「Jesus」


(くら)い空で 月が嗤う
儚い願い散らす民を

無情の星 闇に光る
尊い祈り込めた手翳し

気付かずに揺れていた 白日に問う理由(わけ)
眩しさも影と消え 涙さえも許さない

神が人を陥れ (あか)色の世界に降り立つ
業火に灼かれ散ってゆく魂よ

夢の中で 死んだ奇跡
現に視えるは絵空事

虚像の神 縋る命
無慈悲に消える咲いた徒花

望みは露と散って 虚空を仰ぐ手には
断末魔が彩る 嘆きの声が絡み付く

神は人を欺いて 灰色の世界を切り裂く
願うことさえ 許されぬ大地
やがて悪夢に怯え 目覚めぬ覚醒に陥る
別離(わかれ)の言の葉さえも告げぬままに

鮮やかに舞い踊る 終末を飛ぶ天使
黒翼をはためかせ 幻の中掻き回す

神が人を嘲笑い 鈍色に世界を染め抜く
妖かしの夢 朽ち果つまほろば
何れ現世(うつしよ)は消え 常世への扉も閉じゆく
逝き場無くした霊魂は舞い落ちて

神が人を陥れ (あか)色の世界に降り立つ
業火と共に散って逝く魂よ


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