おとぎぶとんをつくってるひとたち |
3人の詩人といいましたが、こんなひとたちが「おとぎぶとん」をつくってるのですよ。
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北村明洋 akihiro kitamura ・・・ 文・朗読 |
そもそも僕にとって布団とは、眠る時にくるまるものであって、決してこしらえるものではなかった。 ではなぜ僕が布団を、しかもCDの形をしたふとんをこしらえようと思ったかと言えばこうだ。 眠りに就く前は、頭の中で色々なことが起こる。今日あったこと、十年前のこと、これからのこと、そういうものが入り混じって、ぐるぐると大忙しに思考がめぐる(こてん、と、すぐ眠りに落ちる時ももちろんあるが)。 それが明るく楽しく希望に満ちたものであればよい。しかし、時には暗くせつなく、どうでもよい面倒なことの場合もある。そんな時、思考はフワフワと浮遊して、足を着けるべき平らなところを見つけるまで、どうにも落ち着かない。これでは、ねむり辛いというものだ。 そこで、考えの散歩道を、なにかおもしろい物語という形でこしらえておけば、ひとまずその物語に沿って、頭の中の自分は、一定のリズムをもって、眠りの世界に向かって、てくてくと楽しげに歩き出すのではないか、そう思ったのだ。 するとどうだ、結果おとぎぶとんという姿になってしまった、と、こういう仕組みである。 さてさて、そうは言ってはみたけれど、本当はもっと単純で、物語の中で遊びたかっただけなのです。そうして、僕にとっては、おとぎぶとんをこしらえる作業はとても楽しいことだ。 だから、というのも随分オコガマシイ話だけれど、おとぎぶとんを聴く人には楽しい気分になってもらえたら嬉しい。幸いなことに、CDはプレイヤーがあればかけることができる。おとぎぶとんをかけて、眠ることができる。 とどのつまり、眠る前のお楽しみ、という感覚で。 どうぞおやすみなさい。 |
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イトウアヤコ ayaco ito ・・・ 文・朗読 |
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こどもの頃、うちは自営業で両親が夜遅くまで働いていたので、もっぱら私を寝かしつけてくれていたのは、祖母だ。 よく、昔話が収められたソノシートを眠る前にかけてくれたのを覚えている。 それが寂しかったとかではなく、ソノシートは確実に幼少期の私にとって「娯楽」のひとつだったから、おそらくその楽しさやありがたみが、大人になった私にも息づいていたんだろう。 気づいたら、今、「おとぎぶとん」をこさえている。 どんなお話を書こうかあれこれ考え、文章をつくり、朗読をしレコーディングをし、これは大変楽しい作業で、まさに「こさえている」感覚。 そして、誰かの手元にこれが届き、その人の眠る前のひとときをともにしているだなんて、夢のようだ。 私が起きているときに見る「夢」と誰かが眠りながら見る「夢」。このふたつが、ちょうどいい按配に出会って、手をつないで、仲良しで、世界のどこかであたたかなら、ああどうしよう。 もっともっとふとんをこさえたくなってしまうではないか。 |
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大須賀淳 jun oosuga ・・・ 音楽・編集 |
ふとんには、色々なものがしみ込む。 寝苦しい夜、いやな夢と一緒に出た汗は、みんなふとんが吸い取ってくれる。おかげで今までこの方、寝汗で溺れて新聞に載る事も無く毎日朝を迎えられている。 よく晴れた土曜日の昼下がり。ベランダに干したふとんには、太陽の光がたんとしみ込む。夜、それにもぐると、体のすみずみまでまんべん無く充電される。人はその事を、太陽電池の発明よりずっと前から知っている。 辛く悲しく涙した夜。涙もみんなふとんにしみ込む。ふとんを新調した時、そんな過去も古いふとんと一緒に夢の島へと運ばれる。そしてまた、新たな生活が始まる。 おとぎぶとんにしみ込んだ想いが、貴方の心にしみ込んだら、なんと嬉しい事だろう。 |
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こちらもどうぞみてやって。 |
イトウニッキ |
イトウアヤコのニッキと、おとぎぶとんメンバーが参加するユニット、「シーズン・オフ!」の情報が読めます。おとぎぶとんのレコーディングの様子なんかも読めたりして。 |
☆ジングル猿★ |
おとぎぶとんで、音楽を担当している大須賀淳のサイトです。 1年365日、毎日が何かの記念日になっているのをご存知? 大須賀淳が、1日1日の記念に音楽を作って捧げています。曲がたまったら、CDにするんだって。 |
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