| そろばんの歴史 |
そろばんの起源
- 古くメソポタミア時代(紀元前3000年代)に遡ることができます。その頃は、粘土板に線や記号を描き、小石などを使って計算していました。「砂そろばん」又は「土砂そろばん」と呼ばれていました。それは、形が残りにくいので遺跡で発見されていません。
- ギリシャ・ローマ時代には、計算するために数を実際に表す小石が使われていました。そして、その小石を並べるテーブルのことをそろばん(アバカス)と呼ばれていました。
現存する世界最古のそろばんは、ギリシャ時代のアテネのサラミス島で発掘されたサラミスのそろばんです。これは、大理石板上にギリシャ数字と平行線が彫られているもので、「線そろばん」と呼び、その線上に小石を置いて計算していました。
- ローマ期には「溝そろばん」という板に溝を堀り珠を動かして計算するものがありました。中世時代に入って、テーブルに線を引き「計算台」としていました。この計算台がカウンター(カウント=計算する)と呼ばれる由来とされています。
- 紀元前3世紀頃の中国では、紐の結び目によって数を記録していました。
小石の変遷
小石を使った計算法の変遷
- カルクリ
- ローマ期に使われていた計算のために用いた小石のことを、カルクリと言います。
- ジェトン
- 中世のヨーロッパでは、ジェトンと呼ばれる金属製のコインを持ちいて計算していました。
計算例 |
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ジェトン
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珠枠式そろばん
- 現在、日本で使われているそろばんは、珠枠が付いた形です。その形は、ヨーロッパではほとんど見かけないもので、ロシア・中国・日本に広まったのです。
通説では、アラビアかイランあたりが始まりといわれています。
ヨーロッパでは、広がらなかった珠枠式そろばんですが、まったくなかったわけではありません。
大英博物館には、ローマソロバンという手のひらほどのポケット計算機が保存されています。
世界の珠枠式そろばん
- ヨーロッパ
- ロシア
- 中国の算盤
- 中国に残る算盤に関する資料の中で最も古いものは、1056年頃の『盤珠集』、『走盤集』です。中国では竹や木の棒を使って計算していました(算木)。その後中国そろばんが作られました。それは、5玉2つ、1玉5つのものでした。現在もなおこの型のものが一般に使われています。
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ローマそろばん
ショティー
中国の算盤 |
その他の世界のそろばん
- アメリカでは、インディアンが動物の角に穴をあけ、この穴に木製のピンを刺して計算する道具が使われています。
- 西暦900-1000年頃、アステカのそろばんがありました。木枠上に張られた糸にトウモロコシの核が通されてできています。
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そろばんの日本伝来
- 日本にそろばんが伝わったのは、中国の宋期以後発達したものが、室町時代文安元年(1444年)頃、中国商人が通商取引の為、我が国に伝えたと言われています。当時、京都で毛利勘兵衛重能が指導して以来普及していったものと伝えられています。
- 当時は、中国人から譲り受けたものを使っていたと思われるが、まもなく日本でもそろばんを製造するようになりました。1592年(文禄の役)に、前田利家が肥前名護屋の陣中で使っていたものが残されている。
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