| 日記 2003年10月 |
| [おこらない] 2003年10月31日(金) 洗濯物を干したあと、晴れやかな気分でベランダから部屋に入るとベッドの端に「でんでんむし」がいた。ちなみに「でんでんむし」とは「脱いだまんまでくるくると丸まっていて、つま先の部分だけがチョロと出ている靴下」のこと。夫は2日ぶんの靴下を、つまり4つの「でんでんむし」をベッドの下にほーいと脱ぎ捨てていたのだ。夫が眠るほうのベッドの向こう側にはあまり用事がないので発見が遅れるのだ。洗濯が終わったばかりの妻は「でんでんむし」をわっしとつかんで夫に怒りのメール。「でんでんむしはすみやかに洗濯機へ!」 しかしメールを送信したあとで妻が昨日寝る前に脱いだ「でんでんむし」もふたつばかり出てきたのでひとのこと言えない。「ウフフうそうそ」ともう一度メールを送る。 |
| [聞いたことない] 2003年10月30日(木) ![]() 四国からの帰りに「みかん」を買ったお店には「レモン」も売っていた。妙な形にへぼみがある「レモン」だったので妻はてっきり傷んでいるのかと思っていたのだけれど良く見るとその「レモン」が入っている箱の前にはマジックで「大人気!これが噂の花レモンです!」と書いた紙が貼ってあった。切るとお花ちゃんの形になる「レモン」だったのだ。他に「ハートレモン」もあった。フム。妻は聞いたことがないけれども噂だったのか。手にとってじっくり見ているとお店のひとがやってきて「かわいいでしょう。あちこちで評判なんですよ」と言った。妻はうんとうなずいてから「スーパーなどにも売っているのですか?」と聞いた。するとお店のひとはニッと笑って「いえここでしか売ってないんです」と言った。ではいったいどこでその噂はささやかれているのか。てんでわからなくなってしまった妻だった。 旅日記を書きました。読んでいただけたら嬉しいです。上のメニューからどうぞ。 |
| [飽きない] 2003年10月26日(日) 明日から母と共に2泊3日で四国に行く予定の妻です。例によって田舎でひとりで暮らしている祖母の様子を見にゆくのです。というわけで妻の不在によって2回分の晩ごはんに難儀する夫のために、今日のうちからいそいそとカレーを煮込むわけです。ぶたカレーを。 夫は妻がカレーを完成させるのをにこにこしながら待っていて、出来あがるや否や「ちょっと食べようかなっ」と午前12時に言い放ち、実際にむしゃむしゃと食べた。食べ終わった夫は妻のカレーを誉めたあと「明日の朝ごはんもカレーを食べようかなっ」と言った。どうあがいても明日の晩ごはんと、明後日の晩ごはんはカレー。だのに。朝までも。 ちなみに本日夫は「おやつ」にポテトチップス「チーズカレーあじ」を。そしてお昼にはマルちゃん「黒い豚カレーうどん」を食べていた。カレーに貪欲な夫だ。 |
| [狂わない] 2003年10月25日(土) 夫と買い物などを楽しむ。時計売場には「電波時計」というのがあった。なんでも「正確な時刻情報の電波」を「常に受信して日本標準時に自動修正」するので誤差が出ない時計なのだそうだ。そんな説明文を読んでから妻はいつも5分も早い時刻を表示しているおのれの「腕時計」を思い浮かべ、すごいなあと思った。「電波時計」があればいつまでもどこでも「兵庫県明石市」なのだ。時計もずいぶん進化している。「電波を受信」などと言われてしまったらもう感心するしかない。しかしあらためてその「電波時計」をじっくり見てみると、ずらりと並べられた「電波時計」は全部微妙にばらばらな時刻を指していた。なぜなの。「日本標準時」はどれなの。 |
| [聞こえない] 2003年10月24日(金) 相変わらず横になったら活発になる妻の胃腸。本日も静かな寝室に妻のおなかの音が響き渡ります。横で聞いている夫も「今『おい』って言ったね」ととても楽しげ。喜んでいただけてなにより。妻のおなかが「ぐっ」とか「さーふ」とか発するたびにキャッキャと反応していた夫。ひとしきり笑ってしばしの静寂。やっと落ち着いたと思った矢先、妻のおなかは「ごるごるご」と鳴った。今までにないほどの大きな音だったので妻は思わず「わあ」と言い、夫のリアクションを期待してがばっと振り向いたら夫はもう寝ていた。ちょっと寂しいじゃないか。 |
