このサイトは、「公正な学長選考を求める会」の一員である個人が作成しています。
「公正な学長選考を求める会」の公式サイトではありません。従って一部「趣味的」なページや「表現」もあります。その点、ご注意ください。

(最終更新日 2012/02/04)

コメント、ご意見がありましたら、kochi-uni@spa.nifty.com までお伝えください。


ニュースレター最新版 No.37(2012年2月1日)


これからのこと

(2011/12/27)
すでにご存じの方も多いかとは思うが、意向投票の結果は以下の通り。

岡本候補:407票
脇口候補:424票

僅差とはいえ、われわれの力が及ばなかったことは事実。
とりあえず、そこから出発しましょう。

さて、そんなことを言うまでもなく、もう出発し始めている人々もいます。
私の知っている複数の若手は、来年度の授業に新たな試みを導入しようとしています。楽しみながら。
今回の学長選が一つの契機となっているようです。

新しい芽はどんどん出てきます。
まずは、私たちひとりひとりが、それぞれ自分の場所で、正しく、楽しく戦っていきましょう。
そして、それが、静かで大きな力となるように、考えていきましょう。

休んでいる暇はないのです。
とはいえ、年末と正月はゆっくりと休ませていただきます。

ただ、卒論指導が・・・


投票へ!!

皆様、投票には必ず行きましょう。
投票時間は3時までですので、お間違えのないように。
しつこいようですが、組合員証や免許証等、身分を証明するものも忘れませんように。

なお、私はもちろん岡本和夫氏に投票しますが、中立的な立場でまだ迷っている方はYouTube等で配信されている「立ち会い演説会」での岡本氏のことばや対応を見て、ご判断ください。

Youtubeでの配信

また、以下のTwitterやブログも参考にしてください。

@daigakunomirai

「岡本和夫氏を支持する理由」


緊急報告!!

「裁判を支える会」 緊急報告!!(2011年12月23日)

詳しいことにつきましては、こちらもあわせてご覧下さい。

「支える会」一メンバーのブログ


必ず投票に行こう!!

ニュースレター No.36(2011年12月22日)

ニュースレター No.36の訂正(2011年12月26日)


学長候補者立会演説会の映像 Up!!

次期学長候補者立ち会い演説会の映像

混雑しているせいか、アクセスできない場合があるようです。
2011年12月27日まで閲覧可能です。

YouTubeでも配信されています。

Youtubeでの配信


「学長選考を考える会」公式Twitter!

@daigakunomirai


学長選考会議委員に利害関係者?! 信頼は回復できるのか?

ニュースレター No.35(2011年12月20日)


12月19日(月) 立ち会い演説会に行ってきました

(2011/12/19)
本日、次期学長候補者の立ち会い演説会に行ってきました。

残念ながら、脇口候補は辞退され、岡本氏のみの登場となりましたが、会場には多くの教職員に加え、学生もやってきていました。
まず、岡本氏の所信演説があり、その後主催者側からの質問、さらにフロアからの質問を受けて、岡本氏が答えるという形で会は進行しました。

会の終わり近くに、学生から、「高知大学をいい大学にするにはどうすればいいですか」という問いかけがあり、岡本氏は、それはいい質問だ、というふうに答えています。

多くのことはここに集約されるように思われます。

われわれ教職員はもちろん、学生も含め、高知大学に関わるひとりでも多くの人間がそのような意識を持つこと。
そしてそれを具体的な形にしていくこと。
そして、トップは然るべき方向性のもとでそれをまとめ上げていくこと。

われわれの為すべきことは、そこに尽きるといっていいかもしれません。

あえてひと言付け加えるなら、「誰にとってのいい大学なのか」という点を間違ってもはき違えないこと。

ちなみに、極端なことをいえば、個人的には、誰がトップでも「いい大学に」という意識は持ち続けるつもりではありますが、とはいっても、やはり生身の人間ですので、何様のつもりだとお叱りを受けるかもしれませんが、そのような意識を気持ちよく持たせていただける方にトップになっていただきたいと思っています。

さて、上の感想は予断と偏見に満ちたきわめて個人的なものですので、岡本氏の所信演説や質疑の無色透明な具体的な内容につきましては、近日中にアップされる映像でご確認ください。
詳細は後日お知らせします。


12月19日(月) 立ち会い演説会が行われます

12月19日(月)18時20分から、次期学長候補者の立ち会い演説会が開催されます。

大学側に要求していた公式な立ち会い演説会の開催が認められなかったため、若手・中堅の教員有志が独自に開催するものです。
ここでは案内のチラシに書かれた文言をそのまま引用しておきます。
次期学長候補者の「ひととなり」に触れ、「計画している施策」に耳を傾けませんか!?

高知大学のトップになろうとする方がどんな「ひととなり」で、どのように大学を導こうとしているかを知ることは、投票に際し、重要なことだろうと考えます。単に耳を傾けるだけではなく、フロアの皆さんからの質問も受け付けますので、積極的にご参加ください。
会場は、朝倉キャンパス共通教育棟222番教室(18時開場)、物部キャンパスへの中継も5-1番教室にて行います。

また、当日の映像を配信予定とのことです。詳細は後日お知らせします。


高松高裁判決 12月27日! 次期学長決定と同日!

ニュースレター No.34(2011年12月10日)


原発推進の研究こそもっとも「自由な研究」?!

