煙草
--------------

良いですか?と言いながら彼は煙草を吸う。
いつもの喫茶店で。いつもの仕草で。いつもの顔で。
だから私もいつものようにどうぞと言う。

唯一つ。
「煙草変えたんですね。」


その煙草には覚えがある。

「ええ、まあ。」

何故なら同じ煙草を吸う男を知っているから。
「達」と言うべきか。

「以前の煙草じゃあ物足りなくなっちゃったんですよ。
体に悪いんですけどね。」


目の前の男は嘘を言わないかわりに本心も言わない。
それが周りには呆けた好青年に見せる。
彼自身敢えて訂正もしない。要領がいいのだ。


要領の悪い私だからわかる。


「そういえば関口先生も同じ煙草ですよね。」
わざとらしいかもしれない。
でも、良い。
どうせ私の敗けは見えている。

真実は語ってくれないから。どう誤魔化すのか見るだけだから。
「この間先生に煙草頂いてからはまっちゃったんですよ。」

いつもと同じ笑い方。
いつもと同じように見せている笑い方。

はまったのは煙草か彼か。


どうせ私に勝ち目なんて無いのだから。


「関口先生は兄貴のにはまったんですよ。」
「…へ?」

おや。


「その煙草。」




会心の一撃。




相変わらず山も落ちも意味もない(まさしくやおい←冷笑)。
最初是よりもさらに短かったので一生懸命長くしました。
でもこの程度。沈。
どうせ私には画力も文才も無いさ!!うわーん!!(泣くな、鬱陶しい)