p0nさんからいただいた「春待ちおでん」。
つき抜けています。こんにゃくが。おがが。

日記 2004年2月〜
[夫じゃない]
2004年2月22日(日)

パイナップルの観覧車に乗りたいくたくたに疲れているはずなのに眠れない。ごそごそと寝返りをうったりしていると妻の横でぐっすり眠っていた夫が突然「まるむしくんです」と呟いた。なんだかよくわからないけれどもとりあえず自己紹介されたので目下の悩みを相談してみることに。「ねえまるむし君、眠れないんだけどどうしよう?」
しかし「まるむしくん」は再び寝入ってしまったみたいで返事はなかった。どんな寝言だそれは。

[みっともない]
2004年2月21日(土)
あわわわわ
ちょっとばかり愉快で冬らしいことをしようとスケート場に出かける。妻はスケートはほぼ10年ぶり。夫に至っては20年ぶりという初心者ぶり。喜び勇んでスケートぐつを履いたものの立てず。陸地ですらも歩けず。ふたりでがっしり柵にしがみつき、わなわなと小鹿のように震え、さっそく「なんで我々はこんなところに」的屈辱をあじわう。
結果的に幼少の頃にローラースケートでよく遊んでいた妻のほうが先に少し滑れるようになり、夫もなんとか柵から手を離して滑れるようになったものの、ふたりして絶対に柵の近くから離れなかった。
華麗に氷の上を駆けながら「つかまえてー」「まてまてー」などは不可能。

[のめない]
2004年2月20日(金)
これよ
家に「ヤクルト」のひとがやって来て、「ヤクルト貯金箱」をくれた。
「ヤクルト」のひとは1ヶ月前にこの「貯金箱」を見せびらかしながら「連続で買ってくれたらこれをあげます」と言って妻を誘惑し、そして妻は毎週毎週「ヤクルト」を買っていたのであった。すべては健康とこの「貯金箱」のために。それが本日報われたのであった。
妻はさっそく「貯金箱」を食器棚に隠し、夫の帰りを待った。それから頃合を見計らい、通常「ヤクルト」と巨大「ヤクルト」を両手に持って「ヤクルトのむー?」と言って夫に駆け寄ると夫は巨大「ヤクルト」を見て「わーっ!」と叫んだ。
これだ。妻がやりたかったのはこれだ。

[聞かない]
2004年2月18日(水)
マシマロはかわいい
家に届いた通信販売のカタログを夫婦で見る夜。
うさんくさい商品満載のカタログには「電波で正確な時間を受信する」という「電波時計」が載っており、夫はそれを見てふっと笑って「そういえばこの電波時計、お店に並べて売っているのを見たら全部ばらばらの時間さしてたって話を聞いたよ」と「どこかで聞いた『電波時計』にまつわる話」を教えてくれた。
妻はどこかで聞いたことのある「その話」を、猛烈な頭の悪さでもって反芻しながらゆっくり思い返してみると。その話は妻が「おでん」の日記(去年の10月25日)に書いた話なのだった。
妻はじぶんが発した話が地球を一周してじぶんの元に返ってくるのを初めて見た。

[染めない]
2004年2月16日(月)
ぎざぎざスプーンが欲しい
「古い5円玉」みたいな色に髪を染めたい夫が「ヘアカラー(なんとかブラウン)」を買って来たのでさっそく「パーマ屋さんごっこ」始まる。ぼろのジャージを着た夫の頭に「ヘアカラー(なんとかブラウン)」をなるべく丁寧に塗り、そのあとにラップをぐるんぐるんに巻いて放置。
メリメリのヘルメットみたいな頭になった夫は「熱をアレすると染まりが良いらしいよね」と言い、ヒーターの吹き出し口の前に頭を向けて床に寝そべって「あっつい」と呟きながら熱をまんべんなく頭に与えるべくごろごろと転がっていた。見たかんじとても変だった。

[例えない]
2004年2月15日(日)
観葉ブロッコリにこんもり部分が
のんびり朝寝坊。
ベッドの上にあぐらをかいて座りぼんやりしていると、先に起きていた夫が「おはよう」と言いながら寝室に入って来て妻の頭を見、「わあ。『カブキ・ロックス』みたいだよ」と言った。カブキ・ロックス…。
いくら妻の頭が寝ぐせでぼわんぼわんで四角くなっていたとしても。なっていたとしてもだ。例えるならばせめて「カブキ・ロックス」以外が良かった。「カブキ・ロックス」以外ならばなんで良かった。
起きて早々しおれている妻に向かって夫はさらに「ねえねえ。うたってよ。『お江戸』」と言ったのだった。

[告白しない]
2004年2月14日(土)
なぜか大ウケだった
バレンタイン・デイなので愛する夫のためになにか作りたい妻。凝ったものを作ろうとするとまたいつかの日みたいに実験料理になるのでやめよう。もっと簡単で愉快でおいしいもの。
そこで妻はガラスの器にそのへんにあった玄米フレークをじゃらーんと入れ、刻んだいちごを乗せ、バニラ・アイスクリームを乗せ、チョコレートソースをかけ、生クリームを乗せ、いちごとバナナを乗せ、仕上げにポッキー(かぼちゃ味)をササーンと挿して豪快に「チョコレート・パフェ」を作った。そして夫にそそくさと持っていき、「好きです」と言って渡した。

[嬉しくないわけがない]
2004年2月13日(金)
キャラメルバナナマフィンを焼いた妻
夫が小さな小さな紙袋を持って帰ってきて「はい」と妻に渡すので妻はてっきり夫が会社でもらってきたバレンタイン・デイのチョコレートかと思い、「もらって良いのっ?」と勢い良く聞いたのだけれども、夫は首をふって「ぼくも同じものをもらったんだよ」と言い、「それは『奥さんに渡してください』って預かった」。夫の会社のひとが妻にもチョコレートをくれたのだ!
袋の中にはエリーゼ(白)が1本とルマンドが1本。それに丸いチョコレートが4つ入っていた。とてもとても嬉しかったのでだいじにだいじに食べた。

