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2007.03.29
付録のDVDは、昨年春のライブ、*fancy baby doll*からの1時間程度の抜粋です。ラジオ風の喋りを挟まずにポップな曲を並べているせいか、参加したライブ自体と比べて、かなり引き締まった印象を受けました。盛り上げ曲ではないし、シングル曲と似たノリなので、今後のセットリストからは漏れてしまいそうな「デイジー・ブルー」、「エアシューター」の収録が、嬉しいところです。
DVDラスト、「優しい夜に」前のMCと、延々と手を振り続ける姿を写すスタッフ・ロールから伝わってくる、誠意には、感傷的になってしまいます。そんな事情もあって、「優しい夜に」、「恋のチカラ」路線のバラード、「YOURS EVER」(新曲)も、気に入っています。
2007.03.28
W.B.イエーツとかの詩を歌う(企画もの?)ので、英語ですが、仏語で歌った1st同様の子守歌的な緩さのバラード集です。
バラード集とはいえ、曲は、結構ポップなので、眠くならずに聴くことができました。唾液でシャボン玉を作る時に立てる音(クレジットにある本人のVocal Percussion?)が特徴的な「Ballade at the Thirty-Five」や、叙情ハワイアン的なギターで纏めた「Lady Weeping at the Crossroads」といったところが、特に面白かったです。
2007.03.21
V.A.「Hit Me! A Tribute to JB」
雑誌、ブルース&ソウルレコーズ(No.74) JamesBrown追悼特集の付録CD。
P-Vineレーベル音源の中から、JBに影響を受けた人、JBに縁のある人のFunk音楽を集めたコンピレーションです。
オーサカ=モノレール「Quick Sand」をはじめとした、JBに影響を受けた人の音楽は、高品質ながらも、一曲ずつ並べてしまうと、JBという個性の不在な分、薄味に感じられてしまいます。
むしろ、P-FUNKのりの、Bootsy's New Rubber Band「Bootsy? (What's The Name Of This Town?)」や、ダミ声の迫力が凄い、Ike & Tina Turner「Please, Please, Please」といった、非JB的な作品のほうが印象深いです。
雑誌本体では、ビデオ紹介のページ(P.27)で「70年代の貴重なライブ映像は、現在、YouTube.comで観ることができる」という記載に驚き。旧譜コレクター向けの雑誌で、You Tubeを薦めちゃうのは…
POLYSICS「KARATE HOUSE」
日本のパンク/ニューウェーブの新譜。KAYOのソロ「三つ編みヒロイン」を除けば、買うのは2002年の「LO-BITS」以来。ピコピコとしたシンセがサウンドの中心の記憶だったのですが、本作では、ハードなギターが増加。シンセもギターも前に出ている為、極めて煩くなっています。
曲がPop、って訳でもありませんのに、サウンドの中心が2つありますので、聴きどころが解りづらいです。
KAYOの「イェイ!イェイ!」な甘い声を中心にした、「Catch On Everywhere」で、やっと、安心できるような(単に甘い女子Voが好きなだけかも)。
初回特典DVDでの「COLON」のLive等では、逆にギターが中心になっていますので、むしろ聴きやすいです。
Carla Bruni「Quelqu'un m'a dit」
Serge Gainsbourgのトリビュート盤で気になっていた人の1stをiTMS買い(なので、原語表記。邦題は「ケルカン・マ・ディ〜風のうわさ」)。
iTMSの区分では、フレンチポップ、とのことですが、ハスキーな声の、アンニュイな(仏語ですから)女性Voによる、ギター弾き語り。一本調子で、眠くなりがちな弾き語りものですが、バラード中心とはいえ、「Raphael」、「J'en connais」といった曲には、ブルース、カントリーっぽい陽気さがあって、飽きさせません。
2007.03.13
入隊、訓練所のしごき、新兵時代、軍功立てて出世という、「のらくろ」とかを連想させるような、古典的な兵隊もののSF版。ミリタリーSFに属するのでしょうが、SF兵器描写があっさりしているので、あまり、ミリタリーSFという感じはしません。脳天気な、和平主義者の新兵が嘲笑されるあたりは、いかにも軍隊ものっぽいですが、理念自体へのフォローが直後に入ったりして、バランスを取っているので、思想臭さは薄まっています。
敵宇宙人をなぎ倒す、ともすれば安直さの漂う後半の展開を、頻尿ネタ等、老人っぷりを自嘲的に語る序盤で、主人公に親しみを持たせて、シラケさせないのも、作者のバランス感覚の良さを感じます。
読みやすい訳文のせいもあって、あっという間に読むことが出来ました。
邦題に付されたガンダム的な
2007.03.08
飛浩隆「空の園丁(仮)」☆0 第二部冒頭の抜粋なので、当然、未完。年上の女と少年もの。微エロな、雰囲気は、あります。
ジーン・ウルフ「迷える巡礼」☆0 隠喩が理解できないと、「イリアム」風の、ギリシャ時空SFでした。カタカナ翻訳語で、理解できるネタなのでしょうか?
