映像作品
クラシック音楽が用いられているビデオです。
エアチェックは特にモーツァルトイヤーの頃大量に録画しましたし、サイトウキネン音楽祭も地元放送局が放映したものなどかなり実家においてありますが、整理してありません。残念なのは3倍モードで録画しているのが多いため、ビデオの機種が異なるとうまく再生できないものが多いことです。我が家のビデオも最初はビクター、次にソニー、現在はアイワ。実家のは東芝が初めで、現在はビクターです。
オペラ映画 ビゼー「カルメン」(フランチェスコ・ロジー監督)CVS10530
マゼール/フランス国立管弦楽団 ジョンソン(Ms:カルメン)、ドミンゴ(T:ドン・ホセ)、ライモンディ(Br:エスカミーリオ)、エシャム(S:ミカエラ)
オールスペインロケによる作品。このような映画としては「椿姫」(レンタルで見たことあり)「ドン・ジョヴァンニ」(CD所有マゼール盤)などがあるが、このカルメンそれらにもまして見ごたえがある。乾燥したスペインの風土、兵営、闘牛場の場面など迫真的である。
アニメーション映画「ファンタジア」(ウォルト・ディズニー製作) 1940年製作
WWSS11132(VHS) VWDS4770(DVD):特典映像 「月の光」(非常に東洋的なアニメ、本編にないのは惜しい」
演奏:ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団
(自然なステレオではないが、左右別チャンネルで音声操作が加えられている。ヘッドフォンで聴くと少々小細工が気になる)J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 (ストコフスキー編曲)
チャイコフスキー 「くるみ割り人形」組曲より 金平糖の踊り、中国の踊り、あし笛の踊り、アラビアの踊り、ロシアの踊り(ストコフスキーによる編曲が目立つ)、花のワルツ。繊細な演奏だけに音質が悪いのが特に気になる。
デュカ 「魔法使いの弟子」
ストラヴィンスキー 「春の祭典」 非常にうまいダイジェストにしてある。この映画が日本で公開されたのを 見て、「最新の現代曲」であるこの曲を初めて聴いたという人は多いようだ(昭和一桁生まれの私の父など)。現代の精密な演奏とは比べるべくもないが、第2次大戦前の演奏として貴重な記録だろう。
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 これもうまくダイジェストにしてあるが、ストコフスキーのアーティキュレーションが独特で少々聴きづらい。
ポンキエルリ 「時の踊り」
ムソルグスキー 「禿山の一夜」 これもストコフスキーの編曲の手が入っているか?
シューベルト 「アヴェ・マリア」 これも音質が悪いのが残念。
2000年頃だと思うが、ファンタジア2000が製作された。レヴァインの指揮によるものだった。その作品の出来はどうだかよく分からないが、第1作目の「ファンタジア」のファンとしては、映像の改善とともに音声の改善を望みたい。
アニメーション映画「ファンタジア2000」 2000年製作 「魔法使いの弟子」(ストコフスキー/フィラデルフィア管)以外は、レヴァイン指揮シカゴ響
ベートーヴェン 交響曲第5番 第1楽章 (展開部はカット)
レスピーギ ローマの松 (カットされているはずだが、違和感なし)
ガーシュイン ラプソディー・イン・ブルー (ほぼ全曲)
ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番 第1楽章 (ほぼ全曲)
サン・サーンス 動物の謝肉祭から フィナーレ
デュカ 「魔法使いの弟子」 ファンタジアから デジタルリマスター版
エルガー 威風堂々 (全5曲をさまざまにくみ合わせて編曲)
ストラヴィンスキー 火の鳥 (組曲を編曲か?)
