たぶん、日記

*2004年映画log*へ戻る ドラッグストア・ガール

 

20040208

 

新宿ジョイシネマ

 

原作付だった「ピンポン」のというよりは、TV「木更津キャッツアイ」「マンハッタンラブストーリー」の小劇場がかった芝居と、俳優のパブリックイメージそのまんまのキャストの宮藤官九郎オリジナル脚本の映画。主人公ぶっさんを柄本明、口先野郎アニをデスラー、馬鹿にされ役うっちーを三宅裕二、ちょっと皆と立場が違うマスターを六平直政、(ちょっと別世界の人であるオジーは別にいる)での「木更津キャッツアイ」とでもいうべき、モラトリアム/自主夏休みもの。好みの題材なので評価は甘いです。

 

田中麗奈主演のようなポスターだが、勿論それは商業的要請上のウソであって、「木更津キャッツアイ」での哀川翔や「マンハッタンラブストーリー」での船越英一郎的、だめ人間の日常からはとても手が届かない夢の象徴的存在であって、他のキャラと相互作用を起こすことなく物語の中心にはいないのです。口癖が「なんで?」の理系女子という彼女に与えられた設定は、序盤すぐに外してしまう眼鏡のように、その後省みられることはありません。

 

田中の位置づけが薄いだけあって、「木更津キャッツアイ」での、ぶっさんと美礼先生と同様、恋愛には全く向かわない非ラブストーリー。

 

▲そればかりか、ラクロス勝負では勝利のための真剣な努力もチームが一つになって勝利への(観客含めた)意志疎通をすることもなく、当然勝つこともないわけで。「ピンポン」もそういうところあったけれど、努力は当然の才能勝負なイチロー的非スポ根。

 

そして、冒頭での、大型店舗と地元商店街の戦いはうやむやになることもそうだけれど、ラストのカビキラーの下りでは主人公たちが変化・成長をした訳では全くないことが示唆されて成長物語でもないまま、この話は終わります。

 

ラブストーリーやスポ根や成長物語とかいった、結末のある物語に、宮藤気分脚本が合わないんだろう、というのが、失恋にせよ、結婚にせよ、結論を要求される恋愛モチーフの「マンハッタンラブストーリー」に乗り切れなかったわたしの感想。

 

「木更津キャッツアイ」TV版最終話での番組終わったとも幸せな物語世界は続く、というさわやかな後味こそないものの、蛇足感(ファンサービス)的繰り返しに終始した劇場版よりは面白かったかな、というのがわたしの中での番付ですか。

 

エンドタイトル中のコントだけ妙にほのぼの明るいのですが、これは物語の後日談ではなく、演じている俳優自身の舞台裏/NG集的なものと捉えるべきでしょう、だから死んだはずの人も出てくるわけで。

 

わたしはギャグは理解できない人なので、爆笑ギャグ作品なのかもしれないんですが、そこれへんは良く解らないです。監督は最近の釣りバカ日誌の人だそうですが、劇場内では西田敏行主演の「ゲロッパ!」ほどは笑い声が聞こえなかった気がします。

 

 

 

 

 

 

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執筆:ogarin

 

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