| 日記 2003年5月 |
| [中学生日記] 2003年5月31日(土) ![]() テレビで「台風情報」を見ていたはずがいつのまにか番組は「中学生日記」になっており、夫と妻はそのまま「中学生日記」を鑑賞。 妻がこどもの頃何回か見た「中学生日記」は道徳的な、なんというか最後には担任の先生が出て来て「それは難しい問題だね」とか言って「今日は授業はやめてホームルームにしよう」とか「そうしよう」とかだった記憶があるのだけれど、今日見た「中学生日記」はなにをやっているのかさっぱりわからなかった。それがたとえ「続きもの」の第3話だったとしても。わからないのもほどが。「『地底人』現る!」とか「ぼくたち『地底人』のおかげで恋人同志になりました」とか。 あげく「つづく!」でスパーンと終わってしまったその「中学生日記」を夫と妻は無言で真剣に(ややぼうぜんとしながら)最後まで見ていた。その間に台風は「温帯低気圧」に。 |
| [近づく] 2003年5月30日(金) ![]() 台風4号接近中。瀬戸内といえども海の近くの我が家は夕方からものすごい風でもってマンションが揺れているらしく、天井に吊った電気がゆらゆらり。先日がんばってきれいに磨いた窓が吹きすさぶ風と雨でびしょびしょ。ああ。元どおり。 妻はごうごうという音でとても眠れず、夜中じゅうテレビの「台風情報」などを見たり強風で開かない窓を興味本意で無理矢理こじ開けた途端に暴風雨に打たれて慌てて閉めたりしているというのに夫ときたら日が変わらないうちからすやすやと寝、窓を叩く雨音に時おり目覚めては「『ドライブスルー洗車』のようだね」と言ってまた寝たりしている。睡魔におそわれているひとは総じてのん気だ。 |
| [ありがとう] 2003年5月29日(木) ![]() たねさん(ハムスター)が死んでしまった。 動かないたねさんの名前を何度も何度も呼んだあと、まだあたたかいたねさんを手の平に乗せて、昨夜たねさんに「にぼし」を手渡しながら「たねさんはもうおばあちゃんだね」と夫と言い合ったことをぼんやりと思い出していた。その日が遠くないことはわかっていたけれどそれでも。あまりにも急で。たねさんが妻の手の上で固く冷たく軽くなっていくのをじっと見ているしかなかった。それしかできなかった。 いつもよりも早く仕事を終わらせて帰ってきてくれた夫の顔を見て、初めてちゃんと泣くことができた。ふたりで泣いて、お線香のかわりにお香を焚き、海の見える場所にお墓を作ってお別れを言った。それから夫とたねさんが我が家にやって来た頃の話をした。たねさんは「ペットショップ」にいて、夫が人差し指をガラスケースにくっつけると寄って来たただ1匹のハムスターだった。夫は「運命の出会いだ」と言った。あれから2年もの間。病気もせずに元気でいてくれた。妻と夫に幸せをくれた。そして苦しまずに、いつものように、眠るような最期だったことが我々にとってのなによりの救いだった。 妻はお風呂でもう一度少しだけ泣いて、それから元気を出した。今までいてくれてありがとう。 |
| [麻婆豆腐とベーコンとじゃがいもの炒め物とその他] 2003年5月28日(水) ![]() 最近の妻は晩ごはんを何にして良いやらさっぱり思いつかないので「夫のためを思っているふう」を装い「今晩はなにが食べたいですか」と聞く毎日。職務怠慢。果たして今日も。 いつもは「お魚」とか「トリ」とかものすごく漠然としたものを言ってニッコリと微笑む夫だけれども、今日はメインから副菜から「味噌汁の有無」まですべて決めてくれた。だから妻はなんにも考えずに晩ごはんをこしらえることができたのだった。献立は変だったけれど。 |