| [いない] 2003年10月23日(木) 夫の誕生日。夫が「『串かつ』が食べたいな」と言ったのでおいしいお店を予約。勇んで出かけるといつも人気のそのお店にはなぜかお客が誰もいなかった。「貸し切りにしたの?」と夫が言った。そんなまさか。 結局「我々専用揚げ係」となってしまったお店のひとは間髪入れずにジャンジャン揚げて「串かつ」を目の前に置いていくので妻たちはわりと必死でそれらを片付けていった。夫なんて両手に串を持っていた。急ぎすぎだ。 |
| [なってない] 2003年10月22日(水) 夫が朝起きるなり「31歳になりましたっ!」と叫んだので妻はカレンダーを見、「まだよ」と言った。夫の誕生日は10月23日で、本日は10月22日なのだった。まだだった。まちがいに気付いた夫はそれから慌てて「30歳には出来るが31歳になったらもう出来ないこと」を探していた。悔いのないようにがんばって生きている夫だ。しかし残念ながら「30歳には出来るが31歳になったらもう出来ないこと」は見当たらないようだった。 |
| [誤読しない] 2003年10月21日(火) 晩ごはんのしたくをしている妻の横で新聞を読んでいた夫が突然フハハハハと笑い出したのでどうしたことか聞いてみると夫は旅行会社の広告を指さして「『カニと踊りをお楽しみください』って書いてるよ」と言った。夫はその文章を「『カニ』と共に踊る」と解釈し、ひとり和んでいるのだった。そうねそれは楽しそうねと妻も思う。すると夫はさらに広告を読み進め、「『カニ』と温泉を満喫」というツアーを見つけた。そこで妻と夫は「茹ってだいだいいろになった『カニ』といっしょに温泉につかる」想像をし、それから話題は「おいしい『おだし』の話」に移ったのだった。 |
| [先走らない] 2003年10月20日(月) 夫が勤める会社の近所にとても安いドラッグストアがあるらしい。「なにか欲しいものはないかなっ?」と夫が言ってくれたので妻は以前から気になっていた「かかとちゃん」をリクエストした。「かかとちゃん」。なんでも「チタンメタル」をコーティングしていて、はくだけで乾燥知らずとかなんとか。毎年冬になるとがざがざになってしまう妻のかかとも「かかとちゃん」さえあれば保証されたも同然だ。そして夜。件のドラッグストアで予想以上の規模の「かかとケアグッズ売場」を目撃した夫は「時代は『かかと』なんだね…」と言いながら帰宅。妻はお礼を言って「かかとちゃん」を受け取り、さっそく装着。装着したままごはんを食べ、お皿を洗い、ひと息ついたところでしゃがみ込んでそっと「かかとちゃん」をめくって中のかかとの様子をのぞいていたらそれを見ていた夫に「さすがにまだなんにもなってないと思うよ」といさめられた。 |
| [悪くない] 2003年10月19日(日) 散歩がてらフリーマーケットを見に出かけた海のそばの広場で突然「ヒーローショー」がはじまった。司会のおねえさんが「みんなで『レッド』を呼ぼう!」と言ってステージに群がっているこどもたちと絶叫。すると「赤いひと」が格好良く登場。わあ。妻は正義の味方をはじめて見たよ。ほどなく「ヒーロー」は「じゃんけん大会」を始め、非常に格好良く「チョキ」などを出していた。なごやか。しかしいきなり平和は破れ、「あからさまに悪い曲」がどろどろと流れて「わるもの」あらわる。素晴らしい展開に妻は目を離すことができず、もはやフリーマーケットどころではない。遠くから眺めながら気もそぞろ。司会のおねえさんの「レッドーたーすけてー」という棒読みの台詞もまた良い。しばらくスピーカーから聞こえてくる「やあ!」とか「とう!」という掛け声や効果音などを楽しむ。経緯はわからぬがいつのまにか「わるもの」と「レッド」は和解したようだった。良かった。そんな安堵もつかの間、「わるもの」が「今から写真撮影会をするからレッドといっしょに写真を撮りたいちびっこたちは順序良く並べ!」などと「わるもの」らしからぬ礼儀正しい命令形でもって言ったものだから妻はカメラを持ってキヤー!と叫んでステージに向かってかけだした。夫がちょっとぼうぜんとしていた。 |