(2011/12/13)
私がその推薦人のひとりに名を連ねているところの岡本和夫氏の対抗馬であるところのW氏にその質問をぶつけると(すみません、冗長な日本語で。今日関係代名詞の説明をしていたもので)、おそらく「何を馬鹿な」と答えるだろう。

皆さんにとってはすでにおわかりかのことかとは思うが、12月13日夕方あたりにtwitter上でちょっと賑わっていた「自由な研究と好き勝手な研究」論の話である。

両候補者に対して投げかけられた職員組合による公開質問に対し、W氏が答えた内容がふるっている。

「自由な研究と好き勝手な研究は同じものではありません。」(W氏談)

笑っちゃいけないとは思いつつもやはり笑っちゃいます。

言ってることはきわめて明快。
「カネのとってこれない研究は自分勝手な研究。で、カネがとってこれるなら研究なら、どんなことが起ころうと好き勝手にやってもっとカネをとってくるように。それは自由です。」ということ。

そしてその言葉をそのまま受け取るなら、原発推進や軍事関係の研究以上に自由な研究はあり得ない。(前者については、最近少し自由度が減ったようですが)
これは別にこじつけではない。
あれだけのことがあったにもかかわらず、「研究」についてこの程度の発言を平気でやってしまうというのは、大学のトップに立とうかという人間としてはやはり問題である。
近代の技術的進歩も確かに大切かもしれないが、カネと縁もゆかりもない研究こそもっとも自由な研究、そしてそれが個々人の幸せにささやかながらも貢献しているという程度の想像力は働かせて欲しい。

そもそも、「あなたの研究は自分勝手な研究です」って、それ、誰が決めるの?

さて、冒頭の質問に戻って。
W氏なら、案外、「そう、原子力研究こそもっとも自由な研究」と胸を反らせて答えるかもしれない。

というわけで、皆さん、12月26日には必ず投票に行きましょう。
言いがかりをつけられ、投票権を剥奪されるということにならないよう、身分証や組合員証等、身分を明らかにするものは必ずお持ちください。


モノやカネも確かに大切、でも最後はやはり「ひと」

(2011/12/09)
幸いにして、私の所属する学科・学部は「ひと」に恵まれている(私を除く?)ので、どうすれば責任をもっていい教育ができるかについて、ちゃんと議論ができる。

前向きに。

もちろん、それは私の所属する学科・学部に限ったことではなく、各学部なり職員の方が働いている各部署においても当てはまることだ。

ただ、その本来前向きであるべきエネルギーが100%機能しているとは言い難い。
およそ教育というものに責任を持っているとは思えぬ、中身の全くないアリバイ的な教育システムを出してきたり、単に自分たちの利害を守るためだけの組織いじりをトップやその取り巻きがやっているという現状では、我々は、その被害を最小限に食い止めるための防衛戦に労力を費やさざるをえない。

結果として、構成員の大半は消耗している。それを戦略的にやっているというほどの頭脳は彼等にはないにせよ、多くの「ひと」が消耗しているというのは、組織としては大きな欠陥である。
そして、高知大学をそういう雰囲気にしてしまった現執行部の責任は重い。

だから、前回の学長選の時と同じように、某事務職員がまた意向投票絡みの委員会で変な画策をしようとしたようだが、現執行部とその権益を引き継ぐことに汲々としている一部の連中にはやはり去っていただかなくてはならない。

というわけで、私も個人的に、岡本和夫先生を推薦します。
一度お会いしたこともあります。
ひとのやることなので考え方の違いが仮にあるにしても、少なくとも前向きにちゃんと議論ができる方、そしてなにより「ひと」を大切にする方であることは間違いないです。

「私たちは高知大学次期学長に岡本和夫先生を推薦します」


「院政」打倒! 「負の遺産」の精算を! 候補者絞られる

ニュースレター No.33( 2011年11月22日)


次期学長選公示!

ニュースレター No.32( 2011年11月7日)


「意向投票の実施とその結果の尊重を」

(2011/09/09)
先頃開かれた人文学部教授会において、次期学長選考に関し全会一致で以下の「要望」を執行部に突きつけていくことが承認されました。
全文をそのまま引用しておきます。


「学長選考について」

 本年度末で現学長の4年の任期が満了しますが、次期学長を選考するための、学長選考会議はいまだに開催されていません(事実上、未設置のままです)。この遅延の理由の一つは役員会からの委員の選出が行われなかったからであり、いま一つは委員の一人が亡くなり、その欠員補充が必要になったということです。委員の死亡という不測の事態があったとはいえ、学長選考会議は本来常設の委員会であり、このような遅延は執行部の責任と言わざるを得ません。学長選考会議の速やかな開催が強く求められます。

 そして、学長選考の遅延とともに我々がもっとも危惧しているのは「意向投票」が実施されない事態が起こるかもしれないということです。学内投票は憲法23条の「学問の自由」に根拠を持つ、極めて重要な手続きです。しかし、本学でも前回の学長選考会議で一部の委員が主張していたように、意向投票無用論は根強く存在します。現行規則に則った意向投票の実施を求めたいと思います。。

 さらに、意向投票に示された大学構成員の総意を学長選考会議が「尊重」することを強く求めたいと思います。

 教職員組合からも大学に対して「申し入れ」が行われていますが、私たちも以下の三点を強く求める声を挙げていく必要があると考えます。
  1. 学長選考会議の速やかな開催
  2. 意向投票の実施
  3. 学長選考にあたっての意向投票結果の尊重
平成23年9月7日
人文学部教授会


「土佐さきがけプログラム」

(2011/5/28)
確かに我々は日々生活の糧を得るため働いているのかもしれない。
とはいえ、そんな中にあっても「いいものを作り出す」ことへのこだわりは忘れていない。
もちろん、学生はけっして「人材」とかいう「モノ」ではないので、語り方には注意しなくていけないが、やはり教えるということのひとつの役割は、人を育てるということである。
そして、その中で我々が語る言葉に耳を傾けてくれるものがいれば、その人たちに対してはそれ相応の責任を負わなくていけない。