| [ひとり語り] 2003年5月27日(火) ![]() 夜。やたら元気な妻。仕事疲れで意識朦朧の夫。妻は夫に話したいことがたくさんあった。昨日の実家での出来事。友人の恋の話。それからその他。 最初は食卓の椅子に腰かけて妻の話を聞いていた夫も夫なりの見解を口にし、楽しい会話が成り立っていた。が、それでも話し足りない妻は夫が行く先々へいっしょについて行き、ひとりずっと喋っていた。寝室で着替えをしながら話し、ベッドに入ってからも喋った。相槌を打つ夫の声も途切れ途切れになった頃、あまりにも口が止まらない妻はじぶんでもハッとし、「ちょっと喋りすぎですか」と夫の方を向くと夫はすでにぐったりと寝ていた。時計を見ると午前4時。申し訳無かった。 |
| [メールの時速] 2003年5月26日(月) ![]() 妻、実家へ遊びに帰る。 家から妻の実家までは車で約1時間。今から出発すれば到着は昼前。妻は携帯電話で母に「今から帰ります」とメールを送ってから車に乗りこんだ。メールは便利。 ほどなく母から「いまどこ?おひるごはんはどうする?」と返信が。妻は信号待ちの間にぽちぽちとボタンを押して「もうすぐ着くのでいっしょに食べましょう」と母へ送る。メールは便利だ。 しかし実家に着くと母は「いつ帰ってくるのかと思ったよ」と、先ほどのメールのやりとりとつじつまの合わないことを言うので不思議に思っていると母の携帯電話からメールの着信音が。妻が出発する際に送ったメールが今さら届いた。遅い。車のスピードよりも遅い。果たして便利なのかどうか。そしてふたりで楽しくお昼ごはんを食べている時に、妻の送ったもうひとつのメール「いっしょに食べましょう」というのが届いたのだった。それを読んだ母が携帯電話に向かって「もういっしょに食べています」と真顔で言った。ちょっと面白かった。 |
| [道具ばかりが] 2003年5月25日(日) ![]() 義母が「今日はお庭でバーベキューよ!」とはつらつと宣言したので夫の実家へ。ついこの間も義兄のおうちで炭火焼肉をしたような記憶が。タカマル一家は網の上でなにかを焼くのがそんなにも好きか。好きなのか。 1日楽しく焼いたり食べたりしたあと、義兄夫婦を車で送る。車中で「妻が『健康』に目覚めた」旨を告げると義姉が「それならばわたしの所有する『エアロバイク』を持っておゆきなさい」と言うのでお借りすることになった。重い。 夫が重い重い思いをして家まで持って帰って居間にドーンと置いて満足してまわりを見ると、居間は週末に買ったばかりの「腹筋マシーン」やら「夫の鉄アレイ」やら「足揉み機」やらがそこらじゅうに散りばめられていて、ちょっとぼうぜんとする。うちはいったいなに屋だ。 |
| [陽気な桃農家] 2003年5月24日(土) ![]() 先日父が用事のついでに我が家に立ち寄り、母から頼まれたというしなじなを持って来てくれた。紙袋の中にはスーパーで買った「にら」と「えのき」。もらいものの「落花生」や「桃」などが入っていた。母住む実家よりも我が家のほうがスーパーには近いのだけれども。愛ある母心を感謝して受け取る。 「桃」。今年の初桃。妻は嬉しくて熟れ時を待ち、そして今日冷蔵庫に入れるべく箱を開けた。箱から桃を取り出すと箱の底になにか文字が。見ると「あっ!!見てしまいましたねっ!冷やす時間は3〜4時間ですよ」と印刷されてあった。なんだこれは。と思った。 |
| [姿勢がだいじ] 2003年5月23日(金) ![]() 猛烈な二日酔いから覚めると居間にぽつんと置いてあったのは昨夜酔っ払って購入した「腹筋マシーン」。 妻は腹筋がないので(本当にないので)なんとかして健康を手に入れようとしていたところで見つけたのだった。「首をサポート」しつつ、「効率良く腹筋ができる」という「支点のある湾曲したただの棒」。握って起こせばホラ腹筋。妻にもできた。というしろもの。さっそく夫に組み立ててもらってやる。 意気込んで笑顔で寝っ転がって「腹筋マシーン」の「まくらの部分」に頭を置き、バーを握って勢い良く上体を起こすと「まくらの部分」にギュウと押さえつけられた首が妻にしか聞こえない鈍い音をたてた。筋が。妻の首の筋が。突然目をかっと開いてもんどりうっている妻を見て夫は「どうしたっ」と言い、妻は「首が『くきょっ』て鳴った」と言って泣いた。たしか「首をサポート」してくれるのではなかったか。はしゃぎすぎてさっそく挫折をあじわう羽目となった。すぐさま夫と交代。 |
