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好きな本、映画、ハムスターのことなど、つらつら書き連ねてみます。
けっしてお勧めするわけではありません。
管理人が日頃何を読み、何を見て、何を考えているのか、興味がなければ読み飛ばしてください。


監督論
星野仙一の戦略と戦術

玉木正之

文芸春秋

2003/11/05 Wed

阪神のリーグ優勝を機に、書架から出して再読する。88年、監督2年目で中日を優勝に導いた直後に出版されたインタビュー集だ。競技が違うとはいえチームを動かす「監督」というものを考える参考になれば、という思いだった。
感想を書くよりも、印象に残った文をそのまま記したい。

若手中心のチーム作りと、ベテラン中心で勝ち続けることは、二律背反しないか?

過去の優勝チームには、必ず若い力の台頭ががある。若手の成長がないと、優勝はできないってことだよ。逆に下位 のチームを見てごらんよ。若手の台頭がない、ベテランは披露気味、、、。優勝するチームはすべての面 でいい方に回転し、低迷するチームは悪循環に陥るということなんだ。チーム作りと優勝を狙うことが二律背反だなんていうのは、失敗した監督の言い訳に過ぎないと思う。二兎を追う者は一兎も得ずというのではなく、二兎を追わなければ一兎も得ずという例外的な世界もあると思う。

球団全体の姿勢とか、システムの問題は?

大リーグのドジャースというチームは、優勝するかしないかで、選手や監督ばかりか、球団職員のボーナスの額まで違ってくる。そうなると、職員の一人一人が優勝するためにはどうすればいいかということを、必死になって考える。いろんなアイディアも出るし、仕事に対する熱の入れ方も違ってくるよね。ファンサービスという面 でも同じことがいえる。ファンが増えれば収入が増えるんだから、当然、それに貢献した職員は高く評価される。

なんか最近、サポの間で話題になっていたような(笑)



残光


第54回
日本推理作家協会賞受賞


東直巳

ハルキ文庫

2003/10/30 Thu

まず最初に、作者の東直巳を紹介しておく。
1956札幌生まれ。北大文学部哲学科中退。土木作業員、タウン誌編集者などを経て、92年『探偵はバーにいる』で作家デビュー。ときどき、UHB制作の「のりゆきのトークDE北海道」に頭ボサボサ、ひげモジャモジャで出ている。

デビュー作は書店に平積みしてあって、舞台がすすきの、冴えない探偵が主人公というのに興味がありすぐに購入した。知っている街が舞台ということだけではなく、この探偵の醸し出す雰囲気やら生き様がおもしろい。以降、新刊は出来るだけ買っていたのだが、これは買いそびれていた。

今回の主人公、榊原健三はすすきので伝説となっている凄腕の始末屋。人目を避け山奥でひっそり暮らしていたが、ある日、「ある目的」を持って再びすすきのに姿を現す。基本は人質事件。そこに、関西やくざ、悪徳警官、建設業界の抱える構造的問題、さらに上述の「探偵」までが複雑に絡みあう。

読み終わってから判ったのだが、榊原の伝説となった一件は『フリージア』というタイトルで2000年に出版されている。前後になったが、こちらも慌てて買い求め、とても面 白く読了! 「探偵」はふとした瞬間に間の抜けた部分を見せるが、榊原は寡黙でありストイックであり、とにかく格好いい!!!

もし読まれるなら『フリージア』をお先にどーぞ。一気に読了すること請け合いです。
『フリージア』 ハルキ文庫



お尋者
物書同心居眠り紋蔵


佐藤雅美

講談社文庫

2003/10/30 Thu

居眠り紋蔵・・・ 南町奉行所例繰方物書同心。

奉行所に申し出される諸々の件を文書に書き留める、さらにその文書の保管・管理する。いわば「書記」職。 本人も気づかぬ内に居眠りをするという奇病を持つため、人呼んで「居眠り紋蔵」。 けっしてヒーローではない。むしろうだつの上がらない、出世コースから外れた”窓際”役人である。

その紋蔵がひょんなことから事件に巻き込まれ、解決していく。その事件とは市中で起きる些細なもの。 町人や下級武士などの生活ぶり、暮らしのシステムが無理なく散りばめられている。

この本の中で、駆け込み寺として有名な東慶寺と三行半のこと、欠落(かけおち)の本来の意味、などを詳しく知った。

このシリーズは4冊出ていて、いずれも短編集で肩が凝らず、気楽に読めるのが嬉しい。じっくり長編を楽しみたいのなら「八州廻り桑山十兵衛」がお勧め。



はっさく、パニクる!

