったのです。それは人の話し声でした。なんだか大勢の人が集まって来てるようでした。11ごろ起き上がって車のカーテンを開けてみてビックリ!車の周辺にはあっちこっちに5人・10人とグループになって若者がしゃべりまくっていたのです。なんだこりゃっ!まさか、同窓会!?ひょっとして元暴走族の?さっそく車を移動させることにしました。エンジンを掛けたとたん我がキャンカーのフォーンがけたたましく鳴り渡り、ヘッドライトが点滅を始めたのです。焦りました!そうなんですこの車はセキュリティー解除をせづにドアを開けたり、エンジンを掛けるとライトの点滅とともに警笛が鳴り渡る仕掛けがあるのです。いそいでセキュリティを解除してエンジンを止めました。周りを見渡すと、2回の警笛だけで止めましたので不信に思われずに済んだようです。あらためてエンジンを掛け直して大型車のエリアへ移動させました。翌朝見るとたむろしてた連中と車は跡形も無くなっていました。

来島海峡を望む






しまなみ海道を渡る






道の駅「伯方S・Cパーク」






道の駅「伯方S・Cパーク」






千光寺公園






尾道・千光寺






尾道・千光寺






駅弁・たこめし






6日目
11月21日


    宮島サービスエリア(山陽自動車道) → 山口ジャンクション(中国自動車道) → 美祢インター → 道の駅「おふく」→ 仙崎・金子みすゞ記念館 → 香月美術館 → 石井茶碗美術館 →道の駅「萩往還公園」(泊) )
    迎えた6日目の朝は昨日の安眠妨害のせいか頭がすっきりしません。ママリンは良く眠れたようでだいぶすっきりしてきた様子です。本来でしたら今日は広島市内と宮島を観光する予定でしたが、朝から歩き回りたくない体調と明日が月曜日ということでひょっとすると休館日に当たる美術館や記念館があるのではないかという懸念があったため広島近辺の観光はまたの機会にすることにして先を急ぐことにしました。もちろん台風の被害にあって改修工事中の厳島神社へ行ってもしょうがないかということも変更の口実に入れました。第三の誤算は広島・厳島のスキップ観光でした。(笑)

    天気も昨日に続いてよい天気でした。日中は気温も上がりとても11月の中旬を過ぎてるとは思えない陽気でした。美祢インターで高速を下り国道を走って道の駅「おふく」で休憩しました。この道の駅内には日帰り入浴施設があり計画では広島観光の後ここまで来て温泉に入りP泊する予定でした。

    仙崎は10年位前に来たときに比べ街がきれいになり港や市場も整備されていました。金子みすゞ記念館へは港からそう遠くないみすゞ通に面しているそうですが途中から進入禁止の一方通行になっていました。狭い裏通りを通って道をたずねながらようやく記念館の駐車場に入ることができました。記念館はみすゞの嫁ぎ先が営んでいた本屋「金子文英堂」の店先から入るようになっていました。そこには大正時代に売っていた本や雑誌、文具などを店先に並べられ、当時が再現されてました。2階にはみすゞの部屋があり、彼女が使用したふみ机などが展示され、あたかも今でもみすゞがそこに居るような雰囲気を感じさせました。
    隣には新しく建てた建物があり、そこにはみすゞの生立ちの紹介や作品のいくつかが展示されていました。展示の方法が変わっていて単に本や色紙が並べてあるというのではなく、立ち止まって手のひら差し出すとそこに詩が投影されたり、ある場所に立つとそこに立ってる人だけが頭上から朗読が聞こえるようになっていたり、数々の工夫がありました。
    彼女の詩は優しく肩の凝らない温かさに包まれた詩ですので、鑑賞しているとだんだんに引き込まれてしまいます。そして彼女は26歳で夫と離別して自らの命を断ち夭折した悲劇の童謡詩人だったのです。夭折と言えばここ山口県には中原中也もそうでしたね。金子みすヾの生涯や作品などをもっと詳しくお知りになりたい方はこちらをクリックしてください。⇒⇒⇒「金子みすヾWorld」

    ゆっくりと記念館を見てから車を観光船乗り場の駐車場に止めました。前に来たときに青海島(おうみしま)遊覧に観光船に乗ったことがあり今回は食事をするのが目的です。駐車場の脇に数軒の食堂が並んでいました。そのなかに一軒のお寿司屋さんがあり品書きを見ると「ふぐのにぎり」というのがありました。値段も2000円ちょっと出るくらいです。思い切って入ってみました。昼時ということもあり数人の客が席が空くのを待っていました。それほど待つことなく席に案内され目星をつけた「ふぐの握り」と「地物ネタ」のにぎりを注文しました。「ふぐのにぎり」は6〜7貫あったでしょうかカボスをフグにちょっと絞って食べてみるとコリコリした食感がしてとても美味しいのです。二人で分けて食べ、後からきた「地物のにぎり」も活きの良いネタばかりでおいしくいただけました。ママリンは「ふぐの握り」のおいしさに「二人前頼めばよかった」と店を出てからぽつりと独り言を・・・。(笑)

