雑誌『モダン日本』昭和23年6〜8月号
川田義雄が「僕のあきれた闘病記」という原稿を寄せている。生い立ち
から昭和23年現在に至るまでを振り返る、半生記のような形で書かれ
ているため、とても資料的価値が高い。昭和23年は川田が戦後本格的
に芸能活動を開始した年でもあり、この年の8月に「ダイナ・ブラザー
ス」を結成している。ただ残念ながら6月号だけは手元になく、私は未
だに読んだことがない(大宅壮一文庫で調べたら見事に川田の記事だけ
切り取られて無かった)。
はかま満緒「帰ってきたあきれたぼういず」
山藤章二「ミュージカルの幹と花」
桜井順「間に合わなかった」
中村とうよう「ぼくのあきれたぼういず案内」
河内家菊水丸「川田義雄の小節の味」
石野卓球「日本語ボーカルの見本」
谷川夏子「あきれたぼういずを聞いた日」
天野祐吉「地球は笑う」
橋本治「音符の上に声がある」
坊屋三郎「ちょいと出ましたあきれたぼういず」
池内紀「ハナたれ小僧の天上の音楽」
雑誌『週刊アサヒグラフ』平成7(1995)年12月1日号
「ボーイズ」の世界という特集。ボーイズというジャンルについて
「あきれたぼういず」から現在に至るまでの流れを知ることができる。
灘康次、坊屋三郎のインタビュー記事に「あきれたぼういず」や川田
晴久(義雄)の記述がある。小島貞二の記事、「あきれたぼういずの
系譜」という相関図がとても分かりやすい。
雑誌『東京人』平成10(1998)年8月号
浅草は、笑いの王国だ。という特集。エノケン・ロッパから
ビートたけしに至るまでの浅草のお笑いを網羅している。
坊屋三郎のインタビュー記事、浅草喜劇&レビュー一座相関図、
浅草オールスター人名辞典などに、川田晴久(義雄)や「あきれた
ぼういず」に関する記述がある。表紙に「あきれたぼういず」の絵がある。
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スポーツニッポン(平成15年3月17日)
芸能面にCD付き写真集『川田晴久と美空ひばり』の紹介記事が載っている。
ひばりプロダクション代表の加藤和也が「こんな写真や川田さんの日記があ
ったとは。初めて見るものばかり。本になることは素晴らしい」とコメント
を寄せている。

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池内紀ほか『川田晴久読本 地球の上に朝がくる』(中央公論新社)
2003年9月に中央公論新社から発売。川田晴久を扱う唯一の本である。
写真などの図版もあり。執筆陣は以下の通り。
池内紀「晴れ男」
吉田司「"浅草文化の生き字引"に聞く川田晴久」
渡邊健一「笑いのダダイスト・川田晴久」
横澤彪「川田義雄と吉本興業」
瀬川昌久「川田義雄の半生期」
はかま満緒「川田晴久最後の録音」
平岡正明「糸ひく名伯楽、川田晴久」
ジェームス三木「ジャズと浪曲」
村松友視「清水みなとから」
吉川潮「川田義雄、『あきれたぼういず』の芸とボーイズの系譜」
中村とうよう「モヤモヤをフッとふきはらう明るさ」
大久保乃武夫「あきれる程のセンスと才能」
原健太郎「川田義雄の青春-喜劇史のなかの足跡を探る」
岡村隆太「年表・発売レコード一覧・出演映画一覧」
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写真集『川田晴久と美空ひばり』(中央公論新社)
平成15年3月25日に中央公論新社から『川田晴久と美空ひばり』というCD付き写真集が
発売された。2人が昭和25年にハワイ・アメリカと公演した様子が、貴重な写真と資料で
描かれている。また作家の橋本治氏が文を寄せ、川田の長女である岡村和恵さんのインタビ
ューも掲載されている。ちなみに私はこの写真集の川田晴久年表の作成に協力している。
堀ノ内雅一『草原の人 美空ひばりからの手紙』(情報センター出版局)
平成15年2月11日に、堀ノ内雅一『草原の人 美空ひばりからの手紙』(情報センター出版局)
が発売された。それに川田晴久のことが書かれており、美空ひばりが川田を「アニキ」と慕ってい
たことが分かる。
池内了『天文学者の虫眼鏡 文学と科学の間』(文春新書)
天文学者である著者のエッセイ。地球の上に朝がくるという項があり、地球という言葉が
いつごろから使われているかということとの関連で、昔ラジオから聞こえた川田の歌が出
てくる。少年の頃、ラジオで川田の歌を聴いたという人が多いことを知ることができる。
初版は平成11年9月。
中村とうよう『俗楽礼賛』(北沢図書出版)
ポピュラー音楽の評論で、30のアーティストが取り上げられているが、その中に川田義雄が
取り上げられている。川田の音楽性、歌手としての素質について述べられている。
初版は1995年8月。
原健太郎『東京喜劇<アチャラカ>の歴史』(NTT出版)
エノケン・ロッパに代表される戦前の浅草の喜劇の歴史が細かく記されており、これほど優れた
資料価値のある本はまずないであろう。吉本ショウやあきれたぼういずに関する記述がある。
年表の存在がとても重宝する。初版は1994年10月
坊屋三郎『坊屋三郎の浅草笑小劇場』(博美堂出版)
「あきれたぼういず」のメンバーだった坊屋三郎の軽妙な語り口をそのまま文章にした感じで
書かれている。「あきれたぼういず」がどういった経緯で結成されたか、人気が出てどうなっ
たか、引き抜き騒動などについて記されている。初版は1990年10月。絶版。
池内紀『地球の上に朝がくる-懐かしの演芸館』(河出書房新社)
著者が少年の頃に聴いたラジオの思い出から「川田晴久とダイナ・ブラザース」について
述べている。「田舎の少年にとって一つの事件だった」「何よりも「明るさ」だった」
という言葉の一つ一つが、川田に対する著者の思い入れを物語っている。初版は1987年4月。
ちくま文庫版もある。