【英国とぴっく】F

カントリーサイドのアフタヌーンティー

ローズ・オブ・ザ・マナーのアフタヌーンティー

 たち日本人が,もっとも慣れ親しんでいる英国文化といえば,それは紅茶でしょう。特に最近は,ガーデニングなどの英国ブームも手伝って,本格的な英国紅茶の伝統を日本にいても楽しむことができるようになりました。

 本場英国の紅茶ブームの始まりは,やはり19世紀後半のビクトリア時代にさかのぼります。当時,インドや中国などの植民地経営から大量の紅茶が輸入されました。そして,産業革命期の産業・経済優先の考え方から,生活文化の見直しを願う当時の多くの英国人に受け入れられていったのです。紅茶はゆとりの時間を演出するのに,もっとも有効な手段でありました。

 英国人は,紅茶を日に3度は飲むとよく言われます。しかし,実際には,ティータイムと呼ばれる時間が11あるとのこと。代表的なのが,目覚めのベッドで飲むアーリーモーニングティー,朝食時のモーニングティー,日本で言えば10時のお茶のイレブンジーズ(英国の紅茶の時間は午後11時です),いわゆる3時のお茶のアフタヌーンティー,そして,夕食前の夕食をも兼ねたハイティーというように,ことあるごとにお茶の時間を定めています。その中で,もっともポピュラーなティータイムと言えば,午後2時から4時ごろの間にとる,アフタヌーンティーでしょう。

アフタヌーンティーを楽しむ

 アフタヌーンティーを楽しむには,いくつかの必需品があります。そのいくつかを見てみましょう。

・茶器類
……ティーポット,ティーカップ,ストレーナー(茶こし),水差し,カトラリー(スプーン類)などです。水差しにはお湯が入っており,紅茶の濃さを調節します。もちろん茶葉,砂糖,ミルクも欠かせません。

・菓子類
……代表的なのがスコーン。最近は日本のパン屋でもよく見られるようになりました。マーマレード,クロテッドクリームをたっぷり塗っていただきます。日本ではサワークリームで代替することが多いのですが,サワークリームが植物性なのに対して,クロテッドクリームは動物性です。そして,何といってもキューカンバサンド。薄切りきゅうりをバターを塗ったパンではさんだサンドイッチです。その他にも,ケーキなどがつきます。

英国の紅茶

 僕たちはイギリスで,何回かティータイムをとることができましたが,英国の紅茶は日本に比べると全体的に薄く感じます。水が硬水なので,抽出しづらいせいもあるのでしょう。
 そして,かなりおおざっぱであるということ。僕たちは紅茶をいれるとき,おいしい紅茶をいれるように最大の努力を注ぎ込みますが,イギリス人にとって紅茶は子供のころから飲んでいるもの。とりわけ気をつけるものでもないので,いれ方も僕らが見る限り適当な感じです。そういえば僕たち日本人も,出がらしの緑茶なんか飲んでいたりしているわけですから。

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