2006.02.27
2006.02.25
スライの場合、ゆっくり目のビートにも、鼻歌メロディにも、現代性が十分にあるというか、サンプリングすればかっこよく決まるってのは、分かり切っている訳で。今時Hiphop、R&B組の人たちによる共演は、素晴らしいけれど、驚きはなく、Arrested Developmentがスライ曲を元に作った「People Everyday」に似た印象。聴きまくっていますけれど、絶賛はしたくなかったり。「Family Affair」だったら、John Legendじゃなくても、誰が歌っても名曲なんだし。
共演者に、元の音楽が持っている気持ち良さに対抗しうる「個」があった気がするのは、Chuck Dのバリトンが元気に響く「Sing A Simple Song」と、「I Want To Take You Higher」での、Steven Tyler(Aerosmith)&Robert Randolphによる、泣きまくりブルース・ロックぶり、「If You Want Me To Stay」をピコピコをバックに付けてハウス(の人のソウル)っぽく歌った Devin Limaぐらいかなあ。
Devin Limaについては全然、知らなかったので、彼のいたグループLFOの作品もチェックしようかなという気になりました。
2006.02.23
ランキング作品中、わたしの読了したものは、海外1位、あわせて2〜位(わたしなら、本作がベストSFかな)、3位、4位、6位、7位は最初のだけ、同率9位、同率13位、20位(今年のハヤカワ刊行予定に3巻無しかぁ。気長に待ちます。)、国内4位、8位、といったところ。
自伝やレビュー本といった非フィクションが「ベストSF」に入ってるのを見ると、外部へ魅力的な作品自体を発信するのではなくて、作家・業界への興味を共有している身内向きにセレクトしてる気がしてナニですが、SFだし、しょうがないところでしょうか。
国内TOP3は 「第六大陸」、「八月の博物館」、「レキオス」で、置いてかれた気分が炸裂する読後感だった、忌まわしい記憶が抜けていないので、ランキング下位の未読作家に手を出そうかな。
2006.02.22
浅倉久志訳なこともあって、非常に読みやすい。短編3つは、特に話にひねりが無い話なので、読みやすいだけ、な気もしますが。本作の中では、中編「<天空洞>の狩人たち」は、分量があるだけあって、二転三転する展開が楽しめました。
なよ男声による大人しめのギターロック。終盤シャウトでの盛り上がりまでが退屈
無機質ぎみの女性ボーカルによる打ち込み意識したブラジル音楽風。ラウンジ?
英語歌なせいもあり、破綻はないですが、反面、聴きどころも不明。
2006.02.18
元気おばあちゃん奇譚を、スクラブルねたの言葉遊びと順番シャッフルで読みにくくした意味が不明。作者の技術自慢に見えました。
チャイナ・ミエヴィル「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」☆0
レポートの断片を組み合わせて語った、落ち無しファンタジィ。
アイリーン・ガン「遺す言葉」☆1
父親の変な癖話。1行コメントは妙な味わいがあって面白かった。実話落ち、との説明は無粋の極みですが、作品自体に罪はないので。
山田正紀「イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ」☆0
「自分でもわからない」を連発する語り手同様、読み手であるわたしにも意味がさっぱり。
夢枕獏「小角の城」☆0
改行を多用する文体で、このページ数だと、あまりにも短すぎ。1場面で終わってしまいます。
田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」☆0
キリスト教ネタで纏まってしまうのかな。SFというジャンルでは茶化され慣れている宗教だから、暴走の面白みに欠けてしまいます。
ブラッドリー・デントン「チップ軍曹」☆2
泣かせの定番な忠犬物ですが、兵隊さんっぽい、生真面目な語り口がいい奴感を出しています。
