| 日記 2002年5月〜 |
| [とうとう] 2002年5月31日(金) 夫は正しいひとなので「このマンションはペット禁止です」と言われると「わかりました」と素直に受け入れるが、妻は夫より若干正しくないので「ペット禁止のマンションでいかにうまく犬を飼うか」について頭を悩ませたりする。そして今日も犬を手に入れる方法を思案している妻。そうだ。いっそ犬を産もう。じぶんで産んだらマンション側も文句は言えないだろうそして学校やおけいこ事とは無縁の世界で夫と3にん楽しく暮らすのだ!そんな素敵な計画を夫に話すと「犬は産めないんじゃないかな」と大真面目に言われた。ええ。存じております。 |
| [夫] 2002年5月30日(木) 強烈な生理痛がやってきて朝起きれず。優しい夫はひとりで起きて家のごみをまとめ、汗まみれの妻の顔をタオルで丁寧に拭い、薬を飲ませ、苦痛で出来た妻の眉間のしわをににーと伸ばしてから会社に出かけていった。 |
| [プライベート] 2002年5月29日(水) なにしろずいぶん久しぶりなものだから「友人と飲みに行く」という事実だけで妻は舞い上がる。妻の友人はお酒が苦手なひとが多いのでたいていの場合「おいしい料理と食後のティー」でおわる。それも素敵だがお酒が加わるとなお良い。案の定妻と友人はたくさん飲んで酔っ払い、くだらない話をしてお店に長居。終電間際になって結局友人はうちに泊まって行くことに。飲みなおそうオー。と意気込んでみても友人も人妻。やはり夫の許可がいる。携帯電話でプチプチと「泊まっても良いですか」と送信。すぐさま返事が。ひょいと友人の携帯電話を覗くと「寂しいけど我慢するニャ(そしてここに顔文字)」と書かれてあってささやかに酔い覚める。仕事の良く出来る熱血営業マンであるあの。友人の。夫が。ニャ? しいたけ更新 |
[とんでもない]![]() 2002年5月28日(火) 友人の結婚記念日のお祝いにとシルバーのネックレスを作る。銀粘土を丸めたり乾かしたり削ったり焼いたり磨いたりすると手間はかかるが案外簡単に出来るのだ。しかも妻のまわりに銀粘土をしている人はいないので、わりと喜ばれる。気に入った形をちまちまと量産して配り歩くのがなんとも楽しい。じょうずに出来たので喜んで夫に見せるとクローバーの部分を見て「グリーン車だね!」と言った。とんでもない。自由席ですよ。 |
| [アイスとガムとビデオテープ] 2002年5月27日(月) どうしても録画したいライブのテレビ放送があるのにビデオテープがない。深夜1時に夫とふたりでコンビニまで全力疾走。放送開始まであと5分。間に合わないかもしれない。ハーハー言いながら上りのエレベーターの中でビデオテープのビニール包装をもぎ取るのももどかしい。妻が玄関の鍵を開け、夫は「テープを今まさに挿し込まんとするポーズ」のままビデオデッキまで走る。効率良いのか悪いのかはわからない。放送開始2分でなんとか間に合い番組も無事済み、録画を確認したら違う番組が映っていた。「テープを今まさに挿し込まんとするポーズ」で走りまでしたのに。したのにだ。 |
| [ゴロピカドン] 2002年5月26日(日) 美容院に行くとお客が誰もいないからって美容師3人がよってたかって6本のドライヤーで妻の髪を。確かに速乾かもしれないが妻の健康な髪は痛んだ。それでも美しくしてもらって美容院を出ると外は雷鳴とどろくおどろおどろした雰囲気。持ってるカメラで稲光を激写しようと試みてことごとく失敗。きっと写真はまっくろだ。雷の下にいてこれ以上髪の毛をちりちりされると困るので家に入る。 |
| [はなればなれ] 2002年5月25日(土) 夫1ヶ月ぶりのお休み。「とりあえず寝よう」と意見が一致。朝ごはんを食べたあと夫はまた寝室にて惰眠を続行。しかしすぐ居間に戻ってきて「ひとりじゃつまんないのでここでうとうとと寝る。目を開けるとそこにはホラ妻が」とか言ってソファに横になる。ところが「うとうと」どころかこんこんと眠り続ける(4時間)夫の横で妻はなんにもすることがなく退屈。目を開ける気配すらもない。しばらく本を読んだりしていたが結局妻だけ寝室で昼寝。わりと意味がない。 |
| [巻けなくて] 2002年5月24日(金) ほとんどの主婦がきっとそうであるだろうが、妻はひとりの昼ごはんなどはなるべくお皿やお鍋を汚したくない。でもスパゲティが食べたい。苦肉の策としてうちの中で一番小さな鍋に湯を沸かし、スパゲティを半分にぼきりと折って放り込んでみた。鍋が小さくて済み洗い物も楽でとても良い方法だけれども、半分の長さは非常に食べにくいことがわかった。 |
