
何でだろう。北欧に行くことになった。それは去年のモンゴルの時から決まっていたのような気がする。まぁ良いか。取り合えず行ってみよう。何と行っても北欧はスナフキンの故郷なのだ。
明日から北欧に行くというのに何も準備していない。どうしても持っていきたいと思って図書館に日本人の旅行バイブル、だまされてもくさっても「地球の歩き方」を借りに行く。夏の夕暮れの花火大会は奇麗でマンションの階段にはカップルが腰掛けて眺めていた。私も冷凍室に保管してあったカレーパンをぱくつきながら花火見物。こんな事をしている場合じゃないのに...。ぼんやりしている内に、時間は進む。そんな中、親友たしろ君が訪ねて来た。
「お誕生日、おめでとう!」
持ってきてくれたケーキをぱくぱく。29歳の誓いの話、先週のレースの話やでっかく出来ている痣を見せて、ひとしきりお喋りした後、たしろ君は部屋を掃除してくれた後、帰って行った。ありがとうたしろ君。残るおーたにの任務は眠るだけ。
ここ最近の睡眠不足とはうらはらにしゃきしゃきと目覚めた。モーニングコールは5時半だったので、パソコン通信でもするか!と呑気にアクセス。突然画面がフリーズ!電話コール!しまったー、我が家はキャッチホン完備なのだー。
「おはようございます!わかなです!起きてました?!」
おりしもその時、バイナリーメールのダウンロード真っ最中であった。不覚である。アクセスは切れた。まぁ落とし直せば済むこと。わかなと後の再開を約束して電話を切った。
待ち合わせのJRの御堂筋側何故か遠回りしておーたに参上。
もう若菜隊長と山田副隊長とその参謀ルークは到着していた。隊長は由緒正しきバックパッカー姿。副隊長は由緒正しき旅行者としてスーツケース姿。ちぐはぐである。
真っ先に紹介された。
「今回の旅の守り神!ルークでーす!」
「わん!」
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ルークは青い犬のぬいぐるみである。手のひらサイズでつねに副隊長のリュックに在住し、我々を守ってくれるらしい。頼もしいばかりである。喋れないのが玉にキズである。
ホームの入ってきた関空快速の空席4つをすかさずゲット。さい先が良いぜぇとばかりに乗り込んだ。4つの向かい席でスーツケースも納めていたんだけど、車掌が座れないからとスーツケースを通路側に押し出した。悲劇?はその後起こった。
窓|若菜隊長 山田副隊長|通路
窓|おーたに 空 |通路
この空き座席に自称●●組(某有名組名が入ります)若頭の怪しい酔っぱらいが乗り込んで来たのである。さっきは素通りしたのに、車掌がスーツケースを出したばかりに! 許すまじ、JR車掌。
悪い意味で絡まれているわけではなさそうなのだけど、
「わし、これから甲子園いくねん」
----何で関空快速乗ってんねん!(心の突っ込み)
「あんたら、どこ行くんや?」
つつかれたら無視するわけにも行かず、副隊長が答える。私と若菜隊長はどのように答えるのか興味津々だ。
「ヨーロッパの方です」
----ナーイス!(おーたに心の声)
「そうか、ヨーロッパか。ええとこや。なんか危ない事あったら浜辺に行ってみぃ。モンモンの奴等がいっぱいおるけぇな。あんたら女の子やさかい、助けて貰えるわ。」
----モンモンの人に助けて貰える事ってどんな事やねーん。
「旅行が終わったらな、ええ男みつけて、嫁に行け。それが一番の幸せじゃ。」
----なんでやねん。ええ男おったら、なんぼでも結婚したらぁ!(心の突っ込み)
「わしはな、えー男やぞ。●●組、知ってるか?わしはそこの若頭じゃ。いつもはなもっと別のかっこしとるんじゃけど、若いもんに服借りて、こんなかっこうしとるんじゃ。わしは●●組やけど、女には優しいんや。人は殺さへんしな」
----ほんまかー?(心の突っ込み。もはや呆れている)
「わしはな、いろいろやっとるんや。今までにな3人殺したんや。」
----さっき殺してへん言うたやんけー。どっちやねん!
