日記 2004年7月
[捨てない]
2004年7月28日(水)

あっつい燃えないごみの日。
先日せっせと大模様替えを敢行した我が家なので、リサイクル不可能な大きなごみがたくさん出た。「ぼろの背の低いテーブル」(使わない)、「ぼろの座椅子」(使わない)、「マネキンの上半身部分がハンガーになったもの」(意味不明)など。それらを夜中に夫とふたりでかついで捨てに行く。
ハーハー言いながら「燃えないごみ置き場」に辿り着いた夫は、おもむろに「座椅子」をポキポキと良い具合の角度にセットし、その上に「マネキンハンガー(上半身)」を座らせ、前に「背の低いテーブル」を置いた。すると「燃えないごみ置き場」はたちまち「はだかの上半身がものすごくくつろいでいる部屋」というかんじの、わりかしホラーな空間になった。真夜中になんにも知らずに「燃えないごみ置き場」にやって来たひとはもれなく悲鳴のひとつでも上げそうな。そんなふうな。
しばらくその「座椅子に腰かけているマネキン」を眺めたのち、夫と満足げに「夏だねえ」と言いながら家に帰る。

[喋らない]
2004年7月23日(金)

さる、金魚を眺める目覚ましのかわりに毎日セットしている夫の携帯電話のアラームがなぜか鳴らなかったので「おや?」と思いつつ寝起きのぼさぼさの頭で携帯電話をぱくりと開くと真っ白な画面に「故障中」とぽつんと表示されていて、その唐突な(そしてなんだかおかしな)壊れ方に「あわや寝坊か」という時間に起きてしまった夫と妻は面食らって憤ってふたりで「ばかもん!」と叫んで携帯電話を放り投げたのは先日のこと。
夫は会社の近くのお店まで件の携帯電話を持って出かけ、お店の人に「これは…故障中ですね」と見たまんまのことを言われたあとに「修理している間これを使ってくださいね」と新しい携帯電話をもらって帰って来た。とりあえずはこれで安心して眠ることができる。夫と妻は良かったねとか言って目覚ましをセットして就寝。
そして新しい携帯電話のアラームはきちんと設定してあった時間にりんりんりんと鳴り、あげく頼んでもいないのに「シチ ジ ジュー ゴ フン デス!」と言ったのだった。びっくりして飛び起きた。べつに喋らなくてもよろしい。

[岡山旅日記]
2004年7月20日(火)〜21日(水)

行くぞ
夫に2日間の不便を詫び、仕事に送り出してから夫の青い車にトランクを詰めていざ。
友人の家に迎えに行くと友人は大きなかばんを下げてよろよろと玄関から出てきた。そのかばんの中には「まくら」が入っているんだね。

景色を見ながら友人が「本当に岡で山だねえ」と言っていたいっぽう妻は車の中に「冷たくしたお茶」と「彼女が好きそうなCD」と「ブルボンピッカラ(おやつ)」などをご用意。行き先はすでにカーのナビゲーションにセット済み。
「寒かったらエアコンを調節してね」だとか「気分が悪くなったらすぐに言うこと」だとか、まるで恋人だ。しかもジェントルマンだ。

そして彼女が中古CDショップで100円で買って来たという「光GENJI」のアルバムを聴きながら(パラダイス銀河)車を西へ走らせる。ぜんぶ歌えるよ。

しょうゆソフト。また食べたい岡山県備前市で寄り道。おいしい醤油を求めて「醤油蔵」へ行く。四代続いているという古くて趣きのある醤油蔵。いろいろな商品を吟味したあとで「すいません『白だし醤油』をください」と言うとお店の若いお兄さんに「なぜここにきていきなり『白だし醤油』なのですか?」とものすごく素朴な疑問的に質問され、妻はなんと答えれば良いのか迷い立ち尽くし。
聞けば普通は手始めに「こいくち醤油」や「かつお醤油」などを買うお客さんが多く、「白だし醤油」はあまり売れないのだそうだ。しかし。商品として並べておきながらそんなこと聞かれるなんて思ってもみなかったのでものすごく「もしかして妻は間違えてしまったのではないか感」を味わう羽目になった。しかも「煮物好きなんですね」とはからずも「煮物好き」のレッテルまで貼られた。醤油選びは慎重に。

