| 日記 2002年6月〜 |
| [日曜日] 2002年6月30日(日) 夫。じぶんが持っているサイトのオフ会に朝からはりきって出かけてゆく。今回は「車のなんとか」なのでちいとも車に興味のない妻は留守番。ついて行ってひとの車を指さし突飛なことを叫んで夫を慌てさせるよりは良い。 夕方、年を19歳とサバ読む「サザエさん」を呆然と見ていると夫が帰って来た。 |
| [きれいなジャイアン] 2002年6月29日(土) 探していたドラえもんのお菓子発見。夫に「きれいなジャイアン!ともだちにあげるの!」とふたりで必死になってジャイアンを探す。それを欲しがる友人も、あげようとする妻もおかしい。快く探すのを手伝ってくれる夫もやや。夫は妻がなにを欲しがっても変な顔をしない。そこがとても好きだ。見つけたジャイアンはそれはそれはとてもきれいだった。ただきれいすぎて誰だかわからない。メモを作ってみました。 |
| [目覚ましが聞こえない] 2002年6月28日(金) 朝。夫の「8時だよ!」と言う声で目が覚め「…え?全員集合?」と起きあがると本当に8時だった。夫は8時の電車に乗って会社に出かけてゆくのだ。今マンションの窓から下の駅のホームに飛び降りてもきっとタッチの差で間に合わない。しかも死ぬ。夫はヤクルトをカポと一気にのみ干してちゃんと玄関から出かけていった。夜は作戦会議。議題は「どうすれば朝ちゃんと起きれるか」。それにつけても妻の相変わらずのテンションの低さよ。 |
| [妻ニュース] 2002年6月27日(木) 妻の天気です。生理前の「女性ホルモン6月号」が猛威をふるっています。近隣の夫は注意が必要です。繰り返します。大型で強い「女性ホルモン6月号」。たった今暴風域に入った模様です。「声のトーンが低くなる」「真顔」「なんか暗い」「だんまり」などの被害状況が寄せられています。非難勧告が出されていますので、付近の夫は速やかに非難してください。波とうねりに注意。現場と中継が繋がっています。はいこちら現場です。只今入りました情報によりますと、夫のおみやげのシューアイスを見た途端すこし波もおさまったようです。しかし二次災害に巻きこまれる危険もありますので引き続き警戒を呼びかけています。こちらからは以上です。はいどうもありがとうございました。引き続き気をつけて取材してください。 というようなかんじの今日の妻。 しいたけ更新 |
| [幻想を抱かない] 2002年6月26日(水) 混んだスーパーでぼんやりとレジ待ちをしていると、後ろに商品をひとつだけ持った女子高生が並ぶ。妻の買い物かごは欲張っていっぱいだったので「お先にどうぞ」と女子高生に声をかけると彼女はニッコリ笑って「どうもありがとう」と妻の前に入った。かわいい。今風なのに下品でなく、おまけに愛想も良い。きっと同じクラスの男子は彼女に骨抜きにされているに違いない。実際骨抜きにされてめろめろの妻だ。しばらくめろめろした後、今日はおやつを買いにきたのですか?と彼女が手にしているものを見たら「アリの巣コロリ」だった。なんかショックだった。 |
| [普通じゃない] 2002年6月25日(火) 勧誘の電話には「母は出かけています」とか「今来客中なんですヨ」とか言ってじんと切るかしこい妻だが、今日は受話器を上げるなり「あのね奥さんね、ふとんのお手入れ通常1万えんのところを今回はなんと500えんなんですよ!お得ですよ!」とまくし立てられて面食らう。お得はわかったからまず名乗れ。しばらく黙って聞いていたが、いつまでたっても勝手にうさんくさいことを喋り続けるので苦笑いしながら「結構です」と言うと電話口の向こうのおばちゃんに「結構ですってね!そんなこと言ってもあなたね!」と叱られた。なぜだ。 |