| [酒] 2003年5月22日(木) ![]() 夫と共通の知人と楽しくお酒を飲んでいるうちに終電は行ってしまい、夜中の繁華街で途方に暮れる3人。酔っ払い達は明け方まで開いているディスカウント・ストアを見つけて入り、店内を物色して「腹筋マシーン」を買ったり「チョコレートようかん」とかいうおかしな食べ物に目をむいたりしているうちに疲れ、ヨレヨレとタクシーに乗って家へ向かう。タクシー内で頭が猛烈に痛くなった妻は笑顔で知人と別れ、家に到着した途端茶色くなって「吐きます」と元気に宣言。夫にものすごく遠くに連れて行かれ、ケーと吐き、「おいしかったのに」とか「もったいない」とか言い、丁寧にうがいをしてからパジャマに着替えてコンタクトを外してベッドに入ったところまでは覚えている。 起きたら昼で夫は会社。妻ひとり。 |
| [久しぶり] 2003年5月21日(水) ![]() 夜。夫と共通の知人と3人でごはんを食べる。実に約1年ぶりの再会だったので「最近なにをしているのか」などの近況報告から始めようと思っていたのに、彼はこの「おでん日記」を読んでいるので「お裁縫の進み具合はどうかね?」とか「夫さん最近忙しいみたいね」とか、妻の生活だけつつぬけ。自らすすんで書いておきながらなんだか腑に落ちないかんじだった。 |
| [ピンポン] 2003年5月20日(火) ![]() マンション全体のベランダの「とい」を塗りかえ。工事の日程はあらかじめ決められていたので妻はおでかけも控えて家で待つ。しかし待てども待てどもペンキのひとはこない。夕方までぼんやり待ったのは昨日のこと。 しかし今日、なんでもないような顔をしてペンキのひとが「こんにちはー」と言いながらやってきたのでちょっとすねながら「昨日の約束だったのに」とか「アタシずっと待ってたの」と恋人同志の会話みたいなことを言った妻。ペンキのひとは慌てて「ピンポン押したのに出なかったよ」と妻に言い返し、妻は「いいやピンポン鳴らなかった」と言い、ペンキのひとは「ピンポン2回も押したよ」と言い、妻は「ピンポン鳴ってない」とか大のおとながふたりしてピンポンピンポンピンポンピンポン言いまくった日。 |
| [携帯電話] 2003年5月19日(月) ![]() 「うちに『ビデオ』ってあるよね。それで『ビデオ』ってどれなの?これ?」と言いながら笑顔でケーブルテレビのチューナーを指さすほど機械がわからない母がとうとう携帯電話を持ったのだった。父とお揃いで持ったのだった。「ビデオ」がなんたるかも知らない母が。「ビデオ」を観る際は「始めてください」と娘である妻に「再生ボタン」を押させ、2時間後「映画終わりました」とまた呼びつけて「停止ボタン」を押させるあの母が。携帯電話を。しかもカメラ付きを。 興奮気味に「ぜひメールちょうだい」と言うので送るとしばらく経ってから 「つい た」 と返ってきた。普段饒舌な母なのにえらく短い。全部ひらがな。しかもカタコト。それでもだいぶ慣れたらしく、今日は写真が送られてきた。進歩。 「これ は なんでしょう」 という妙に間があいたメッセージとともに大きな「打ち上げ花火の筒」の写真。ところでなんで家にそんなものがあるのお母さん。 |
| [寝ながら] 2003年5月18日(日) ![]() 妻生理痛。夜中におなかの痛みでうんうんと唸っていると夫がうっすらと目を覚まし、らくだみたいな顔で妻に「どうしたの?」と聞いた。妻は涙を流しながら「おなかが痛いよ」と訴えると夫は「たいへんだ…だいじょうぶ…?どうしよう…ぼくはどうすれば良いですか…」と言いながら妻の眉間に寄ったしわをニニーと伸ばすべく手を妻の顔の上に置き、そのままの状態でまた寝てしまった。どけてくれないし。重いし。慰めになってないし。朝起きたら覚えてないし。 |