| [身に覚えが] 2002年5月23日(木) いっしょにお茶を飲んでいた友人が突然「あんたってどこか歪んでる?」と言い出した。ゆが、歪んで、歪んでる?なぜ。人として爽やかに生きてきたつもりだっただけに必要以上にうろたえる。先程まで「とうもろこし」の話をにこやかにしていたのに。なぜ友はそんなことを。もしやずっと妻の性格になにかの問題が?いつ言い出そうかと悩まれて?などとぐるぐる考えていたら「腰骨とか」と友人が続けた。ただの整体の話だった。 |
| [同じ道] 2002年5月22日(水) 実家の両親が最新型のマッサージチェアを購入。妻はそういうものにわりと目がないので喜んで試しに帰る。見渡せば。実家には階段登り運動(ステッパー)とか金魚運動(揺れっこ)とかくだらないものがたくさんある。全部母が買ったのだ。30年後のじぶんが容易に想像できる。きっと同じ道を辿るのだ。その後なにかが3Dらしい最新型マッサージチェアに頭をガクガクされて脳が揺れ、頭痛をおこしてバファリンを飲む。それを母に伝えると「アホウね」と言われた。まったくその通りだった。 |
| [家の中] 2002年5月21日(火) 外は良い天気だというのに妻ときたら部屋の中でビーズでアクセサリーなどを作ったり糸の始末に失敗して慌てて100円ショップに瞬間接着剤(モリロンアルファ。アロンにあらず)を買いに走ったあげく糸の接着すら失敗して親指と人差し指がはがれなくなったりしているのです。 |
| [毎朝] 2002年5月20日(月) 夫が朝ごはんである食パンを持ったまま寝ている。しばらくしてはっと気がついてめだまやきを食べようとしてお箸を持ったまま寝ている。お箸をことりと落とした拍子にまた気がついてヨーグルトに手をのばすのだけれども、スプーンを持ったままやはり寝ている。延々30分はそれが続く。結局全然食べていない。年が年ならおもしろビデオ行きなのだがもう年も年なのでただただ不憫。妻はそんな夫の横で不必要に音を立てたり突然手拍子を打ってニッと笑ったりしている。 しいたけ更新 |
| [ぐるぐると] 2002年5月19日(日) 夫の仕事柄忙しい時は毎日終電だったりするのはもう仕方のないこととして、問題は妻が朝ちゃんと起きて夫を起こせるかどうか。今月はじめに2回も遅刻させてしまった妻としては、夜寝られないよりも寝坊するほうが辛い。というわけで昼夜逆転生活を始めてしばらく経つが、夫が泊まりで仕事の時やお弁当がいらない日だけ夜眠れるわけもなく。起こすひともいないのに夜もそもそ起きていたりするとなんとなく悲しい。くだらない遊びをしてみたり静かに掃除したりするもむなしく、今日のように爽やかに晴れていたりするとこれから眠るじぶんがかなりもったいなくて頑張って起きてみたりするのだが結局昼過ぎに寝てしまい起きたら夜だ。ああもったいない。 |
| [行楽日和] 2002年5月18日(土) 義母とふたりで夫のばあちゃんの家に向かう車の中からいちご狩りの風景を目撃。素敵。妻もなにかを狩りたい。制限時間を気にしつつも思いきりぬるいいちごやももを食べたりしたい。窓の外に見えるカップルや家族のなんと楽しげなことか。その様子を帰ってから深夜帰宅の夫に切々と語り、ふたりでうっとりとする。我々夫婦に今欠けているのはまぎれもなくレジャーだ。 |
| [ほど遠い] 2002年5月17日(金) きれい好きだが掃除好きではないなので、掃除機が苦手だ。重いので物置から出すのにかなりの決心を要する。クイックルワイパーを毎日するのと、週2回掃除機をかけるのとではどちらが楽でよりきれいになるだろうと考える妻。ほんとうは毎日クイックルワイパーをして、週2回掃除機をかけたらすてきな奥さんになれるというものだろうに、それを思いつくのはもうちょっと先の話。 |
| [おいしいけども] 2002年5月16日(木) 夫が疲れと強風でぼさぼさになって帰ってきてビールを飲みながら「すこしの間仕事が終わるまで1日おきにしか帰れない宣言」をしたためにしぼむ妻。妻はありふれた日常を好むのに。愛するは平和で穏やかで今日も昨日もたがわぬ日々。だのに眼前にはヨレヨレのかわいそうな夫が。夫が食べないのに晩ごはんなぞ作る気にならず、今日も妻はたまごかけごはんに舌鼓を打つのです。 |