| [叫ばない] 2002年6月24日(月) 坂を。自転車にまたがったひとがものすごい勢いで上から降りてくるのを呆然と見ているとそのひとはいつもお世話になっている美容師さんだった。立ち尽くしている客であるところの妻を見つけた美容師さんは、以前妻がストレートなパーマをあてたのを覚えてくれていたらしくスピードを緩めずにすれ違いざまに「サラサラー!?」と叫んだ。妻も慌てて後ろを向いて見送りながら「サラサラー!」と怒鳴ると美容師さんは「ソー!」と片手を上げてあっと言う間に坂を下って見えなくなった。陽気で良いと思う。 またも写真更新。感想とか頂けると嬉しい。 |
| [無闇に頼まない] 2002年6月23日(日) なんだか眠れなかったので、横で今にも眠りそうな夫に「なにかお話をしてください」と頼むと夫は「…ナショナルが足の裏まで揉んでくれるマッサージチェアを発売。お値段なんと35まんえん…」と言いながら眠りに落ちていった。しばらく続きを待ったが終了の様子。それがどうしたのか問いただそうと思うももう午前も3時なので我慢。消化不良の妻翌朝案の定寝坊。 写真更新 |
| [間違えない] 2002年6月22日(土) 写真を現像してもらうべく近所のカメラ屋さんまでてくてくと歩く。良い天気。帽子が欲しいなあと思いながらじぶんの影を見ていると太陽に反射してキラリと輝くみどりいろのものが道端に。「まあエメラルド!」と呟いて近寄って見るとそれはカナブンだった。間違えたとはいえ、虫が苦手な妻なのにわざわざ立ち止まって凝視してしまったのがなんとも憎い。しかも言うに事欠いて「まあエメラルド」だ。ひどい。間違えるにしてももうちょっと。普通に道に落ちているものを。己の発想に赤面しながらカナブンの元を去る。 |
| [夫は悪くない] 2002年6月21日(金) ぐうぐうと寝ている夫にギュウとしがみついてチュウとすると、無意識なりにじぶんの顔に違和感があったのか「かゆい」と思ったのかは知らないがとにかくものすごい勢いで夫の左手が飛んできて妻の顔にクリティカルヒット。痛い。そして憎い。 |
| [困らない] 2002年6月20日(木) もう妻は主婦になって2年目なので、毎日「小林カツ代」の本に首っぴきになったり、たまごの茹で時間がわからずインターネットで「ゆでたまご」と検索し、結果「キン肉マン」がたくさん出てきて困り果てたり、もうそういうことはしないのだ。 しかしながら、月曜日に作ったカレー1箱分(10皿)がなかなか減らず、昼も夜も連続で4日もカレーをくたびれるまで食べなければならないのは夫も妻も辛い。つらいしからい。あんまり欲張るのはもうやめようと思う。 |
| [なれない] 2002年6月19日(水) 夫が新聞の隅を読みながら「時代はニューヨークスタイルだそうだから妻もなると良いよ。ニューヨークスタイルに」と言うのだけれども、ニューヨークスタイルてなんだ。意味は良くわからないがなれるもんならなりたい。妻がニューヨークスタイルになったら夫もきっと喜ぶだろう。「僕の妻はニューヨークスタイルなんですよ」とか紹介されたら格好良いではないか。意味を知るべくインターネットで検索。すると「ニューヨークスタイルチーズケーキ」が出てきて「蒸したタイプのしっとり不思議な食感です」と教えてくれたのでまいった。いくらなんでも蒸したタイプにはなれない。不思議な食感も嫌だ。 |