山本弘「七パーセントのテンムー」☆0 ネタになっている脳科学がらみの実験の話から、自意識の不確かさ、の話への結びつけが唐突すぎて、説明的印象を受けました。短編ですから、仕方が無い面もありますが。
小川一水「千歳の坂も」☆1 不死をテーマに、お得意の架空役所もので、手堅い出来。ラストで提示されるSF的風景が、安っぽいのが難点ですが。
連載 夢枕獏「小角の城」☆0 バトルが開始するところで、終わり。
連載 田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」☆0 新章突入とはいえ、新展開というより、繋ぎ。☆0
チャールズ・ストロス「ローグ・ファーム」☆1 「脳をください」と言いながら、歩く九本足とか、相変わらず、ネタだけは風変わりで良いです。短編が吉な作者かも。
林譲治「大使の孤独」☆1 ファースト・コンタクトものを絡めた、懐かしい「SFミステリ」の味。絶望王レムより楽天的、というのは酷。 小説以外では、新連載エッセイ「笑う犬」は、読みやすい文章が、椎名誠らしい作りです。
2007.03.07
乙一原作のマンガは、これですか。古屋兎丸の白っぽい絵柄は、奥浩哉を連想させます。
自意識過剰な思春期特有の妄想が、具現化する話なのですが、唐突な超常描写は、象徴色が強すぎて、あまり楽しめませんでした。後書き対談で「中二病」を云々していますが、このキーワード特有の、思春期のモヤモヤを(無自覚な)上から目線で語るズルさが、気持ち悪かったです。まぁ、思春期云々については、わたしも部外者なので、何も言えないのですが。
個々のエピソードでは、お菓子の侵略や、惑星メーテル風のビジュアル・イメージが派手な「お菓子帝国」、「学校の中枢」あたりが、良かったです。
2007.03.04
腐っても広末
タイムマシンで、両親の仲を取り持つ、バック・トゥ・ザ・フューチャー系のお話。
ホイチョイ&フジテレビ勢というスタッフ、(コミカルな演技の方の)阿部寛、広末涼子、薬師丸ひろ子、劇団ひとり、というキャストから予想通りの、TVチックなのり。とはいえ、2時間弱の映画で、時代ネタ(バブル末期のボディコン衣装は、まだ、時代が一周していないというか、違和感が否めず)の前半と、前半での複線的小ネタを回収しつつ、悪の陰謀退治する後半まで、結構盛りだくさんだったので、飽きずに見ることができました。広末と阿部との年齢差もあって、恋愛色が無かったのも好印象です。
印象的だったのは、22歳という設定に合わせて、幼く見せるためか、目を拡げて無邪気に笑う、広末のアップが多かったこと。水着や、へそ出し服でダンス、芸者ルックなど、アイドル映画ノリの可愛さです。
願望充足エンドは、どうかと思いますが。
2007.03.02 新宿コマ劇場にて鑑賞。
2007.03.03
巨大ロボットを操縦しつつ、衛星タイタンを歩きつつ物思いにふける冒頭「バーナムの森」から、本格SF感に溢れる作品です。本筋は、「エデン」とかを書いたレムらしい、ファースト・コンタクト不能もの、ですが、人工知性General Operational Deviceの、慇懃無礼ぶりが、いい味を出しています。ちょっと、司政官シリーズのSQ1を連想しました。
