頭蓋骨の裏側(DIARY) 過去の日記(2004年3月〜)


●5月24日(木)

 某新聞社の取材を受ける。
 饒舌な記者さんで、私より向こうがしゃべったような感じ。こっち3、向こう7くらいかな。

 宮崎勤事件の時、新人だったそうで、現地取材をした話など、私も興味があるので、こっちからどんどん質問。
 そういうこともあるのかな。最後は私が質問者になってしまった。
 東電ОL事件、本庄の愛犬家事件、埼玉地裁で今裁判中のあの事件とか。

 おそらく最後となるであろうタケノコを食す。これから生えてくるのは、まず腐っている。
  


●5月22日(火)

 ひさしぶりに久喜の書店へ。
 できるだけ地元で買おうというわけで……。

●購入した本
裁きの曠野(C・J・ボックス/講談社文庫/780円)
 このシリーズはアメリカ西部版、競馬ミステリーだな。全部読んでいる。
 競馬が出てくるのではなく、ディック・フランシス的な味わいがあるということ。念のため。

『推理作家の家』(南川三治郎/西村書店/2730円)
 本は減らす方向なので、これは買うべきかどうか迷った。大型本だからなあ。
 でも、よいこの翻訳ミステリファンは買っておくべきでしょう。
 
●届いた本
『皇帝のかぎ煙草入れ』(ディクスン・カー/創元推理文庫/777円)
 改訳新版。


●5月21日(月) 金環日食観察、一応ね

 いつもより30分早く起きる。晴れていたので、金環日食を見る。
 近所の人が出てきたので、観察メガネを貸す。どこも売り切れで買えなかったのだそうだ。
 私なんかは1カ月前に買っておるわい。
 次は6月6日の「金星の太陽面通過」。これは楽しみだ。メガネは捨てないように。

 タケノコの季節終了。竹の間引き作業。除草剤散布。
 これからは、執筆より管理の仕事が多くなりそうだ。もうすぐ苦手な夏の到来。


●5月19日(土) 宇都宮美術館、ピサロ展

 宇都宮美術館へ。新白岡から宇都宮線で約1時間、宇都宮駅からバスで約25分。
 宇都宮美術館、遠かったなあ。でも、1本で行けるので、横浜よりまだましか。
 久喜に新幹線駅があれば、すぐなのにね。

 昔、久喜の商工会の老人たちが新幹線駅の建設に反対したのだという。
 旧国鉄は久喜に新幹線駅が作れるよう、わざわざ線路を久喜駅の上に通しているのである。
 JRは頑固だから、一度断られると、駅建設の請願があっても断固拒否。
 久喜市が金を出せば、話は別だけど。

 まあ、そんなことはどうでもいいや。カミーユ・ピサロと印象派展。ピサロだけでこれだけ作品が集まるのは珍しいので、行ってみた。
 土曜日は午後2時から、学芸員による約2時間のギャラリー・トーク。興味深い説明で、少しも長さを感じさせなかった。
 ピサロって、地味なので、なかなかこうして美術展をやることはない。5月27日(日)までの展示。
 次の巡回は、兵庫県立美術館。わが国における展示はそれでおしまい。

 7時すぎ、新白岡帰着。ふーっ、疲れた。


●5月15日(火) 訃報、吉村達也氏

 同業者の吉村達也氏が亡くなった
 吉村氏は私と同学年であり、ほぼ同時期にデビューしたので、すごいショック。
 謹んでお悔やみ申し上げます。

 作家になってから、一度もお会いしたことがない。電話で3回くらいお話ししただけである。
 吉村氏が一橋大の学生の頃、妙なところで一度だけ会ったことがある。くわしくは書けないが、私はその時、氏と少しだけ会話を交わしている。
 自己紹介の時に氏が「僕、一橋なんです」と言ったのが記憶に残っていて、数年前になって、あれが吉村氏だったことがわかり、驚いたのである。
 ご本人に確かめてはいないが、9割方間違いない。氏はもちろんそのことは覚えていないかもしれない。

 私と同学年の男性推理作家って、吉村氏だけだったんじゃないかなあ。(この歳になっても、同学年ということにこだわりますが)。
 交流はなかったのだが、精神的に痛いのである。

 吉村氏のホームページには、「みなさん、こんにちは。長らくごぶさたしておりました。 突然ですが、私はこの度、死んでしまいました」と書いてある。
 あらかじめ用意していたと思うのだが、推理作家らしいこの世との訣別の言葉である。 


●5月14日(月) ボストン美術館展、2度目

 上野、国立博物館の「ボストン美術館 日本美術の至宝」、内覧会。
 今日は月曜日なので、博物館は休館だが、内覧会に参加してくる。前回はあまりよく見られなかったので、もう一度おさらいという感じ。
 平治物語絵巻、吉備真備入唐絵巻などをゆっくり見ることができた。

