日記 2003年1月
[ドンガバチョだった]
2003年1月31日(金)
みほんみほん
テレビのなんとかの記念で「ひょっこりひょうたん島」の切手が出ているよと教えてもらったので800円を持って郵便局に行く妻。
窓口で「あの、『ドンファン』の切手ください」と言うと局員さんは「ドンファンね。ドンファンドンファン。あっこれだ」と言って「ハイ」と切手をくれた。妻はニッコリ笑ってお金を払い、家に帰ってからその切手をじっくり眺めたり透かしたりして楽しんだあと引き出しにしまった。それから「あっ」と大声を出した。「ドンファン」じゃなかった。

[気に入った]
2003年1月30日(木)
ふとんたたきくんです
鍋にぽいと放りこんでから「わかめ」を切っていないことに気がついた妻なのだけれども、仕方ないのでそのまま。でろでろと長い「わかめ」を難儀しながら椀に入れ、テーブルに並べながら夫に「お味噌汁に関して悲しい注意事項があります」と素直に申告。夫はその長い長い「わかめ」をお箸で持ち上げながら「うわあすごいね」とずるずると食べ、しまいには「また作ってね長い『わかめ』の味噌汁」と言った。まったくなにが喜ばれるかわからないものだ。

[瀬戸内]
2003年1月29日(水)
もうどうにもならん
兵庫県南部も南部に住む妻は雪がめずらしい。窓の外を見ると雪が降っていたので妻は文字通り掃除機を放り出してマフラーを巻き、コートを着込んで毛糸の帽子をかぶり、手袋とカメラを持って喜んで外へ飛び出したら雪はあっという間にやんでいた。あんまりだと思う。

[テレビショッピング]
2003年1月28日(火)
きく
夫会社で徹夜なので妻はひとり留守番。夕方に眠ってしまったために夜寝られず。深夜にテレビをつけると陽気な外国のひとが陽気にいろんなものを売りつけていた。空気でふくらむエアーベッド(トラックが踏み潰してもだいじょうぶ!)だとか、ボウリングの玉も吸いこまんばかりの小型掃除機(お手入れらくらく)だとか、ユーモアの達人になるレッスンビデオ(くちべたなひともこれでオウケイ!)だとかを口を開けて見ていた。深夜は購買意欲がおかしな方向へ行くのでまいる。

[くだらなくない]
2003年1月27日(月)
まわる
「長野の『そばソフトクリーム』はおいしいですよ」というメールを頂いたのでその話を夫にしつつ、妻はうっとりと「『うどんアイス』はまるでだめだったけど、そばは良いね」と言い、言っているうちに止まらなくなりついには「全国各地のくだらないソフトクリームを食べてみたいよ」と口走る。夫は「マイナー雑誌の特集みたいだね」と誉めてくれた。まずは小豆島の「しょうゆソフトクリーム」が食べたい。なんでもインターネットで済ます妻なので、「くだらないソフトクリーム」で検索。リターンキーを押すと該当するページは見つかりませんでした。より一般的な言葉を使ってください。ですって。

[それにつけても]
2003年1月26日(日)
つまむ
キーボードで「 c 」の文字を打ったら急に「カール」が食べたくなった。カレーあじのやつが良い。たまらなくなってメモに書く。するとそれを読んだ優しい夫が休日出勤帰りに買ってきてくれた。どうもありがとう。お礼を言ってスーパーの袋を受け取ると出てきたのは「カールうすあじ」だった。「カレーあじはお店に売ってなかったのです」と夫が申し訳なさそうに言うので「うすあじ」も大好きです。と励まし、袋の中さらにを見ると「カール」の下に「味カレー(20円)」も入っていた。足して味わえと言っている。

[夫の部屋]
2003年1月25日(土)
増えてきた
居間の模様替え敢行。
まったく使っていなかったスペースに夫と妻のパソコンを置いて、並んで遊べるように改造。とても良くできた。
ところで夫の部屋はいつもいつもすごい。なんでも大事にとっておく。本日夫の部屋から模様替えに必要なものを取って、いらないものを返しにいったらたいへんなことになった。どうやら妻が「夫なりの秩序」を乱してしまったようだった。きっとなだれが起こる。今から怖い。

[残念会]
2003年1月24日(金)
ワインのコルクを集めます
夫が会社に行く前にはつらつと「今夜は『お酒をたくさんのむデイ』にしましょう」と言ったので妻は喜ぶ。金曜の夜を存分に楽しむべくお酒と割る「ポンジュース」や「ソーダ」をがっさり買いこんでから居酒屋メニューをがんばって作り、帰宅した夫にがばりと抱きついて「ビール?最初はビール?」などとやっていたら夫が「土日は出勤になっちゃった」と言ったので一杯目から涙の酒となった。そして早く寝た。