組織としてもそれは同じことである。
学生を募集するなら、然るべきビジョン・理念のもとでそれ相応の体制を整えておかなくてはいけない。
それが教育機関としての最低限の責任である。
しかるに、高知大学の学長はじめ一部副学長が打ち出してきた教育プログラム、「土佐さきがけプログラム」にはビジョンや理念のかけらもないから、もちろん責任という認識も皆無である。
高知大学関係者の多くは、この「土佐さきがけプログラム」の先行きを懸念し、反対を表明してきた。

しかしその声も無視し、とうとう5月30日にセレモニー的に発表するとのことである。

その「土佐さきがけプログラム」の「素晴らしさ」は、5月30日以降高知大学のホームページでご確認いただけるはずなので、ここではその内実をあらわにする文章を紹介していこう。

大学という場でこのようなことがおこなわれているなど、学外の方々にはにわかには信じがたいことかもしれないが、これがある意味高知大学の現状である。(自戒の念もこめて)

なお、出典は、「公正な学長選考を求める会」の一メンバーのブログである。

噴飯物の「土佐さきがけプログラム」1 (2011/05/26)
噴飯物の「土佐さきがけプログラム」2 (2011/05/27)
噴飯物の「土佐さきがけプログラム」3 (2011/05/28)
噴飯物の「土佐さきがけプログラム」4 (2011/05/29)
噴飯物の「土佐さきがけプログラム」5 (2011/05/30)
噴飯物の「土佐さきがけプログラム」6 (2011/05/31)


控訴!!

(2010/12/27)
このまま終わらせる訳にはいきませぬ。

票がすり替えられた可能性が指摘されている渦中で票に触れた張本人が昇進や栄転にあずかり、管理者の誰一人責任を取りもしないし、問題を追究する姿勢ももちろん皆無。
それが組織(実際は崩壊)としての高知大の現状とはいえ、大学という場にいる人間としては、やはり、学生や世間様に顔向けができませぬ。
それに加え、「ざけんじゃねーよ!」という怒りは多くの関係者が共有するもの。

というわけで、国立大学法人高知大学長の地位は、晴れていまだ係争中。

ゆめゆめお忘れなきよう。

「ニュースレター」バックナンバー

「公正な学長選考を求める裁判を支える会」の公式コメント等に関しましては、こちらをご覧ください。

No.37( 2012年2月1日)
行くぞ最高裁!
No.36( 2011年12月26日)
必ず投票へ!
No.35( 2011年12月20日)
選考委員への疑惑
No.34( 2011年12月10日)
高松高裁判決 12月27日! 次期学長決定と同日!
No.33( 2011年11月22日)
「院政」打倒! 「負の遺産」の精算を!
No.32( 2011年11月7日)
次期学長選公示!
No.31( 2011年8月6日)
意向投票の実施とその結果の尊重に向けて
No.30( 2011年6月16日)
控訴審 第1回口頭弁論
No.29( 2011年4月10日)
控訴審始まる!
No.28( 2011年2月14日)
控訴審に向けて
No.27( 2010年12月24日)
控訴!!
No.26( 2010年12月15日)
「不当」判決! とはいえ「疑惑は明らか」
No.25( 2010年12月9日)
いよいよ判決!
No.24( 2010年11月15日)
判決迫る!そして疑惑の「赤毛連盟」
No.23( 2010年9月24日)
「裁判報告4」:最終弁論「相良氏の学長任命は無効ないしは取り消しとするのが妥当」
No.22( 2010年8月5日)
「裁判報告3」:「学長選考会議」の実態と引き延ばされた「学長任期」
No.21( 2010年7月28日)
「裁判報告2」:「票の混入の発見」から「投票管理委員会再招集」
No.20( 2010年7月9日)
「裁判報告1」:開票作業から「票の混入の発見」まで
No.19( 2010年5月26日)
No.18( 2010年5月17日)
No.17( 2010年2月24日)
No.16( 2009年9月15日)
No.15( 2009年7月31日)
No.14( 2009年6月19日)
第一回口頭弁論の報告、並びに文部科学省への「上申書」に係る問題点および「上申書」に係る問題点に関する当時の事務局長(現広島大学理事)の見解について
No.13( 2009年5月1日)
No.12(2009年4月6日)
No.11(2009年3月15日)
No.10(2009年1月20日)
No.9(2008年12月24日)
No.8(2008年9月15日)
No.7(2008年9月1日)
No.6(2008年7月1日)
No.5(2008年6月1日)
No.4(2008年5月19日)
No.3(2008年3月21日)
No.2 (2008年3月3日)
No.1 (2008年2月25日)


「第一回口頭弁論 原告意見陳述」(2008年3月10日 up)

「3・13 裁判報告集会」


「高知大学学長任命処分取消裁判の問う、もう一つ重大なこと」(読者からの投稿文、2009年9月8日Up)


「フランツ・カフカ」ワールド!?

(2010/12/10)
すでに報じられているとおり、今回の判決は残念なものであった。

学長選考委員であったN氏の訴えは却下、学長候補者であったT氏の訴えは棄却というものである。つまり、N氏に関しては訴えの「資格」そのものがなく門前払い、T氏に関しては「門」の中には入れてもらったが、追い返されたということだ。
追い返された理由は以下のごとく。

意向投票から学長選考会議の開催、そして学長候補者の選考に至る一連の経緯に「形式的、手続的違背がなく、証拠上、ほかに文部科学大臣が高知大学からの申出を拒否すべきことを基礎付ける事実が認められないことからすれば、本件任命処分に固有の違法も認められないというべきである。」