この間、先ほどとは違う車掌が何度か行ったり来たりしていたが、ちっとも我々を助けるとかのフォローは無かった。当然の行動なのかもしれないが、見て見ぬふりをして立ち去るその姿は後の私の日本人嫌いに拍車を掛ける事に十分な行動である。
ところで副隊長は悲劇のポジションで「ほら、男の匂いや!どや!」とタオルでぱたぱたとあおがれたり、「ほら、さわってみぃ!固いやろ!」と腕を触らされたりしていた。後日、副隊長は「ほんまに固かった...」と少し感動したという.....。
結局インテリの自称●●組若頭白浜は関西空港まで一緒だった。その後、どうやって甲子園まで行ったか少しだけ気になる。
何時間も前に行っているのに、我々が飛行機でゲットできたのは、1人が離れ小島のばらばら席だった。まぁ寝るだけだしなぁと少し悲しみながら承諾。後は飛ぶだけ、10時間の空の旅〜。
寝る寝る寝る。BGMにミスチルを聞きながら、ここ数週間の睡眠不足を取り戻す勢いで寝た。
結局起きていたのはメシの時だけ。
セイントだけでも見れば良かったなぁと後悔する事しきりである。
さて夜に着く飛行機は何故か時計を6時間戻しての到着になった。これが時差か〜。ちょいと感動である。
さて我々はここからまだ飛行機を乗り継がねばならない。思えばこの飛行機が取れなくて当初難儀したのだ。
ヘルシンキ空港はいきなり、ムーミンぬいぐるみ、いい男! いい女!と三拍子揃っていた。また来るぜ!とヘルシンキを後にして、我々はベルゲンへと飛び立った。
ま、飛行機とはああ云うモノでしょう。またも爆睡のおーたに。若菜隊長が2度またいでも目覚めなかったらしい。寝てる間の事はおらは知らない。でも機内食のサンドイッチは喰った。喰うことを忘れない人おーたにである。
そしてさらに1時間時計を戻して、ノルウェー空港到着。そこは霧雨の降る街だった。
別のツァーの説明員の話を聞いて、両替。ノルウェーでは宿泊費はいらないので、¥20、000-ばかり両替した。
空港前のバスターミナル。果たしてそのバスが我らの目指すアドミラルホテルまで行ってくれるか判らない。往きのJTBのツアコンのお姉さんも判らないみたいだ。
しょうがなくバスの乗客に聞く。
地図を見せて、「えきゅすきゅーずみー。じす ばす ごー?」と言いながら、アドミラルホテルを指さした。
スマイル初老のおばさま(様と評価するにふさわしい人)。
「いえす。ぺらぺーら」
「さんきゅー、べりまっち」
最後のぺらぺーらは何だったんだろう?
バスの車掌がやってきた。バスは乗車してから車掌兼運転手が運賃を回収するシステムらしい。バス代は30クローネ(480円)と記憶している。
車掌がやってきた。
「あーゆー、じゃぱにーず?」
「いえーす!えくすきゅーずみー。いず、です、ばす、ごー、つー.(地図のアドミラルホテルを指さす)...?」
「いえーす!<以下勝手に和訳> アドミラルホテルね。一応空港バスの停車駅はブリィゲンの方だけど、こっちのお客さんもそのアドミラルの近所のネプチューンホテルに行くから、その後連れていってあげるよ。」
空港バスのお兄さんは大変優しく、我々をホテルの真ん前まで送ってくれた。しかもネプチューンホテルのお客よりも先にだ。もー、これだけで北欧は良いイメージぱりぱりである。空港バスから初めて見たノルウェーは妙に岩盤が露出した街だった。霧雨は降ってるし、石畳の街は暗く感じた。人々はフリースを着込んでいる人も居て、寒さを感じさせた。でもその横でツーリストらしい人は半袖で歩いている。でも鳥肌立ってる...。
アドミラルホテルであれほど堅く、書類にサインしてからホテル側に渡して下さいと言われたのに、サインしないで書類を渡してしまった。まぁ良いか。ちゃんと「サイン、せんでええんか?」って聞いたしな。
この旅一番の豪奢な部屋の筈のホテルは、やはり豪奢だった。景色はいまいちだったが、まぁ泊まる場所にそういう事は少ししか求めていないのだ。
若菜隊長はそのまま沈没。山田副隊長と私はベルゲンの街の散策に出かけた。
石畳の続く街。派手なショーウィンドウはウィークデーに到着してしまったため、全て閉まっている。でも電気は煌々と付いていて、もったいなぁと思ってしまう。確かにそれだけで宣伝効果があることは確かなんだけど。結局駅まで行ってしまった。どこでもあるぞのKioskで立ち読みをして、往きとは違う道で帰る。
おや、インド人かな?写真?オーケーだよ。副隊長、頼む!バックは山手のおもちゃのような家々だ。謎のインド人カップルは