[ストレスレス]
2003年1月23日(木)
いちごは素晴らしいね
最近仕事でぼさぼさに疲れている夫なので妻になにかできることはないか。あらたまって両手を広げ「さあ愚痴でもなんでも妻に聞かせてください」と言うと、夫は少し考えてから「愚痴はね、言ってる時間がもったいないと思うのです」と答えた。とても素敵な夫だ。
そして夫は「それよりこの曲に歌詞をつけてください」とウクレレを弾きながら言うので妻はその夫の奏でる演歌調の曲に合わせて「浪速に〜そぼ降る〜ささ〜め雪〜」などと適当に歌い上げた。なかなか良い時間の使い方だと思う。

[かくしあじ]
2003年1月22日(水)
良い気分
小さな鍋に粉と牛乳と砂糖と少しの塩を入れ、ねりねりと練ってココアを作る真夜中です。弱火で沸騰寸前まで。丁寧に手順を守って出来たココアはおいしそう。しかし隠し味である塩が。塩の自己主張が。失敗。しょっぱい。いいかげん分量に慣れたい。毎度毎度これだ。

[こんな日にかぎって]
2003年1月21日(火)
冬の時代だ
夫会社に泊まりこみで仕事。
ひとり真夜中にインターネットで遊んでいるうちになんだかものすごいおどろおどろした神霊サイトに迷い込んでしまい、苦手ならよせば良いのに「心臓の悪い方はクリックしないでください」とか書かれたボタンを押そうか押すまいか迷ったり思いきって押して瞬間に取り消したりしてハーハーやっているとタイミング良くテレビの奥がばきりと大きな音を立てたりするものだから妻は飛びあがっておののいてどうしようもない。

[おでん]
2003年1月20日(月)
練りもの大好き
「おでん」を作る。
こんなサイト名にしておきながら「おでん」を作るのは初めてだったりする妻なので作り方を検索。「おでん」とキーワードを打ちこむと我がサイトが検索トップに出てきてややげんなりなどしながら。

「だいこんは面取りをして味がみしやすいように十字に切りこみを入れましょう」

なるほどなるほど。スパーと十字に切ると勢い余って深く深く。いちょうぎりに。「隠し包丁」どころじゃなかった。
確かに早く味がしみた。でもそういうことじゃない。

[じょ]
2003年1月19日(日)
夜の日記が多いね
またおなかの話。
横になると活発になる妻の胃であるから眠るときはなにかと恥ずかしい。しかし夫は本当にベッドに入って1分以内に眠ってしまうのでおなかの音を聞かれることはあまりない。
今日の妻のおなかは「じょ」と鳴った。すると横で眠っている夫が「わかった」とうなずいた。どうやら夫とおなかは分かり合えたようだった。

[見ない]
2003年1月20日(土)
お弁当の彩り
ごはんを食べに行く。横並びの席に夫と座り、スパゲティを食べながらおいしいねと壁を見ると近距離に虫。虫が。小さな虫だったので夫にぽいとはじいてもらっても良かったのだけれども、こっちに飛んできたりしたら。飛んできたりしたら?
夫の「あっちを見ないようにしましょう」という提案に従い、夫の顔ばかり見て食べた。アツアツ夫婦みたいに。

[そんなことをしているから]
2003年1月17日(金)
欲しかったんです
眠れないので朝。午前7時に寝室に行くと夫が「大」の字で寝ていた。このままでは妻がベッドに入れない。申し訳無いが「才」の字になってもらう。すると夫がぱちりと目を覚まして「もしかして今まで起きてたの!」と言うので「はい起きていました」と答えると夫は憤り「なんでなの!ちゃんと眠らないとだめ!そんなことをしているから…」とわりと大きな声で言った。妻は神妙に聞いていたがいつまでたってもそれから先を言わないので横を見ると夫は寝ていた。えー続き。続きは。

[主婦]
2003年1月16日(木)
それから電車に乗って帰った
友人と買い物。ごはんも食べてほどよく酔っ払い、駅の前でささやかに友人との別れを惜しんでいるとなにを思ったか毛糸の帽子をかぶった若者が話しかけてきた。「こんばんは。ええと職業はなんですか?」そして3人で無言。
友人は明らかに迷惑そうにしていたが妻は「職業はなんだ。主婦か。主婦は職業か」と全然別のことを考えていた。