2003/09/25 Thu

本来ハムスターはあまり匂わないんですが、はっさくの住まいが匂うようになってきました。これまで飼っていたコはトイレを決めてくれていたので、トイレ砂を消臭タイプにして時々替えるだけでよかったんですが、はっさくはどこにでもしてしまうようで^^; これが種の違いによるのか、はっさく個体の癖なのかはハッキリしません。

で、敷き詰めている牧草を全て交換することにしました。最初の作業ははっさくの引越し! これが大変なのです! なにしろヤツは体に触れられるのが大の苦手。そのくせ、餌に釣られて手のひらには乗ってくる……

まァ、何とか引越しを終え牧草の交換も終えてはっさくを戻したところ、それはもう物凄いパニックを起こして。なんせ、自分の匂いが大幅に消えた世界に放り込まれたわけですから。だから、使っている道具類はそのままの状態で戻したんですが、やっぱ匂いが少なくなっていたのは事実のようで^^; そりゃあもう、物凄い勢いで走り回っていましたよ、30分以上は……

ごめんよ! はっさく、、、 今度は少しずつ交換しような! 
オイラの部屋も気付かない匂いってあるんでしょうね^^; ははは、、、


第4回日本推理サスペンス大賞
佳作

エノラゲイ撃墜指令

松浪和夫 著

新潮社

2003/09/16 Tue

23歳の秋、研修で長崎に一週間滞在した時、原爆資料館を見学したことがある。展示物やら解説の方の話に大きな衝撃を受けたものだ。

太平洋戦争末期、日本全土が焦土と化す中、アメリカで開発されつつある秘密爆弾の機密を探り出すべく、一人の日系二世が執拗なFBIの追及をかわしながら動き出した。

同じ頃ヨーロッパで、アメリカとの微かな糸口にしがみつき、動かぬ本国政府に苛立ちを覚えながらも必死に和平の道を探ろうとする若き海軍駐在武官がいた。

次第に明らかになる秘密爆弾の全貌。この投下を止めるべく日本に向かおうとする日系二世。そして、和平をかたくなに拒む本国政府の命令に従い、シベリアを横断して日本に向かう駐在武官。この二人が極東の街ウラジオストックで出会う。

広島に辿り着いた二人は巨大な軍部、情報を遮断された人々の抵抗に遭いながらも人類初の悲劇を回避すべく戦いを始める―――。

何より、遠く離れたヨーロッパとアメリカという異なる場所での話が次第に集約されていくダイナミズムに惹かれる。また、あまり知る機会のない当時の日系人収容所の様子も描かれている。今回は再読になるが、初めて読んだ時と同じように一気に読ませてくれた。作者25歳の時の著作というのも驚きである。


「日曜娯楽版」時代

井上 保 著

晶文社

2003/09/08 Mon

初めに断っておくけど、オイラは戦後の生まれですから(^^ゞ

終戦直後からNHKラジオで放送された「日曜娯楽版」
政治、経済、風俗、市民生活を痛快な諷刺とユーモアで斬りまくった。先行きの見えない状況の中で市民はこの放送をお茶の間で聞き、腹を抱え、膝を叩いて快哉した。昭和29年6月の番組終了までを追う。

日本再建に向けて市民が大きく動く、そのバイタリティを支えていたなか、少しずつ番組の周りの環境が変化していく。政治の混乱から保守勢力の台頭、日米講和条約の発足、放送法制定、、、

その都度、NHKと政府との関係が微妙に変化し始め、番組にも影を投げかける。骨子ともいえるその闊達な諷刺精神を疎ましく思うものが出てくるのである。次第に強まる政治家からの圧力、政府側に傾き始めるNHKのスタンス、、、

当時のコントを配しながら、時代に翻弄されてゆく番組を再現していく構成は一気に読ませてくれる。こうした諷刺に満ちた番組が過去に存在し、多くの支持を得ていたことに新鮮な驚きを 感じると同時に、今の番組の数々を振り返ると情けなく思ったりする……


 

田舎に泊まろう!