とはいえ、票数の間違いを指摘した例のコンビ(K&B)に関しては次のように書かれている。

「Kは、I(意向投票管理委員長)から、集計箱の保管と管理を依頼されただけであるのに、投票用紙や関係書類を整理しようと考え、さらには投票用紙の枚数を確認したというのであるから、その行動の不自然さは際だっているし、集計箱の管理の依頼さえ受けていないBが、Kとともに投票用紙の枚数を確認したというのも不可解の行動というほかない。この点、投票用紙の混入を発見した経緯について、同人らは、Kが、集計箱を耐火書庫に保管した後、Bが、Kに対し、集計箱の整理をすることをもちかけ、それぞれが耐火書庫から集計箱を取り出して、これを整理しようとした際、Bが、T氏票集計箱の中に相良票が混入しているのを発見した旨証言し、Bにおいては、Kにこのような話を持ちかけたのは、集計箱に入っていた関係書類を整理しようと考えたからである旨証言しているところである。かかる同人らの証言内容は、学内意向投票の結果が確定した後に、何らの権限もない同人らが、投票用紙の再確認という行為に及んだことを合理的に説明するものとは到底評価できず、Bが、自らが予定していた整理の具体的方法や、投票用紙の混入を発見したときの状況などにつき曖昧な証言に終始していることと相俟って、同人らが共謀して投票用紙をすり替え、あるいは、Bが、集計箱の整理を装って、Kに耐火書庫を開けさせ、投票用紙をすり替えた可能性も否定できないと言うべきである。」

カフカ的世界にはまりこんでいきそうな文章ではあるが、要するにK&Bは状況証拠の積み重ねでは、濃いグレーなのである。実際判決文では、「票のすり替えがあったとまで断定することはできない」とされながらも、「KおよびBらによる投票用紙混入の報告の経緯に不自然さがあり、開票作業終了後に票のすり替え行為があった疑いは払拭できない」ともされている。

それでもやはり「重大な瑕疵はない」のであり、違法性を明確に証明できない以上、学長選考会議の決定を不当とすることはできないのである。

さて、学長選考会議にそのような強大な権限を与えていいものだろうか?
学長選考会議のメンバー構成を考えてみよう。その大半は現職の学長が任命するのである。
ここに制度上由々しき問題があるのは明らかである。

判決後の会見で、原告のT氏は次のように語っている。(以下は要約。T氏ご本人の確認はまだ得ておりません。)

「学長選考会議に関しては多くの大学で問題となっている。今回の高知大の訴訟は、高知大の問題ではあるが、そこを切り口に、学長選考会議のあり方にも見られるような、国立大学法人法そのものの問題にまで踏み込みたかった。その意味で今回の判決は非常に残念であった。」

我々も思いは同じである。

カフカ的世界では、死ぬまで門の前で待ち続けることになるが、そんなことをやっていれば、我々が死ぬ前に、高知大学が死んでしまう。

というわけで、そう、たたかいは次の局面に入ります。
我々は幾つになっても、門の前でじっと待っているような適度な落ち着きと節度をもった人間にはなれないのである。残念なことに。それにひとりひとりの戦い方はどのようなものであれ、ここでたたかいを放棄してしまっては、教育という場にいる資格はない。

だとすると、さて次は、リコール? 控訴? ゲリラ戦? それとも、・・・


2010年12月10日(金) 判決へ !!

本日(2010年8月12日)結審し、判決の言い渡しは12月10日(金)午後1時からと決まりました。

原告側の最終弁論では、学長候補者を決定する学内選考が、その過程において「不正行為」ともいえる重大な問題が生じているにもかかわらず、それを黙認したままで進められたこと、そして文部科学省がその問題を把握していたと思われるにもかかわらず、学長を任命したという、二点の大きな問題が改めて確認されました。

2007年10月、声を上げた学生たちが提示した素朴な疑問「高知大学は誰のもの!?」という訴えは未だに負の答えを引きずったままと言わざるを得ない。

「最終的には組織の長として適時、適切な対応を考えています。」

そのように語り、調査委員会の設置まで口にしていた当時の学長かつ現学長は、「学長選考会議」を招集しないという、彼個人にとってはきわめて「適切な対応」を取っている。「学長代行」という「NO.2」の存在を用意しておくという組織として当たり前のことすら、小心な独裁者の恐怖心を前に行われていないのであり、自分に万が一「事故」があった場合、高知大の「その後」がどうなろうとかまわないのである。
同じく文部科学省の「管理下」におかれ、何かとお騒がせの相撲協会ですら、「組織」という観点から見た場合、すべての点において高知大学の遙か上を行っていると認めざるを得ない。(2010年8月12日現在)

いずれにしろ、判決は12月10日。
判決をリアルタイムでお知らせできるようにと、Twitterを学び始めた関係者もおります。



傍聴してきました

(2010年5月22日)

5月21日、高知地裁において証人調べが行われました。
傍聴席はほぼ満席、多くの教職員・学生をはじめ、当時「学生の会」のメンバーだった卒業生も、三ヶ月も前にこの日のためのスケジュールを空け、仕事を休んで駆けつけてきました。また、テレビ局や新聞各社も取材に訪れ、改めてこの問題への関心の高さを示すものとなりました。

さて、証人は以下の5名。
  • B氏(当時、企画部長)
  • K氏(当時、秘書課職員)
  • I氏(当時、意向投票管理委員長)
  • N氏(当時、学長選考委員)
  • T氏(当時、学長候補者)
重要人物は、開票作業に立ち会い、集計作業終了後に票を管理し、さらにその後金庫をあけ、票数の間違いを指摘したB氏とK氏である。
詳細に関しては、近日中に「ニュースレター」で報告がなされると思うので、ここでは全般的なことのみ簡単に述べておきます。
この両名に関し焦点とされたのは、もちろん、開票作業と開票作業終了後に金庫に「保管」されていた票に触れるという行為である。原告側弁護士の質問に対する両名の答えには微妙に食い違っている点もあったが、彼らの「答え方」そのものはおおよそ二つのパターンに分けられる。
  • 明確に具体的に答える
  • 「記憶にありません」
開票作業において、二人の候補者(相良・高橋氏)の名前の記された相良票と高橋票をまとめた束が雑然と開票机の上に置かれていたとか、相良票と高橋票を入れる箱がどれほどの距離を置いて並べられていたかという点に関しては、かなり明確に答えているのである。
その一方、票を「保管」しようとしたK氏は金庫の鍵を開けたのか、そして「保管」後に鍵を閉めたのか、さらに票を「整理しよう」と金庫から取り出した時に鍵はかかっていたのか、そしてB氏が集計の間違いを「発見した」とされる時の具体的な行動や言葉、そういった点に関しては、あいまいな答弁を繰り返すばかりである。K氏に至っては少なくとも15回程度は「鮮明には覚えておりません」を繰り返していたような気がする。

