20040818
渋谷シネクイント
井上三太系?サブカル白い劇画な絵柄で、(わたしのような無気力君にはウザい)ポジティブ説教(生命力賛美)話と、フリージャズ系インプロギターノイズ(山本精一氏は確かボアダムズの人、ポップグループは1STより2ND以降が好きな所詮ロックの中の前衛が好きなわたしには、ちょっと縁遠いお方では、ある)、動きではなく絵がカクばったデフォルメ絵と目がチカチカするようなデジタル配色っぽさをあえて残し、カメラスクロールを多用する自主製作アニメーション的絵面は、「魔法少女隊アルス」に共通していて、スタジオ4℃といわれれば納得の出来ではあります。
音楽もあいまって、必死な顔して走る所のテンションは、確かに高いです。見終わって(風邪で体調が悪かったせいもありますが)非常に疲れました。ただ、それは生命力賛歌というこの話が生命力が減っていたわたしと大きく摩擦をしていた、つまり、うまく機能していた、ということでもあります。
作品の売りらしい、今田幸司をはじめとした大阪弁非声優キャスティングにもかかわらず意外なほど中の人ちらつかなかったのは、好印象。それは、止め絵でのしゃべりシーンと、動画が凄いシーンが結構分かれてたり、中の人写真で切り絵アニメする箇所が意図不明お実験状態だったりしていて、結果、画面・音楽のテンションと、話・台詞とが、分断している二本立て映画を同時に見る様な状態だったから、声は声の方で勝手に見ていたので絵が喋ってる感が不要だったから、というのは第一の理由です。
もう一つの理由は、ストーリーが特に無い前衛演劇チックな映画だと、演技下手でも変な顔インパクトさえあれば良い場合がありますが、この話もストーリーは説教をする以外には特になく、セリフに人間味(説得力)を求める必要がない、なぜなら、説得力は説教の正しさから得られるので、大阪弁インパクトで十分だったから。
もちろん、わたしが、ゲームウェイブでの場をわきまえない今田のトークが好きだったってのと、芸人に疎いため山口先輩(木更津キャッツアイ)以外が声で思い浮かばないせいも大きいのですが。
ポジティブになる前の主人公には女神に見えていたヒロインは後半媚の無い「自然体の女の人」っぽくなってしまうので、媚び媚びオタク向け美少女アニメに慣れ切ったわたしには、大人じゃーん、って感じで、正しいのかもしれないが縁遠く、この作品と同じ様な位置づけなのでした。