追記タイトル後ろの☆&数字は、S-Fマガジン考課表への投票値です。だいたい、発売翌月末公開のようで、今ですと、2006年2月号分まで見ることができ、わたし(ogalin)は2005年10月号分から参加しております。他の投票者と比べると明らかに合計点が低いのは、わたしの理解力&面白がり感性の劣化としか言いようが無く。
2006.02.17
あえていえば、グラクソ・ベイビーズやフリクションを連想するような、硬質のインスト。何もない空間で針金をひっぱたいてるようなギターが響く、といった感じのロック。
時々、脳の中に老廃物が溜まる気分というか、ハード・ロックもテクノも黒いグルーブもメロディもポップもなんか入ってくるのが邪魔な気分になることがあって、そんな時、脳から色んな物を排泄するには最適の音楽です。
解説「マサカーとゴールデン・パロミノスの時代」は菊地成孔。「CDは株券ではない」を思わせるような、例のひねくれた調子で、再発盤では曲が増えた、と愚痴を書いています。増えて何が悪いんだって気もしますが、オリジナルの6曲だけをiTunesPlaylist化して聴いてみたところ、「Legs」、「Bones」といった1,2分の曲が続く展開に、どこかパンク的刹那さがあるのも確か。ライブ・テイクなど長い曲はどうしても、ジャズ・ロック〜プログレ臭い構築感が出てしまいますし。
2006.02.12
とはいえ、好みなのは、Konono Nr. 1路線というか、お囃子とメタリックなリフが延々と続く、Basokin feat. Mi Amor「Mulum」、Sobanza Mimanisa「Kiwembo」あたりだったりしますが。
付属のDVDで、演奏の実態を観ると、そこらの村人達を集めただけみたいなダンスや、ビールケースを空き瓶で叩くだけパーカッションとか、古典芸能由来の芸術というより、村祭りの出し物のようなテキトーな感じがあります。深刻ぶらずに楽しむべきものというか。
Ann Peebles、Mavis Staples、Irma Thomasといった女性陣は、Mahalia Jacksonとか連想するような、コブシの強いゴスペル・ブルース路線で、Allen Toussaint、Billy Prestonの男声側が、淡々とした歌かな。
Billy Prestonの陽気さのある声は、70年代っぽい音と相性が良いなぁと「Both Ways」を聴きながら。メロディにも、鍵盤の人に特有の親しみやすさが有るし。いかにもゴスペルっぽい、Mavis Staplesとの掛け合いが聴ける「That's Enough」も良かったです。
2006.02.11
クラシック名曲のフレーズをもじりつつ、歌付きレゲエカバー。抽象的歌詞&歌い上げバラードの大仰さと、レゲエの単調な「ンカッ、ンカッ」リズムとの合体には無理がある気が。
Sergio Mendesのアルバムを聴くのも初めてですが、再演された「Mas Que Nada」には聞き覚えがあったのは、さすがベテランというところでしょうか。
「Fly Me To the Moon」とか、連想するような古典的なメロディと、気怠いコーラスの曲に、Hiphopの人らしい硬質のリズムが入ってるので、旧作のリミックスでも聴いているような感じ。昔の音楽っぽさが無くメロディが良いので、凄く聴きやすいのですけれど、それゆえ、聞き流してしまう面もあって。ゲストの存在が曲のフックになっている場合は、聞き流さずにいられて良かったです。John Legendによるフォークっぽい歌声が印象的な「Please Baby Don't」、メロウな曲中にQ-Tipのラップが入る様式に、メロウで聴きやすいHiphopだった、A.T.C.Q「Midnight Marauders」を連想してしまう「The Frog」あたり。
2006.02.10
第1部は、結構面白い。
音楽ネタ(舞台となる酒場が「80年代初頭にかけてパンクとレゲエのメッカでクラッシュ・アンド・スペシャルズも初期のギグを」(P.117)って、クラッシュとスペシャルズのこと?)、未来変風俗ネタ(セーラー服が「日本の女子高生によく見られる、汚れ無き処女を暗示する服装」(P.159)っていうのは、1995年イギリスSFでも、ワザと、かな。)、といった、しょーもない小ネタを連発しながら、遺伝子ハッカーと天才少女のコンビが、ギャングと丁々発止、という、笑っちゃうぐらいサイバーお約束な展開。酒場のゴツイ親父やら、暴力的なチンピラ手下ドギー・ドックとか、サブキャラも味があって、近未来ノワールとして読ませるんですけれど。
