20040314
新宿オデオン座
過去のある中年刑事が、事件の裏に隠された巨大な陰謀に立ち向かう、っていう主演:大塚明夫というより、主演:J・C・ヴァンダム(声:大塚明夫)向けな、わかりやすい話だったので好印象です。CGの見せ方はFF7の頃のような静止画面スクロール風というか、これみよがしな視点移動が多くてちょっとへきへきしましたけれど、金ぴか多くて、「黄金の時」のような安物のゴージャス感で統一され、それは、この、どんな世界なのかさっぱり解らないが、不幸な世界であることだけは伝わって来たので良かったと思います。
今放映中のTV版が、現代的な警察物をやろうとしてる割には、未来社会の描写も、警察組織関係の描写も、具体犯罪の描写も、ちょっと、真面目に感動させるには説得力に欠けるんじゃないかなぁ、と思っているのですが、この映画版のように人間/人形、現実/バーチャルの2項対立、アジア風味の未来といった、ブレ−ド・ランナー準拠の類型的なサイバーパンク意匠は相変わらずながら、実は気違いオチだった押井監督のトーキングヘッド同様、ペダントリィは目眩まし、と割り切って刑事アクションを観るのだ、と決めてしまえば、気にならずに浸れます。
ネットから検索するので登場人物が長々と古典から引用する、っていうのは、今の長文ウザイな2ch系言説の流行を鑑みると非現実的な気もしますが、1種のギャグなんでしょうし。
なんといっても、脈絡なくとも榊原良子出してくれたので、+1。