ここの「醤油蔵」には「しょうゆソフトクリーム」もあったので食べる。最近はなんでもソフトクリームにすれば良いと思っているよねとか言いながら食べたらびっくりものすごくおいしかった。キャラメルみたいな味がする。

でーんそんなふうにして地域的ふれあいを楽しんだあと、申し込んでおいた「備前焼」の「手びねり体験」へ。備前は焼き物が有名なところなのです。
いっちょものすごい作品でも作ってやるかと意気込んでいたわりに、お店のひとから簡単な説明を受けたあと手動の「ろくろ」の上にでーんと粘土のかたまりを置かれ、「はい」と言われた途端に友人も妻も無言。「はい」って言われても…。ふたりして呆けていると「これはだめだ」と思われたのかお店の若いお兄さんがずっと横で面倒を見てくれることに。良かった。お兄さんが居なかったらきっと我々はだめだった。
お店のお兄さんによると「粘土に空気が入ると焼いた時に割れてしまうのであまりこねない」ようにすると良いらしい。さらに「水をつけると割れやすいので粘土が乾く前に完成させないといけない」ということだった。つまり一発勝負なのだった。

 
友人はスタンダードさっそく友人は粘土をふたつに分けてカップを作っている。じょうず。妻もいつまでも呆けているわけにもいかないので意を決して立ちあがり、手のひらで粘土をぱちぱちと叩いてどんどん平らにする。それを横で見ていたお店のお兄さんは「なにを作るのですか?」と聞き、妻はひらべったくなった粘土を満足げに眺めながらフフフと笑い、「小鉢など作ろうと思います!」と声も高らかに宣言。しかしそれを聞いたお店のお兄さんはぎょっとして「そんなにひらべったくしちゃったらもうお皿しか作れないよ…」と呟くのだった。えっうそ。手を止めて茶色くなる妻。乾いてゆくぺらぺらの粘土。もうお皿にしかならない粘土。ああ。
この際「熱血陶芸家」みたいに粘土をくしゃくしゃに丸めて叫びながら壁にでもべったーんと放り投げてやろうかと思ったけれども誰も笑ってくれそうもないのでさすがにそれは。

妻はずるもうあきらめてでっかい皿でも作るかなと思った矢先、妻の横でたたずんでいたお店お兄さんが突然ひらめき。どこからか広げた粘土よりも少し小さめの「ボウル」を持ってきて「これに粘土をかぶせたら椀の形になるかも」と言った。おお。飛び道具。言われたとおりにうつぶせにした「ボウル」の上に粘土をべらりと乗っけて押さえつけたらちゃんと椀の形になった。なんというか。「ちから技!」というかんじ。
どんなものが出来るのかは3ヶ月後のお楽しみ。

無断で載せますお店のお兄さんさんざんお世話になったお店のお兄さんにお礼を言って「備前焼」の窯どころをあとにする。しかしよく考えたら妻は粘土をべったり伸ばしただけで、なんにも「手びねり」してないのだった。実際手びねったのは友人だけ。

あら?ふたたび車を走らせて夕方に倉敷市内の宿に到着。宿のひとに浴衣を着せてもらい、意気揚々と「倉敷チボリ公園」へ夕涼みに。
「倉敷チボリ公園」は北欧の街並みを再現した建物や一年中花が咲き乱れる庭園があるところ。妻は結婚する前に夫と訪れたことがある。その時は夏休み中ということもあってかものすごい人で賑わっていて歩くのも、晩ごはんを食べることさえもままならなかった。今回はそんなことがないように「人が多いようならば早めにごはんを食べましょう」とかなんとか言いながらゲートをくぐるとそこには。3連休のあとの平日のせいなのか。なんと誰ひとりとしていなかったのだった。その時の我々の驚いた顔ときたらもう。

からっぽコーヒーカップ(ロイヤルコペンハーゲン風)もしかしたら50人くらいは居たのかもしれないけれども、広い園内ではほとんど人と会うことはなく。浴衣をばっちり着込んで「気合を入れたかんじ」の我々ふたりはものすごく浮いている。浮いたところで誰も見ちゃくれないあたりがますます物悲しい。しかもとてつもなく暑くもはや夕涼みどころではない。汗まみれになりながらそれでも公園内を2周。やっと見つけたゲーム係のお姉さん(ボールをゴールに入れるとへんなぬいぐるみをくれる)にお願いして写真を撮ってもらったらシャッターを押す際に「はい、チボリー!」と言われた。チボリー(かしゃり)。
あとで現像した写真を見ると妻も友人も見事な「リー」の口をしていた。素直だ。