| [走らない] 2003年10月18日(土) お昼ごはんは先週夫がおみやげに買ってきた「さぬきうどん」を茹でましょうということになったのだけれども、冷蔵庫には「ねぎ」も「だいこん」も「天かす」も、つまりは「できあがったうどんにおこのみで加えるとよりいっそうおいしくなる」ものが一切なかった。仕方ないのでしばらくは「ごま」だけふりかけた「ぶっかけ素うどん」をもそもそと食べていた夫。突然がたーんと立ちあがり、「残りのうどんの量」と「少し固めに茹でたのでまだだいじょうぶ」ということを瞬時に把握し「ちょっと出かけてくる!」と叫んで走って出ていった。妻がぽかんとしている5分のうちに夫はスーパーで「ねぎ」を、総菜屋で「天ぷら」を買って息も絶え絶えに帰って来た。この夫の「うどんにかける情熱」。 |
| [見つからない] 2003年10月17日(金) いすに腰かけて「どら焼き」をおいしく食べていたら妻の顔からなにかが落ちた。妻の顔には落下するものなどなにもついていないはずなので激しくうろたえ、あわてて下を向いたらテーブルの上に「眼鏡のレンズ」がカロカロと音を立てて揺れていた。眼鏡のフレームから突然レンズが外れて落ちたのだった。びっくりした。ぼやけた視界で眼鏡を外すとレンズを止める小さな「ねじ」がなかった。ははあ。すべてを理解した妻は「床に鼻でも転がってたらどうしようかと思った」とひとりで安心した。安心はしたがそれからいくら探してもどこかに落ちたはずの「ねじ」が見つからないので妻は今、前に購入した「お洒落で、高価で、とてもかけにくい不便な眼鏡」をかけてしのいでおり。 |
| [緊張しない] 2003年10月16日(木) 夫の働く会社の保険のなんとかが毎年実施してくれる「主婦検診」。妻の健康は夫の健康。年に1回くらいは我慢をするのも良い。とぼとぼ出かける。行ってみると、去年経験して困り果てた「乳腺触診」というのがやっぱり今年もあった。「乳がん」の早期発見のため胸を直接触って検査してくれるのだ。妻はこれがつらい。上半身はだかで両手を上にあげて「まいりました」のポーズをしたままベッドに寝転ぶとお医者が妻の胸に「てんかふん」をバフバフとはたきつけ、とんとんとたたいたりうどんの生地のように力強くこねたりするのだ。ああ。妻のおっぱいが。 なにより検査中、寝っ転がった妻はどこを見ていたら良いのかがさっぱりわからず、お医者をじっと見るのも気まずく、かといって目を閉じるのもどうかと思い、結果動揺して挙動不審。おわった頃には疲労困憊。 |
| [焼いた意味がない] 2003年10月15日(水) 生理痛でバッタリ倒れるのは毎度のこと。本日も仕事から帰って来た夫にごはんも作れず、「冷蔵庫に焼くだけのぎょうざが…」としか言えず。夫はうんとうなずいて「じぶんでやるから妻はお眠りなさい」と海のようなジュディ・オングのような優しさでもって言い、台所へ消えて行った。どうもありがとう。しかし、結婚してから夫はフライパンを持ったことがたぶんない。こんがり焼くだけなので失敗することもないとは思っていてもどうにも心配でベッドの中でやきもきとする。妻がやきもきとしている間、夫は台所で「蒸す際に入れる水」を間違えて大量に投入。ちっとも蒸発せずにぐつぐつと煮えてしまった「ぎょうざ」を食べていた。 |
| [正しくない] 2003年10月14日(火) 父の誕生日。家族は大切に。夜は3人で外食をする予定。実家で父が帰ってくるのを待ちつつ、おかしな写真(母が「たぬき」の格好をしている)を撮って仕事中の父に携帯電話で送りつけたりして遊ぶ。勤務妨害。 誕生日恒例になりつつある妻の「今年はなにをしますか?」との問い。メールで送ると 「今年で56歳だし、そろそろ落ち着かないてねく」 と返事があった。意味不明の文面からぜんぜん落ち着いてないことまるわかりの父だった。 誕生日おめでとう。 |
| [永遠ではない] 2003年10月13日(月) 幼なじみである友人のおばあちゃんの葬儀。いつも元気なおばあちゃんで、妻にも優しくしてくれた。だから悲しかった。なにより、遺影を抱いた友人がとても悲しそうだったので妻は悲しかった。そういう悲しさもあるのだと思った。そういう涙もあるのだと思った。おばあちゃんが夏ごろ妻にくれたおいしい「お味噌」がまだ我が家の冷蔵庫にある。だいじに食べる。 |