| [ばかになる] 2002年5月15日(水) もちろん冗談なのだけれども、友人である彼女のなかで突然流行ったらしく、彼女からのメールの語尾にたくさん☆マークがついていた。いったいなぜなのかわからず、消化不良でげふげふ言いながら読み終え、返事を書くとき少し考えてからほとんどの語尾に♪マークをつけてみた。普通の文章がたちまちばかみたいになってしまった。そんな妻は26歳。 |
| [チガウ] 2002年5月14日(火) 我が家の車のカーナビゲーションには音声認識機能がついていて、マイクに向かって行き先を告げるとリモコンいらずで案内してくれる。とても便利。と思ったのは最初だけで、なにを言っても「仙台グランドホテル」とか「宮崎シーガイア」とかとんでもないところが表示され、しかも「目的地までおよそ19時間かかります」とか平気で言う。神戸在住の妻は実家に行きたかっただけなのにどこに連れていかれるというのか。音声ぜんぜん認識しない機能。はっきり言っていらない。でも車に乗るたびにしつこく試してしまう妻だ。 そして今日電車を乗り過ごし、遠くの駅で途方に暮れている夫を迎えに行く車の中で、やけばちで駅の名を言うとなんと認識された。地図が表示され「ここへ行きますか?」と言うので嬉しくなって「ここへ行く!」とマイクに向かって叫ぶと、「チガウ」と認識され「もういちどお話ください」とキャンセルされてしまった。チガウのは妻ではなくあなただ。言葉どころか言葉の長さまで違うのになぜ。それでも我慢強くふたたび駅の名を叫ぶと今度は「わかぶな高原スキー場」と認識。それはどこだ・・・。にんともかんともな気分になりなんだかしょぼくれた。 |
| [キラー] 2002年5月13日(月) お風呂場にて、カビではないなんだかいやなもの(ぬるぬるとした)をカビキラーがなんとかしてくれるのではないかと思い立ち実行。引越ししてきた時に購入し、カビがない故に一度も使ったことのないカビキラーにとうとう出番が。カビキラーの言う通りに換気扇をぐるぐる回し、手袋とめがねとマスクという素敵な出で立ちでカビキラーをふりかけて放置。その甲斐あってカビじゃないいやなものはきれいになくなったがなんだか具合が。しばらくソファで唸る。良いことをしたのに悪いことまでもが。ただでは働かないなんてさすがキラーだと思った。 しいたけ更新 |
| [多重露光] 2002年5月12日(日) うっかりフイルムを巻き損ねて撮った写真が現像からあがってきた。1枚の写真にばらばらで撮った義父と、牛の絵と、草花が。そのくせさほど芸術的ではないのがつらい。 |
| [マザー] 2002年5月11日(土) 明日の母の日には、両方の母に和風にアレンジした花と京都の細工の美しいピンク色の和菓子のセットが届くようにデパートで手配していた妻。花と桃色のお菓子だなんて新妻らしくて良い。なんと爽やかなイメージ。完璧。とか思っていると夫の母から電話が。「今日お花届いたよ。いっしょにおいしそうなものも入ってたよ。ごはん炊いて食べるよあの『ちりめんじゃこ』」とお礼を言われたのでたまげた。ちりめんじゃこが何故そこに。「ごはん炊いて」のあたりからなぜ和菓子に米を。と激しく動揺して「なっ…!ばっ…」とか意味不明に唸っていた妻だが幸い義母さまには気付かれず、「それじゃ」と電話は終わる。間違えたのか。妻が。店が。疑問符だらけでヨレヨレしていると実家の母からも電話。やはりちりめんじゃこのお礼を言われてしまった。しかも母の日は明日。なにもかも違う。ちりめんじゃこも違う。本当は桃色の和菓子で攻めていきたかったのだと涙ながらに告白。母は「ちりめんじゃこもおいしそうだよ。父と食べるよ」となぐさめてくれたが新妻なのになんだか茶色いイメージ。少なくともあんまり爽やかではない。 |
| [妻も思う] 2002年5月10日(金) 夕食をとる夫の頬にごはんつぶがついているのを見ながら、わっおべんとうがついてる。それも完璧なまでの位置に。もう大人なのに。顔にごはんつぶつけてるひと久しぶりに見たなあ。それにしても米粒ひとつでずいぶん楽しげに見えてしまうから不思議。この状態で真面目な話とかしたら面白いだろうなあ。無邪気なかんじ出るなあ良いなあ。としみじみ思った。それから夫に鏡で見せてあげた。 |
