●過去の日記へ
●7月4日(土) 本日のだまし絵・2

『逃亡者』(タイトル確定)の再校ゲラ、300ページまで進む。
こんなにたらたらやってちゃいけないんだけどな。
←戦前の絵葉書から。レトロな感じで、なかなかいいです。
そういえば、BUNKAMURA ザ・ミュージアムで今やっている「奇想の王国---だまし絵展」にも、たくさんの骸骨だまし絵がありましたね。
新しいところでは、ダリなんかもありました。
●7月2日(木) 本日のだまし絵・1

『逃亡者』の再校ゲラ、200ページまでチェックを終える。あと320ページ。
再校でも時間がかかる。
うまくいけば、8月の20日すぎに本が出る。うまくいけばね。
←戦前の変な絵葉書を入手。
見てのとおり、骸骨のだまし絵である。
あと2点あるのだが、戦前の日本にもこんなお遊びをする人がいたんだなあと感心する。
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●『沈黙の教室』、発売開始

双葉文庫の『沈黙の教室』、bk1、amazonなどで発売開始。
6月11日には一般書店店頭に並ぶ予定です。
「日本推理作家協会賞全集」の第80巻目。
発売は11日(木)。定価990円(税込み)。
解説は千街晶之氏。
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●7月1日(水) See Chieko Run
『逃亡者』の再校ゲラをチェック。なかなか終わらないなあ。めくってもめくっても、仕事が進んだ気がしないのだ。
初校の時は500ページだったのだが、再校では520ページを超えている。やばい、やばすぎる。
いやな予感がしていたら、編集者から電話。
「時刻表を挿入すると、1台分増えるので、定価が上がります。定価をできるだけ安くするために、時刻表をはずしましょう」と。
この辺のことは、出版関係者にはよくわかるでしょう。3点の時刻表を作中に入れることで、ページがトータルにして2ページほど増え、たまたま運が悪いことに、「折」が1つ増えてしまうのだ。(説明がわかりにくいかも)
アリバイトリックの小説なら時刻表はあったほうがいいのだが、この作品の場合、時刻表は旅情ムードを出すためだからなあ。涙を飲んで(というほどでもないけれど)、編集部の意見を受け入れる。
タイトルは『逃亡者』でほぼ確定かな。
英文のサブタイトルは、「See Chieko Run」。智恵子という女がひたすら逃げる「タイムリミット・テーマ」の話である。15年の時効を逃げ切れるかなあ。(2005年以降、時効は25年になったが、それ以前に起こった事件は15年ね。豆知識)。
実は『誘拐者』(文春文庫)にも、似たような英文サブタイトルをつけている。「See Tamae Run」。こっちも女 (玉枝という女)が逃げる話だった。
●6月30日(火) 台湾版『冤罪者』
台湾の出版社から『冤罪者』中国語版(繁体字)のオファー。
ありがたいことです。台湾、香港、マカオで主に売られるようだ。台湾から出せば、普通そういうことになりますよね。
台湾では、何年か前まで日本ミステリーの翻訳ラッシュ(?)だったが、一時下火になり、最近また増えてきたような感じ。
私の作品は『黙の部屋』『異人たちの館』くらいかな。『倒錯』シリーズはあったような、なかったような。うむむ。
韓国版とごちゃごちゃになり、よくわからないのである。
●6月29日(月)
新作の再校ゲラを見るのはやめて、短編のプロット練り。今日と明日で何とかひねりだそう。
今話題のバカ安のブルックナー交響曲全集がやっと届く。タワーレコードに行けば山のように積んであるのだろうが、なかなか出かける機会がなく、ネットで注文していたのだ。
ブルックナーの交響曲0番から9番までの交響曲10曲と宗教音楽「テ・デウム」が入ったCD全11枚組で、価格がなんと1,389円。信じられないような安さである。手にとってみて、びっくり。
ロベルト・パーテルノストロ指揮、ヴュルッテンベルク・フィルと聞いたことのない指揮者とオケ。でも、17世紀に建てられたドイツ最大のバロック式バジリカでのライヴ録音。地味だけれど、大聖堂の中の演奏なので、なかなか味わいがある。期待しないで聴けば、それなりにいいです。
今日はとりあえず0番とテ・デウムだけ聴く。
ブルックナーには0番の前に00番という習作交響曲があるのだが、残念ながらこれは入っていない。(というか、ブルックナー全集といえば1番〜9番のものがほとんどですね。00番を聴くならインバル指揮の全集などで。メンデルスゾーンのできそこないの交響曲みたいな感じで、私はけっこう好きです)。
●6月28日(日) 変な名前の作家
新潟は1泊してくればよかったなあ。日帰りだと疲れがとれない。
ロートル作家、自分の年齢を考えるべし。昨日、10キロ近く歩いたような気がする。
朝、『逃亡者』の再校ゲラが届く。
先週の木曜日に編集者にもどしたのに、ずいぶん仕事が速いものだ。
……と感心してはいけないな。
今日は仕事はしないで、読書にする。『メアリー・ケイト』(ドゥエイン・スウィアジンスキー/ハヤカワミステリ文庫)。
これはひさびさにおもしろいタイムリミット・サスペンスだった。他に大した作品がなければ、本年度私のベスト本に入れるかも。
と思っていたら、たまたま買ってきたおもしそうなサスペンスが、同じ変な名前の作家(ポーランド系?)のものだった。 『解雇手当』(ハヤカワミステリ文庫)ってやつね。
「これからきみたち全員を殺す」と社長が宣言し、36階のビルを封鎖し、一人一人を殺していくという『そして誰もいなくなった』型ストーリー(らしい)。この作家、私の好みかも。
●6月27日(土) 新潟取材、もちろん日帰り
新作『逃亡者』の取材を兼ねて、新潟市へ。
新潟へは4回くらい行っているが、最後に行ったのが1989年。いくらなんでも、情報が古すぎるというわけで、急遽取材をすることにしたわけだ。
萬代橋から、古町あたりを歩き、ついでに画廊とか古美術店をのぞく。今日は暑くてまいったな。
新潟からの帰途、高崎で新幹線を降りて前橋へ。阿久津画廊をのぞく。
帰宅すると、編集者から『逃亡者』の再校ゲラを送ったと連絡。がっくり。
●6月26日(金) 韓国版『行方不明者』

『行方不明者』(文藝春秋)の韓国版が送られてきた。
韓国版は『倒錯のロンド』につづいて2作目。あと、『倒錯の死角』『倒錯の帰結』が翻訳中。
定価11,000ウォン(日本円でどのくらいかな?)。
10部あるので、できれば日本にいる韓国の方(ミステリーに興味のある人)に差し上げたいと思います。
私のメールアドレスを知っている人限定。知り合いにそういうミステリー・ファンがいたら、遠慮なく私に連絡してください。
いないような気がする。