| [びっくりしない] 2002年6月18日(火) ばらばらと靴が散らばる玄関を整理。普段履かない靴をひとつひとつポラロイドで撮影。写真を箱の側面に貼って靴箱に収納。妻もやればできた。見違えるほどにすっきりした玄関を眺めて満足。誉めてもらおうと帰宅した夫に「玄関!玄関!」と指差すと夫は言われたとおり玄関をしばらく見ていたがニッコリ笑って「玄関がどうかしたの?」と言った。無邪気。 夕食後、パソコンを触っているはずなのに夫の部屋がやけに静かなので不思議に思ってそっと覗いてみると夫が椅子に座ってマウスを握ったまま寝ていた。熟睡。やや斜め。近づいて揺り起こすと突然椅子からびょんと飛びあがり「びびっくりした!」と叫ばれたがびっくりしたのはこっちだ。 |
| [明日片付ける] 2002年6月17日(月) 数えてみると靴が10足。玄関に。カオス。今日はサンダルを履こうと靴箱から出しても置く場所がない。1足出したら1足仕舞えばすてきな奥さんなのに。足は2本しかないのに。ここは大家族なのか。なんとかせねば。めざせすっきり収納。とは思いながらもそのままスーパーに行き忘却の彼方。11足目の靴と共に夫が仕事から帰ってきて靴だらけの玄関を見るなり「あ、誰かお客さん来てるの?」とまったく夫は痛いところを無邪気に。 |
| [渋滞のときは] 2002年6月16日(日) ホームセンターまで楽しいドライブ。たとえ道が混んでいても気にしない。夫とふたり車中で「嬉しい悲鳴」とはどんなものか思案したり。きっと「ゥィヤー!」とか「ニーハー!」とかじゃないかと言いながら車は走る。あと「黄色い声援」は「キー!(黄)」だろうと言うことで落ちついた直後電柱にスプレーで「ちくわ」と殴り書いてあるのを発見し爆笑。いったいなんのために。そうこうしているうちにホームセンターに着くので大丈夫。 |
| [父の日] 2002年6月15日(土) 妻に父がふたり出来てから2回目の父の日。ネクタイやシャツで無難に記念日を乗り越えてきた我々夫婦であったが、今回は値段も手頃でかつ便利なものがよろしい。夫とふたりであれこれ考えた末夫の提案で義父へのプレゼントは「鼻毛カッター」にしましょうと言うことに。買いに行くのは妻の役目。緊張して「お、贈り物にしたいのですえっと父の、父の日の?」とどもってしまったがために店員さんに「ああこのひとじぶんで鼻毛カッター使うのに嘘ついてる」という目で見られたような被害妄想に陥りデパートのレジの前でひとり汗。 |
| [突然たび日記] 2002年6月13日(木)14日(金) 突然母とふたり山梨旅行に出かける。郵便局の保険のなんとかで無料で連れていってくれるバスツアー。夫にしばしの別れを告げ、総勢200人の他人であるところのおばちゃんとおじちゃんと妻と母を乗せてバスはどんどん走る。妻はバス旅行というものを経験したことがない上に8時間もバスに乗っていなければ目的地に到着しないことを当日に聞き、「さくらんぼ狩りができるよ」と言う母の言葉にうっかり誘われた妻はすでに疲労。休憩に入ったサービスエリアで「では9分後に集合です」とか言うバスガイドさんの指示も恨めしい。9分てなんなの。以下カメラ付き携帯電話の画像でお届け。 |
「この防音壁が途切れたところから琵琶湖がちょっとだけ見えますからまばたきしないで見て下さい」と親切なバスガイドさんが言うので真面目に従ったら本当に琵琶湖が見えたのは2秒で、そこまでして琵琶湖が見たかったのかと言うとそうでもない妻はじぶんを恥じたり受け入れたりしているうちにバスは山梨県にあるさくらんぼ園に到着。ぬるい佐藤錦食べ放題。存分に味わうもここへ来て早速妻の旅のメインが終わってしまう。 |
山梨は水晶の産地として有名らしく、水晶工場見学と称したただの土産物屋に押しこまれたり水晶玉を売りつけられそうになるのを「占いはやりません」の一点張りでかわし旅館へ。4000坪の手入れされた趣のある庭のついたたいへん豪華な旅館だった。温泉も素晴らしい。来て良かったなあとちょっぴり思ったところで宴会が。食事は豪華でとてもおいしかったが突然カラオケが始まり妻ブルー。「大目に見ろよ〜」と歌い上げるおばちゃんに弱々しく拍手。 |