| [しまくりたい] 2003年5月17日(土) ![]() 朝むっくり起きると全身にみなぎる「家事欲」。猛烈になにかがしたい。しまくりたい。そこで本日手当たりしだいに「家事」をすることに決めた。妻は洗濯物をたたみまくり、衣替えをしまくり、タンスの中の整理をしまくり、カーテンを洗いまくり、窓を拭きまくった。そして家はいくぶんきれいになった。 せっかく夫がお休みなのに妻ときたら平日にできるようなことばかりをしまくった。早起きまでしてまでも。こんなにはりきるなんてなにかおかしい。と思ったら案の定。その夜遅くに生理がやってきた。妻は女性ホルモンに操られていたのだった。 |
| [才能発揮] 2003年5月16日(金) ![]() お裁縫ブームは続く。 「ぬいぐるみ」などを作ろうと型紙をちょきちょきと切って準備。しかし布を切る段になって妻は数年前、「ぬいぐるみ」の肝とも言える「目の部分」の黒い「フエルト」を慎重に六角形に切りぬいてしまい、結果ものすごい掟破りな顔の「ぬいぐるみ」を作ってしまったという苦い経験を思い出した。今回はどうしたものかと思案。ダイナミックな指先。それにくらべて夫は器用。夫に黒い「フエルト」と「はさみ」を黙って手渡すと夫は「よしきた」と言ってあっと言う間に型紙通りに小さい丸を切りぬいてくれた。すごい。 夫は妻の作ったものをなんでも誉めてくれるけれども、きっと夫のほうが妻より裁縫も料理もじょうずなんだろうなとぼんやり思う。ただ興味がないから才能を発揮できないだけだ。夫が本気を出せばきっと「レース編みの達人」にだって「靴職人」にだってなれる。なんにでもなれる。ただならないだけで。 それならば妻にも「興味がないゆえに発揮できてない才能」みたいなのが備わっているかもしれない。たとえば「優れた『かぶと虫』のブリーダー」とか。もちろん興味はない。そんなものよりも「型紙通りに布を切りぬくことができるはさみさばき」を手に入れたい妻だ。 |
| [らっきょう] 2003年5月15日(木) ![]() なんでもおいしくにこにこと食べられるのは素敵なことだし憧れもするのだけれども、だめなものはやっぱりある。 妻は「らっきょう」が苦手なので誰かが「らっきょう」をあげましょうと言うたびに(本当によくみんなが『らっきょう』を妻にくれようとする)断ってきたのに、先日妻の母が「らっきょう」を漬けたからと妻に持たせようとしていた時夫が「ぼくカレーの時に『らっきょう』食べますよ」なんてのんきに言ったものだからもらって帰る羽目になった。「らっきょう」の管理は誰がするとお思いか。しかもカレーの日なんて月に何回あるとお思いか。カレーの日にしか食べないおつもりか。食べきるまでに何年かかるとお思いか。などと思いながらうやうやしく母から「らっきょう」を受け取る。 そして今日はカレーなので「らっきょう」を食卓に並べるべく、もらったまま冷蔵庫にほったらかしていた「らっきょう」の入った樽をあけ、ガラスの容器に移す。妻のだめなにおいが台所を満たすのだった。ああ。だいたい「らっきょう」ってなんだ。 しかし妻が「らっきょう」が苦手なのはただの「食わず嫌い」なのかもしれない。実際こどもの頃に苦手だった「しいたけ」など今では大好物だし、同じように「だいこん」も普通に食べられるようになった。もしかすると「らっきょう」もそうかもしれない。妻の頭の中に「らっきょう」の引き出しがからっぽのままで存在しているかもしれない。「しいたけ」の引き出しがちゃんとあったみたいに。 そこで妻はためしに「らっきょう」をひとくちかじってみた。ふむ。歯ざわりはとても良い。ひとりごちてからじゃくじゃくと3回ほど咀嚼。ところが「らっきょう」のあじが口の中に広がった瞬間に腰から上にビリビー!と電気が走った。それから頭の後ろがぞわぞわっとした。誇張でなく髪の毛は逆立っていたと思う。「歯ざわり」の良さを差し引いても余りあるこの味わい。妻は文字通り「キョッ」とへんな声を出してから流しにマーと口から「らっきょう」を出した。 妻の中に「らっきょう」の引き出しはないことがわかった夜だった。 |