| [加えない] 2003年10月12日(日) 義兄夫婦がアメリカ出張から帰って来た。おかえりおかえり。預かっていた「ハムスター」と「金魚」を持って義兄夫婦の家に遊びに行く。義姉は「おかしなものがあったよ」と言って妻におみやげをくれた。お礼を言って受け取るとそれはお茶。箱には宮島の背後に富士山。朝日のぼる。なんだこれ。どこだここ。まさに「アメリカが考えるところの日本」といったかんじ。しかも「グリーンティ・ウィズ・ピーチ」だった。なぜ桃を加えますか。 帰ってさっそく夫とのむ。夫は「わっ」と言ったきり黙った。妻はこの強烈な桃のにおいのする「緑茶のようなもの」をこれから20杯ものむのです。のみ終えたら次は下の「グリーンティ・ウィズ・ミント」にうつる予定です。とても楽しいです。 |
| [ドリップできない] 2003年10月11日(土) ドリッパーにフィルターをセットしたあとに「コーヒー豆」がないことに気付いた夫。妻が「インスタントコーヒーならあるよ」と言ったあとしばらく考えていたが「ねえ。インスタントコーヒーをフィルターでいれてみたらどうなるかな」と言い出した。またそんなことを。妻は冷静な気持ちで「きっとひどいことになるからやめましょう」とすすめたのだけれども夫は勇敢にもフィルターにインスタントの粉を入れてぞぞとお湯を注いだ。案の定ひどいことになっていた。 |
| [呼吸しない] 2003年10月10日(金) 夫、呼吸するたびにじぶんの鼻がピープーと音を立てるのが気になって眠れず。夫は慎重に勢い良く息を吸い込んでみたり鼻をふくらまして息を吐いてみたりしてみたり寝返りを打ったりして音が鳴らないように努力していたが眠気には勝てず。そのまま眠ってしまった夫の鼻が「ピヨ」とか「プヨ」とか鳴るのを一部始終を横で見ていた妻は愉快に聞いている。 |
| [スタミナはない] 2003年10月9日(木) 妻には見えないけれども「秋の花粉」がばんばん飛んでいるらしく、「秋の花粉症」である夫の鼻はたいへんなことになっている。さらに「鼻炎の薬」で頭もたいへんぼんやりしている。かわいそうな夫だ。ぐったり鼻声の夫が「今日はスタミナのつく晩ごはんがいいな」と言ったので妻は「うなぎ」や「にんにく」などを思い浮かべながら「なにが良いですか」と聞いたら「しめさば」と返ってきたのでびっくりした。もはやスタミナはどうでも良いみたいだった。 |
| [感嘆しない] 2003年10月8日(水) 北海道で暮らすハチミトゥのアキオさんから「ハスカップ」のお菓子が届いた。自作の「カレンダー」と「シール」も入っている。素敵だ。ほれぼれしている妻の横でその「カレンダー」を見た夫が「ちゃんと休日や曜日をまちがえずにカレンダーを作るなんてすごいね!」と誉めていた。果たして感心するところはその部分なのかどうか。そして「ハスカップ」。いまだ味わったことのない謎の木の実。なんでも「不老長寿の妙薬」なのだそうだ。ざっくりとしたクッキー生地がとてもおいしそう。お茶をいれて夫といざ経験。ひとくちかじって「うわー。お、」と言った瞬間に中の「ハスカップジャム」に舌が到達。予想以上にすっぱい「ハスカップ」の味わいに身体が震えて続きの「いしい」が言えず、結果として「ウワーオ」とアメリカナイズな感想を述べたことになった。 |
| [使えない] 2003年10月7日(火) 先日買った布には「マイナスイオンが発生する布です」と書いてあった。どんなしくみか知らないけれどもなんでもどんどん発生させれば良い。そんな布を使って友人に贈る「ご近所限定買い物用バッグ」を作る。よそさまに使ってもらうものなので慎重に心を込めて縫ったが、持ち前の不器用さを発揮したためにいごいごにゆがんだバッグができた。直線縫いのみなのに。我ながらすごい。とりあえず出来たもの(いごいご袋)に財布などを詰めて持ち、押したり引っ張ったりしてどうにかなるまいと思ったがどうにもならなかったので心からがっかりした。もう件の「マイナスイオン」でもってなぐさめてもらうしか道がない。 |
| [食べられない] 2003年10月6日(月) 義母からいただいた「ししとう」。妻はあまり食べないので夫が食べます。網で焼いておかかを乗せてしょうゆをたらしたものを食べます。その大量にいただいた「ししとう」」は「当たり」が多かったらしく、夫は始めのうちなにも考えずにパクと食べて「ヒー」とか「ヤー」とか叫んでいたがあまりにも「辛いししとう」の確率が高いのでしだいにおそるおそるといったかんじになっていき、とうとう最後には罰ゲームのような顔をして食べていた。 結果、無事に食べることができた「ししとう」は2割。 |
