316日(金)

●織田作之助没後60年記念 織田作之助原作特集

「夫婦善哉」を書いた大阪生まれの作家、オダサクこと織田作之助。庶民の喜怒哀楽を描いた名手が亡くなって60年。織田作之助の世界は、数々の原作が映画となり、今なお映画化が熱望されている。没後60周年の今年、オダサク原作の秀作に光をあて、さらに33歳で生き急いだ「可能性の文学」を映像の中に探り、親しかった人々が集い織田の素顔を語り合う!

『還って来た男』1220

1944年/松竹大船/67分/白黒 

監督:川島雄三/原作・脚本:織田作之助/製作:マキノ正博/撮影:斎藤毅/音楽:大澤寿人

出演:佐野周二、笠智衆、田中絹代、吉川満子、小堀誠、三浦光子、日守新一、山路義人、坂本武

織田作之助が自作小説「清楚」「木の都」を自らシナリオ化した、盟友・川島雄三の監督デビュー作。戦争末期の困難な製作条件にもかかわらず、スピーディな川島風と、オダサクの大阪への愛惜が出会い「日本軽佻派」宣言になった記念碑的作品。

『船場の娘より 忘れじの人』1530

1955年/東京映画/105分/白黒

監督:杉江敏男/原作:織田作之助/脚色:若尾徳平/撮影:完倉泰一/音楽:団伊玖磨 

出演:岸恵子、安西郷子、花井蘭子、浪花千栄子、御橋公、平井岐代子、見明凡太朗、山内明、加藤春哉

戦後一躍流行作家となった織田作之助の「船場の娘」の映画化。道頓堀、中座、太左衛門橋、三味線芸者など、オダサク好みをふんだんに盛り込みながら、船場の大問屋のとう(お嬢)さんの悲恋を描く。ラジオドラマ化された時は溝口健二が演出している。