    隣接する観光用の市場では「フグのかまぼこ」を買って香月美術館に向いました。ここも前に一度来ています。そもそもこの美術館を知ったのはNHKで毎週日曜日に放送されてる新日曜美術館で、歌人の俵万智さんの「美術館訪問」で香月美術館が紹介されたのがきっかけです。初めて行ったとき香月泰男さんの「シベリアシリーズ」に特に深い感銘を受けました。そして機会があったらぜひリピーターとしてもう一度行って見たいと思っていました。今回は「私の秋展」という企画展が開催されてた関係だと思いますがシベリアシリーズの作品の展示が少なかったり、一部レプリカであったりして残念でした。多分各地で行われている「香月泰男展」への貸し出しの関係もあると思います。しかし、同氏の動物や植物への思い入れの深さを感じさせる企画展を見ることができこれはこれでとても良かったと思いました。

    この後、萩市まで車を進め、萩市中央公園の駐車場に車を置いて「石井茶碗美術館」行きました。この美術館には萩焼きの元と云われる高麗茶碗が展示されていてその骨董的価値は計り知れません。なかには手にとって見ていい茶碗もあり素人の私たちには恐る恐る撫で回すのがやっとでした。(笑)

    この近くには高杉晋作旧宅などがあり、夕方近くになりましたがそぞろ歩く観光客で賑わっていました。道の両側に植え込みがあり、昔からの屋敷町らしい中に一軒だけぽつりと陶器屋さんがあります。そこで揃いの小鉢を「旅の想出」にと買いました。この店での買い物は二度目です。前には湯冷しつきの煎茶用の茶器セットを買いました。もちろん今でもそれを使っています。 その後、夕暮れが迫ってきましたので今夜の塒(ねぐら)となる道の駅「萩往還公園」を目指しました。

枡築らんかん橋





金子みすヾ記念館





金子みすヾ記念館





仙崎の港




香月美術館




石井茶碗美術館




石井茶碗美術館入場券




陶器店のウインドウ




7〜8日目
11月22〜23日

    道の駅「萩往還公園」→ 山口インター(中国道)→ 佐用インター → 武蔵野里 → 佐用インター →加西サービスエリア(泊)→ 吹田ジャンクション(名神)→ 浜名湖サービスエリア (東名) → 仙台南インター → 自宅
    道の駅「萩往還公園」の夜はとても静かでした。この道の駅は有料道路の料金所で通行料150円を払ってゲートを入ったすぐのところにありますので、わざわざ料金を払って道の駅に来る車も無いようです。また夜間は通行する車も少ないので騒音も少なくとても良く眠れました。翌朝、ママリンは目覚めがすっきりして快方の兆しがでてきたと云っていましたが、京四郎はまだ症状が改善したとは云いがたい状況でした。幸いなことに二人とも熱が出なかったのでなんとか持ち堪えることができました。

    朝食の後ペットボトル数本に水を汲み出発しました。山口インターから中国自動車を東へと「武蔵の里」を目指しました。2003年の大河ドラマの宮本武蔵で舞台になった美作(みまさか)の武蔵生誕の地を訪ねて見たかったのです。「武蔵の里」へは中国道の佐用インター(兵庫県)から北へ20分も走れば岡山県の東端の町「大原町」に着きます。ここが武蔵生誕の地で町を上げて「武蔵の里」として観光整備に取り組んでいるようです。

    大河ドラマ放送中とその直後にはかなりの観光客が訪れて来たようです。広い駐車場が何ヵ所もありどこに駐車したら良いのか迷ってしまうくらいでした。車から下りてみると天気が良かったこともあって空気がとても澄んで清々しく感じるところでした。バロンの散歩を済ませてから、「武蔵の里」の探訪に歩き出しました。ここでの探訪で一番の目玉は宮本武蔵の墓ではないかと思います。武蔵を祭った「宮本武蔵神社」の隣の墓地に武蔵の両親の墓にならんで武蔵の墓が立っていました。後世の人たちが建てた墓だと思いますがなかなか大きくて立派な墓石でした。

    「武蔵生誕の地」には現在民家が建っていて敷地内は入れないようになっていました。昔は茅葺の家だったようですが今は普通の民家でイメージとして宮本武蔵にどうしても結びつきません。資料館には武蔵の遺品や書画が陳列されていましたがいずれも熊本の美術館や熊本城内に展示されているものとほとんど同じで恐らくレプリカ(複製品)と思われます。また、当地には宮本武蔵温泉という温泉があり大原町の第三セクターの運営によるクワハウスなどもありますので温泉好きの方は一風呂浴びるのも一興です。「武蔵の里」の詳細については大原町公式ホームページをご覧下さい。

    「武蔵の里」を後にふたたび佐用インターへ戻り中国道の加西サービスエリアで最後の夜を過ごすことにしました。翌日は祭日になりますので夕方のラッシュを避けてなんとか早い時間に首都高速を通過したいものです。最後の夜も静かなサービスエリアで熟睡することができました。

    23日は朝から快晴、朝6時30分頃サービスエリアを出て14時29分に東京・用賀料金所を通過し19時51分に仙台南インターに着き、無事自宅にもどりました。体調を崩しながらも萩から自宅まで約1400Kmを二日がかりで走破したのはなんとも年の割にはタフなことだと自賛しています。もちろん翌日はお医者さんへ行き風邪の治療を受けましたが・・・(笑)


    つたないレポートを最後までお読みいただき大変ありがとうございました。


道の駅「萩往還公園」の朝




道の駅「萩往還公園」の朝(2)




道(向って左より)山県有朋、木戸孝允、伊藤博文、道の駅「萩往還公園」にて




武蔵の里




あばれたけぞう




武蔵の里の水車小屋




武蔵生誕の地




武蔵神社




宮本武蔵の墓




武蔵の里の里山




若き宮本武蔵像




武蔵の里の夕暮れ




東名高速由比ガ浜近辺





Back