要するに、彼らは「集計ミス」が起こりえた可能性を強調し、そのうえでたとえ「票のすり替え」があったにしても、それは俺たちの知ったこっちゃないし、まして「上のお偉い様」からの指示などあったはずがないという方向で話をまとめようとしているのだと思われる。
ただ、「票のすり替え」があったとしたなら、人物はかなり絞られてくる。「20票一束」という集計方法を知っていて相良票20票一束を用意し、かつ正規の票の束に触れることのできる人物など、世の中にそうそういるわけではない。

だって、票をちゃんと保管・管理するという意図で金庫から出すことをK氏に指示したというB様、
整理しようとやってきて金庫から票を取りだしたというのに、どこにどういうふうに整理するか全然考えてなくて、しかも整理するための封筒も箱も何も持たずにやってきていたってどういうこと?

また、裁判官の中の一人からは、投票用紙の偽造の可能性は検証したのかという質問もなされていた。

いずれにしろ、少なくとも「集計ミス」という点に関しては、その後証人として答弁した意向投票管理委員長のI氏が明確に否定している。開票作業の机上では票の束はちゃんと管理されていた、という趣旨の答弁を行っているのである。

今さら改めて書くまでもないが、「集計ミス」などあり得ないことだというのは、まともな考えをもった人間なら誰もが思うところであり、今回の一連の問題は限りなく黒に近いグレーである。


今回の裁判は、文部科学省が高知大学長として相良を任命した、その無効を訴えるものである。その根拠は、学長候補者として相良を選出した高知大学内の一連の手続きに重大な瑕疵があるというものであり、それを国・文部科学省がどう判断したのかという点がポイントとなってくる。
それを考えたとき、「限りなく黒に近いグレー」という事実が裁判そのものの「判決」とどう関わってくるのかは微妙だと言わざるを得ない部分もある。

ただ、判決がどうなるにせよ、法人化以降の国立大学法人のあり方に関し、学長選考という重要な問題にどのような重大な問題が生じうるかということを明らかにした点ひとつをとっても、この活動には大きな意味があるといえる。

さて、次回の裁判は8月12日(木)11時から。
そこで結審。
関係者によると、秋頃に判決が出るのではとのことです。



「ぢつと手を見る」!?

(2010年5月17日)

このページも、ここのところ半ば「季刊」レベルと化しております。
前回が「初春」で、今回は「初夏」。
で、季刊レベルにふさわしい内容の濃さがあるわけでもありません。

更新の怠慢、お詫び申し上げます。

「本務」としてやらなくていけない「真面目な」ことを多々抱え込み、なかなかこちらまで手が回らなかったというのが実情です。

「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る」

ここのところ、石川啄木レベルです。

そう、格差社会。
現場で真面目に働いている人間がそれにふさわしい評価を受けず、「Top」の連中だけが肥え太っていく。
しかも、自らの経営責任を棚に上げて、「フリーターやニートには向上心がない」と。

我が高知大も、現場で汗をかいている人間がそれにふさわしい評価を受けているとは言い難い。
およそ客観的な論証に耐え得ないような思いつきだけの無責任な「方針」を打ち出してくる連中と、それすら理解できない取り巻き連中が高い評価を受けているだけである。
で、現場に責任のある多くの教員は、学生に被害が及ばないよう「ぢつと手を見」、「勤勉手当」をあきらめながらも、額に汗して働いているのである。

その流れは、この学長選考の不透明さと切り離すことは決してできない。
というわけで、今回は、その核心部にまつわる二人の証言に、「ぢつと」耳を傾けてみましょう。



証人喚問決定!!

(2010年2月19日)

本日の審理で、原告側が要請していた複数の証人喚問が認めらた。
我々にとってとくに大きな意味を持つのは、金庫に保管されていた投票用紙に「勝手に」触れ、票の「数え間違い」を指摘するという一連の作業に関係したふたりの人物の喚問が認められたことである。
  • その後、関東方面の国立大学法人に栄転したB氏
  • その後、課長に昇進し、個人のメールを含め、学内の情報をチェックすることも可能な立場にいるK氏
言うまでもなく、この2名である。
何とか逃げおおせたと考えていたかもしれないが、誰の指示があったにせよ、直接不正に手を貸した責任からはけっして逃れられるものではない。
あわせて、そのような不正を「黙認」してきた大学当局、とりわけトップの責任はさらに厳しく追及されなくてはいけない。

その次回裁判は5月21日(金)11時から
多くの方々の結集されんことを。そしてその関心の高さ、不正を許さないという思いを大きな声としていきましょう。

ちなみに、我々の活動を支えてくれた「学生の会」の主力メンバーも、「仕事を休んで絶対傍聴する」とのこと。当局の不正を糾弾する一連の行動の中で、「どうして当事者のが、窓口としてしゃーしゃーと対応してる!?」と語っていた彼らの悔しさはけっしてぬぐい去れるものではないだろう。

なお、当日は上記2名の他に、意向投票管理委員長のI氏(この人物も、その後ある意味栄転)も喚問されることになっています。また、原告側からは2名が意見陳述をおこないます。