[いきません]
2003年1月15日(水)
妻は手帳を持っています
我が家の電話。

「今月の通話料は59円ですなお先月分は8円でした」
などというような請求書を見るにつけ、いっそ無くても良いのではないかと思うのだけれどもそういうわけにもいかずためいきまたひとつ。

[赤パジャマ]
2003年1月14日(火)
カヘ
妻はパジャマばっかり着るので夫のパジャマよりも早くだめになる。今日はパジャマを買いに。
買ってきたパジャマをソファの上に置いていたら帰って来た夫が見つけ「赤パジャマだね!」と言った。妻は「赤パジャマ」という呼び方が気に入った。赤パジャマ。その赤パジャマを着て寝ていると夫が妻を見て「妻は赤パジャマが似合うよ。イギリスみたい」と誉めてくれた。意味がまったくわからないけれどもしあわせだ。微笑んでお礼を言っておいた。

[けんそん]
2003年1月13日(月)
夫描くマリオ。かめに「ピョ」と食われるところ
引っ越して来てもうすぐ2年。そろそろ模様がえなどをして気分も新たに。夫とふたり頭をひねる。夫は「この棚をここに置きましょう。そしてアレをナニしましょう」と言ってメモ帳にサラサーと棚の絵を描いた。その絵がとてもじょうずだったので「夫は絵がうまいね」と誉める。さらに「大学で勉強したからじょうずなの?」と言うと夫は「いやいや妻のほうがじょうずだよ」と照れた。それから「いえいえ妻なんか牛乳パックを立体的に描けませんし」「いやいやぼくなんか」「いえいえ妻なんか」と変な謙遜のし合いになった。

[デコポンのシール]
2003年1月12日(日)
死守した
夫の実家。
義母が「デコポン」というみかんのようなものを「これね。もらったのよ」と言ってむいて食べさせてくれた。とてもおいしかった。「デコポン」の箱の中にはシールが入っていて、妻はそれが欲しくてたまらない。どうやってもらおうか考え中。そんな時、義母がシールを捨てようとくちゃくちゃと丸めたものだから妻悲鳴。今まで笑顔で「デコポン」を食べていた嫁が「ああっ」と突然叫んだので「どうしたのっ」と驚くのは当然。「そのシールをください」と言うと「なにに使うの…」とますますびっくりされた。「そうですね手紙に貼ったりもします」と素直に答えると「そうなの…」と言ってくれた。変な嫁だと思われた。思われた。弱った。「デコポン」のシールで。

[えびすさん]
2003年1月11日(土)
寒い。海丸い
夫の兄夫婦とともに「十日えびす」。すでにいろんなものをのんでいた妻は酔っ払い。お酒に強い義兄と夫はガラスのコップに「にごり酒」を入れてもらって屋台並ぶ通りを歩きながらのんでいる。粋だ。ちょっともらう。酔い。酔いが。
ぐわぐわした頭でとりあえず祈り、横で祈り終えた義兄や義姉に陽気に「お金持ちになれますようにとお祈り、しましたーかー」と聞いて回った。たぶんえびすさんは酔っ払いの妻の「とりあえずの祈り」なんて聞いちゃくれないと思う。

[しかられたい]
2003年1月10日(金)
お花ちゃん
夫はなぜか「今日はちょっと妻に叱られてみよう」と思った。妻が叱ることベストスリーは「お弁当箱を出さない」、「ものを探す前に『ない』と言う」。そして「風邪をひきそうなうたたね」。
夫は妻をちらりと見てから派手にソファに寝転がって目を閉じた。果たして妻は「そこで寝てはいけませんっ」と叱った。はからずも夫の思惑通りに叱った。

[もろい]
2003年1月9日(木)
友人働く
妻の手からすべり落ちたまだ開封していない「とうふ」。でしっという鈍い音とともに箱ごと床へ。拾い上げて見ると中の「とうふ」はくずれぐずれ。もう少しで夫が帰ってくるのにどうするんだ。なんでだ。
もろもろになった「とうふ」を皿に盛り、その上に「ねぎ」と「じゃこ」と「おかか」をたくさん乗せてみる。なんとかごまかせそうな気がしたのだけれども夫は食卓に並んだその「冷やっこみたいなもの」を見るや否や「なにこれ」と言った。全然ごまかせてなかった。

[ ン ]
2003年1月8日(水)
ありすぎだ
げんげんとぶさいくな咳をしていると優しい夫が風邪薬を買って来てくれると言う。妻は喜んで「こじれた風邪には『アネトン』が良いらしいよ」と朝のテレビの広告で見たまんまのことを言い、夫は「アネトン。よしきた」とうなずいて出ていった。そうして買って来てくれた風邪薬は「パブロン」だった。惜しかった。

