Leos Janácek (1854-1928)
不思議な魅力をもった作曲家。学生時代、シンフォニエッタを聞いてその魅力に開眼した。その後、吉田秀和「私の好きな曲」で「利口な女狐の物語」が絶賛されているのを読み、マッケラスの名録音を入手し、耳に馴染むほど聞いた。弦楽四重奏曲「クロイツェルソナタ」は松本のサイトウキネン音楽祭にジュリアードカルテットが来演したときに生演奏で聴いた。今井信子がヴィオラで加わったモーツァルトの弦楽五重奏曲の少々ゆるんだ演奏の前に演奏されたのだが、奇異な響きとメロディー、リズムがジュリアードの演奏スタイルによく合っていて大変聞き物だった。
なお、チェコ語のS,Cの上の逆さ山印の表示はまだ未解決。
○オペラ「利口な女狐の物語」、組曲(ターリヒ編)
マッケラス/ヴィーンフィル (LONDON)
オーストラリア生まれだが、チェコでターリヒに学び、ヤナーチェクの権威となったマッケラスがヴィーンフィルを指揮し、チェコ出身のルチア・ポップなどの名歌手と共演した名録音。まさに草いきれのするような作品だが、ヴィーンフィルの演奏により非常に洗練された味わいも示す。
一度聴いたら忘れられない不思議な音楽。華麗なブラス、メランコリックな弦ユーモラな表情。
セル/クリーヴランド管弦楽団 (sony) 併録 バルトーク「管弦楽のための協奏曲」
引き締まった精緻な演奏だが、音色的な美感も十分。セルの唸り声らしきものもところどころでき聴かれる。セルはハンガリー生まれだが、確か母親がスロヴァキア生まれで、そのせいかボヘミア、モラヴィア、スロヴァキアの作品に共感をともなった演奏を繰り広げるといわれる。しかしヴィーン育ちなのでそのような表面的な見方はどうかと思う。しかしこの演奏は明らかに熱が入っている。
☆弦楽四重奏曲 第1番「トルストイの小説『クロイツェルソナタ』に霊感を受けて」、第2番「内緒の手紙」
スメタナ四重奏団 (DENON COCO-70437) (\1,050+税) 2003.02.28購入
1979.10.10 プラハ芸術家の家、ドヴォルザークホール ライヴ
ベートーヴェンの作曲したヴァイオリンソナタ「クロイツェル」、そしてその曲から受けた衝撃への復讐とも言うべきトルストイの小説「クロイツェルソナタ」。その小説にインスピレーションを受けて(反発)して書かれたヤナーチェクの第一弦楽四重奏曲。以前、ジュリアード四重奏団が第2回のサイトウキネンフェスティバルのゲストで松本に来演したときに、松本の音楽堂で生で聴いた曲である。そのときまでにFM放送で何度か耳にしたことはあったはずだが、非常に感銘を受けた。スメタナ四重奏団の演奏は、スタジオ録音のまとまりとは違い、ライヴならではの感興に溢れたものだという。
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