9月18日、いよいよ本格な審理に (2009年9月8日)
9月18日(金)、いよいよ本格的・実質的な審理が始まります。
あの疑惑の開票作業からすでに2年近く、「ようやく」ここまでたどり着いたという実感もないわけではないが、今回の問題を裁判だけに収斂させてしまっては、やはり本質的な部分を見失うことになってしまう。
もちろん、我々にはそれはわかっている。
不正に手を染め、不正に手を貸す、あるいは自分たちの「利益」のために不正を黙認する。そういうものたちに教育を語る資格はない。

さて、一読者の方から今回の学長選に関して文章が寄せられました。ここに掲載しておきます。
校正の必要上、若干修正を加えた部分はありますが、改竄等の不正は一切おこなっておりません。
もっとも、票をすり替えたり、公文書をもみ消したりするのも「てにをは」を変えるようなものと言われれば、返す言葉はございませんし、そもそもお前に「てにをは」を語る資格があるのかと言われれば、もっと返す言葉はありませんが。
「高知大学学長任命処分取消裁判の問う、もう一つ重大なこと」


「教育改革」の真相。
そして始まりはいつも夏休み。あるいは総選挙前?
(2009年7月30日)
詳しくは、「ニュースレター」最新版(No.15)をお読み下さい。

この間、「教育改革」の「美名」のもとに行われてきたことが、学長の「オレ様体制」構築へ向けての組織いじり以外の何ものでもないことは、当初から明らかだった。「ご威光」をあまねく高知大学全土に、というわけである。
その「教育改革」に名を借りた組織いじりも、いよいよ末期的症状を呈しつつある。取り巻きが、中身のない「思いつき」に固執したり、他大学の「マネ」を平気でやる(しかも他大学では使えないという理由で廃止されているようなこと)という程度のセンスしかなく、論理的に突っ込まれると「ご威光」の傘下に入って遠吠えするしかできないような人たちだから、それも仕方ないことであろう。

とはいえ、「教育改革」という「美名」のもとですべてが進行しているので、「教育改革に賛成か反対か、高知大学の全構成員・学生の皆さんに問うてみたい!!」と、そのうちマヌケにも真剣に「教育改革解散」を言い出すかもしれない。今の執行部なら考えられなくもない。

そう、総選挙である。
学長選考をめぐる裁判は、実質的な審理に入ることは確実であり、そうなると「二通りの票」をはじめとする様々な問題が白日のもとに曝されることになる。その中で、彼らにとって「不測の事態」が起こったとしても、そう、もし政権交代が起こっていたならどうなることやら・・・。 だから今のうちに「オレ様体制」を確実なものにしておかなくていけないのである。
しかも、8月から9月の始めにかけては各学部教授会も開かれず、こっそりことを進めるにはうってつけの時期である。頬被りをしてやり過ごそうといういつもの手だが、相当焦っているのは確かだろう。

ところで。
学長が最終的に人選をおこなうというなら、究極の選択をしていただく、というのはいかがでしょう。
幸か不幸か、我が学部はA氏、M氏、N氏、そしてS氏・・・その他諸々、と人材抱負、さながら「高知大学の火薬庫」の様相を呈しています。
明けない夜はない、とか言われると、おいおいもう朝かよと嘆きながらも、土砂降りの中では、傘も差さず、止まない雨はない、とうそぶいていることのできる人材には事欠かない。「ご威光」の傘にはいるしかできない方々とは、そもそも次元が違うのである。

さて。来週はオープンキャンパス。
多くの方々から信頼される大学に向け、地道に「教育改革」を進めていきましょう。
そして、まっとうな責任能力も判断能力も思考力もない方々には、「教育の場」から早く引退していただきましょう。


第一回口頭弁論傍聴記 (2009年4月13日)

とはいえ、すでに数日も過ぎてしまったのでごくごく簡単に。
まず、学長選考をめぐる今回の問題が依然として注目を浴びているということを報告しておかなくてはいけない。傍聴のくじ引きがあるのではと思われたほど傍聴席がほぼ満席だったのに加え、新聞数社とテレビカメラも入っていたのである。「時がたてば・・・・・・」という一部人間の都合のいい期待とは裏腹に、この問題は全く風化していなかったのである。いや、けっして風化させてはならない。

ちなみに、2007年10月5日の開票後に票数の「間違い」を指摘し、その後昇進したA氏もこれまで通り傍聴しておりました。

さて、冒頭、今回の学長選が国立大学法人高知大学への信頼を失墜させ、その社会的使命をないがしろにするものであるという旨の原告高橋氏の意見陳述(詳しい内容は後日改めて)の後、今後のスケジュールを調整して第一回口頭弁論はあっさり閉廷となりました。

閉廷後、原告団の側から、我々支援者に対して被告国側の論点に関する説明がありました。ここではそれを簡単に報告しておきます。
国側の論点は、以下の3点になるでしょうか。法律に関しては素人なので誤解があればお許しを。
  1. 「原告に訴えの利益はない。」(つまり、門前払い?)
  2. 「高知大学における学長候補者選考に関し、手続き上の問題は一切ない。」
  3. 「従って、高知大学が申請した学長候補者を国側が認めなければ、それは大学自治の侵害になる。」
このうち、1.に関しては私の理解を超えているのでコメントは控えます。
2.に関しては、ごくごく簡単に次の事実を再確認してください。(何度も書いたことですが)
  • 2007年10月5日、意向投票管理委員会による開票によって票数が確定した後、その後昇進した上記A氏とその後群馬大学に栄転したB氏の指摘により、票数の「間違い」が指摘される。当初、高橋氏が41票差で相良氏に優っていたが、「間違い」の指摘を受け再度票を数えたところ、高橋氏と相良氏の票差は1票となった。
  • 意向投票管理委員会は、二通りの数字を学長選考会議に上げる。
  • 学長選考会議は、「二通りの票」を「参考」に、どちらの場合も劣勢であった相良氏を学長候補に選定。
  • 学長選考会議は、学長選考に関する学内の批判の声を受けて、弁明文書を公に(「国立大学法人高知大学の全構成員の皆様へ」参照)。そこでは「意向投票実施結果報告書」と「学内意向投票開票業務の経過説明書」が記載されている。つまり、二通りの「投票結果」を公に認めている。
  • にもかかわらず、高知大学は、何度か作成され何度か突き返された文部科学省への「選考報告書」においては、当初の41票差の票数のみを報告している(「ニュースレター, No.12」参照)。これは虚偽報告ともいえよう。
このように、「手続き上の問題は一切ない」という主張は、公に認めた「二通りの票数」と虚偽まがいの「文部科学省への報告」という形式的な面からのみ見ても、とてもじゃないが持ちこたえられるものではない。

