撮影:沖縄本島中部(うるま市)

撮影:沖縄本島中部(うるま市)

国頭マージの畑
国頭マージの断層
国頭マージについて
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国頭マージの特徴を紹介します。

国頭マージ

性質、特徴など

左は国頭マージの断面写真です。
国頭マージは赤色〜黄色の土壌で、沖縄本島北部、久米島、石垣島、西表島、与那国島など広く分布しています(分布図へ)。

国頭マージは国頭礫層、千枚岩、花崗岩、安山岩、砂岩などに由来する土壌です。この様々な母材により国頭マージの多様な性質が決定付けられています。一言で国頭マージといっても、さまざまな性質を持っているのです。

国頭マージの性質として以下の点が挙げられます。
・pHが低い(主に酸性〜強酸性)
・CEC(肥料成分を保持する力)が低い
・リン酸吸収係数(リンを固定化し植物が使えないようにする性質)が高い
・腐植含量が低い(2%を超える土壌はほとんどありません)
・土壌流出が起こりやすい
・水が浸透しにくい

国頭マージ地域の主な作物は、土地利用型のサトウキビ、酸性土壌を好むパイナップル、かんきつ類、茶があります。











※1.沖縄県地力保全基本調査総合成績書、土壌診断基準(案)から抜粋
  2.有効態リン酸はトルオーグ法での分析値

項目 国頭マージ
作土の厚さ(cm以上) 20
pH 5.5〜6.5
塩基置換容量 (CEC、me/100g) 12<
置換性塩基含量・Ca (me/100g) 5.0〜10.0
置換性塩基含量・Mg (me/100g) 1.5〜3.0
置換性塩基含量・K (me/100g) 0.2〜0.4
塩基飽和度(%) 55〜75
Ca/Mg (当量比) 2.5〜3.5
Mg/K (当量比) 6〜7
有効態リン酸 (mg/100g) 10<

国頭マージの望ましい化学分析目標値(露地畑について)

国頭マージの問題点、解決策など

 国頭マージはパイナップル、かんきつ類、茶の生産に適した土壌です。ただし、その他の作物を生産する際に気をつける点があります。
 まず、腐植含量が低いため、堆肥や緑肥などを施用しましょう。これにより、CECやリン、微量成分の投入を図ります。サトウキビや野菜栽培では、上記に加えて、pHの低い畑ならば炭カルなどで中性付近まで矯正しましょう。サトウキビや野菜はpHが低い畑ではあまり収量がとれません。

 土壌流出に関しては、もともと国頭マージは土壌が流れやすい性質があります。これを防ぐために、多雨期に裸地状態にしないことや、畑の傾斜を緩やかにする、畑の外からの雨水流入をさせないなどの方法があります。もっとも手軽に出来るのは、畑の空いた時期に緑肥を植えておくことです。これにより土壌流出を防止し、植え付け前に鋤き込むことによって地力の向上も図れます。

 排水不良に関しては、トラクターなどの大型機械を畑に入れていると、下層土がしまり、水が抜けない状態になりやすいです。畑の表土にコケが生えているなら排水不良を疑ってください。排水不良の対策としてはサブソイラーなどで心土破砕する方法があります。