宴会を早々に切り上げ、母と旅館内を探検。見取り図を見ると「ゲームコーナー」があったので喜んで行ってみると豪華な旅館に不釣合いなさびれた空間が。ゲーム機の電源はすべて落とされ誰もいない。まんなかに卓球台があったので母と勝負。温泉で浴衣で卓球。これだ。これが旅行の醍醐味。たどたどしく、しかし楽しくピンポン。 |
卓球にも飽きた頃「ゲームコーナー」のすみに置いてあったグランドピアノを発見。グランドピアノは良いとしてこの椅子はどうだ。1000円くらいの丸イス。しかも歪んでいる。「山梨ってわからない」と呟いて就寝。 |
翌日。武田信玄縁の「武田神社」を20分見てそれから「昇仙峡」で滝を40分見たあとバス。もう帰るの。なにしに来たの。お昼は長野県にある「野沢菜センター」でごはん。名前だけ聞いてなんだそれはと動揺。妻はそんなセンター行きたくないのにバスは勝手に野沢菜センターに着く。どうしようもない。昼食後に売店で売られていた「野沢菜ソフトクリーム」を食べる。変な味。今までに食べたことがない味だなあと思ったが考えてみれば妻は野沢菜を食べたことがないので至極当たり前の感想なのだった。それとみどりいろのソフトクリームは見た目が良くない。そんなものを買ってしかも食べた妻。旅は理性をなくす。 |
午後3時からバスのテレビはワールドカップの日本戦を放送。ぼんやり見ていたが山奥で電波状態が悪く、突然ザビザビと画面が乱れてしばらく経った後元に戻ったかと思えば1点入っていたり、2点入ってさらに試合が終わったりしていた。見所すべて砂嵐というあまりにあまりな観戦だったので、最初はシュートやキックにわあわあと拍手しながら見ていたおばちゃん達のテンションはだんだん低くなっていく。木曽路はすべて山の中なのであった。乗客も寝静まり、バスガイドさんも疲れ果て、とうとうビデオ鑑賞タイムへ。「アダムスファミリー」と「ベストオブやすきよ漫才」とどちらにしますかと言うバスガイドさんの問いに圧倒的多数で漫才に。やすしときよしを静かに見ながら旅は終わる。 |
| [ともだち] 2002年6月12日(水) 友人と買い物へ。仕事が忙しく、遊びに出かけるのは久しぶりだと言う友人は浮かれている。まずはお茶にしましょうと入ったお店で勢い余って盛大にアイスティをぶちまけるほどに。ごろりと転がったグラスを呆然と見つめる友はびしょぬれ。浮かれた気分は少ししぼんでしょげかえる。さらにスカートが乾いた頃、気を取り直して入った雑貨屋でかばんがディスプレイされているポールもろとも友人が転倒。なぜだ。かばんが散乱した床に横たわる友の気分はどんどんどんどんしぼんでゆく。 |
| [携帯電話] 2002年6月11日(火) ![]() 夫が妻の携帯電話を念願のカメラ付きに買い換えてくれたので、ふたりして夜中まで愉快なポーズを撮り続け激写しまくりげらげら笑ったが夜が明けてみるとどこを気に入って保存したのかわからないような理解に苦しむくだらない写真ばかりでいったいどれから削除して良いやら、そもそもどうやって削除すれば良いのやらもわからず妻は朝から頭が痛い。 |
| [模様替え] 2002年6月10日(月) 引越してきてもう1年。「そろそろ模様替えをしましょう」と夫が言うのでつきあう。壁に面して置いていたソファを窓側に移動。確かに模様は替わったが引越し当初の自慢であった景観(眼前に海)が遮られだいなしに。さらに夫はいつも向かいあわせに座っていた4人がけのテーブルも「片方を壁につけて並んで座りましょう」と提案。壁にがつんとつけてリビングやら窓の外の景色やら時計やらのすべてから背を向けた格好で並んで座り「お店みたいだね!」と言ってふたりで壁を見つめながらもそもそと晩ごはんを食べる。暗い。しんみりしたあと「戻そうか」と全部元どおりになおす。模様替え大失敗。 |