で、さらに笑ってしまうのは、「自治の侵害」論。
大学の自治は、大学の社会的役割や教育を真剣に考える構成員・学生のものである。
その責任に耐えられないものたち、自治を踏みにじるものたちが自治を語る!?

4月10日(金)、いよいよ第一回口頭弁論!(2009年4月7日)
高知地裁にてようやく裁判が始まります。
4月10日(金)、午後3時開始です。
もちろん、どなたでも傍聴できます。

4月10日(金)、裁判開始!(2009年3月9日)
お知らせが遅くなってしまいましたが、高知地裁でようやく審理が始まります。

少なくとも、現学長が「任命」されてからのこの一年、大学執行部は「改革」のポーズを取っているだけで、実際のところは、オンリー・ワンをめざすとかいいながら、悪びれた様子もなく他大学の「物真似」に走り、何ら明確な方針を出すこともできぬまま、各部局に丸投げして作らせた「作文」を持ち寄って、つぎはぎだらけのボロをまといみんなで身を寄せ合って何とか当座の寒さをしのごうと汲々としている。
現執行部におよそ方針に値しないような「方針」を出されるのがいいのか、おいおいそんな切り貼り、継ぎ接ぎ、パッチワークはないだろと言わざるを得ないようなボロをまとってパレードに臨んでもらうのがいいのか・・・・・・

「王様は裸だよ!」

誰かがそう叫んだところで、その深い(実を言うとそれほど深くもない)意味が理解されるとも思わない。我々に伝わってくるのは、「王様の服は何と美しいものでございましょう」と叫ぶ人間にはそれなりの「昇進」や「栄転」が用意され、さらに「勤勉手当」がつくというせこい話だけである。

もっとも文句を言っているだけでは始まらない。執行部に頼っていては荒波の中で沈みゆくだけなので、我々自身が然るべき「道筋」を提示することが必要であろう。実際、今回の「闘争」を担っている多くの教職員は、それぞれの居場所において今それを実践しているところである。

文句を言いながらも、我々に文句を言っている暇はないのである。

とはいえ、現執行部に退いてもらうのがもっとも手っ取り早いのはいうまでもないが。そのためにも、ひとりでも多くの方がこの「闘い」に結集されんことを願っています。

裁判は、4月10日(金)、午後3時、比較的遅い時間の開始です。


国側、特別抗告せず!(2009年1月22日)
先日お伝えした高松高裁の決定に対し、国側は特別抗告をおこなわなかった。

これにより、いよいよ高知地裁で実質的な審理が始まることになる。
そこでは、今回の「学長選」に象徴的にあらわれた大学運営の不透明さが、ひとつひとつの事実によって暴き出され、その責任が厳しく追及されることになるだろう。


「本件即時抗告を棄却する」!!(2009年1月14日)
「速報」を。

「裁判を東京高裁か高松高裁に移せ」という国側の主張は全面的に退けられた模様。
近日中に高知地裁で裁判が開始される見通し。

もっとも、この決定に対して、国側は5日以内に憲法違反を理由に最高裁へ特別抗告ができるとのことである。ただし、国側が果たしてそこまでして、現体制の「高知大学」の面倒を見てくれるものやら。

いずれにしろ、裁判が始まれば、「犯罪行為」に始まったこの間の様々な問題点や矛盾点がひとつひとつ明らかにされていくだろう。
いたずらに期待するのは慎まなくてはいけないが、今回の「棄却」が大きな前進であるのは間違いない。

なお、この件に関する詳報は、近日中に発行予定の「ニュースレター No.10」をお待ちください。


富山大 「学内意向投票」 完全無視!!(2008年12月24日up)
2008年12月4日におこなわれた富山大学長選考においては、意向投票トップの僅か三分の一の票しか取ることのできなかった現職が、次期学長候補として選任された。

法人化以降の「学長選考」なるものが、圧倒的に現職有利になるのはいうまでもない。文科省にとっても、高知大の件にしろ、今回の富山大の問題にしろ、ここまでひどいことは想定外だったのかもしれない。
とはいえ、「犯罪さえ犯さなければ、何でもあり」と考えているような人間を前に、「良識」に基づいた「まつりごと」を期待しても言うまでもなく無駄であり、それどころか危険である。となってくると、制度設計そのものに問題ありと言わざるを得ないし、それは「法人化」そのものの是非とも関係してくることである。

ひとつ訂正とお詫びを。
今、「犯罪さえ犯さなければ、何でもあり」と書いたけど、こと高知大に限っては、「見つかって捕まりさえしなければ、何でもあり」です。
富山大の問題も由々しき事態ではあるけど、少なくとも高知大のように、「票のすり替え」はおこなわれておりません。富山大の名誉のためにお詫びしておきます。

