■OLIVIA■




●The Lost Lolli
評価:★★★★☆

前作『Synchronisity』を聴いてちょっと気になってたOliviaの2ndアルバム。 彼女、以前はD&Dというアイドルグループにいたのですが、 アイドルにしておくにはもったいない歌唱力とマニアックな音楽嗜好の持ち主で、 ソロになって才能開花といったところでしょうか。メタル聴いてる人たちの中でもファンは多いようです。
前作は大手レコード会社からのリリースで、J‐POP畑のプロデューサーもついてたこともあって、 ぶっちゃけOliviaの魅力を活かしきれてないなんだか煮えきれないアルバム、という印象でした。 今作は完全セルフプロデュースということで、よりマニアックでディープな魅力満載の素晴らしいアルバムになってます。 まず、Olivia自身のヴォーカルは前作よりも表現力が上がったと思います。 自身の表現力に加えてエフェクトも多用し、様々な雰囲気の曲にも対応してます。 個人的には“Dress me up”のような悲劇的な歌い方が 減ったのがちょっと残念。 ギターはOliviaの実弟のJeff氏。エクストリーム・ミュージックに傾倒してる人物のようで、 前作より圧倒的にギターの音圧が増しました。 パンクっぽい曲ではリフが使いまわされてるような気がしますが、 曲のアレンジが素晴らしいのであまり気になりません。 リズム隊は打ち込みっぽく、ちょっと無機質で軽いです。 そして楽曲は前作のJ−POP路線(ゴシックぽい良い曲もありましたけどね。。。)からは脱却し、 NIRVANAとNINE INCH NAILSとRADIA HEADとBJORKを まぜこぜにしてパンクの要素も入れたような(意味わかんないですね汗)、 深みのある音になってます。激しい感情を持っていながらも、その感情で自らが壊れてしまいそうな ほど脆い。まさに繊細な音。 曲によって雰囲気が全然違うので ちょっとひとつの言葉で表現するのは難しいですね。 曲によって雰囲気が違うといっても、整合感がないわけではなく、 どの曲もOliviaという一人の女性の感情が芯に通っています。 やっぱりヴォーカルの存在感と魅力は大きいです。
アルバムタイトルの“The Lost Lolli”は このアルバムを製作していた時のOlivia自身を意味してるらしいです。 想像力、創作力が枯渇した“Lost”な状態に陥るまで魂をつぎ込んだOlivia渾身のアルバム。 オススメです。

ちなみに↑のジャケはタワレコ初回限定版のものです。通常版とのジャケット以外の部分での違いは不明。