「えぶりしんぐ、えぶりしんぐ!」と言って、ポーズを取った。
インド料理屋をみつけたり、「赤ひげ」なんてパブをみつけたり、バイク屋を見つけたりと、まぁそこそこに楽しみながら、ぶらぶらと帰る。これまたどこでもあるぞのMcDonald'sに寄って、フィレオフィッシュ(18クローネ 288円)等を食べて帰る。帰ったらば私はすごく疲れている事が判り、風呂は朝に入る事にして沈没。
やまだ副隊長はその後、ハガキを書いてから就寝した模様。
昨夜、フロントに副隊長は切手を買いに行き、そのまま閉め出されたそうだ。何故かおーたにが開けたらしい。私の記憶は開けただけなんだけど、ちゃんとその後会話したらしいんだな。
「おーたにさん、起こしてごめんな。」
「あー」
「ほんまにごめんな。」
「あー」
その後、また寝たそうな。ちなみに若菜隊長にも語りかけられたらしい。
「おーたにさん、ふとんの中で寝た方が良いですよ」
「がー」
やはりよく覚えていない。寝てる間の事はよく判らない。よく寝てる内はどんな奴でも「天使」との形容を受けるらしいが、私の場合寝てても、「薄目が開いてたり、いびきを書いたり、歯ぎしりしたり、謎の行動を取ったり」と、落ちつきがなくうるさいそうだ。
朝、起きたとき、ここがどこか判らなかった。数秒後に「ああ、北欧に来たんだ」と実感して風呂。この2泊は朝御飯が付いてるのだ。
ちなみにこの最初の2泊というのは、フィヨルドツァーのセットモノである。列車、フェリー、ホテル2泊(朝食付き)のセット。お値段は34,010円。今回のWAKANA隊というツァー名はこのチケットの名称がWAKANAパーティだったためである。セットのホテルはちゃんと「騙し方(注;地球の歩き方の別称)」にも乗っている由緒正しきちゃんとしたホテルである。しかし庶民な我々はベッドがふかふか過ぎて寝にくい等とぼやくのであった。ホテルランクを落としてもいいから、もっと安くしてくれ、GIO!。
めしめしめしとレストランに行く。三角屋根のハンザ商館の前、港もよく見える。窓際の席をゲット!レストランはビュッフェ式で食べ放題。またしてもおーたに動けない程喰う。パンは切り分けれるし、シリアルは3種類。ジャムも3種類。ハム、魚のマリネ、パテ。野菜が少ない。きゅうり、トマトぐらいかな。哀しい。これではおーたにが喰えるのはきゅうりだけでは無いか。
列車の時間が迫ってる。のんびりしている暇は無い。写真撮影は明日に廻してホテルを後にした。
若菜隊長には初めての街である。あれやこれやと説明しながら駅に向かってると、バックパッカーのお姉さんが語りかけてきた。
「トイレがどこにあるか知りませんか?」
すまん、ねーちゃん。我々もこの街に昨日着いたばかりなのだ。ねーちゃんはかなり切羽詰まった顔で歩いていった。
駅に着いて、取り合えず列車をゲット。開いてる3人掛けにどかどかと座った。若菜隊長と山田副隊長はキオスクにお買い物。その間に謎のインド人に席を狙われながらも書記長おーたにはがんばって席を守り通したのである(誰も知らない闘い)。
列車はほぼ時間通りにスタート。車掌が切符を拝見とやってくる。ノルウェー、フィンランド共に列車は乗ってから、検札である。帝都大戦の加藤に似た人が検札していった。ちょっとえらそうだ。
車窓から見える風景は湖があったり河があったりと素晴らしい。が、トンネルがやたらめったら多い。少し景色が見えたと思ったらばすぐにトンネルなのだ。1時間ばかし乗ってるので退屈だったから、前に座っている人のスケッチを始めた。前に座っている人は30代ぐらい(もっと若いかも〜)の男性と女性でかなりいちゃいちゃと仲がよさそうだった。この男性が隊長、副隊長共にお気に入りなんだそうだ。イラストを見て欲しい。私のイメージと隊長のイメージは随分違う。もしかしたら、おーたに眼とわかな眼とやまだ眼はそれぞれがまったく違う映像を結んでいるのではないか?と思った。
トンネルの余りの多さからか、副隊長に「スイマー」が襲ってきた。スイマーはいろいろな所で我々を狙っている。スイマーが来るとせっかく景色を楽しもうと思ってるのにいきなし活動停止してしまうので、難儀な事である。
私にはどーしても思い出せなかった。スターウォーズのテーマが! スターウォーズの映画撮りがここノルウェーであったらしい。その事が頭の隅を掠め、ふとテーマソングを唄おうとしたら....