| [残りはどうすれば] 2002年6月9日(日) 「ふちの赤いハム」の話になる。いったいあの赤い部分はなんなの。「最近見かけないねえ」と夫がしみじみ言うものだから嬉しげにスーパーに行くと普通に売られていた。買って帰ってたまごと共に焼いて朝ごはんに出すと夫は喜んで食べたが「なんか、詰まった味がするよねえ」と言ったきり黙った。妻も食べてみる。口いっぱいに広がる近年食べたことのない味。おお…。「まずい」と言うと夫もうなずく。夫の表現は優しさを持って柔らかいので大変困る。詰まった味の正体はマトンとうまとぶたと魚と赤色103号だった。そんなのハムじゃない。 |
| [願う] 2002年6月9日(日) 朝起きるなり夫が「音と絵が合わないよ!」と言っている。いつものように寝ぼけているのだけれど、なにも夢の中でまで仕事しなくとも。不憫だ。せめて「もう食べられないし!」くらいのほほえましいことを言って欲しい。妻のために。 しいたけ更新 |
| [間違えたい] 2002年6月8日(土) 以前スパゲティ屋で働いていた妻は「きのことツナのスパゲティブラックペッパー風味」という名前が覚えられず、出来あがったスパゲティをお客に持って行く際には「きのこツナ、ぺパ…スパ?…でふん」とかごにょごにょと呟いて置き、すり足でテーブルを離れていたものだった。辞めるまでずっと。ばかだった。 今日行ったスパゲティ屋の店員さんは夫が頼んだ「大海老とサーモンの和風スパゲティ」のお皿を置いて「お待たせしました小海老とサーモンのペペロンチーノです」とニッコリ言い放って去っていった。「今ペペロンチーノと言ったか」「言った。小海老とも言った」と夫婦で軽く動揺。慌てて食べてみるも和風の味。海老も「これを小海老と呼んでも良いのは奈良の大仏くらいだ」というかんじの大きさだった。単に店員さんが言い間違えただけであったが、どうせ間違えるのなら妻のように言いよどむよりも彼女のように笑顔で間違えたい。今度なにかを間違える時は毅然とした態度で間違えよう。と心に誓いながらスパゲティを食べた。 |
| [妻、イカになる] 2002年6月7日(金) スーパーに「いかめし」の屋台が出ていたので晩ごはんにとひとつ買って帰る。夫とふたりで「身体にもち米をぱんぱんに詰められて蒸されるなんてね」と言い合いながらおいしくいただく。 泳ぐことや水のそばが好きという理由で、きっと前世はイカかなにかだろうと思っている妻なので、イカには親近感が。じぶんがもしイカならばどんな食べられ方が好ましいだろうかと考える。「いかめし」になれるのはもしかしたら光栄なことかもしれない。生きたまましょうゆの海にぽいと放りこまれるよりはずっと良い。暗く揺れる海の底でじっと静かにわかめなどと絡み合いながら「いかめし」になるのを待つのだ。悪くないなあと思った。 |
| [難しい] 2002年6月6日(木) 夕食後夫にコーヒーでもどうですかと尋ねると「アイスコーヒーがいいな」と返ってきたので素直にアイスコーヒーを作ったのだけど出来あがったのは色のついたただの水。なにこれ。嫌。普通に熱いコーヒーをいれた後氷を溶かしてしまったのが敗因か。牛乳を注いだりキャラメルシロップをちょろりとたらして挽回を試みるも逆効果。どんどんおかしいことになっていく。しかも欲張ってグラスになみなみと注いでしまったものだから妻に出来ることはもうなにもない。ストローを挿し格好だけつけてからうなだれて夫のところに持っていく。優しい夫はひとくち飲んでから「健康に良さそうだねこのコー…ヒー?」と妻をなぐさめてくれたがすでにコーヒーが疑問形だ。止めるのも聞かずにせっかくだからと一生懸命飲んでくれた。夫は我慢強い。 |