TVhテレビ北海道

(テレビ東京製作)

2003/09/01 Mon

今回はテレビ番組を…

日曜の夕方から夜にかけて、居間でボケーっとしているのが好きなんですが、これまでは「 ザ!鉄腕!DASH!!」を観ることが多かったんですが、ここにきて赤丸急上昇しているのがこの番組。

タレントがほとんど知られていない片田舎を訪ねて土地の人と交流し、挙句に民家に泊めてもらうという企画。まだこんな景色がのこっているのか、といった映像もさることながら、素朴な人との交流がものすごく嬉しい!

この局は他の民放と違ってユニークな番組が多い。有名タレントが出て来たり海外へ出かけたりといった風にけっしてお金をかけるのではなく、「出没アド街ック天国」のようなアイディアで勝負していると感じられるオリジナリティに溢れるものが多い気がする。お金がないのならアイディア勝負なんだよ!<札幌某クラブ

今週は2時間スペシャルらしいので、よろしかっかたら一度ご覧下さい。


 

本は寝ころんで

小林信彦

文春文庫

2003/09/01 Mon

好きな人がいる、として、、、 その人の普段見せない姿、違う一面を見てみたい、というのは素朴な感性であると思うのですが、これって「危ない」のだろうか? いや、別にストーカーまがいを肯定するわけではないんですがね^^;

小林信彦…… 作家としてより評論家として、まず出会いがあった。中原弓彦の名で書かれた「定本・日本の喜劇人」、古い友人から教えてもらったこの本が最初の出会い。これはもう、戦後の演芸史、喜劇史を網羅したバイブル的な著作。子供の頃の微かな記憶(ラジオから流れる演芸やらバラエティ、近所で見た3本立ての映画etc)を鮮やかに蘇らせてくれ、さらに隙間を埋めてくれた。その後、何冊かの評論やら小説、横山やすし伝なんかを読んだ後、この本に出会う。

その彼が、91〜93年にかけて読んだ本を紹介している。 で、この本を手にして、レジに並ぶまでの心の動きが冒頭の言葉… 小林信彦ってどんな本を読んでいるんだ? こうした感覚はその後立花隆にも抱くことになり「ぼくはこんな本を読んできた」なんて本が書架に並んでいる。

小説はもちろん、各方面の評論が多々。知らなかったのは海外ミステリをかなり読んでいる点。パトリシア・ハイスミス(映画「太陽がいっぱい」の原作者)をはじめいろいろ紹介されているんだが、何しろオイラは外国の小説が苦手なのである。理由…… 登場人物の名が漢字じゃない! 故になかなか登場人物が憶え辛い! 何冊かチャレンジしてみようとは思うけど、さてどーなるか。

この本の中にオイラの書架にもあるのがあったので最後に記しておきます。意味ないけど(^^ゞ
 
滝田ゆう作品集全6巻 滝田ゆう 筑摩書房
 正しい団塊の世代白書 高田文夫 スコラBOOKS
 墨東綺譚         永井荷風 角川文庫


第40回
江戸川乱歩賞受賞作

検察捜査

中島博行 著

講談社

2003/08/08 Fri

なかなか頁がすすまなかった。

一つには主人公がオイラの苦手とする女性のタイプだったせいかもしれない。
29歳の女性検事。相棒である少し年上の事務官に対する接し方がイヤだった、、、

推理小説とは、読者にいろんなパーツを与えるか「こんがらかった 紐」状のものを与え、主人公とともにそれぞれを組み合わせたり解きほぐし ていく過程があってこそ、読後の満足感を与えてくれると理解していた。

しかし、本編では謎解きの部分はほとんどなく、舞台も地検と高 検、警察を行き来するに留まっている。ダイナミックに展開する従来の推理小説を「動」とするなら、初めて体験する「静」の推理小説ともいえる。

推理の楽しみより、あまり縁のない検察という機構を教えてもらっ た、というのが読後の感想。正直、これで江戸川乱歩賞はないよなー、って思ったが、 今後こうした「静」の推理小説も増えていくのかもしれない。


第47回
江戸川乱歩賞受賞作

13階段

高野和明 著

講談社

2003/07/28 Mon

噂にたがわぬ面白さ!