| [ひとの夫] 2003年5月14日(水) ![]() 友人と買い物などをする。会ってすぐに興奮して分厚い「カレー皿」を2枚づつ買ってしまった妻と友人はその重さで動きがにぶり、同じ場所を10メートル単位で移動してはハーハー言っているうちに日が暮れた。無意義。 夜。いつも忙しい友人の夫様が仕事が早く片付いたから。と言っていっしょにごはんを食べるために家とは反対方向の電車に乗って我々の居るところまでやってきてくれた。わざわざありがとう。とお礼を言うと友人の夫様は「たかだか電車で10分20分の距離じゃないか気にするな!」と言って快活に笑うのだ。友人の夫様は仕事が好きで仕事ができて男気があってもの怖じしないタイプ。きっと友人もそのへんに惚れこんで結婚したのだろう。 しかし携帯電話に入る彼からのメールの語尾にはすべて「にゃ」がついている。「今仕事が終わったにゃ」とか「電車に乗ったにゃ」とか「ごはん食べるにゃ」とかそういう。「にゃ」がついていないことはほとんどない。 男気というのもけっこうよくわからない。 |
| [健康] 2003年5月13日(火) ![]() 先日「100円ショップ」で「樹液シート1回分」を見つけた妻とその義姉。足の裏に貼って眠ると悪いものを吸い取ってくれるというしろもの。調べると「あんなのただの汗だ」とか「それでも足は軽い」とか評判はいろいろ。それでも試してみたいのが女心。「お互いに感想を言い合いましょう」と言って義姉と1組づつ購入。 100円の「樹液シート」には「トルマリン配合!」と書かれてあり、なんだか「身体に良さそうなものはすべて入れておけ」というかんじだ。おまけに「目覚めすっきり!」とまでも。言い切っている。100円なのに度胸ある。 そして夜。両足裏に件の「樹液シート」をババーンと貼って翌朝の爽快さを夢見ておやすみ。 次の朝。寝坊寸前でぼさぼさと飛び起きた妻は「なにが『目覚めすっきり』か?」と言いながらあわてて朝ごはんとお弁当をこしらえ、夫を送り出してから妻の足に貼りついたままの「樹液シート」をはがした。「樹液シート」は冷えた「ホッカイロ」みたいにかちかちに固まっていて、あげく周囲の強力な粘着テープのはがし残りでもって妻の足の裏は歩くともちもちと床を鳴らした。とてもいまいましい。 以上が、妻の「樹液シート」の使用感ですおねいさん。 |
| [1000円] 2003年5月12日(月) ![]() 先週の金曜日に銀行に行き損ねただめな妻の財布には「293円」しかない。夫の財布で乗り切った週末。 挙句今日もぼんやりしているうちに銀行は閉まってしまい、手元にはやっぱり「293円」しかないのだった。冷蔵庫にもなにもないのだった。「293円」を前にがっくりうなだれる午後8時。うなだれた先には昨日、義母からもらった「ゴールデンウイークに遊びに行った『六甲山』のおみやげ」である「ふくろうの小物入れ」がふたつ。「こっち(大)がタカマルで、こっち(小)がユキちゃんね!そっくり!」と義母は笑顔で言いながら妻に渡したのだった。 気持ちは嬉しいけれども「そっくり」というのはどうだろう。とやや暗い気持ちでふた(ふくろうの頭)を開けるとそこには「500円玉」が2枚入っていた。義母の粋なはからいか。とにかく「1000円」もの大金を手にした妻は「1293円」を持って小躍りでスーパー。ごちそうを作ったのだった。 |
| [しゅし] 2003年5月11日(日) ![]() 母の日。感謝の気持ちを込めたしなじなを持って夫の実家へ。義父母、義兄夫婦、そして夫と妻の総勢6人で和やかに過ごす。義母は我々のためにおいしい「たけのことあなごのちらし寿司」を用意して待っていてくれた。 ところで夫が「お寿司」のことを「おシシ」と言うのでつられて妻も。義母の作った「お寿司」を食べながら「おシシおいしいね」とか「おシシもっと食べなさい」などと夫婦でやっているとそれを聞いていた義母までもが「おしゅし」と言い出したので、6人の平均年齢に似合わぬ痛々しくもかわいらしい宴となった。 |
