はまってしまった音楽

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音楽との出会いと訣別 

ポプコン       

中島 みゆき  


音楽との出会いと訣別

 小学校の頃は音楽の授業って大っきらいだったんです。とにかく退屈で、こんなの男がやる事じゃない!って真剣に思っていました。

 そんな私が、なんでこんなに音楽好きになってしまったかと言うと、中学1年の時の音楽の林先生との出会いが全てでした。とにかく元気があり余っていたもんですから、発散させるのは運動だけでなくて、音楽の時間に思いっきり大きな声で歌うこともひとつの方法でした。そんな私に先生は合唱部入部の勧誘をなんと1年半も続けてくれたのです。
 今から考えれば、何をそんなに意地を張っていたんだろう?と思うのですが、やっぱり合唱部って男性は少ないんですよ。全校で1200人近い中学校だったんですけど、10人にも満たない。やっぱり多感な時期の男の子は敬遠したいですよ。でも入ってみると実に楽しかった。もちろんそれなりに辛いことも有ったんだけど、今となれば良い思い出です。
 何が面白かったかというと、記号みたいな譜面が音に変わって、自分の声で音楽にしていくのが、パズルを解いてるみたいなところでしたね。まず最初に譜面を貰って楽器使わずに口ずさんでみて(絶対音感ないから結構辛い)、パートに別れて音を取ってみる。最初は単音みたいでメロディーにならないんだけど、徐々に形になって行く。そして始めて全パートで合わせる時の期待感・緊張感。ああこんな曲だったんだ。という新たな発見。最初貰った暗号のようなものが、徐々に一つの音楽になっていく。その過程が楽しかったです。
 歌が上手くなりたいと真剣に思っていた中学時代。残念ながらコンクールでは県大会どまり(それでも3年ぶりの出場で「名門復活」なんて自分たちは言ってたんですが)でしたが、うちの中学の合唱ができた事は誇りに思っています。

 それからは惰性で何年か合唱をやっていたんですが、高校のときは同好会みたいな感じでしたし、正直中学のときみたいに自分を追い込んだ練習はしませんでした。壁に突き当ったのも有るし、もっと他にやりたいこともあったし・・・。ただ思うのは、やっぱり中学から音楽始めたんじゃ遅いんですよね。
 田舎の教育大学に入って音楽科の奴より合唱について詳しかった(声楽の奴少なかったんだけど)のは、やっぱり中学のときの遺産だな。と思いましたね。おかげで音楽科の奴等には一目置かれましたけど、やっぱり毎日音楽に携わっている奴等とは違います。もうその頃には合唱の世界から完全に足を洗っていましたし、(自分でも蒼かったと思うのですが)ある事があって自分自身のペナルティとして「一番好きな合唱を辞める」事を科していましたから、敢えて避けていたと言ったほうが良いかもしれません。

 今となっては音楽とは縁が切れてしまいましたが、高校の部の後輩(ピアノ伴奏)が東京芸大ピアノ科に行ってプロになったのを知ったりすると嬉しいですね。でもそれが唯一の繋がりかましれません。カラオケは大っ嫌いだし(歌うたびに下手になるのが分かると悲しくなってきます)音楽を聴く時間もすっかり無くなってしまいました。

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