映画「アマデウス」(ミロス・フォアマン監督、ピーター・シェーファー脚本)1984年
音楽監督:ネヴィル・マリナー、管弦楽:アカデミー・セント・マーチン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管弦楽団)、ピアノ:アルフレート・ブレンデルなど。
よくできた映画だが、いくつかのオペラの歌詞が英語版で歌われるのは興ざめである。
映画「天井桟敷の人々」(マルセル・カルネ監督)1945年
音楽指揮:シャルル・ミュンシュ、管弦楽:「コンセルヴァトワール管弦楽団」(パリ音楽院管弦楽団のことだろう)。
クラシック音楽が演奏されるわけではないが、ミュンシュ、パリ音楽院管が協力するなど、まさにフランス文化界を総結集したというのも肯ける。脚本はジャック・プレヴェール、音楽はジョゼフ・コスマと言えば、「枯葉」のコンビ。
映画「ベニスに死す」(ルキノ・ヴィスコンティ監督、トーマス・マン原作)1971年
全編にマーラーの交響曲第5番第4楽章「アダージェット」が使われている。ピアノ演奏でマーラーのその他の曲が演奏される。
映画「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督、アサー・C・クラーク原作)1968年
MGM/UA PCVM-10001(VHS) HS-65539(DVD) DIGITALLY RESTORED AND REMASTERED
映画冒頭のR.シュトラウス「ツァラトストラはかく語りき」の「日の出」(カラヤン/VPOかブール/南西ドイツ放送響の演奏らしい,ベーム/BPOではない。)は特に有名。その他J.シュトラウス2世「美しく青きドナウ」(これはカラヤン/BPO)も用いられている。その他月面上でモノリスが発見されたときに流れるのはリゲティ。ハチャトリアンのガイーヌの音楽も用いられている。映画の最後に「美しく青きドナウ」に乗ってクレジットが流れるが、最後に出るツァラトストラの演奏者はクレジットされていない!
アラム・ハチャトリアン ガイーヌ・バレー組曲 レニングラードフィルハーモニー管弦楽団 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮 ドイツグラモフォンの好意による
ゲオルギー・リゲティ アトモスフェア ドイツ南西交響楽団 ブール指揮
ルクス・エテルナ シュトゥットガルト・スコラ・カントルム Clytus Gottwald指揮
レクイエム バイエルン放送オーケストラ Francis Travis指揮ヨハン・シュトラウス 美しく青きドナウ ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ドイツグラモフォンの好意による
リヒャルト・シュトラウス ツァラトストラはかく語りき クレジットなし。これはこのビデオで特別に削除されたのか?2CH情報では「エンド・ロール」と呼ばれるこの部分にカラヤン/VPOと出ているとされていたのだが。やはり所詮は2CHか!
○2001年宇宙の旅 ツァラトストラかく語りきの演奏者
LP発売されたサウンドトラックには、ベーム/ベルリンフィル盤が用いられていたが、実際映画の最後に流れるクレジット表示の中では、カラヤン/ヴィーンフィルとなっているらしい。「美しく青きドナウ」はカラヤン/ベルリンフィルらしい。またハチャトリアンの「ガイーヌ」はロジェストヴェンスキーとレニングラードフィルという珍しい組み合わせ。ロジェベンとモスクワ放送響ならわかるけど。
詳しくは、
http://www.underview.com/2001/recordings/recordings2.html
の一番目のリストが普通のサウンドトラック盤。二番目のリストがオリジナルのサウンドトラック盤ということらしい。
カラヤンを世に出したプロデューサーのウォルター・レッグが、ベーム盤とカラヤン盤について語っているらしい。版権の問題で、最初に発売されたサウンドトラックには、デッカの録音であるカラヤンのは使えず、ドイツグラモフォンのベームのを使ったというのだ。
ところが、この二番目のリストにも疑問がある。オリジナルのMGMのサウンドトラックは、Ernest Bour conducting the Suedwestfunk Orchestra という記述も見えるのだ。
なにがどうなっているのか?映画のように不可思議だ。
映画のビデオをチェックしてみたら、Richard StraussのAlso sprach Zarathustraには、他の曲(リゲティ、ハチャトリアン、ヨハン・シュトラウス)には明記されていた演奏者名がまったく省略されていた。これはどうしたことか?
