20030211より新装開店
何号か前のSFマガジンに乗っていた短編版は、いかにもサイバーパンクな改造美女バトル物で、イマイチの印象があったのですが、日本SF大賞ということで、「マルドゥックスクランブル」全三巻を読みました。
残念ながら、短編の印象が変わることはありませんでした。まず、ルビ振って英語で韻を踏むのも、犯罪者小説で敵の名前が「ボイルド」「マーロウ」っていうのも、耐えられないセンスです。「アップル・シード」以降っぽいSFアクションに特に問題はないし、文章自体は読みづらいことはないものの、読みづらくないのは、主人公の台詞が脳内言語だけという設定で、「意味」以外に拘らなくて良いからでもあるし、その設定は反面、キャラクターをちょっと根暗気味美少女(以外の何者でもない)という非常にありがちな印象にしてしまってるし。
全編がバトルパート、SF(設定説明)パート、ギャンブルパートにきれいに分けられる構成になっていて、全編の半分を、SF味ゼロのギャンブルパートが占めています。ただ、ギャンブル小説として読んで面白いかというと、それも疑問です。
ギャンブルものの勝負を決める要素としての、「運・オカルト」「確率論・イカサマうんちく」とは独立した別の要素としての、「心理戦・ストレス描写」を出したのが、「天」以降の、福本伸行の一連の麻雀漫画が目新しかった理由だと思うのですが、本作は基本的に前2者に基づいて、独自の哲学を語るような内容で、正直古いというか、福本以前の麻雀漫画である桜井章一の自伝(?)漫画「SHOICHI」を思い出しました。
と思ったら、参考文献に桜井章一本が、、、でも、あれは「実話」だから、オカルトがかった主張にも説得力があるんだと思うんですが。小説でやられてもなぁ、という気がしました。
ちょっと、賞にはハヤカワのライトノベル取り込み路線を肯定的に評価すべし、という、政治的意図を感じてしまいます。
金券屋を覗いていたら、チケットが簡単に(しかも安く)入手出来たので、田村ゆかりを観に、ZEPPTOKYOに行って来ました。西園はるひ風、というか、いつもの田村ゆかり的フリフリ衣装でのスタートから、歌とトークで計2時間半近い長丁場で大満足です。新譜+代表曲という、ケレンみのない選曲と、アイドル振り付けと、不安定人格系トークで、「アイドルのコンサート」を堪能しました。CDでは打ち込み故のチープな印象が否めなかった曲が生バンドで演奏されたのには、特に好印象です。
とはいえ、後ろのほうからですと、ダース・モールの弟子が集会してるかのような赤いライトセイバーが乱舞していて、飛ぶ人たちもいてよく見えなかったというのも確か。それはそれで、現代のお祭りなわけで良いんですが、ふりつけもよく見てたのはモニタから、が多かったので、今回のライブが一部収録されるというDVDにも期待します。
また、行けると良いのですが、ファンクラブかオークションかチケぴ電話強運のどれかが必要そうですが、、、武道館とかだと、楽でいいんですが。
さすがに3冊続けて読むと、少々慣れがきてしまいますが、伊坂幸太郎の「重力ピエロ」を読みました。
帯の「僕らの」とか「家族の物語」とか、サブカル・コレクトっぽい言説はどうか、と思いますが、とぼけた文体と、うんちくと、何も起こらないまま話が進みラストで唐突に悪人を倒すプロットは、健在です。個人的には「陽気なギャングが地球を回す」を推しますが、それは、帯のような言説を許すスキがこの小説にあるというか、うんちく言わすなら、エキセントリック美少年である春より変な親父のほうがいいとか、まぁ、好みレベルの問題。
次を読むのには、ちょっと間を空けますが、追う作家の一人としては確定。
DEODATOの代表作といわれてる、CTIレーベルから出ている作品もいくつか聴いてみたのですが、そちらは、return to forever風というか、まだfusionが「クロスオーバー」と呼ばれていた頃のような、楽器編成が変わったjazzをきちんと演奏している感じなので、イマイチなごめません。
味は、というと、複雑な味なので、こういうのが旨いラーメンというものかもしれないのですが、延びた麺と、湯気が立ってないスープは、ちょっと勘弁して欲しかったです。
そのとき、読んでいたのが、伊坂幸太郎の「陽気なギャングが地球を回す」ですが、ラーメンでの絶望を全て許してしまうほどの傑作です。
超常能力者のギャングものですが、登場人物によるタランティーノの「パルプ・フィクション」風なうんちくが楽しいです。文体は、ちょっととぼけた中井紀夫のような味わいがあります。
