Sergei Rachmaninov(1873-1943) 2000.09.22記す
時代を半世紀間違えて遅く生まれてきた作曲家と言えよう。しかし自作自演の演奏を聞く限り、非常にザハリッヒなあっさりとした現代的な演奏振りである。中村紘子の著作によると異常に手が大きかったらしい。晩年アメリカのハリウッドに住んだらしいが、実際に映画音楽に影響を与えたことがあったのではないか?メランコリックなメロディーは時として抗し難い魅力がある。分厚い和声と楽器法も。
☆交響曲第2番 ホ短調 Op.27
○プレヴィン/ロンドン交響楽団 (1973年録音) 完全版
確かラフマニノフが作曲した楽譜通りに(カットせずに)演奏した最初の録音ではなかろうか?最近では、トレンディードラマ(この言いかたも古いな)のテーマミュージックに使われたらしく、そのドラマファンの女性がこの交響曲のCDを買い求め、結構売れたようだ。全編本当に映画音楽のようだものな。
☆ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1, 第2番 ハ短調 Op.18
○ツィメルマン 小澤/ボストン交響楽団
2004年4月22日 (木) 購入
いっときのDVD熱、PC熱(昨夜も調子が悪くについ夜更かしした)のため少々音楽から離れていたが、先日の吉田秀和さんの復帰後の音楽展望にも触れられていたクリスティアン・ツィメルマンと小澤/BSOによるラフマニノフのピアノ協奏曲第1、2番を聴いてみたくなり、会社帰りに最寄のCDショップに立ち寄った。初回特典の金蒸着CDがまだ店頭在庫にあった。
家族が寝た後久しぶりにヘッドフォンで馴染みのラフマニノフの2番から聴き始めた。小澤/BSOはキーシンとの3番のライブを録音しているが、録音の音量レベルが低すぎて非常に不満の残るものだったため少々危惧したが、ドイツグラモフォンらしい克明でバランスのよい音質で不満を覚えることなく演奏に集中することができた。
ツィメルマンのピアノは全ての音が克明に奏でられ少々デジタルな趣があるのだが、それはこの演奏でも聞き取れた。ただ、この曲の曖昧模糊とした印象は、小澤のこれも繊細で明晰な指揮(特に管楽器のクローズアップ)とあいまって非常に風通しのよい構成的な音楽(対位法的な展開にはっとした)に生まれ変わっていた。それに加えて感情的な高揚感もこれまで聴いてきた作曲者自演、アシュケナージ、キーシンなどよりもはるかに高く、臆面ないほど奏でられる有名なメロディーに少年の頃音楽から味わった素朴な感動を久しぶりに味わえた。なおCDのライナーノートは嫌な予感がしたため聴いた後に開いてみたのだがやはり宇野功芳氏だったので事前にも読まなくてよかったと安堵した。(この辺はわかる人にはわかるだろう。)それにしてもこの録音、1番は1997年、2番は2000年に録音されたものだという。長らくお蔵入りになっていたのはその間ツィメルマンが完全主義者振りを発揮して編集作業に携わっていたのであろうか?
☆ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18
○ラフマニノフ ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団(1929年録音) (併録 第3番)
○アシュケナージ プレヴィン/ロンドン交響楽団(1971年録音)CD、LP (併録 「パガニーニ」変奏曲)
○キーシン ゲルギエフ/ロンドン交響楽団<1988/5> BVCC-2101(07863-57982-2)\2,300 (併録 「音の絵」)
☆ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30
○ラフマニノフ オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1939年、1940年録音) (併録 第2番)
○キーシン 小澤/ボストン交響楽団(1993年ライブ) (併録 ヴァカリーズ、Op.23-2、リスト/スペイン狂詩曲、シューマン/献呈)
☆パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
○アシュケナージ プレヴィン ロンドン交響楽団(1971年録音)CD、LP
☆ヴォカリーズ 作品34-14
○キーシン
○マリナー アカデミー・オブ・セント・マーチン・イン・ザ・フィールズ
実際のヴォカリーズ唱法で歌われた録音(モッフォとストコフスキーだろうか?)が、20年ほど前 NHKのFM放送の夜の番組のテーマに使用されていた。それ以来愛好している。キーシンはピアノソロ編曲版、マリナーはオーケストラ版。本物の女声の夜の闇から聞こえるかのような妖しげな演奏が聴きたい。
☆前奏曲
○変ロ長調 Op.23-2 キーシン リヒテル
○ト短調Op.23-5/ハ短調Op.23-7/ハ長調Op.32-1/変ロ短調Op.32-2 リヒテル (併録 チャイコフスキー第1番)
☆練習曲集「音の絵」Op.39より 第1、2、4、5、6、9番
○キーシン(p) BVCC-2102<1988/5> \2,300 (併録 ピアノ協奏曲第2番)
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