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趣味のリペア
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バンジョーのインレイの修復
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螺鈿五弦紫檀琵琶(らでんごげんしたんのびわ)の時代から、ポピュラーだった楽器の装飾が、貝細工のインレイです。細かい話をすると、螺鈿とインレイとは作業の工程が異なるそうですが、まあ固いことは言わずに。 バンジョーも伝統的に細かいインレイの多い楽器です。インレイがいっぱい剥がれ落ちている19世紀末のバンジョーを、たまたま見つけたので、自分で修復をしてみることにしました。私は自他共に認めるぶきっちょなのですが、貝を削って形を整えてやるだけだけでいいのなら、根気さえあればなんとかなるんじゃないか……なんて。そう思えるようになったのは、このサイトの影響が大きいです(CRANEホームページ主宰の鶴田誠さんからは、作業を始めるに当たっていろいろアドバイスをいただきました。感謝)。 このバンジョー、実はインレイ以外にもいろいろと問題があったのですが、今回はインレイに話を絞ってまとめてみます。
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最初はこんな状態でした。数えてみると、13枚のインレイが欠落しています(修復作業の途中で、さらに2枚のインレイが剥がれました)。おまけにヘッドも一部欠けてるし〜。汚れもけっこう目立ちます。
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作業自体は単純。この穴ぼこに合わせて貝を切り出し、埋め込んでやればいいわけです。そこで、まずインレイをトレースするところから始めました。トレーシングペーパーを貼って、インレイの形をなぞります。でも、下がよく見えないのと、トレペがデコボコしているのとで、これがなかなか難しい。結局、一度トレースした原稿をもう一度トレースし直して、なんとか使えそうなものができ上がりました。ふぃ〜。
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トレースが終わったら、この原稿を白蝶貝の板に貼り付けて、ジュエリー・ソウで切り出します。ジュエリー・ソウと言うと聞こえがいいですが、早い話が糸鋸です。ただ、宝石をカットするときに使う細かい刃(これがヤワでポキポキ折れる)をセットしてあるっつーだけ。白蝶貝やジュエリー・ソウの調達法は、上記CRANEの鶴田さんから教えていただきました。写真では、原稿を1枚丸ごとベターッと貼ってありますが、これだとうまく切れんことがわかったので、結局パーツごとに原稿を切り抜いて貼り直しました。
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腕に自信があれば、ギリギリのサイズでカットして、ちょいちょいと整形すればすむんでしょうけど、私のバヤイはそうはいきません。大きく切り出して、ガリゴリベリバリとヤスリをかけまくります。う〜、しんどい。作業の途中で写真をパチリ。ヤスリをかけてかなり整形したもの、まだまだ先が長いものと、いろいろです。ちなみに、左下隅のものは、作業途中で剥がれたオリジナルのインレイ。ここまで削らないとあかんのか!
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ヤスリをかけては形を合わせ、形を合わせてはヤスリをかけ……と、地道な作業を繰り返し、なんとかぴったりおさまるようになったら、さっさと接着しちゃいます。若干すきまがあっても、この時点では気にしないことにしよう。黒檀の端材があれば、これを削って接着剤にまぜたりしてごまかせるんだろうけどな。あ、接着材には、ウクレレを作ったときにあまっていたタイトボンドを使用しました。
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すったもんだの末に、なんとか欠損を全部埋め終わりました。あとは出っぱってるところをヤスリで削って平らにしてやります。マスキングテープを張って、ふたたびガリゴリベリバリ……。う〜みゅ、若干出っぱっている銅線&銀線(ニッケル線?)の装飾がじゃまで、なかなかうまくいきません。ま、あまり気にしないでいこう。……こればっか。
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まだ若干仕上げがアマイのですが、あとはペグヘッドの欠けを継ぐときにもう一度手を入れることにして、とりあえずのでき上がりです。早く弾いてやらないといかんしね。はずしていたペグ(糸巻き)を取り付けて、弦を張って。作業の過程で汚れもきれいになって、めでたしめでたし……?
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