| [正解は坂田金平] 2002年5月9日(木) 夫が「韻をふんでいる」という理由だけで「きんぴらごぼうと四国のこんぴらとの因果関係」について悩んでいる。夫はしばらくきっと四国でうまれた料理なのだ。とかその線が怪しい。とかぶつぶつ言っていたがとうとう「だいたい『ぴら』ってなんなの」などと考えてもどうしようもないことまで言い出す始末。そんな楽しい夕食。 |
| [初対面] 2002年5月8日(水) エレベーターで22階から乗ってきた小学生の女の子が妻の顔を見るなり「友達がこれを忘れて行ったので今から届けに行くのです」と両手で持った巾着袋を真顔で持ち上げ、「さようなら」と14階で降りていった。妻は「そうですか」としか言いようがなく、「お友達は同じマンションに住んでいるのですか」とか話を広げようにも時間も与えられず、投げられっぱなしで消化不良。なんともいえない気分でそのまま1階まで降りた。 |
[おふくろの味というやつ]2002年5月7日(火) 庭のさくらんぼの木が実をつけたから採りにおいでと夫タカマルの母さまからお誘いがあったのでひとりでのこのこと出かける。ついでに「きんぴらごぼう作り方実演」をしてもらうことに。夫の好物なのに妻が苦手なので今まで作ったことがなかったのだ。 それにしても、熟練の主婦である義母はやはり目分量。同じ味は2度とできないであろう。ごぼうも1本半とかだ。いつも軽量カップ片手にイチニーと数えながら調味料を投入している妻は軽く動揺する。1本半てなんだ。分配がわからない。砂糖やみりんをざくざく鍋に放りこむ義母の前でただあわあわする。調理速度に妻がついて行けないのだ。細口のしょうゆ入れからしょうゆを回しかけている義母をじっと見ながら「しょうゆは鍋7周半」と呟くと笑われた。 |
| [行楽日和] 2002年5月6日(月) ダークと名のつく映画のビデオを観て文字通りダークになってしまい、自業自得のくせにこんなはずじゃなかったとどんよりした気持ちで窓の外を見ると国道が大渋滞。「かわいそうに。ごくろうさま」と見下したようにつぶやいてみるも、ひとりで家の中で茶色くなっている妻と連休を楽しんでいるであろうひとたちと、どちらがかわいそうなのかは明白なのだけれども妻はそれについては知らないふりをすることに決めた。 |
| [まりもちゃん] 2002年5月5日(日) 大事にしている養殖まりもが四角くなっているので驚き。なぜだ。 |
| [食い合わせ] 2002年5月4日(土) 年中行事を大事にしたい妻なので、こどもの日を楽しむべく柏餅を買う。休日出勤帰りの遅い夕食をとる夫の横でなめこのお味噌汁だけ付き合って食べながらふたりでワインをあけ、おつまみにその柏餅を食べている妻はなんだか変。ぜんぜん違う。 |
| [見てみたい] 2002年5月3日(金) 「歯茎に良いので」とかなんとか言ってねだって買ってもらった電動歯ブラシが妻には退屈だ。脳が揺れるし第一磨いた気がしない。確かに歯茎に良いのかもしれないが、妻はなにかしら達成感が欲しい。というようなことを夫に述べたら夫は真面目にうなずいて、「手動の電動歯ブラシがあれば良いのにねえ」と言った。妻はそれについて少しだけ考えてから「なんだそりゃ」と思った。 |
| [結局楽しんだ] 2002年5月2日(木) 友人と買い物に行った帰りにふらりと立ち寄ったデパートで偶然「北海道フェア」をやっていて、バターやチーズやカニやラベンダーのなんやらなんかがたくさん並んでたいへん賑やかだった。ラーメンの屋台なんかも出ていて憧れながらも一度も北海道に足を踏み入れたことのない妻は心が踊る。しかしデパートの中でひとりでラーメンを立って食べる勇気はなく(横は普通の靴屋)、かと言って別れたばかりのもう電車に乗っているであろう友人に「ラーメンを食べましょう」と戻って来てもらうのもばかみたいだ。ひとりで祭りに来たようなうすらわびしさを感じる。とても悔しいが仕方がないので六花亭でバターサンドを買い占め、夫のおみやげにうにといくらとカニが山盛りの海鮮丼を買って急いで帰る。ぬくまってはいけない。 |
| [大ショック] 2002年5月1日(水) スッキリ目覚めるといつも夫が会社に着く頃の時間。おそるおそる横を見ると夫はにこやかに眠っている。うわあと叫んで夫を揺り起こす妻。時計を何回見ても始業15分前。完全なる遅刻。夫が慌てて身支度を整えている間なにかしたいのだけれどなにもすることのない妻はヤクルトを持ってただあわあわと廊下に立っているしかないのです。非常に心臓に悪い。 今日から目覚ましをベッドから遠く遠くの場所に置こうと決意。 |