芝山鉄道全線完全乗車

日 程 平成14年10月27日(日曜日)
行き先 千葉県芝山町
 平成14年10月27日、千葉県に新しい鉄道が開業しました。その鉄道の名は「芝山鉄道」。京成線・東成田駅から、芝山千代田駅までが、その区間です。
 まず、この鉄道の建設された経緯などを簡単に書いておきましょう。
 芝山鉄道は、成田空港に隣接する芝山町議会などが空港建設に伴う地域対策として、昭和52年3月、国に建設を要望したものです。それから開業に到るまでに25年も有した背景には運用方法や経営形態の変更といった理由もありましたが、何よりも大きな理由は建設計画上に成田空港反対派用地が存在したためであり、結局計画どおりに土地の取得が出来ず、その部分を迂回する大きな計画・建設変更を余儀なくされたためです。このような過程を経て開業に到ったわけですが課題は多く、芝山千代田駅のある芝山町は農村地域であり、多くの利用者は見込めず赤字は確実。九十九里海岸方面への延伸も要望されていますが、これもきわめて厳しい状況です。また主な支援先である新東京国際空港公団は現在、民営化が検討されており、民営化後は赤字路線を支援続行できるかどうか不透明です。
 何はともあれ、開業の良き日に全線完乗を成し遂げましたので、そのリポートをお送りいたします。
 あ、申し遅れましたが、路線の総延長は2.2キロ。駅は1駅(芝山千代田駅のみ)。日本一短い普通鉄道です。およそ4分で全線完乗は達成できます(^_^;)
京成成田駅
旅?の始まりは京成成田。電車は朝晩、都心方面へ直通しますが、日中は4両編成の電車が、
約40分間隔で成田〜芝山千代田間を行ったり来たり…。開業日とあって、車内は立席が出るほど。
また、東成田駅からは、警備の警察官が乗車。緊張感も乗せて走ります。
京成成田駅2番線に入ってきた、芝山千代田発成田行きの普通列車。ここで折り返し、芝山千代田に戻ります。日中いっぱい、同じ車輌が行ったり来たり…初日だから、せめて芝山鉄道の車輌(8両編成)を往復させればいいのに…… この日(開業初日)の日中は、3313以下4連が担当。かつてクロスシート試作車になった編成。方向幕の表記は「(東成田)芝山」。京成の駅名が目立つ上、自社駅名をフルネームで書いてもらえない芝山鉄道っていったい……
路線のこと
写真はないので文章で。
成田〜東成田間は立体交差、直線も多く、電車はかなりのスピードで走ります。
東成田〜芝山千代田間もトンネルと高架で形成されているので、同様に速い…とはいかず、
トンネル内で不可解な急カーブがあるので、さほどスピードは上がりません。
反対派用地をさけているので、このような線形になったものと思われます。
……
さあ着いた、芝山千代田!
それではぁ、芝山千代田駅の魅力をぉ〜、余すところなく……
駅名標とホーム。高架の上にあるホーム、8両編成の電車が止まれますが、いかんせん日中は4両止まり。
せっかくのホームも、もてあまし気味。駅構内は、警察官が鏡なども用いて不審物がないか、くまなく捜索。
駅の向こうは成田空港・整備地区。間近に飛行機の見られるスポットとして、早くも人気だそうな。
芝山鉄道の端っこ。ここから先にレールが延びる日は、
果たして来るのだろうか……。
京成名物、行商車両は芝山千代田発となるようです。
しかし、一日1本になりましたか……。
改札口前に並べられた、開業を祝う花束の数々。 芝山鉄道はパスネットに参加しておらず、当然、芝山
千代田駅では改札をくぐれません。有人窓口で精算
することになります。
芝山鉄道へ行く際は切符を買うのが賢明です。
改札口。出口方面の図。
右側の行列は、パスネット精算の列。駅員も慣れない
精算で、数分待ちのようでした。切符買って良かった。
改札口、入口の図。
改札をくぐり、階段を上ればホームへ。階段左側の通
路の奥にはトイレやホームへのエレベーターがあります
芝山千代田駅の入口(左写真)と外観(右写真)。開業日ということでお祭りムード。駅前にはテントが並べられ、
地元物産品などが売られていました。しかし、そこで私が買った「草もち」は、わが地元・佐倉市で作られたもの
だった(大笑)。
芝山町中心部、そして九十九里海岸へ早期延伸を願う
看板が駅前広場に。現時点で大赤字の路線、延伸は
非常に難しいものと思われます。この看板の「芝鉄バー
ジョン」3700形も、登場まであと10年以上かかるか?
ホームから駅前ロータリーを望む。非常に立派なロータ
リー。航空科学博物館方面などへバスが出ています。
駅周辺には、特に何があるというわけではありません。
最寄りのコンビニへは、歩いて10分くらい。
はにわ。
芝山町といえば、はにわ。古墳群があり、そこから多くのはにわが出土したことが由来します。
11月には「はにわ祭」が開催されます。
はにわについて、詳しくは芝山町のHPをご覧ください。>>ここからどーぞ。
駅前ロータリーには、「離陸」という名の、はにわモニュ
メントが。羽と車の着いたはにわ馬、電気で羽が動き
ます。
芝山みやげは、はにわで決まり!数百円からあり。
はにわストラップもよろしく!
土産のはにわは、もちろん出土品ではありません。
幻の芝鉄電車。
たった2キロほどの芝山鉄道ですが、れっきとした車両を持っています(京成からのレンタルですが…)。
3600形8両からなるその編成、実に1本のみ。運用は京成車両と同一のものに組まれているので、
芝鉄線はもちろん、京成線内でもいつ見られるかわからない、「幻の電車」です。
初日の撮影をあきらめ、帰りかけたところ……
帰りに乗ろうとした電車が、なんと芝山鉄道・3600形
じゃありませんか!!成田空港発上野行きの特急。
自社線を走れず、成田空港と上野間を走る芝鉄車両
っていったい……。
京成3600形とは、帯の色と側面の社名プレートの違
い、正面に芝鉄マークが付き、側面のK▼SEIマーク
が無いことが違う点、あとはいっしょ。
初日ですので、さりげないマークが付いています。
京成成田駅では、不意に来た珍客に数人が走り寄り、
撮影をしましたし、沿線には10名程度の撮影者がいま
した。しかし、この特急、京成佐倉でスカイライナーの待
避をしますので、ここで落ち着いて撮れました。ここで
撮ったのは、私を入れて3人くらい。

これにて、芝鉄線完乗の旅、おしまい。