「中身」があるか、と言われると微妙ですが読んでる時間が楽しい小説でした。
スタンド・バイ・ミー」のキャラ(黒縁眼鏡口先野郎とか)で、敵が「エイリアン」な「デッド・ゾーン」とは、正直びっくり。無理して分類するなら「SFサスペンス」って奴で、予告編はかなり嘘つきですね。
多発する下半身ネタの馬鹿馬鹿しさは、卑近な描写で超常ネタに説得力を与えるのが好きなS・キング原作らしい映画ですなぁ。
不安感を煽る演出のベタさや超能力描写が、マンガっぽくチープな感じで、TV放映向きかなぁとも正直思うんですが、手堅い出来でもあり、そんな、見終わった後に満足感のある映画を、しばらく観ていなかったこともあり、気に入りました。「デッド・ゾーン」好きだが、感動はいらないって人にはお勧めです。
あと、DVDには「オリジナル・エンディング」付きなのですが、映画使用EDのほうが、派手で好みではあるのですが、もしこの話を小説で読むなら、「オリジナル」版に軍配を上げるような、ちょっと叙情的なEDでした。エロゲーでいうところの、2周目グッドED、1周目トゥルーEDって感じが近いでしょうか。
| タイトル | 歌手 | 備考 | |
| 「ROLLING1000toon」 | マキシマム・ザ・ホルモン | アニメ「エアマスター」ED | |
| 「風の谷のナウシカ」 | 安田成美 | アニメ「風の谷のナウシカ」イメージソング | |
| 「ラブラブ・マンハッタン」 | TOKIO | ドラマ「マンハッタンラブストーリー」挿入歌 | |
| 「竹内力」 | グループ魂 | 宮藤官九郎のバンド | |
| 「SECOND FLIGHT」 | kotoko&佐藤裕美 | アニメ「おねがいツインズ」OP | |
| 「FLORESENSE」 | 藤原美穂 | アニメ「KANON」OP | |
| 「LOVELY MAGIC」 | 田村ゆかり | ラジオ「いたずら黒うさぎ」OP |
音痴なので同席者にはいつも迷惑をかけています。
やっとクリアしたGBAのアクションゲーム「スライムもりもりドラゴンクエスト」なのですが、単純なことを正確にやることが求められるというか、力押し/作業っぽくて、達成感が全くなく、GBAだとしょうがないのかなぁ、と思いました。ぬるいゲームじゃないと私みたいなへぼプレイヤーにはクリアーできないってのも確かなのですが、でも、達成感も欲しいのです。
と、思ってたら、GBA「鉄腕アトム アトムハートの秘密」をPLAY中なのです。が、これが敵パターン見つけ(れば簡単、できないと死みたいな)ゲームで達成感あります。「やさしい」モードで3面目だからかもしれないのですが。
メガドライブ「エイリアンソルジャー」のセブンフォースを連想させる変身ボスもいたりして、トレジャーらしい?トーセとは格が違う??
マグマ大使の登場にちょっとニヤニヤしつつ、挫折まで、継続中。
今年の「このミス」で、「重力ピエロ」とか評価が高かった伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」を読みました。
ファウスト系の何が起こってるのかよくわからない散文詩だったら(偏見だ)辛いなぁ、という危惧もあったのですが、本作については、そんなことはなくて一安心しました。
江戸時代から外界と隔絶された島と、言葉を話し未来を知るカカシが、何の説明もなく出てくる世界を舞台に、ロードノベル風落ちなし小説で、主人公の一人称が、なにごとに関しても執着の薄い「僕」。とくれば、「羊をめぐる冒険」あたりの村上春樹を連想するのは私だけではないと思います。ラストが妙に説教臭い/感動的なところも、「彼女」との距離感とかも。
カカシの優午以上に、面白いキャラクターが出てこないところとか、名探偵論がキャラクターの描写になってなくて作者の思いつきをとりあえず書いただけに見えてしまうところが、処女作ならではの弱点かもしれません。次作も読もうかという気になりました。
meg-rock参加の2曲のうちでは、「PEACE WITHIN THE BRIGHTNESS」がU2系淡々盛り上げロック路線とはいえるかも。