| [のまない] 2003年10月5日(日) 台所で丁寧にコーヒーをいれていた夫が「ノー!」と叫んだのでおどろいて振り向くと夫は「りんごジュース」を片手にぼうぜんとしていた。牛乳と間違えて仕上げに「りんごジュース」をコーヒーにダバと注いでしまった様子。いくら同じサイズの紙パック容器だからと言ってそれは。まちがい過ぎだと思うのだけれど、ほとばしれとばかりに勢い良く迷いなく注いでしまったようでその「見かけコーヒー」の香りは「コーヒー50」「煮たりんご50」といったなんともいえない配分になっていた。危険をかんじる。もう1杯作るように必死ですすめたが夫は「コーヒー豆がもうないの」と言い、さらに牛乳を加えてますますあやしくなったそれを猛スピードでのみ干した。黒目を揺らめかせながら。「すごい」とか言いながら。それはじぶんでいれたコーヒーを愛し、いつも時間をかけて少しずつ味わう夫にしてみれば極めて異例のできごと。 |
| [できない] 2003年10月4日(土) 衣替えをします。夏物はほとんど自宅で洗えるので良い。しかし「レーヨン」が入っている衣服は、この前ものすごく小さく縮ませてしまった苦い経験から敬遠。それにしても洗濯は楽しい。しかし「アイロンがけ」の段になって衣替えのスピードはスローに。袖をぴっしりとさせたあと、別の部分をアイロンで伸ばしているうちに先ほどぴっしりさせたはずの袖はもうしわくちゃになっているのだった。つまり妻はアイロンがけが下手なのだった。 そんなこんなで同じシャツをぐるぐると回しながら永遠にぴっしりしない大量の洗濯物の前で妻は途方に暮れていた。 |
| [実験しない] 2003年10月3日(金) 夫とともに「缶のビール」を買いに出かけ、なぜか「マンゴヤン」を買って帰って来た。「缶のビール」は「マンゴヤン」に負けたのだ。名前のインパクトも。姿かたちなども。「マンゴヤン」はマンゴーのリキュールで、牛乳で割るととてもおいしいと書いてある。のでさっそく酒盛りが始まる。妻が「マンゴヤン」を牛乳で割っておいしくのんでいると同じものをのんでいた夫は「もうちょっとすっきりしたかんじが欲しいよね」と「マンゴー」を牛乳で割っておきながら酸味を要求。そんな無茶な話はない。それから夫は冷蔵庫から「100パーセントりんごジュース」を取り出してその「マンゴーミルク」に足し、ぐるぐると混ぜて酸味を獲得したは良いが「マンゴーミルク」と「りんごジュース」はすぐさまもろもろに分離、「わあなんか固まってきたっ」というようなことをやっていた。 |
| [着込まない] 2003年10月2日(木) 最近は朝晩寒いから。妻の身につける服は足し算式に増えていき、ちょっとたいへんなことになっている。本日なんかは赤いギンガムチェックのシャツ型ワンピースにカーキ色のパーカーを着込み、紺のしましまのズボンをはき、しましまの靴下であたたかなスリッパをはいていた。通りすがりに客観的に鏡で見て愕然。いくら重ね着が流行しているからといえ、「いまだかつてない、そしてこれからもない」というかんじの格好だった。 |
| [鍛えない] 2003年10月1日(水) 夫とスポーツクラブに行く。妻はシステマチックに肉体を鍛えるというのは性分に合わない気がするのだけれども、ただなのでなんでもよろしい。スポーツクラブは夜も11時だというのに「システマチックに肉体を鍛えたいひとびと」でいっぱいで、いっぱいなのにみんな黙々とやっているものだから活気があるんだかないんだかだ。とりあえず「うで」とか「あし」とか書かれたマシンを説明書きのとおりに引っ張ったり押したり寝転んだりする。すごい。しんどい。 ひととおり試したあと身体のどこかがちぎれそうになってきたのでやめ。大きなお風呂に入り、備えつけの「リンスインシャンプー」で髪をごわんごわんにさせてから帰る。 翌日起きると身体は重く、なにより首の筋肉がすごいことになっていた。マシンの説明書きを守らずに首だけイイーッと力を込めた結果だった。 |
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