「わかなぁ、なんぼ唄ってもなぁ、E.Tになんねん。どーやったっけ?」
「うう、思いだせん!」
「ああああああ、気になるぅ」
「ZZZZzzzzz...(副隊長)」
思い出せないモノはしょうがない。外を眺めているとあたかもペリーヌとバロンが住んでいたような家がある。緑も奇麗だ。そして列車はフロム駅に着いた。
ここで念願のフロム鉄道に乗り換えるのだ。待ち時間が少しあったので、ほけほけと写真を撮り、トイレに行くと日本人観光団体の人々がまたもや猛威を振るっていた。男子トイレを使用したり傍若無人の限りである。
列車が来て席をゲット。観光ポイントでは停まってくれる便利な列車である。外はすばらしい滝が流れていた。太陽にキラキラと水しぶきが乱射する。どこにいても水しぶきでけむっている。霧の中を歩いているようでいて涼しく気持ち良い。パックマンになって、空を飛びながら、パクパクと霧を食べたい気分。それはとても奇麗で力強く、思わず大自然様〜とひれ伏してしまう気高さがあった。
列車は乗客が全て帰ってきてから出発する。外は相変わらず濃いブルーの川。緑の渓谷。おもちゃのような家々が続く。副隊長が写真に納めるもピンぼけだったりする。それもまたよしなのだ。
ミルダール到着。濃い紺色の海?が見える。ここからフィヨルド観光船に乗るのだ。時間はまだまだあるので、お昼御飯を食べてお土産を見ることにする。カフェはふたつほどある。両方見てからどちらにするか決める。トイレに行こうとしたらお金がいるのだった。しかし誰かが出てくる所を狙えば無料さ。
今日のお昼はしゃけサンドと●●●にしたら、1500円近くもかかってしまった。豪華ひるごはん。やはり観光地は観光地値段なのだ。
土産物屋の怪しげなトロールを冷やかし、絵はがきを書いたりして時間を過ごす。観光客が増えてきた。ぼちぼち乗船の時間だ。
船着き場には二艘の船。大きい船と小さい船。小さい船っていっても50人ぐらい乗れそうなそこそこの観光船。
チケットを確認し、こちらじゃ、こちらじゃと大きい船に行く。チケットをセーラーマンに見せる隊長。見守る副隊長とわたくし。チケットを確認するセーラーマンがなんぞ言っている。理解不能だが、身振り手振りであっちの小さい船に行けと言ってるようだ。「たーいちょー、間違えてんじゃねーのー?」と小さい船に行く。えっちらおっちら・・・。
小さい船のセーラーマンに再度チケットを見せる隊長。見守る副隊長とわたくし。しかーし、事もあろうにまたもや大きい船の方に行けと言う。「どーなってんだよー!」。苛つく我々。そしてまたもや大きい船に・・・。大きい船のセーラーマンにまるで踊りを踊るように、「あっちの人がこっち行け!ゆーたー!」と訴える、我々。しかし、無情にもまたもや小さい船に行けと言う。狼狽える我々。しかも小さい船は今にも出航しそうだ。どっちだ!どっちに乗船せねばならんのだ。天を仰いだ。汽笛がぼーーーーーー!と急かす。
もう一度、小さい船に行く。さらにオーバーアクションで、「あっちの大きい船のおっちゃんが、わしらにこっち行け、ゆーたんや。これに乗せてくれな、わしら泣く!泣いちゃうぅぅぅぅぅ!」と訴える。なんか、もうすぐにでも出航しそうな小さい船。ようやく、「しょーがねーな。良いよ。乗っても」って言ってくれた。やれやれと我々が乗り込んだ途端に船は出航。ボー、ボー、ぼーーーーー!出発進行、危機一髪であった。
後に、隊長はこの時の事をこう語った。「本当は大きい船のチケットだったのでしょう。どうやら親切で小さい船の方が先に出航するから、あっちに乗ったら良いよっと教えてくれたんだと思います。でも小さい船の人はこのチケットは大きい船のんだから、あっちに乗るんだよって教えてくれたんだと思います。」
まぁ、最終的に小さい船のおにーさんは乗せてくれたし、結果オーライ。我々は出航した。ばばばばーん。
小さい船は小ささを生かし、右でも左でもすぐに甲板を移動できて見やすい。カモメが追っかけてくる。観光客の投げる餌を見事キャッチ!・・・してたかどうかは定かではない。カモメは別にどこでも居るのでほっとこう。
