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FL58mm F1.2 (I)型 (II)型の考察 |
キヤノンカメラミュージアムによるとFL58mmF1.2には、1964年発売の(I)型と1966年発売の(II)型があります。スペック上まったく同じですので(I)型と(II)型の見分けは、正直この資料からは判断つきません。しかし今手元にある3本を詳細に見比べてみると、どれも違った部分が見受けられます。3本という少ない本数からの想像なので無謀ともいえますが、私なりに考察してみました。 |
3本のレンズの相違点
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(I)型と(II)型はこのように想像します。

【写真1】
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飾りリングと前玉押さえリングの反射率に違いがあります。またレンズの抜けが違います。 |

【写真2】
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コーティング・絞り羽根・ヘリコイドガイド止めネジ位置に違いがあります。コーティングは(I)型は黄変かも知れませんが、(II)型とは色が違いますし抜けも違います。それに絞り羽根の反射率が違います。 |

【写真3】
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マウント部分のカバーの厚みと、被写界深度目盛りの長さが違います。ポイントは【写真2】のヘリコイドガイド止めネジ位置です。この部分は明らかに部品が違いますし、ガイドが2箇所になりますから設計上も変わってきます。よってシリアルNo.60397と61431を(II)型としました。
断定できませんが、シリアルNoの60000番前後が(II)型になるかと思います。(II)型でも、ヘリコイドガイド止めネジ【写真2】が、プラスとマイナスで違いますが、これ以外の違いはありませんので、両方とも(II)型と判断できます。
たった3本のレンズで結論付けるのも早とちりと言うものですので、これから何本もレンズを集めてみて、その都度考察して行きたいと思います。 |
(2004.10.24UP)
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気になる資料があります。『アサヒカメラ1966年7月号 朝日新聞社 キヤノンの広告』です。 |
キヤノンブースターの広告ですが、FTについているレンズの開放F値がF1.2となっています。FLレンズでは58mmと55mmのレンズが開放F1.2です。しかし55mmは1968年発売ですので、この広告のレンズは58mmF1.2と想像できます。レンズを良く見ると絞りリングの側にA-M切り替えリングがあります。 |
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私の持っているレンズはA-Mリングではなく、単純な絞込みリング【写真3】となっています。広告の写真は55mmの試作モデルとも考えられますが、もしA-Mリングを持つレンズが(II)型だとすると、上の考察は全く見当違いという事になります。この広告のレンズが本当にあるのか。これからの研究課題ですね。まさか50mmF1.4(I)の1.4のF値の所を切り張りして1.2にはしてませんよねぇ? |
(2004.10.24UP 2004.10.28Update)
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(II)型についての情報が『カメラレビュークラッシックカメラ専科No31キヤノンハンドブック』に掲載されていました。変更点は「レンズ後端のカバー形状を変更」とあります。上の【写真3】がそうですね。この部分が正式にアナウンスされたようです。見比べると(II)型は端の方がやや丸みが取れていますので中古で購入するときはこの部分をチェックすることになりますが、この部品は簡単に交換できまんで【写真1】【写真2】の部分についてもチェック入れると間違いないと思います。シリアルで判読できればなおいいのですが、今のところ何番から変更になったかは不明のままです。
そこで形状が変わったのであれば材質もどうかなと思ってみたものの、金属製であることは間違いないのですがアルミなのか鉄なのかはたまた他の金属なのか判断つきません。では重さを計ってみようということで、形状が変わっているので同じ材質であれば重さは違うと思います。しかし部品レベルでは私の家にあるお料理用の計りでは難しいので、レンズ全体の重さを計ることにしました(レンズキャップは前後とも外した状態での計測です)
シリアルNoが新しいものほど軽くなっています。27992から60397では15g、【写真2】にもあるように内部の変更による軽量化。60397から61431でも15g(シリアルNoは1000番ほどしか違いません)、外見上はヘリコイドガイド止めネジ【写真2】しか違いがありませんので、内部構造は変わらないものの材質の変更での軽量化が結果から推測できます。
それから(II)型の呼び名ですが、正式には「マークツー」と呼ぶようです。デジタル一眼レフのEOS-1Ds Mark IIと同じ呼び方ですね。FLの時代(もっと前かも)からこのような呼び方を使っていたんですね。 |
(2005.11.15UP)
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