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つい先日(2003年5月)に発売になった『ミステリーボニータ』の巻頭を飾った長岡先生の最新作「夢としりせば」は、100ページにおよぶ(最近の長岡先生の作品としては)「大作」です。しかも、実在の人物を主役にすえ、時代設定を明確にした作品は、私の記憶ではあの『暁の回廊』以来のことです。
今回の作品は、ミスボの新企画「日本ヒロイン物語」シリーズの先頭を飾るものです。「歴史に名を残す乙女たちの華麗な生涯を人気作家が描く」という宣伝文句が適切かどうかはともかくとして、このテーマゆえに実在の人物を主人公にするという作品が実現したわけで、とりあえずミズボ編集部には感謝したいです<(_ _)> また、他に「人気作家」数多い中で、新シリーズの皮切りに長岡先生を起用されたというのは、編集部が先生を高く評価している一つの証明でもあるでしょう。嬉しいことです。
今回も、私たちの期待を裏切らない、読み応えのある作品となっています。
歴史そのものをテーマの一翼としていた濃厚な『暁の回廊』と比べると、最近の平安シリーズに共通するライトでハッピーな雰囲気が強いのは間違いないところで、好みの別れるところではあると思います。私も先生の描く飛鳥〜奈良時代を熱望しつづけている一人です。が、無い物ねだりをしても致し方ありませんし、この「夢としりせば」は、これまでの「愛の歴史絵巻シリーズ」と比べると、昔の作品に多少なりとも近いテイストが含まれているように思いました。そこで、今回はこの作品について、例によっての「スズメ♂的深読み」をしたみたいと思います。
いつも申し上げるように、完全なネタバレになっています。また本来、長岡先生の作品は色々詮索せずに読むべきものですから、じっくり読まれたあとの「余談」としてお読みいただくようお願いします。ところで、「愛の歴史絵巻シリーズ」の方の「深読み」が、実は最初の作品「螢の森の......」で中断しています(昨年8月)。しかも、今月(5月)下旬には、単行本の第2巻が発売になることも決まっており、本来はそちらの続きを先にすべきところです。
ただ、この「夢としりせば」は、上述したように「日本ヒロイン物語」シリーズの一つであり、長岡先生の「愛の歴史絵巻シリーズ」からは独立しています。また、今号の最後にある「予告」で、次回作はこのシリーズにもどるのが確実なようです。とすると、「夢としりせば」がコミックス化するのはかなり後になる可能性があります(「昏い月」という前例があります)。いえ、単行本化されないかもしれません(「天人の羽衣」という前例もあります)。
そこで、今号のミスボが店頭にあるうちに(その宣伝も兼ねて?)、最優先で取り上げたいと思っています。
はじめに軽〜く
※下の「細かいことなど」と統合 微妙な時代設定
2003.05.17.嘉祥元年か二年か?設定を検証してみます。 人物設定と物語
2003.06.15.増補業平・小町・篁・宗貞らの設定を確認します。 阿保親王の緘書
2003.06.30.父の苦しみを考えてみました。 小町の夢と片恋
2003.07.20.小町の恋を、「夢」の歌を中心に考えます。 細かいことなど
2003.08.17.ちょっとした演出などや細かいポイントなど。 ※本文中で使用したページ数は、ミスボ全体のページ数ではなく、各ページの内側下に小さく書かれた数字を使っています。
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