| ヴォイトレ通信 |
Vol.42 |
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多くの人が自分の歌える音域を広げたいという欲求を持っています。ハードロック系のヴォーカルなどは、ハイトーンヴォイスが魅力の一つになっているでしょうし、エルヴィス・プレスリーは低音のカッコ良さでロックンロールを唄っています。
高音域も低音域も幅広く歌えることが理想ですが、一人の人間が満遍なく上から下まで声が出せるわけではありません。というのも、人それぞれ持って生まれた声帯の長さがあり、その長さによって発声できる声の音域がある程度決まっているからです。
高音域が得意な人は低音域が出ませんし、低音域が得意な人は高音域が出ません。皆さんもお判りのとおり、一般的にクラシックの場合は、声域の高低によって女性をソプラノ、アルトに、男性をテノール、バスの2つに分類してハーモニーを奏でています。
この分類が意味することは、その人にとって一番「響きの良い音」が出る音域のパートを歌うことが大切だということなのではないでしょうか。高い声が出るといっても、響きの悪い声でしたら聴く人を魅了することはできないでしょうし、当然のことながら、同じことが低音にもいえます。
「出せる声」と「歌として使える声」は違います。例えば、アルトの人がソプラノの高音域をかろうじて歌えたとしても、果たしてその歌声は良い響きで発声されているのでしょうか。多分無理して出しているので喉を絞めたようなキンキン声で唄ってしまっていることでしょう。
逆にソプラノの人がアルト音域の低音を歌った場合はどうなるでしょう。かろうじて声が出たとしても、厚みの無いかすかすのかすれ声で唄ってしまうことになってしまうことは目に見えています。
実際に「歌として使える声」は、自分が「出せる声」の2音程度狭い範囲です。「出せる声」で無理やり唄っても、聴く人を魅了することは難しいでしょう。ヴォイストレーニングで「出せる声」を「歌として使える声」に鍛えていきましょう。
この「歌として使える声」作りが結果として、皆さんの声域を広げることにつながります。トレーニングによって、ホールの隅々まで響き渡るような「歌として使える声」の音域を広げていきましょう。
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