クマりんの中国旅行記 西安(2)

華清池

 唐の玄宗皇帝と楊貴妃の恋物語の舞台。中国文学に詳しい方なら某詩の一節「春寒く浴を賜う華清の池」がすぐに思い出されるのでしょうが、クマりんに分かるはずもなし。
 
 現在の華清池は、その周りに皇帝の別荘として使われたらしい建物(←たぶん復元されたものだけど)や、皇帝や皇后がお使いになったという石造りのお風呂の遺構があったりしました。

 敷地内には温泉が湧き出ていて、「中国にも温泉が!」と少し嬉しくなってしまいました。温泉があるからこそ別荘が建てられたのかな(?_?)

 
 華清池を見学した後で、皆で大テーブルを囲んで昼食をとりました。

 ご存知でしょうが、中国料理といったら丸いテーブルの中央部に回転する台があり、大皿に盛られた料理はこの台の上に置かれ、食べたいモノがあったら台を回転させて自分のところまで持ってきて、好きな分だけ自分の皿に取り分けて食べる、という形式ですよね。

 この時もまさにこの形式で、ものすごく辛い麻婆豆腐とか煮魚の料理なんかを分け合って食べたのでした。

 旅行の楽しみの一つが料理だと思うのですが、クマりんが食べた中国料理は、だいたいは美味しかったです。

 ただし、なかには「口に合わないって、こういうことか!」と納得してしまう料理ももちろんあるわけで。

 たとえば上に書いた麻婆豆腐は口から火をふくかと思うくらい辛かったし(←それでも日本人向けに辛さが抑えてあったらしい。マジ?)、極めつきは、その麻婆豆腐の前に出された、大きなスープ椀に入れられて出てきた、うどんのような一品。ちょっと見たぶんには、稲庭うどんのようで、久しぶりの麺料理だったこともあり、とっても美味しそう。

 それを最初に口にしたのは、たまたまクマりんでした。

 ずるっ、と一口。

 「・・・うっ!」

 期待を裏切る味に、衝撃を受けながらも、ともかく口に入れた分を必死の思いで飲み込み、お茶に手をのばす。

 ・・・なっ、なっ、何を食わすんじゃああ!と心の中で絶叫しているクマりんに、テーブルの向こう側から「どう?美味しい?」と実になごやかな質問がなげかけられた。

 「えっ、あっ、はぁ、まあ、なんというか、そうですねえ、とっても独特な風味の味がします、はい。」とか答えたような気がするが、よく覚えていない。

 他の皆もとりあえず食べてみるのだが、はたして、箸は進まない。”寅さん”(←「西安(1)を参照してください)にいたっては、一口食べるなり、眼をむいて、自分のお椀をテーブルに置いてしまったのでした。

 皆を苦しめたその味の正体は、たぶん黒酢だったのではないかと思うのですが、真相は闇の中のまま、それが盛られたスープ椀は、テーブルのまさに中央へ押しやられ、誰に食べられるでもなく、いつまでもぐるぐると廻っていましたとさ(/_<。)

 「これなら、麺つゆをかけてネギとワサビの薬味で食べたほうが美味い」という”寅さん”の意見に深く頷いてしまった我々は、やっぱり日本人なのでしょう。それにしても、あれは衝撃的に不味かった・・・。

 これも、いい経験、なのかなー?
 


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