映画「時計仕掛けのオレンジ」スタンリー・キューブリック監督
ワルター・カーロス(あのスイッチト・オン・バッハのシンセサイザー音楽家)の編曲によるベートーヴェンの第九が使われている。
映画「バリー・リンドン」スタンリー・キューブリック監督
18世紀絵巻とも言うべき作品。同時代のモーツァルトなどの曲が使われているが、唯一19世紀の作曲家としてシューベルトのピアノ三重奏曲が非常に印象的な使われ方をしている。
映画「真夏の夜の夢」 マイケル・ホフマン監督
シェークスピア原作の戯曲 A Midsummer Night's Dream の映画化。有名なメンデルスゾーンの序曲(小澤指揮ボストン響)が用いられているが、その他の挿入音楽は、ヴェルディ、ドニゼッチ、ベルリーニなどのオペラから。オール・メンデルスゾーン・バージョンの「夏の夜の夢」はどこかで観賞できないものか?キャストは、最近の著名女優の競演。アリー・マイラブのキャリスタ・フロックハートや多くの映画に出演しているミシェル・ファイファー、そして、フランス映画界からはソフィー・マルソーなど。
映画「不滅の恋 ベートーヴェン IMMORTAL BELOVED」
映画「レオン」(ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン主演)で、憎むべき麻薬捜査官を演じた ゲイリー・オールドマンが、ベートーヴェンを演じた、「不滅の恋人」を巡る伝記的映画。監督・脚本の バーナード・ローズ(原作 ブルース・デイヴィ)の想像による、不滅の恋人の正体を納得するかどうかは見た人の自由だが、それを抜きにして、ベートーヴェンの時代を映像で追体験できるのは得難いものだ。ナポレオン時代の戦乱、兄弟及びその妻とその息子(甥カール)との確執、少年時代のベートーヴェンが星の帳の中に浮かぶ美しい映像など。音楽監督は、サー・「ジョージ」・ショルティ。「アマデウス」ほどはヒットしなかったが、これはこれで貴重。
「音楽の贈り物 エフゲニー・キーシン・ドキュメンタリー」
キーシンファンの妻が購入したもの。1997年8月のプロムスコンサートが収録されており、見ごたえがある。ラ・カンパネラは、ハイテンポの挑戦的な演奏だが、グランドマナーのヴィルトゥオーゾというには少々小粒でミスタッチも目立ち期待はずれ。メカニック的にはキーシンの足元にも及ばないフジ子・ヘミングのゆったりした独特の演奏の方が面白く聞けるのだから、再現とは不思議なものだ。アンコールの前のショパンのソナタ第3番は力演で全部を通して聞きたい。
プロムスでのアンコール曲目
ベートーヴェン「トルコ行進曲」(アントン・ルビンシテイン編曲)
ショパン ワルツ変イ長調 Op.34-1
リスト 「ラ・カンパネラ」
シューベルト 「楽興の時」第3番(ゴドフスキー編曲)
ベートーヴェン ロンド・ア・ラ・カプリッチョ Op.129「なくした小銭への怒り」
ショパン マズルカ イ短調 Op.67-4, ワルツ ホ短調(遺作)
モーツァルト 「魔笛」K.620
ジェイムズ・レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場、バトル(パミーナ)、セッラ(夜の女王)、タミーノ(アライサ)、ザラストロ(モル)など。1991年2月ライヴ
DVD (DEUTSCHE GRAMMOPHON UCBG-9008 072 524-9 MADE IN JAPAN 日本市場向け 日本語字幕)
2800円(税抜き)レヴァインとメトロポリタンの公演のDVDが廉価でいくつか出ているがそのうちの1枚。以前朝の教育テレビで子供向けに「魔笛」のお話を音楽付きで放送しており、子どもたちも馴染めるかと思い、購入。舞台美術はホックニーという著名な美術家らしいが、キッチュというのだろうか、横尾忠則を連想させる少々素人的な色使いなどはあまり感心しなかった。着ぐるみの動物たちも、これがメルヒェンだということを理解していても、少々チープだ。衣装はそれなりに見られるが、タミーノが台本のト書きに書いてあるとおりの「日本の狩衣」でないのは残念だ。
モーツァルト 「フィガロの結婚」
カール・ベーム指揮ヴィーン・フィル、フィガロ(プライ)、スザンナ(フレーニ)、伯爵(F=ディースカウ)、伯爵夫人(カナワ)、ケルビーノ(ユーイング)など。1976年(映像)、1975年(音声)
DVD (DEUTSCHE GRAMMOPHON UCBG-9039 072 603-9 MADE IN JAPAN 日本市場向け 日本語字幕)