フィヨルドとは峡湾。ぐにゃぐにゃした入り江が続く。よく世界地図で海岸線を書くときにうにゃうにゃ〜っと波線にするアレである(って、わからんがな!)。切り立った崖をぬって船は進む。崖の上はまったく見えないけれど、そこは万年雪を頂き、少しずつ融けて滝になっている。轟々と落ちる滝もあれば、ちょろちょろと申し訳なさそうに水を落とすものもある。
不思議な感じだった。フィヨルドを船は進む。断崖絶壁の下に少し平地があって、そこの岸辺には家があったりする。断崖絶壁の上から轟々と落ちてくる滝。蒼い空。白い雲。藍い海。
私は数十時間前には日本に居て、文句を言いながらも辞めない職場でぶちぶち言ってたのに、今ここで大自然の中のパーツのひとつになってる。この大自然は私が居なくなった後も少しずつ姿を変えながら、ずっとここで同じ事を繰り返しているのだ・・・と思うと、なんだか奇妙な感覚に襲われた。
実は海外に行く度にこういう不思議な感覚に陥るのだが、その間の私はきっとアホ面だろう。特に今回は滝を見あげながらなので、何時にもましてクチをぽっか〜んと開けた、ぷーな顔で考え込んでいたに違いない。が、それも一瞬の事。副隊長の向けるカメラにポージングするおーたにであった。
すっかりフィヨルドにも飽きてきた頃、船は港に着いた。バイバイ、フィヨルド。不思議な風景。また会えたら良いね。
小さな港だった。ここから我々は電車がある駅までバスを乗らねばならない。
バスの出発までほんの少し時間があった。ややや、これはバイクでは無いか!とりあえず写真を撮る似非ライダーの私。このアングルは・・・うむむ、とかやってるうちにバスの時間。バスはすごいウネウネ登り道をえっさかほいさか登る。どれぐらいすごい坂かというと、似非ライダーの私が上るのも降りるのもイヤな坂である。このバスは見たところ普通のバスであるが、実はランクルでは無いだろうか?そんな坂をゴイゴイのぼって途中のパーキングへ。パーキングとはいえ先ほど通ってきたフィヨルドを一望できるすばらしい景色だ。思わずガケップチで写真を撮る私。峡谷がすばらしい。
すばらしい時間はすぐに過ぎる。またバスに乗り込む我々。隣は黒人のファミリーたち。副隊長がせっせと絵はがきを書いてるのを覗き込んでいる。副隊長いわく、
「こいつらは日本人だー。」
「おー、そーだそーだ。葉書の宛名にJAPANとあるぞ。」
「ほーほーほー」という会話があったらしい。
とりあえず、私はなけなしの英語力をはたきまくって会話。
どうやらこの人々はジンバブエから北欧を家族旅行しに来たらしい。これからコペンハーゲンに行くという。持ってきた世界地図でお国自慢。
「あー、私の国はここデース。ジンバブエはどこですカー?」
などと言いながら世界地図と指差す。旅行に行くみなさん、システム手帳サイズの世界地図は便利ですよー。コミュニケーションのひとつだと思って、旅行に持っていく事をお勧めします。
そんなこんなで駅に着いた。さらば、ジンバブエ人。きっともう会わないだろうなぁ。
さて、実はこっからの記憶が定かではない。だからさっさとレポートを書いちゃえって言ったんだよ!と4年前の私に言ってやりたい。(現時点で2001年10月)
我々は電車乗ってベルゲンに帰ってきた。ベルゲンの町を散策しながら夕食を取ろうと思う。時間はまだ早いし、若菜君を昨日通った「赤ひげ」などに案内しながら、街を散策。ハンザ商館の横の坂を登り、この上にロープ-ウェーがあるのかー。でももう閉まってるよなーとか話ながらご飯を食べる場所を探す。今思えば、ロープ-ウェーに乗っておけばよかったなぁ。
坂の途中のファーストフードチックなところで夕飯となった。オーダーを待てど暮らせど来ない。他の客を見て、ハタ!とここはカウンターまで自分で行かないと食べれない事を判明。いそいそとカウンターに行く我々。無難に食事を済ませ、港に行くと、バイクが一杯並んでた。ツーリングにもいい町なのかもしれない。>ベルゲン
そして事件もなく、明日はオスローに電車でGO!