いずれにしろ我々にとって懸念すべきことは、

「何だ、200票差でもひっくり返してよかったんだ。40票程度でびくびくしてたなんて、オレ(達)も『小心者』だったよな。ところで誰だ! すり替えた奴は」

と、妙に「改心」されてしまうことだ。

大学「再編」の中で、高知大学の「立ち位置」をおめでたくも誤解し、その点を文科省から突っ込まれると、我々ですらその程度の突っ込みは来るでしょと予想されているようなことなのに、驚天動地のごとくあわてふためき、あろうことか(ま、これも予想されたことだけど)、我々が改革の足を引っ張っているだとか、恐れ多くも国を訴えた連中のせいでこうなったんだと、吹聴して回っている方々が、今回の富山大の件で、「あ、次回はすり替えなしでね」と妙に勘違いしてしまうんじゃないかということを、我々は心配せざるをえない。

というスタイルで書いていると、また問題の本質を見過ごしてしまうことになってしまう。問題は、「学長選考会議」が半ば現学長の「私的機関」となってしまうという危険性をはらんでいることであろう。そのような制度設計上の問題という観点からも、富山大の問題にも目を向けていきましょう。

なお、富山大の問題は「ニュースレター No.9」でも触れています。
また、「富山大人文学部声明」もご参考ください。

さて、いつも通りの余談だけど。
今回の学長選考をめぐる文科省とのやりとりの中で、どうも高知大学執行部は私が作成しているこのサイトの一部資料をそのままコピーして文科省に提出していたらしい。
私が作っているようなサイトなど、基本的に著作権フリーで全く問題ないけど、おいおい、少なくとも誤字ぐらいはチェックして訂正しておいてくださいよ。

「中立的な立場」の人向けの、できる限り個人色を排した事実関係の報告

  1. 2007/10/05 A候補とB候補をめぐって、「学内意向投票」がおこなわれ、投票終了後開票作業
    • 意向投票管理委員会による開票の結果、A候補378票、B候補419票で確定
    • その後事務職員が票に触れ、間違いが指摘される。
    • 投票管理委員会が再度招集され、再度集計がおこなわれる。
    • その結果、A候補398票、B候補399票となる。
    • 意向投票管理員会は、その二通りの結果を、学長選考会議に報告。

  2. 2007/10/17 学長選考会議がおこなわれる
  3. 上記、学長選考会議の決定に対する学内の反応
  4. 2007/10/24 「公開質問状」に対し学長から「回答」
    「各学部教授会等「公開質問状」に対する「回答」状況」 参照

  5. 2007/11/06 この間の「混乱」を受けて、学長選考会議が再招集される
    「国立大学法人高知大学の全構成員の皆さまへ」

  6. 上記、第二回「学長選考会議」の決定に関する学内の反応
  7. 2007/12/26 提訴
    • 学長選考の無効を求め、高知地方裁判所に提訴。原告はB候補。
    • あわせて、「票のすり替えがあった」として、高知地方検察局に刑事告発。

  8. 2008/01/01 職員の転出
    意向投票管理委員会が票数を確定した後、権限がないにもかかわらず投票用紙に触れた二人の職員のうちのひとりが群馬大学に転出


  9. 2008/02/05 「提訴」とあわせてなされた「刑事告発」が高知地方検察局に正式に受理される。

  10. 2008/02/18 「業務監査実施報告書」が提出される。(ただし、公にされたのは2月27日)
    「業務監査実施報告書」

  11. 2008/02/28 文部科学大臣宛に、「次期学長候補をA候補に決定しました」という「上申書」が送られる。

  12. 2008/02/29 第一回口頭弁論
    • 原告のB氏が「意見陳述」をおこなう
      「原告意見陳述」
    • 裁判の席上、上記2月28日付「上申書」の存在が明らかになる。

  13. 2008/03/18 第二回口頭弁論
    論点は次の二点。
    • 2月28日付文部科学大臣宛「上申書」を受け、学長任命の「内示」があったのかどうか
    • 「投票用紙のすり替えはなかった」と主張する大学側の、その根拠の脆弱性について

    なお、次回の裁判は5月30日(金)11:00からとなりました。

  14. 2008/03/24 「卒業式」

  15. 2008/04/01 学長再任、職員昇進、職員転出
    • A 候補が学長に任命される。
    • 2007年10月5日、意向投票管理委員会が票数を確定した後、権限がないにもかかわらず投票用紙に触れた二人の職員のうちの、もうひとりが課長に昇進。(さきのひとりは、すでに2008年1月1日付で他大学に転出)
    • 2007年10月5日、意向投票管理委員会が票数を確定した後、権限がないにもかかわらず投票用紙に触れた二人の職員を監督すべき立場にありながら黙認していた局長が広島大学に転出。

  16. 2008/04/30 「泥沼化する国立大学 『学長選出』」
    「日本で初めての司法エンターテインメント誌」 "JW" (The Judicial World)に、高知大学におけるこの間の問題を扱った記事が掲載される。

    法人化のもとにおける学長選出に焦点をあてたものであるが、高知大学の一連の問題がメインの事例として取り上げられている。
  17. 2008/05/30 第三回口頭弁論
    今後の裁判の進め方について協議される。

  18. 2008/06/23 訴訟取り下げ
    訴訟要件(確認の利益)という観点から見て、審理に入ることは困難であるという裁判所側の見解を受け、訴えを取り下げる。

  19. 2008/06/24 「行政訴訟提訴」
    「文部科学大臣による学長任命の取り消し」を求める行政訴訟の提訴を、高知地裁におこなう。

  20. 2008/09/18 国側が抗告、第一回口頭弁論は中止
    9月18日、国側は、高知地裁による「移送の申し立て」却下に対し、抗告。
    従って、翌9月19日に予定されていた第一回口頭弁論は中止に。
    これにより、裁判は高松あるいは東京で行われる可能性も出てきたが、

    「相手がどんな手段に出てこようが我々はいかようにも対応します。」(「公正な学長選考を求める会」)

    なお、「移送の申し立て」等に関しては、「ニュースレター No.8」をご覧ください。