3000円(税抜き)もう20年ほど前、正月の2日だったか、この映像作品をNHKがテレビ放映したことがあった。フィガロの映像を見たのはこのときが初めてで、すっかりそのとりこになってしまった。その後、LPではエーリヒ・クライバー盤、CDではベーム指揮ベルリン・ドイツオペラ盤などを愛聴してきたが、2004年、このDVDが目にとまり、とうとう入手できた。ベームの指揮姿やヴィーンフィルの演奏風景が完全にカットされているのは、演奏記録としては残念だが、映像作品として見る限りは、非常によく出来ている。
R.シュトラウス 「ばらの騎士」
カルロス・クライバー指揮 バイエルン・シュターツオーパー、オクタヴィアン(ファスベンダー)、侯爵夫人(ジョーンズ)、ゾフィー(ポップ)など。1979年5月、6月ライヴ
DVD (DEUTSCHE GRAMMOPHON UCBG-9043/4 072 505-9 MADE IN JAPAN 日本市場向け 日本語字幕)
5000円(税抜き)カルロス・クライバーは、ヴィーンフィル(ヴィーンシュターツオーパー)ともライヴの映像を残している。舞台は、のっけから不倫の行われた侯爵夫人の寝室から始まるという厚顔無知さ。ヨーロッパ人は、お上品なオペラ劇場で、このような場面を見るのは何とも思わないのだろうか。
なお、ドイツグラモフォン(ユニテル、ユニバーサルミュージック)の日本語版は、字幕が日本語字幕しかなく、原語字幕が欠けているのが、観賞上不都合な部分もある。いわゆるリーフレットに、対訳がないのだから、その点のフォローが望まれる。
プッチーニ 「トゥーランドット」
中国 北京の紫禁城内での野外オペラ公演のライヴ収録 1998年9月
メータ指揮 フィレンツェ5月音楽祭管弦楽団、合唱団。舞台演出:チャン・イーモウ。 トゥーランドット(カゾッラ)、カラフ(ラーリン)、リュウ(フリットリート)など。
DVD BMG RCA RED SEAL BVBC-31009 (74321-60917-2) 2800円(税抜き)
いまや伝説となった北京公演。(当時購読していた TIME誌には この公演の広告が掲載されていたのを記憶している。) オペラ公演自体も見事なものだが、本編以外にも 6カ国語字幕(日本語字幕のみ紗がかかり見苦しいが)、マルチアングルカメラ機能、ドキュメンタリー、音声のみの収録、スチル写真集など非常に盛沢山の内容。演出のチャン・イーモウは、最近いくつかの映画作品で著名な監督。
戦場のピアニスト(レンタル)
2004年5月31日 (月)「戦場のピアニスト」を借りてきて、土曜日の夜鑑賞した。ポーランドの首都ワルシャワ。ドイツに侵攻される直前から映画は始まる。主人公のSpielman(シュピルマン、ドイツ語では演奏家という意味もある)がラジオ局でピアノを演奏しているところに爆撃。ドイツ軍の侵攻である。市街地では戦闘もなく(?)ドイツ軍が進駐、ユダヤ人への差別政策が次々に実施される。シュピルマン一家(両親、姉妹)も、ダビデの星の腕章をつけさせられ、狭く劣悪な環境のゲットーに強制移住させられ、そしてついには、強制収容所への「殺戮」列車への乗車を強制させられる。ユダヤ人警察が、ドイツ人の下請けとして、同朋を監視するというやり切れない状況。ゲットー内では無造作に餓死体や病死体が転がっている。主人公は、列車へ乗る直前、知人のユダヤ人警察官に救われて脱走する。しかしユダヤ人グループはドイツ軍に強制労働させられ、監視の軍人の気まぐれで、簡単に処刑されるむごたらしさ。知り合いを頼ってちょうど「アンネ・フランク」一家のように、ワルシャワ市内で潜伏生活を送る。知人の裏切りにも遭う。ソ連軍のワルシャワ侵攻の直前、ユダヤ人の武装蜂起がドイツ軍によって鎮圧された後、ポーランドのパルチザンがドイツ軍に反抗を開始、そのあおりを受けて、主人公は今度は瓦礫と化したワルシャワをさまよう。ある空家に潜んでいたところドイツ軍将校に発見され、職業をピアニストと答えたところ、その空家にのこされたピアノを弾くように強要。あまりの苦しみの後、何を弾くのだろうと注目していると、ショパンのバラード第1番。これまでのストーリーの積み重ねの効果もあり、心に沁みる演奏だった。その将校に匿われているうちに、ソ連軍が侵攻し、終戦。ワルシャワのフィルハーモニーでショパンの2番コンチェルトのフィナーレを弾き賞賛を得る場面で、映画は終わる。
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