[気にしない]
2004年2月11日(水)
妻はマシマロココア
「食後に『マシマロコーヒー』などいかがですか」と言うと夫は笑顔で「のむ」とうなずいたのでさっそくコーヒーをいれた妻。しかしその時夫はなにかしらの作業に没頭しており、食卓になかなかやって来なかった。コーヒーが冷めてしまうといけないので妻はできたコーヒーを「電子レンジ」に入れ、あたため。
そしてすっかり忘れた頃に「電子レンジ」はチーンと鳴り、コーヒーはぐらぐらに沸き、そのぐらぐらのコーヒーに「マシマロ」をぽとんと入れると「マシマロ」はものすごい勢いで溶けてなくなった。

[見てない]
2004年2月8日(日)
どれがなにやらだ
夫がお医者でもらったのは3種類の「目薬」。1日4回。しかもひとつの「目薬」をさしてから次の「目薬」をさすまでに3分以上の間隔をあけねばならないのです。そして順番は決められてない。その結果。
「ねえ。ぼくはさっきどの目薬をさしたんだっけ?」となる。妻にもわからない。

[そんなものは出ない]
2004年2月7日(土)
「黒色メラニン」を
1ヶ月も前に夫の左目にできた「めばちこ(ものもらい)」がいつまでたっても治らないのでお医者へ。妻も運転手として同行。診察室の外で待っている。
果たして左目にガーゼをばちーんと貼られ、その上から眼帯をした夫がヨレヨレと出てきた。なんというか。「わあ」と感想を述べたあと、受付でお金を払っていると夫の「めばちこ(ものもらい)」を切ってくれたお医者が出て来たのでお礼を言うとお医者は「やあ。いろんなものがたくさん出てきました」と言った。いろんなものってなんだろう。魑魅魍魎?
それからおとなしく家に帰って片目ではしにくいこと(ボールペンのキャップをはめるとか)をしてみたりして静かにしていた。

[勝手に分けない]
2004年2月6日(金)
逆光クイズ(ぶた)
食後に夫と楽しく会話。
夫の勤める会社の話になったので流れで妻も面識のある、夫と同期の男性のことを聞こうと思ったのだけれども妻はその男性の名前を知らなかったので「ほらあのハンバーグの好きそうなひと」と言ってみたら夫は「ああ。あいつはね…」とうなずき、話は続いた。
妻は人間をよく「ハンバーグが好きそうなひと」と「それ以外のひと」に分ける。我ながらおかしな分類の仕方だと思うけれどもそれで誰のことを言っているのかわかる夫も夫だ。

[真似しない]
2004年2月5日(木)
キドさん
晩ごはんを待つ夫が手持ちぶさたにつけたテレビでは「ボウリング講座」をやっている。最初はぼんやりと見ていた夫だけれども、夫にとってはなにかしら有益な情報だったらしく、しだいに「ほうほう」とか「なるほどなるほど」とか言い出しとうとうがたーんと勢い良く立ち上がって「足はこう」「そして腕はこう」「こう!でこう!」などとテレビのお手本どおりの「投球フォーム」を覚えてはりきって暴れていた。
ごはんですよ。

[鬼嫁にならない]
2004年2月3日(火)
福きたれ
もちろん豆はまく。
妻のくだらない思いつき(鬼の面をかぶって夫を出迎え)により、夫がいつ玄関を開けても間に合うように鬼の面を装着して過ごす妻。鬼のまま台所で鍋の「あく」をすくったり「きゅうり」をとんとんとんと切ったりする。なんだか変。すごく変。誰も見てないのに鬼の面をつけて家事をするなんてちょっとばかみたい。
そんなおのれを客観的に思いながら面でもってさえぎられた視界の中でむなしさ極限に至ったところで夫が帰宅。気を取りなおして「おかえりー」とテンション高く飛び出すと夫は妻の思惑どおりきちんと正しくおどろいて(うわあーおにがいる)くれたので妻のそれまでのむなしさは救われたのだった。

[回らない]
2004年2月2日(月)
麺と麺の間隔が開きすぎだと
夫が家の鍵を忘れて仕事に出かけて行ったので妻は玄関の前で夫の帰りを待っている。
夫はエレベーターを降りてすぐに家の玄関の横に突っ立っている妻を発見。笑顔でこちらに駆けてきたので妻もつられて両手を広げて夫に向かって走った。
そしてちょうど中間地点で出会った妻と夫はぶつかるようにがばーんと抱き合いアハハハハと言いながらぐるぐると回った。
十数時間ぶりの再会にしては熱烈すぎた。

[におわない]
2004年2月1日(日)
写真がぶれんぶれんだ
四国から帰ってきた妻を出迎えてくれた夫は、妻のいない間まったくお風呂に入っていなかった。自動ボタンを押せばすぐに入れるようにして行ったのにだ。
あげく本日妻が入浴したあとも「エヘへ」とかごまかしながら風呂に入ろうとせず、あくまでも野蛮ライフを満喫したそうなそぶり。そんなに面倒かい。お風呂。「でもくさいよ」と夫に言うと夫は「えっうそ」とぎょっとし、「どんなふうにくさいの?」と聞いた。妻は遠慮がちにそれでもきっぱりと「例えるなら乾いた犬の」と答えると夫は相当ショックだったらしく「ぶじょくだ!」と叫んでお風呂場に走っていった。この言葉はよく効く。

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