 東京都美術館、公募団体ベストセレクション。

 銀座へ出て、スルガ台画廊、柏木喜久子展。
 光画廊、田代勝彫刻展。一枚の繪、小山大輔展、シルクランド画廊、大沼久美子展など。


●5月12日(土)

 タケノコの季節がほぼ終わり、ようやく仕事にかかれる。
 ……というわけでもなく、仕事も一応やっている。

●購入した本
『迷走パズル』(バトリック・クェンティン/創元推理文庫/861円)
 新訳。昔、『癲狂院殺人事件』を「別冊宝石」で読んだ記憶があるが、中身をまったく覚えていない。
『お菓子の髑髏』(レイ・ブラッドベリ/ちくま文庫/1050円)
 ブラッドベリ初期ミステリ短篇集。
『「宝石」一九五〇』(ミステリー文学資料館編/光文社文庫/900円)
幻の作家・魔子鬼一の長編「牟家殺人事件」が入っているのだが、おもしろいのだろうか。


『守友恒探偵小説選』(論創ミステリ叢書/3780円)は、買うべきかどうか悩んでいる。
 大学時代、『幻想殺人事件』を古書店で見つけ、悩んだ末に見送った記憶がある。
 たぶん、これ……。
 


●5月9日(水)

 新作、プロット修正。
 なかなか進まない。


●5月5日(土・つづき) 蕭白ショック〜推理劇「8人の女」

 土気から電車で千葉へ。
 千葉市美術館、「蕭白ショック!」
 上野の国立美術館の「ポストン美術館展」とこれを見ると、曽我蕭白にくわしくなる。
 群仙図(文化庁所蔵)は生で初めて見た。

 千葉→本八幡→(都営新宿線)→船堀。
 劇団フーダニットの「8人の女」(ロベール・トマ)。
 早朝からの移動で疲れており、最初少し眠くなる。筋はだいたい知っているからな。
 3時間の長さを感じさせない推理劇といっておきましょうか。6日12時30分からの公演が最終。
 
 船堀→(都営新宿線)→岩本町・秋葉原→新白岡。
 朝から電車に乗ったり歩いてばかりで、ろくに飯を食っていないので、上野駅で駅弁を買い、ビールを飲む。
 がらがらのグリーン車で仕事をやろうと思ったが、ビールのせいで眠くなってしまった。
 22時30分、新白岡帰着。


●5月5日(土) 写実絵画専門の美術館

 新白岡を8時20分に出て、久喜から東武鉄道の「特急りょうもう」で北千住へ。
 地下鉄に乗り換え、錦糸町でJRに乗る。上総一の宮行きのグリーン車内で1時間ほど仕事。千葉市の土気まで。
 今日は一度は行ってみたいと思っていた写実絵画専門の美術館が目的。
 写実画の殿堂。森本草介、野田弘志、中山忠彦から生島浩、諏訪敦、島村信之など中堅、さらに若手の写実画家まで。技能展覧会みたいな美術館である。

 交通不便なところにあるのに、すごく混んでいるのが意外だった。併設のフランス料理店は予約満杯。

 飾られている絵は、一つ一つすばらしいのだが、技術的にうまい絵ばかりで、飽きてしまうのである。「だからどうなの?」という感じ。
 例えば、現存画家で一番高い森本草介だけのコーナーがある。30点ほど大作がずらりと並んでいるのだ。
 一家に森本さんの絵が1点あったら「すごいなあ」とうらやましく思うけれど、これだけたくさん並ぶと、逆に感動が少なくなる。

 それが、写実系の画家が多い白日会展になると、飽きがこないんだよなあ。1人1点だし、いろいろな技量の人がいるからだと思う。
 変化があって楽しいのである。

 この写実絵画専門の美術館は一度行ってみる価値はある。感動する人もいるだろうし、首をひねる人もいるだろう。どう思うかは、人それぞれ。

 1時間ほど見て、帰りのバスを待っていたら、すぐそばを(写真などで)見たことのある人が歩いている。館長の保木さんだった。
 うむむ、「素人のくせに生意気なことを考えてすみません」と心の中でつぶやいた。


●5月2日(水)

 3、4日前から、タケノコが出るわ出るわ。
 今年は寒かったので、いつもより1週間遅れ。

 身辺ばたばたしており、毎年送っている人に今年は送れず。
 ただただ倒すだけ。

竹藪にて、在りし日の老駄犬(にしてばか犬)ジロ。柴犬クォーター


●池田満寿夫美術館に「部屋の中の死」を展示

 長野市松代の池田満寿夫美術館で現在、「池田満寿夫の水彩--甘美な夢」特別展示
 私の所有する「部屋の中の死」も7月4日まで展示予定。
 『オール讀物』11年5月号も同時に。

←池田満寿夫「部屋の中の死」(水彩・フロッタージュ/1974)


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