| [リメイク] 2003年5月10日(土) ![]() 夫休日出勤。妻は退屈なので「ミシン」で遊ぶ。古いジーンズを何本も切り刻んで縫い目をほどいて繋げてくるぶしの丈の長い長いスカートを作ろうともくろむ。確か3年も前に流行ったスカート。そして流行りは過ぎ去ったスカート。仮にじょうずに出来ても着るのか。どうか。簡単なはずのその「リメイクスカート」を糸くずまみれになりながら必死で縫っていると夫が「似合えば流行りは関係ないよ」と言った。今夫が良いこと言った。言いましたよ。 |
| [10秒チャージ] 2003年5月9日(金) ![]() 「夫の出社時間にぎりぎり間に合いそうにない時間帯」というどうにも煮え切らない時間に起きてしまった。やった。久しぶりにやった。寝坊だ。 夫が急いで服を着替えている間に妻は半べそをかきながら水筒にお茶を入れ、仕事に必要なものを夫のかばんに詰めて玄関に置き、コップに「ポンジュース」を入れ、もうひとつのコップに「烏龍茶」も入れ、「ヨーグルト」のふたをあけてスプーンをサーンとさしてそれらを全部玄関の「靴箱」の上に並べた。スピード勝負でも朝食はだいじ。しかしなんだか「マラソンの水分補給所」みたいになってしまったので、それを見た夫に笑われた。 |
| [もうかりはしません] 2003年5月8日(木) ![]() やめられないくだらないパソコンのゲームに真剣に悩んでいる妻です。おまけに掲示板にて「小銭をけちらして出世するゲーム」まで教えてもらったものだからどうにもこうにも。妻は満身創痍になってまでもこの無益なゲームたちをやりたいのかと言えばそうでもなく、そうでもないのにまたトライしてしまうじぶんに半ば呆れ。 というようなことを夫に相談すると夫はちょっと考えてから「1ゲームするごとに10円を貯金箱に入れると良いよ。メモに『正』の字を書いていくの。きっと大もうけだよ」と言った。大もうけか。そうか。そうか? |
| [秘密] 2003年5月7日(水) ![]() いつまでもいつまでも「ズーをキープしたり」していてはいけない。無益すぎるにもほどがある。 そこで妻は丸い玉の模様の布を買って来て切って縫うことにした。やはりというかなんというか、最初に作る「簡単なもの」は「クッションカバー」になった。「クッション」に布をぐるりと巻いてじょぎじょぎと切って縫った。出来上がったものに題名を付けるとするならば「ザ・ただの直線縫い」といったかんじなのだけれど、中に「クッション」を入れると丸くふくらむあたり達成感が。少なくとも「ズーをキープする」よりは有意義。 仕事から帰って来た夫に見せると夫は「すごいねえ」と妻の予想以上に感心して誉めてくれたので、「アイロン」でカーペットを溶かしてしまったことは黙っておくことにした。 |
| [どこだ] 2003年5月6日(火) ![]() 探しものはなんですか。妻の携帯電話です。午前中に夫にメールを送ったあとどこに置いたか忘れました。 ひとはものを探す時「ああ。携帯電話のように音が鳴ってくれたら便利なのになあ」と絶対に思うが、その携帯電話の電話番号がわからない妻なのです。だってじぶんに電話かけたことない。番号がわからなければ音が鳴る携帯電話であっても意味がない。どこを探してもない。「それよりぼくと踊りませんかウフフ」と言ってくれるひともいない。 夫から電話がかかってくるまでまんじりとして待つ。 |
| [いらないし] 2003年5月5日(月) ![]() 近所にできたばかりの「回るお寿司」を食べに行く。 最近の「回るお寿司」はなんだかすごい。各テーブルに液晶の画面がついていて、そこにはお寿司の写真が。回っていないお寿司はその画面を指でピコピコと押して注文すると届けてくれるしくみ。「ただいまの待ち時間5分」とかも教えてくれる。店員いらず。 なによりも驚いたのが、テーブルの横に細長い穴があり、そこに食べ終えたお皿を入れると勝手に枚数を計算してくれるのだ。すごい。店員いらず。