だれかーとても管理の行き届いた素敵な公園なのにあまりのうらぶれぶりに妻とその友人はなんだか人恋しくなってしまい、人間を求めて「チボリ公園」を出、外でごはんを食べることにする。
駅前を下駄でもってころころと歩いていると派手な「甚平」を着た若い女性ふたり組に「なあ。なんかどっかでお祭りでもあったん?」と声をかけられた。うわあ。ギャル。彼女達のほうがよっぽどお祭りに行きそうなかんじではあったが妻達は「泊まっている宿で貸してくれたのです」という旨を説明し、「神戸から来ました」と言うと「都会じゃのう!」と大騒ぎになった。地域的ふれあい。岡山弁はとてもかわいい。
「このへんにどこかごはんを食べるところはないですか」と聞いてみたら「甚平」さんは「このへんには居酒屋しかない」と言い、お礼を言って別れたあと探してみると本当に居酒屋しかなかった。しかも神戸にもある全国チェーンの安居酒屋でごはん。岡山の意味があまりない。まったくない。
へとへとに疲れて宿に戻る。

だれかー!宿で友人の恋の話など聞いていると夫から携帯電話にメール。「旅の夜だから『まくら投げ』でもすると良いよ」と書いてある。しかし友人は持参した「マイまくら」と「宿のまくら」のふたつを持っており、「宿のまくら」しかない妻は不利。先手を打ってほいっと友人に「まくら」を投げたら友人はみっつも「まくら」を所持。妻はまるはだか。簡単に負けて就寝。

「美観地区」ってすごい名前だと思う次の日。
宿の浴衣を着てごろごろ寝返りをうって寝乱れて起きたら「はだかのおなかに帯だけしめた状態(浴衣本体はうしろに)」というとんでもなくばかみたいな格好だったという朝の始まり。
なんとかのめるようになったコーヒーをのみながら友人と「今日は人がたくさん居るところに行ければ良いよねえ」と語り合う。なんだか希望がどんどんささやかなものに。
本日は倉敷駅前にある「美観地区」という古い街並みを散策。あまりの暑さに妻がサングラスをかけているとそれを見た友人が「あっ『よんさま』みたい」と言った。妻もか。妻も「よんさま」なのか。きっと「よんさま」に似ていると言われたひとは日本に5万人くらい居るんじゃないかと思う。友人に「ヨングラス」と名付けられたサングラスをかけて汗をびたびたとかきながらぐるぐるまわる。

街並み「美観地区」には観光地らしくさまざまなお店が並んでいてかなかな楽しかった。川のほとりにはなんだか有名らしい「絵描き」のおじさんが居て、そのおじさんが描くすごく似ている芸能人の絵を感心して見ていたら近くでせっせと絵を描いていたおじさんに突然「時代に!乗り遅れてはいけませんよっ」と叫ばれた。びっくりして逃げた。

渋いTシャツ屋さんがあった「美観地区」には「大原美術館」という名画がたくさん展示されている有名な美術館があり、倉敷を訪れたひとはたいていそこへ行くらしい。ガイドブックを見ながら友人に「『大原美術館』と『いがらしゆみこ美術館』とどっちに行きたい?」と聞くと間髪入れずに「そんなの『いがらしゆみこ美術館』に決まってるよ」と返ってきた。そう言うと思っていた。

メルヘン「いがらしゆみこ」はまんがの「キャンディ・キャンディ」を描いたひとなのだけれども実は妻は「キャンディ・キャンディ」の話を全然知らないのだった。友人にあらすじだけでも聞こうと尋ねると「じつはわたしも知りません」と言うのだった。では。なぜ。ここに。

ぶっかぶかの友人美術館はメルヘンに満ちていて、話の筋を知らなくても愉快に過ごせた。そんな中、なにかのまんがの主人公と同じドレスが展示してあり、それを着て記念撮影ができるというコーナーがあった。盛り上がった友人は「これをやろう」と言い出し、「いっしょに着ようよ」というお誘いを「ドレスは一着しかないから妻はカメラ係で良いよ」などとにこやかに断っていたらそれを聞いていたお店のひとがこともあろうに「ちょっと大きめですがもう一着ありますよ」と言い、奥からまっ黄色のつるつるとした巨大なカーテンみたいなドレスを持ってきたのだった。それは…。それは着たくない。
しかしせっかく持ってきてくれたのに着ないわけにはいかず、他のお客がいなかったのも手伝って気が大きくなった妻は「ようし」と言ってそれを着、ぶっかぶかのドレスを着た友人と妻は学芸会みたいににっこりと笑って写真を撮ったのだった。わりと生き恥っぽかった。