| [夜の夫朝の夫] 2002年6月5日(水) 隣で寝ている夫の鼻がピープーと鳴るのがなんとも愉快で眠れない。無意識にあんな楽しげな音を奏でるなんて。しかも鼻が。これは是非夫に教えてあげなくてはなるまい。朝ごはんを作ったあと寝室に夫を呼びに行くと夫はすぐさま跳ね起き妻の顔を見るや開口一番「ごぼう抜き」と呟く。ごぼう抜き?どういう意味か。すると夫は「ごぼうを抜くさまに似ていること」と教えてくれた。別にそういう噛み砕いた解説が聞きたかったのではない妻なのだけれども、間違いなく夫は寝ぼけているのでとりあえず「ああそうなんだ」とあいまいにうなずくしかない。 |
| [夫、粋な中年になる] 2002年6月4日(火) 今取り組んでいる仕事の先が見えたらしく、ずいぶん早い時間に夫帰宅。夜8時の夫に会うのは久しぶりなので妻は浮かれる。仕事アップの前祝をかねてふたりで焼き鳥屋さんへ。夫は焼酎の水割りを飲むと言う。夫には粋な中年になって欲しいと願う妻は、レモンと梅とどちらにしますかと言う店員の言葉を聞くや否や「うめっ」と勝手に即答。梅入り焼酎が運ばれてくると「お箸で梅をつぶすと良いの」と強制。言われたとおりに梅をつぶす夫。おっさんくさいのと粋な中年の差はわからないがとにかく妻は満足。しかしそののみものは夫の口には合わなかったらしい。明らかにレモンにすれば良かったという顔をしている。それは我々夫婦の隣に座っているお客の飲んでいる生ビールを見た夫が「おいしそう…」と羨ましげに発言していることから如実に見てとれた。せっかくの前祝なのに悪いことをした。 |
| [効きすぎ] 2002年6月3日(月) 「緑茶の成分が興奮を抑え、心身をリラックスへと導く」サプリメントを購入。カッカした時に飲めば心も休まり夫婦円満だ。女性ホルモンに翻弄される生理前などに最適。と思っていたのだけれども試しに飲んでみたくなる。しかし実行時は比較的落ちついた状態であったがために緑茶の成分でさらにしーんとしたこころもちになってしまい、妙におとなしい妻の横で夫はうろたえているのであった。 |
| [家事] 2002年6月2日(日) 洗濯は楽しい。洗濯機とか洗濯ばさみとか。ソフランシーを投入するのとか。衣類がまわってる様とか。とか。なんだかうきうきとして洗濯物を干しながら「洗濯って好きだなああ!」と口について出そうになってはたと気付く。いくら好きでもそこまで浮かれるほどのことでもない。 それに比べてお皿洗い。ぬるりとしたり。洗う順番を考えたり。泡だらけのお皿をとりあえずどこに置くか考えたり。お箸をじゃらじゃらしたり。楽しくない。あんまり楽しくないものだから試しに「皿洗い楽しくない」と言ってみるとなんだかずいぶんすっきりした。声出し確認はだいじ。 |
| [ごちそうさま] 2002年6月1日(土) 夫の実家にて、夫のおにいさんの結婚相手と会う。びじん。義理とは言えど。このひとが妻の姉に。きっと彼女は妻が義理の妹になるとは知らずにこれまで生きてきたのだ。でも妻の姉になることは決まっていたのだ。生まれたときから。知らなかっただけで。それはそれはすごいことなのだ。とぐるぐる思いながらにこやかに挨拶。 その後みんなで晩ごはんを食べる。義母がハート型の箸置きがひとつしかないので「新婚だから」と義姉に渡す。妻は「1年たったから」星型。お義母さん妻もまだ新婚なのでハートの箸置きがいいです。と言ったら「アラアラごちそうさま」と笑われた。まだごはんを食べていないのにだ。 |