アイデアに、特段の新味があるわけではありませんが、ファースト・コンタクト不能に対して、人間原理や、シンギュラリティ系の不可知論で、居直ることなく、誠実に苦悩する人間たちの姿が、感動的でした。その分、明快な答えはないのですが。
やたらと長い一文や、台詞で『それは真実です』(368頁)といったり、という、極端な直訳調や、コンチネンタル・ブレックファストとか、物語の理解と関係ないような言葉まで、訳注で説明したり、といった訳文には閉口しましたが(文の細分アドバイスは採用しなかったとの解説があるので、意図的なのでしょうが)。
2007.03.01
最近聴いた曲
Kanye West, Nas & KRS-One「Better Than I've Ever Been」
Nike「AIR FORCE 1」の25周年記念シングル、といわれても、スニーカーに疎い、わたしの場合ですと、ふーん、と思うだけですが。
最近、KRS-Oneが、DJ Premierと作った、「Return Of The Boom Bap」を聴き返していたところだったので、懐かしい名前につい、iTMS買い。ちょっと、ラガマフィン風のKRS-Oneが、お得意の固有名詞を交えつつ、朗々とラップしています。最近のラッパーには無い感じの、野太い声は、聴いていて楽しいです。
もう一曲の「classic」は、DJ Premierによる同曲のRemix。ハープをじゃら〜ん、と鳴らすような音を、繰り返すのが、らしい感じ。
リア・ディゾン「Everything Anything」
シングルのc/wをiTMS買い。iTMSで、洋物なのに、1曲200円なのは、何故?と思ったら、日本語なので、邦楽扱い?なのでしょうか。
たどたどしい日本語で歌い、英語サビで途端に元気になる「外人」感は、ポップな曲では、癖になります(正統派のバラード曲では、聴きづらいですけれど。)。クリスタル・ケイから、ディーバ的敷居の高さを抜いて、トミー・フェブラリーにプロデュースさせたような印象。
肌露出系の人なので、iTMSジャケット画像データが付くのも、嬉しいところ。
Aice5「Love Aice5」
堀江由衣の新ユニット。1stアルバム。
「友情物語」での、TVゲームの効果音風のシンセや、「Love&Dream」での泣きのSax、といった、80年代的ダサい伴奏は、あえて、なのでしょうけれど、意図はよくわからず。
特段、歌が聴きづらいメンバーがいないものの、「Prits」の望月久代や、「Drops」の金田朋子みたいな、特徴的な声のネタ担当がいないせいか、グループの歌としての印象は薄いです。サビや歌い出しに、堀江由衣の声を当てていることが多いせいか、堀江ソロと印象が重なってしまいます。ソロとの差別化という点では、正直、「黒薔薇保存会」のほうが…
本作中では、どっかで聴いたようなフレーズの、たかはし智秋によるラップに、堀江の可愛い声で、コール&レスポンス、という戯画化ヒップホップ歌謡「five allows」が、ネタ性もあり、楽しめました。
イエロー・マジック・オーケストラ「RYDEEN 79/07」
「タイムマシンにおねがい」同様の、CM用リメイク。木琴風の打楽器が中心なのは、エレクトロニカ風というより、高橋幸宏が主導、ということなのかも。アコースティック楽器の空間スカスカな音で懐メロという構成ですと、栗コーダー風に聞こえてしまうのは仕方がないところ。