[無理ない]
2003年1月7日(火)
こんな主婦もいやだ
海まで出かけて写真をぱちぱちと撮っていると、通りかかったご老人の団体が妻を見て「ホラあそこに写真学生さんが居るよ」とか言っているのが聞こえた。アラ学生さんだなんてウフフと思ったが、冷静に考えるに昼の日中にひとり芝生でよつんばいになって地面を激写している27歳主婦なんて普通はいない。いないのだ。

[ひとりでおすもう]
2003年1月6日(月)
オードリー(金魚)は元気
トイレの前に夫のスリッパがきちんと揃えて置いてあったので妻はてっきり夫がトイレの中に居るものだと思い、嬉しげに話し掛けた。ひとしきりしゃべったけれども一向に返事がない。妻は眉毛を曲げて「おなかいたいの?」と心配してうろたえまでしたのにその頃夫は全然別の部屋に居たのであった。しばらくトイレの前でひとりたたずんだあと、そっとドアを開けて誰もいなかった時の脱力感たるや。

[仕切りなおし]
2003年1月5日(日)
夫の気に入り
午前8時に夫がふと目を開けて「さあ今日はどこに遊びに行こうか」と言うのでふたりであれこれと案を出し、買い物に行くことに決定。夫は「あの雑貨屋さんなにか良いものあるかな」とウフフと笑ったあとまた眠ってしまった。
妻が着替えて楽しみに待っていると、昼過ぎにやっと起きてきた夫は「さあ今日はどこに遊びに行こうかなー?」と元気に言ったのだった。朝の会話はどうした。

[もち]
2003年1月4日(土)
四角いもちから食べます
この間。
義母が「おいしいおもちをあげましょう」と妻に切りもちを差し出した。しかしながら、妻の父が毎年「愉快なボランティア仲間」ともちをつき、大量に分けてくれるので躊躇。とても嬉しいが食べきれないかもしれない。その旨を正直に話すと義母はニッコリ笑って「でもユキちゃんのお父さんのつくおもちは丸いでしょう?このおもちはね、ホラ四角いのよ」と誇らしげに言った。負けた。
そんなわけで新年明けてから毎日四角くておいしいおもちを食べている。

[きょうだい]
2003年1月3日(金)
ただいまポラロイドカメラに夢中です
我が家の前には瀬戸内海。向こうに見えるは淡路島。その淡路島に遊びに行った帰省中の兄から電話。なんでも今「100円を入れると90秒覗くことのできる望遠鏡」でもって海の向こうの妻の住むマンションを見ているらしかった。それを聞いた妻はすぐさまベランダに出、笑顔で鮮やかなオレンジ色の座布団をぐるぐると振り回した。兄は電話の向こうで「あっ見えたかもしれない」とかわりと微妙なことを呟いて遠すぎる妻を必死で見ている様子。そんなふうにしてマンションだけ眺めて90秒おわり。どうせならもっと素敵な景色とか。楽しめば良いのにと思う。

そして事情を知らない夫は「突然ベランダで座布団片手に暴れ始めた妻」をぼうぜんと見ていた。

[笑います]
2003年1月2日(木)
ミニ鏡もち。上には黄色くなった「すだち」を
ずっと家にいるのもあんまりなので近所の神社に初詣。お賽銭をちょりんと入れてから長い時間をかけて「ささやかな無理難題」をお願いしたあと「おみくじ」を引く。それによると今年の妻は

「自暴自棄になってはいけません意思を強く持って酒や賭事を慎めば幸運が招来します小吉」

なのであった。裏には「神の教」。

「ねてもさめてもにこにこと」

つまり今年の妻は強い意思でもってにこにことしていれば良いのだ。

[あけましておめでとうございます]
2003年1月1日(水)
家からおがむ。初日の出
元旦の新聞の広告は量が多くて心が踊る。「さして使うあてのないもの」どころか「すでに持っているもの」ですら「下記の商品どれでも2点で10万円」とか言われると冷蔵庫にしようかビデオデッキにしようか本気で迷ったり「限定3台」の文字に思わず時計を見て「出遅れた」と思ってしまったりする。つまり躍らされている。
そんな風に物欲を楽しんでから夫と近所のスーパー。外に出るのは3日ぶりなのでマフラーをぐるぐる巻いて喜んで出かけたらスーパーの扉はぴしゃんと閉まっていた。お正月なのに食べるものがない。

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