【Miniで行く】英国カントリードライブ第5話 静かなることを知る二つの川
ウィンチェスター市内を流れるイッチェン川 僕たちがウィンチェスターの街を訪れたのには,観光以外に別の意味がありました。それは,この地を流れるテスト(Test)川とイッチェン(Itchen)川という二つの川を,実際にこの目で見るためです。ここは,英国フライフィッシングの発祥の地と称され,また,釣り人であるならば一度は聞いたことがあるだろう,釣りのバイブル,「釣魚大全」の著者,アイザック・ウォルトン(Izaak Walton)がその晩年を過ごしたのも,この地でありました。 英国人の精神 「釣魚大全」。原題を「The Compleat
Angler or Contemplative Man's Recreation.」 といいます。つまり,「完璧なる釣り人―瞑想する人のレクリエーション」ということです。17世紀中ごろに書かれたこの本は,釣りに関する実用書でありながら,現在まで増版を重ねられ,多くの人々に読み継がれています。ちなみに,「スポーツ」という言葉は,この本で初めて使われたと言われています。その内容は,釣りの師と弟子による対話形式のお話の中に,釣りの技術向上,釣った魚の料理法などが,当時の人々の生活とともにえがかれたものです。 ウィンチェスターからテスト川へ
ウィンチェスターの街を抜けB3049を走る それはそうと,僕たちはウィンチェスターの街を出て,平原を西に5キロほどに走り,ストックブリッジ(Stockbridge)という小さな田舎町に来ました。ここは,街の中をテスト川の支流が流れ,本流も村の外れに見ることができます。
ストックブリッジという小さな田舎町(テスト川の支流)
町外れの悠々と流れるテスト川本流 テスト川もイッチェン川も幅は七,八メートル。深さも50センチほどの小さな流れですが,釣り人にとっては,こたえられない,どこもフライフィッシングのポイントに最適な流れです。しかし,英国の川は個人の所有となっていることが多く,釣りをしようとするには所有者からの特別な許可が必要となります。また,所有者は,リバーキーパーという釣り場としての川の管理を職業とする専門家を雇い,河川の保全に当たっているのです。だからこそ,このような自然性に満ちた,ばらしい川面と自然環境が守られているわけなのです。
丘の上に小さな村を見つけてやって来ました(既に横道を走っている) 小さなパブには,学生やカントリーウォークを楽しむ人々が集っていました
ちょっと寄り道中のMini君 次回は,世界遺産の都市・バースについてをお送りいたします。 |
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