冒頭から開示される過去の事件二つ、そしてその犯人達、、、 一人は仮釈放で出獄し、一人は死刑判決が確定しその日を待つ、、、

10年前に一度訪れただけという僅かな接点から、この二つの事件が急展開していく。そして「冤罪を晴らす」という小さな小さな望みに向かって、物語が展開する。与えられた時間は三ヶ月。

この小説では死刑執行という、出来れば避けて通りたい命題について詳しく描かれている。さらに、犯罪に対する懲罰のありかた、その法解釈と現実との違い。詳しくは書かないが、主人公の一人である刑務官が過去を振り返る場面、、、死刑執行の後、殺人者である囚人と、その首に縄をかける刑務官とどこが違うのか、応報刑罰と教育刑罰、、、 そして独白「俺は二人殺した」

小さな街で10年という時空間を舞台に物語はどんどん展開。口には出さぬが誰もが心の片隅に持つ応報罰、過去をひた隠しにして生きる男達、初めて明かされる10年前の真相。

重いテーマを抱えてはいるが一気に読ませる内容で、超一級のエンタテインメント小説となっている。                               


しれとこ
ライブラリー 4

知床の魚類

斜里町立
知床博物館編

北海道新聞社刊

2003/07/15 Tue

以前から楽しみにしていた本がいよいよ出版され、さっそくゲット!
まだ読み終えていないんで感想は後日に廻すけど、シリーズの紹介だけしておきます。

現在、世界遺産の登録を目指している知床ですが、そこに住む野生の動植物、環境、文化を広く知らしむる目的で、99年度から年に1巻のペースで出版されています。いや、その予定でした^^;

これまでは「知床の鳥類」「知床のほ乳類1」「知床のほ乳類2」と出ていて今回の「知床の魚類」は4巻目。出版予定は01年度中だったのですが、、、

編集はオイラも何度も足を運んでいる斜里町立知床博物館で、その創立20周年記念事業でもあります。

知床の素晴らしさは、その原生林に踏み込み、河川を遡り、厳しい自然に身を置いてこそ理解できると思う。けっして観光バスの窓越しに見るだけでは知床の自然の良さは実感できないのでは。ぜひ、皆さんには可能なら数日の滞在をお勧めします。

写真も豊富だし、それほど文体も難しくはないんで、中学生くらいには十分楽しんでもらえる内容かと。
                                2003/07/14 購入


    
ハムスターも
大変さ!

2003/07/14 Mon

オイラが家に戻る午前3時ころ、はっさくは回し車をカラカラカラカラ廻しています。

で、どのくらい走るかというと、個体差もありますが10kmくらい。以前飼っていたコは12kmは走っていました。(計測ソフトってあってね、PCを使って測った)

この行動は楽しくって廻しているんだ、という説もありますが、オイラはテリトリーの巡回をしているんだ、という説に賛成しています。というのも、3分くらい走って、また走り始めるまでに1分くらい時間があるんですが、その間の行動に秘密が隠されています。

回し車を降りたはっさくは、必ず自分の住んでるケースの四隅に行き、砂場に行き、餌皿の上を通過し、今は使っていない巣箱の上に乗っかる、という行動をします。これはほぼ毎回同じなんです。この間、嗅覚をフルに使っていることは間違いないでしょう。

で、テリトリーの安全を確認したはっさくですが、これで安心するのか、必ず決まった場所に行きます。ケースの隅に置いてあるパイプの上。ここでうつ伏せになり、あごをベターッと投げ出し、しばしの休息(^^) 僅か10秒ほどジッとして動きません。

でその後、気を取り直したかのように、また回し車に走って向かいます。ハムスターとはいえ、忙しいのです! 大変なのです!! その都度、オイラも「明日も頑張ろう!」と奮い立つのです!!!