第2部,第3部は、小ネタにも乏しいし、メインプロットの方も、主人公と女戦士が騙されて捕まっちゃ、放浪を繰り返すだけの単調な展開に堕してしまうので、辛い出来。
2006.02.05
80年代ハードロックなデイブ・リー・ロス、90年代NWなプライマル・スクリームの「ロックス」、パンクのラモーンズと、アーティストの文脈を無視して快楽主義の騒音系を並べているBGMは、この映画を象徴している気が。白人若者が騒ぐときの実用音楽としてのハード・ロック気分、という。
作中、肯定的に描かれていた大人側のDJが、中盤、(アーティストの文脈側の象徴である)「レノンとともにロックは死んだ」、な絶望の人だったことが明かされ、ラストでは楽器を壊す(=非音楽な)ライブの楽しさをみて、若者の元気さに帰依する展開にも伺われますが、主人公側が何の苦労もなく成功する本筋も、若者全面肯定気分。
ヒップホップ知識で黒人に迎合しようとする、馬鹿にサレッ子なドラマー役に、アダム・サンドラー。馬鹿にされているスティックスの「ベイブ」を聴く、ということで、いい人キャラを表現していた「ビッグ・ダディ」を連想させて、「ロック」音楽ではなく、若者気分やキャラを表現するための「ロック」な、音楽家映画。
ラストこそ、音楽家映画の名作、「ブルース・ブラザース」ラストと同じ、監獄ロック落ちながら、その後、成功しましたテロップで「めでたし、めでたし」的な説明をしてしまうので、「ブルース・ブラザース」での、止まらないなら(音楽を)一生やってろ的痛快感はありません。音楽を演奏せずにはいられない、というアーティスト気質より、ロックで楽しく騒ぎたい、そしてできれば「成功」したいという主人公側の欲望が肯定されていて、そこに共感できないと、御伽話感がぬぐえず、観ていて辛い映画でした。
キーワード「切株」については、参加者(わたしのいた時間では、中原昌也、柳下毅一郎両氏)によって認識にバラ付きがあるようでしたが、映画のスプラッタ場面での死体バラバラ系の描写が、人間がリアリティの無いモノ化している状況を、切断面と切株の類似性から評している言葉のよう。
スプラッタ映画は苦手なので、辛いところもありましたが、この種のメタ視点からの語り系が陥りがちな、安っぽい特撮の揶揄や、解っている自分自慢ではなく、描写の極端さ自体を楽しもうとする態度が、作品の新旧に拘らないセレクトから感じられるのは良かったです。
「ファンタズム」シリーズの殺人ボールのギミック描写特集は特に面白かったですが、殺される側よりボールの方が面白いってのは、イベント趣旨とは違ってしまっているのかもしれません。
煙草の煙がキツかったことも有り、二時間ほどで中途退散。2006.01.29 ロフトプラスワンにて
内容は、当然ながら田中理恵の一人しゃべり。50本と数があるだけあって、古谷徹がやっていた「ダイヤモンド・スーパーステーション」を思わせるエッセイ朗読風あり、恋人との会話一人分あり、保健室の先生、婦警さん、ドジッ娘メイド等のネタ系あり、と多彩。
30秒〜1分弱と短いため、PCで聴く分にはiTUNESの無料試聴30秒で、あらかた聴けてしまいます。iPODでの使用を前提ということでしょうか。声優に起動音朗読させるデスクトップアクセサリーのノリを思い出さなくもありませんが、この値段ならアリかな。
2006.02.02
手が4本生えた武蔵が出てくるぐらいの、(石川賢にしては)普通の時代劇で、ゲッター、仏像、ドクラ等の物語破壊アイテムは出ていません、今のところはですが。「爆末伝」を連想させる、ちょっとコミカルなノリが入った豪傑バトル時代劇で、快調な出だし。
家族、恋人との別れの歌を、ピアノをバックに、ドラマチックかつ、どこか陽気に歌い上げています。「ラ、ラ、ラ」コーラスと様々な楽器があるせいもあるけれど、同じ題材を扱った「涙をふいて」を思わせる空元気さがあって、湿っぽくなってないのが良いところ。
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