Q・タランティーノの「キル・ビル」でのゴーゴー夕張が使ってる武器の元ネタ(アニメ「コンドル・ヒーロー」の敵坊主もこんな感じの武器使ってたから定番なのでしょうか)ということで知られる『片腕カンフー対空とぶギロチン』を映画館で観てきました。ラストに「字幕 町山智浩」とありましたので、こないだの映画秘宝まつり版と同じ物でしょうか、フィルムがかなり変色しちゃってたのと、殺し合いしてるのに妙にゆっくりしてるのが、なんとも昔の映画っぽかったです。前半の天下一武闘会もどきは、ちと退屈だったですが、後半のギロチン戦は流石に盛り上がります。
冒頭「キル・ビル」予告編、vol.1部分に加えて老師っぽい人の修行シーンが入ったVol.2含む版も観ることができたので、結構満足しました。
愛しのkeyboards:BILLY PRESTONの新譜でもあるので輸入盤CD「LET IT BE... NAKED」を聞きました。良い曲書きますね、THE BEATLES。90年代以降のギターポップの中じゃ、群を抜くできって、私は何を言ってるんだか。いや、赤盤青盤ぐらいしか聴いていなかったので新鮮なのです。GET BACK。
BILLYのゴスペルっぽいエレクトリックピアノのせいか、黒いグルーブもあるし。
最近出た「TRIBUTE TO GEORGE」にもBILLY3曲ぐらい入ってるので、次はそっちをチェックしますか。
映画2の予習で「旅の仲間」だけ読んでいた指輪物語「二つの塔」「王の帰還」を読みました。「旅の仲間」の時も読み辛いとの評判に敬遠していたのが、もったいないぐらいに読みやすく面白いかったですが、続きも楽しい!
「旅の仲間」の結末は、苦難の旅の始まり、で一区切り付くのですが。「二つの塔」は、フロドが捕まる所で終わり、「王の帰還」はそこから始まるので、第2部、第3部というよりは、続き物でしたので、続けて読んだのは正解でした。映画版2が、「二つの塔」部分のそのちょっと前で終わっているのですが、確かに小説の終わり部分では切れないですね。映画版2は吹替版を観ているので、スメアゴルの台詞は全部あの口調で読んでしまうわけですが、小説でも「しる!」とかいっていて映画版の台詞回し自体はかなり原作に忠実だったんだなぁ、とちょっと感心。あんな変なキャラ全部映画版のオリジナルでは?とか思ってました。
全体の話は、ファンタジィなので当然といえば当然ですが、友情努力で悪に勝つ基本形で、それ自体に驚きはないのですが、延々準備していた大戦争や最後の戦いが1頁で終わるあっけなさと対比して、ホビット(除くフロド)の活躍ぶりが小説の中心になっているのには驚きました。「王の帰還」なんてフロドが殆どイベントアイテム持ったお姫様状態なのを、サムがずっと勇気づけてて、彼が勇者というか、主人公といっても良いくらいです(映画版はどうするんだろう)。
ただ、ラストの200頁の後日談ってのはさすがにちょっと充実しすぎっていいますか、ドラゴンクエストの魔王を倒した後で、街の人の台詞を全部聞くようなもどかしさがありましたが。前述の1頁戦いを含めて今時ファンタジー小説と比してみると、描写分量のバランスが異常な気がするのですが、一貫してて雰囲気出してるともいえるので、必ずしも欠点というわけではないですし。
まぁしかし、この普通に面白い小説を戦争の隠喩とか言って評価するのは作者ならずとも嫌ですねぇ。「ホビットの冒険」も読みましょうか、という気になりました。
CDを聴いた感想もなるたけ書くことにします。karen clark sheard"theaven are telling"を聴きました。タワレコの試聴機の分類によれば(そこで気に入って購入した訳ですが)「コンテンポラリー・ゴスペル」は久しぶり。伴奏形式などが現代R&B互換で、歌手の出自、歌詞がゴスペルって音楽です。
私好みのクワイヤ付アップテンポな「we acknowldge you」もありましたが、歌い上げスロー・バラードが多めなのは残念です。ミッシー・エリオット参加の「Go ahead」は、ミッシー〜ティンバランド路線のつんのめったビートで、異色ではあるのですけれど、浮いてる感じはしないのは、R&Bとゴスペルの本来の親和性の高さ故でしょうか。ゴスペルの人はみなさん基礎歌唱力はありあまってるわけですし。同じくコンテンポラリー・ゴスペル界の人気者mary maryのゲストもあり、手堅い一枚。
CCCDじゃなくて良かったぁ、というのが正直あったりしますが平井賢のカバー集「ken's bar」を聴きました。アコースティックで、前半はスローテンポ連発なので、平井の声は相変わらずなのだけれど、名曲名曲した捻りのないアレンジ・伴奏が単調で、ちょっと眠くなってしまうのも事実です。「大きな古時計」での矢野顕子ピアノみたいな、聴き所というか、ヒップホップでいうところのフックがある曲だと、良いのですが。