すごく乙女だったそのあとなにもかもハートで形成されている「いがらしゆみこ美術館」併設の喫茶店でハートのグラスでお茶をのみ、ハートのクッキーを食べ、目をチカチカさせてから美術館をあとにする。すさまじい思い出ができた。

もう夕方になってしまったので倉敷行脚はここまで。「きびだんご」と「むらすずめ」を買って車に乗って帰る。

「チボリ公園」みやげ家に帰ってさまざまなエピソードと共に夫におみやげを渡し、最後にドレスを着て撮った写真をそっと見せて夫に「うわあ!」と叫ばれて旅おわり。

[眠れない]
2004年7月19日(月)

でめきんと頭にハートの模様がある金魚を育てている
明日から友人とふたりで岡山県の倉敷に1泊旅行に出かける妻です。
運の悪い学生時代を送ったせいか「女性とのふたり旅」というのは生まれて初めての妻なので、その旅の「ペース」とか「時間配分」とか「宿のお値段」などさっぱり見当がつかず。まごまごとしながらもどうにかこうにか実現の運びと相成り。勢いあまって「旅のしおり」なんかも作っちゃってとても嬉しげ。
その友人と最終的な打ち合わせをするべくお電話。電話口で友人は「『まくら』と『パジャマ』を持って行っても良いかな?」と言い、「じぶんのにおいのするものがあればよく眠れるかなと思って」と続けた。妻はそのいわば動物的発想がものすごく新鮮でとてもびっくりしたのだけれども、実は知らないのは妻だけで、世の女性たちはみんな「マイまくら」や「マイパジャマ」を持参するものだったら困るので平静を装って「もちろん良いよ」「よくあることだよ」と言っておいた。

[よりよくない]
2004年7月17日(土)

すごい夕焼けを見た
得意の突発的思いつきにより部屋の大模様替えを敢行。「たんす」を隣の部屋へ。そして隣の部屋にあった家具はいっさいがっさいさらに隣の隣の部屋へ大移動。総入れ替え。思えば今まであまりにあまりな部屋の使い方をしていたものだった。もったいなかった。夫婦で大反省。
そんなわけで夫とふたりで朝から汗でびしょびしょになりながら力を合わせてよりよい住まいにするために奮闘した結果、効率の良い部屋の配置にはなったものの柱にテーブルをがつーんとぶつけて壁紙がばりーんと剥げたりなんかしてプラスかマイナスかで言うとゼロ。

[足りない]
2004年7月15日(木)

せみのみなさんが絶好調
昨日の夫はヨレヨレに疲れ果ててしわしわにしぼんでいて、妻がじっくり煮込んだカレーをあんまり食べなかったのだった。夫の食欲がないなんてただごとではない。妻は「夏ばて」だと踏み、「夏ばて」にはスタミナのつく食べ物が良いのか、はたまたあっさりとした食べ物が良いのか悩みに悩んで本日の晩ごはんを求めてスーパーをあてどもなくさまよい。
しかし今日の夫は昨日とはうってかわっての元気さでもって家に帰ってくるなり「おなかがすいたよ!」と叫んだのだった。妻はそんな夫を見ながら台所にちんまりと用意してあるささやかな量の「冷やし中華」を思い浮かべてやや青ざめ。

[間違いない]
2004年7月14日(水)

梅雨あけた
ごみ袋をぶら下げてエレベーターに乗っていると途中から乗ってきた年輩の女性が「あらっ」と言い、妻に向かって「ごみの日は明日ですよ」と言った。妻が「ええっ」と軽く動揺しているとその女性はたたみかけるようにきっぱりと「今日は火曜日だもの」と言ったので妻はすっかり恥ずかしくなってしまい、「やあ間違えました」ともじもじしながら1階に到着。「ホホホごくろうさま」と笑いながらエレベーターを降りて行くおばさまを見送ってからすぐさまボタンを押してすみやかに妻の住む階まで戻り、ごみ袋をベランダに置いてからカレンダーを見ると本日はやっぱり水曜日なのだった。とんだ二度手間アンド恥ずかしがり損だった。