しかも5枚お皿を入れるごとに「ルーレット」が回り、当たると素敵なグッズがもらえるらしい。「あんた。あと2皿食べたらもう1回『ルーレット』できるからもっと食べなさいよ」というのを狙っているのか。いないのか。すごい。せこい。 妻と夫は偶然にも合計15皿食べたので「ルーレット」は3回。皿を投入して「ルーレット」が回るさまを愉快な気持ちで見ているとなんと3回目で「パカパー」と音がして大当たり。上に据え付けられた箱から「カプセル」がポコリと落ちてきた。無欲の勝利。喜んで「カプセル」をあけるとかわいい「プリンパフェさん」が出てきた。うわあ…。やったあ…。 |
| [バーニング肉] 2003年5月4日(日) ![]() 夫の兄夫婦から「ベランダで炭火焼肉をするので来ないかい」とお電話。もちろん行く。 到着すると義兄夫婦の家のベランダにはアウトドア用のテーブルと椅子が置いてあり、上には黄色いテーブルクロス。中央には七輪。まわりにお肉や野菜。ビールジョッキ。おまけに海の向こうの人工島から上がる花火が見える。宴の準備は万全。なんという贅沢か。大喜びで頂く。 しかし脂身すら食べられない偏食の妻は、義兄が用意していた「ホルモンごちゃまぜセット」の袋から次々に出され網の上に置かれる「ホルモン」にくぎづけ。その、ヒトデの皮膚みたいなものはなんなの。本当にそれを焼いて「エバラ」で食べるの。食べられるの。あとその枝分かれしてるピンクのものはなに。義兄に聞くと「ええとたぶん大動脈バイパス?」と言った。「バイパス」って言われてもおにいさん。 妻は「しいたけ」ばっかり食べていた。 |
| [それぞれのお休み] 2003年5月3日(土) ![]() 夫は久々のお休みだというのに「愉快な車仲間の会」に行ってしまった。この渋滞のさなかに。 天気も良いので妻は洗濯を。5月なので毛糸ものはもう良い。セーターをやっつけることにする。 去年は「毛糸洗い」に自信をつけるべく挑んで夫の高級セーターをものすごいちんまりと縮めてしまったので今年は慎重に安物のセーターから始める。その甲斐あって今回はすべて成功。良かった。妻もやればできた。縮むよりは伸びろ。 毎年この季節になるといつもあの「セーターを平置きで干せるネット(型崩れしない!)」が欲しくなる。 |
| [寝相] 2003年5月2日(金) ![]() 夫より遅れて寝室に入ると夫はベッドのものすごい端っこで眠っていた。身体の5分の1が外に出ている。もうすぐ腕が落ちる。じっと見ていると夫はじょじょに外のほうにずれて行き、とうとう身体の5分の2が外へ。夫はバランス感覚が良いね。感心してそのまま眺める。もう1回ずれたら間違いなくベッドから転がり落ちる。そのさまをちょっと見てみたかったが良き妻としてそれはどうかと思い、これ以上夫がベッドからこぼれていくようなら引っぱって助けようとそのまま監視。すると夫は得意の「その場高速寝返り」(同じところでぐるぐると回る夫の技)を始め、いつのまにやらベッドの中央まで戻った。寝ながらでも夫は危険を察知しているのだね。またまた感心して妻もおやすみ。 |
| [生産的] 2003年5月1日(木) 妻は不器用なくせにたまに「手作り」などの生産的な行為がしたくなる。今回も突然「布などを切ったり縫ったりしたい。そして手作りのなにかを完成させたい」と思ってしまった妻は、母曰く「15年前に20万円もした」ということ以外取りたてて特徴のない中途半端に高性能な古い「ミシン」を実家からもらって帰って来た。こういう時の行動は素早い。しかしながら。「手作りのなにか」を作りたいと思っている時点でなにを作るのかすら未決定。おまけに妻はこういう場合「最初は簡単なものから始めよう」とか言ってほんとうに簡単なものを作り、そしてその「簡単なもの」と同じものばかりを大量に作って満足してやめる。残念ながら次の段階はない。 今回も内心そんな雰囲気を漂わせつつ、「ミシン」の前で「あれを作ろうかしら」とか「これも作ろうからしら」とか素敵な完成品の想像をふくらませたりしぼませたりしている。 |