って、そんなこともないんですがね(^^ゞ


    
ハムスター
いろいろ

2003/07/07 Mon

お客様との会話の中に、ハムスターの話が混じることもあります。
「ハムスター、飼ってるよ!」
「子供にさァ、欲しいってせがまれているのよ…」

経験をお持ちの方には修正点だけ話して、 親ばかぶりの披露合戦になるんですが、これから初めて飼う、もしくは初めて飼おうとしている、って方には次のことだけお願いしています。

「子供に飼育の責任を負わせるのは結構だが、必ずフォローして欲しい」
「一つの飼育ケージに一匹で飼ってほしい」
「元気なうちに、診療を受けられる動物病院を探して欲しい」

ハムスターは成獣になると自分のテリトリーを主張しだします。同じケージ内にもう一匹いると、自分のテリトリーを侵す「敵」とみなして攻撃を加え、悲惨な結末に至ることが多いのです。

また、腫瘍の出来やすい動物で子宮系の病気にもかかり易いです。一生が短い分、症状の進行が早く手遅れになるケースもあります。映画一度分の料金で、健康診断が受けられますんでお勧めしています。

それと、最初の事項なんですが、、、 余りに弱い動物のため、子供にその飼育は難しいのでは、という持論を持っています。子供が遊ぼうとしても夜行性であるハムスターとは生活のサイクルが違いますし、寿命も2年前後と短いです。

子供にペットを、とお考えの方には、モルモットの方が飼育しやすいし、人に慣れやすい、触れ合う機会が多い、ということをお勧めしています。


漂流トラック

安東能明 著

新潮社

最果ての北の大地で、
その12tトラックは、 再び不気味な巨躯を現した――。

と、帯に書かれた文に引かれ、すすきのの古書店にて求めた一冊。著者を知っているわけでもなく、タイトルも記憶がない、そんな先入観なし で読み始めたんだが、、、 お・も・し・ろ・い!!!

主人公が訳ありの若い女性、その主人公が巨大トラックを駆り空前の金塊強奪作戦を敢行、検問もものともせず西へ西へと突っ走る! その間にも繰り返される物流業界での潰し合い、飛び交うCB無線、さらに謎の白骨死体……

日銀地下金庫から金塊を奪い取る手口、これはなかなかよく出来ていてこの辺りから心地よいテンポで進行する。

オイラ、映画は他愛のない「B級映画」が好きなんだが、これは言わば「B級小説」といっても過言でない。読後に特に強烈なインパクトを残すわけでもなく、人生に影響を与えてくれるほどのものでもない。しかし、読書中 は間違いなく作者の描く世界にグイグイ引き付けられる。読後の感想は「あァ〜面白かったァ!」である。

まさに、エン ターテインメントを絵に描いたような本。これ、映画化してもそこそこ 面白くなるだろうに……

                         2003/06/18 読了


ま・く・ら

柳家小三治 著

講談社文庫

小三治師との付き合いもかれこれ30年。最近になって、今年の9月に市内で独演会が開かれるのを知った。そのチラシの写真、すっかり髪が薄くなっちまって、、、

今回の本は、師の高座における「録音」から、文字通り「まくら」部分を文章に起こしたモノ。「まくら」とは、落語に入る前の「導入部分」。軽い世間話や時事ネタから境目なく、すぅ〜っと本編に入るのが善しとされている。

が、20年ほど前から、師匠は自分で気に入った落語会では「まくら」は全く独立したもの、を話すようになった。「まくら」だけで1時間以上、落語本体は10分てことも、、、 ただ、この「まくら」、何が飛び出すやら予測がつかず、独特の口調とあいまって非常に面白い。

かの 84年、共済ホールで始めて聴いた「長谷川さん(駐車場物語)」を始めこの本には師の薀蓄が網羅されている。「玉子かけご飯」やら「蜂蜜」「塩」 「CD」「留学」「オートバイ」の話で1冊になるんだから、、、 

ただ、落語の口調をそのまま文に起こしている。オイラなんかでも「ん?」と思う部分があるんで、落語に縁のない方には少々読み辛いところがあるかもしれない。

                           2003/06/27 再読了