[やらない]
2004年7月11日(日)

タイタニックのアレ
夫のご友人から「クルーザーに乗りませんか」というお誘いがあったのでのこのこと出かける。どちらかというと妻は「湖の白鳥ボート」の部類の人間なので「クルーザー所持」の部類の想像がまったくつかず、「ポロシャツのえり立てて肩からセーターで船の上でシャンパン」みたいなのを思い浮かべながらポキポキに緊張して行ったがそんなことはなくみんな気さくだった。良かった。
豪華な船の先端を陣取って夫とふたりで海賊ごっこなどをして遊んでいると、それを見ていた夫のご友人の父様が「なんで『タイタニック』のアレしないの?」と言った。夫は「『タイタニック』のアレをするともれなく氷山にぶつかるからです」と真面目に答えていた。

[口走らない]
2004年7月8日(木)

「ふたつで10万円」ってなんだろう
昨日の夜。妻は寝ながら「あと1万円あれば…」と言ったらしく、朝起きてから夫にその旨を告げられる。妻はそれを聞いた途端「またか!」と頭を抱えることとなった。なぜなら妻はつい先日も寝言で「ふたつで10万円だってさ」と呟いているからだった。最近の寝言、すべて金がらみ。いったいどんな夢を見ているのかじぶんでも謎。そして恥ずかしい。とうとう夫に「なにか欲しいものでもあるのかい」とおそるおそる尋ねられる始末。

[なれない]
2004年7月4日(日)

パティシエ友人作。いちごの乗った丸ケーキ
誕生日。
妻は毎年誕生日に「今年の目標」を立てるので、数日前から「29歳はなにをするか」について考えていたのだけれども今回はどうにもこうにも思い浮かばない。うんうん唸った末に「今年はギャルになるよ」という29歳にもなって「今さら感」の漂う、しかもまったくもって意味不明の目標を打ち出したところ、それを聞いた友人に真顔で「なんで?」と聞かれたので返答に困った。
[にてない]
2004年7月3日(土)

「めがねて!」と即つっこんだ
義母が「冬のソナタ」というドラマの「よんさま」に夢中だ。
どれくらい夢中かというと今まで「芸能人がどう」とか「歌手がこう」とかそういった色めき立った話題をまったく出してきたことがない生真面目な義母が、「無茶苦茶タイプだわ」などと口走るほどに。おそるべし。「よんさま」。
そのドラマを一度も見たことがない妻のために義母はインターネットからプリントアウトしてきたドラマの「登場人物関係図」を持ってきて朗々と説明。あぜんとして聞いている妻に義母は「そういえば『よんさま』ってタカマルにちょっと似ているのよね」と言った。妻は「よんさま」と夫が似ているなんてまったく思ったことがなかったのでびっくりし、「いったいどのへんが」と聞いてみると義母は少し考えてから「めがね」と言った。めがね…。それは。身体的特徴ととらえても良いものかどうか。

[時間がない]
2004年7月1日(木)

暑いのよ運転免許証の更新案内が妻のところに。
すでに去年免許証の更新を済ませている夫のアドバイスによれば。「受付時間ぎりぎりに行くと駐車場も手続き窓口も空いていてグー」なので、妻は一生懸命丁寧にお化粧をしてから椅子に腰かけてまんじりとして待ち、頃合を見計らって車でブーと出かけたら大誤算。「免許更新センター」の駐車場前はまだまだ長蛇の列だった。他の駐車場も探してみたけれどもどこも満車。遅い時間に出たのが完全なあだに。
人口の多いこの街を呪いつつ、このままでは「免許更新センター」の回りをぐるぐるしているうちに受付時間終了というまぬけなことになってしまうと激しく動揺しながら「免許更新センター」からはるか遠く離れた駐車場を見つけてそこに止め、駐車場のおじさんの「ここから『免許センター』までは徒歩6分くらいだよ」というあたたかい言葉を聞きながらぺったんこのサンダルで徒歩6分延々続く坂道を全力疾走。息も絶え絶えになりながら髪をふり乱し時間終了間際に受付にすべりこんだ妻は、あれよあれよと言う間に汗でびっしょびしょの姿の写真をパシャーンと撮られ、それを新しい免許証にペターンと貼られて渡されて「免許センター」から放り出されたのであった。

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