後半はファルセット多用でやや元気。「faith」や「ABC」は自作「strawberry sex」みたく、また無理してセクシー路線は痛々しいですが、「don't know why」みたく淡々と、でもビートはある曲は、平井の資質に合っている気がします。原曲がアコースティックで、アレンジに無理がないせいもありますが。
TVでも観ましたけれど「見上げてごらん夜の星を」を坂本九音声入れてデュエットするってのは、流石にあざとさが否めないですが、良くも悪くも、選曲とゲストから予想通りの作。
日本以外は、通販のみって聞いていたのですが、タワレコで見つけたので買った西海岸hiphopを代表するrapper、snoop doggのofficial bootleg? な"welcome to the church2"を聴きました。ほぼ全曲snoop dogg参加していますが、公式アルバムではないもよう。トワイライトゾーンのテーマやboogie down productionとかを、大胆にサンプリングっいうか、パクったっていうか、バックに流してラップ入れただけっていうか、な大味hiphopです。
売りはsnoopがかつてwarrenG、nate doggと組んでいた213のso flyですが、緩い感じで、絶賛するような出来ではないですが、定番hiphopならではの魅力で、公式版より気楽に聴けるのも確かなところでもあります。ファンなら持っとけ系でしょうか。
R.O.D−the−TVのDVDでもそうなのですが、言うことなくなってきて、だらだらし出した所ぐらいからが、話し手のキャラが見えて面白くなるってのが、オーディオコメンタリーというものの、製作裏話をブックレットで読むことからは得られない味だと思います。字幕で読まざるを得ない「映画バットマン・ザ・フューチャー」のコメンタリーは只の情報でしかなくて、面白くなかったですし。
てなわけで、コメンタリーにつられてDVD「風の谷のナウシカ」を視聴しました。
(赤くなくて良かった)本編は「何度目だナウシカ」とTRICKで茶化されるぐらいTVで観てきた訳なので、もういいでしょう。いきなりコメンタリー版を視聴。
私的にはTheビッグオーの片山一良監督がR.O.Dでいう脚本の倉田的コメンタリーの進行役で、新世紀エヴァンゲリオンの庵野秀明監督が舛成監督的ボケ役の位置づけになってます。当時の若手作画スタッフによるコメンタリーは、R.O.Dコメンタリーのような作者自身による自作への韜晦入った自画自賛とは、当然性格が異なり、製作当時を思い出しつつ、宮崎駿監督を語ることがテーマになっています。作画マニアじゃないわたしなんかですと、作画についてのコメントよりも、宮崎駿ネタのほうが断然面白いです。ある種の宮崎駿作品論にもなっていますし。エヴァンゲリオン時代の押井守的カリスマ語りとはうって変わった庵野監督の素直なコメントぶりは、ちょっと意外でしたが。キース・リチャーズに、ストーンズ新譜についてインタビューしても本音は絶対言わないのだが、ロバート・ジョンソンについてだと、素直に語るし、自らについても実はそういうインタビューのほうが見えてくるものが多いっていう、ロッキン・オンの昔の記事をちょっと思い出しました。
あと、作画専門用語が多いコメンタリーなためか、紙の用語集が付いていたのは、DVD制作側の親切心か(字幕で出せばいいのに、画面下開いてるんだし)。
「ハウル」の予告編は劇場で観た奴でしたが、DVD買って悔いなし。
前BSチューナ故障時に、つい、買ってしまった地上波デジタル対応BSデジタルチューナTU−MHD500で地上波デジタルを視聴しました。
D011チャンネルって、聞いてはいましたが、番組自体は、NHK総合と同じ内容のものなのですね。しかも、S端子出力でPCの液晶画面に入れて観ている以上は、画質が地上波より改善されるって訳でもありません。それどころか、今のところ、電波が弱いのか、BSデジタルの降雨対応放送か、マトリックスからの転送中か、といわんばかりのブロックノイズの嵐で、どうしたものか、といったところです。ケーブル替えや、ブースターの類を導入すれば、改善するかもしれない、とは思いますが、そこまでして、NHK総合と同じ番組を観たいわけでもないので、当面、無対策。わたしの場合、当分は、BSデジタルチューナでの受信は、アニメとBSQR受信だけになりそうです。
