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ある日勤め先から解雇を言い渡されたら・・・、そして、給料も払われずに突然その日を迎えることになったら・・・、先行き不透明な不況が続く現代、そんな話は決して人ごとではない。
『カバチタレ!』のヒロイン田村希美(常盤貴子)もそんな理不尽な目にあったひとりだった。その彼女を助けたのがたまたまその場に居合わせたもう一人のヒロイン栄田千春(深津絵里)。行政書士の資格を持つ千春は、未払い分の給料と解雇予告手当金を請求する通告書をその場で書き上げ、社長宛に内容証明で郵送するよう希美に指示した。数日後、請求通りの現金が届き、たった一通の書類で金を出させた千春の力に希美は驚く。
この力とはひと言で言えば“法律の力”だ。世の中にはたくさんの法律があり、それが社会の秩序と市民の平和を守ってくれることになっている。しかし、あまりに複雑なので、一般人にはそれを利用することは難しい。そんなときに助っ人となってくれるのが弁護士や裁判所などを代表とする法律のプロだ。
行政書士の仕事は、かつて「代書屋」と呼ばれていることからもわかるように、許認可などの際に書類を作成する業務が中心だったが、社会の変化に伴って、今では市民の身近な法律相談所の役割を果たすようになってきた。従って、民法、商法、建設業法、刑法をはじめとする法律の知識は欠かせない。「カバチタレ」とは広島弁で「文句をつける、異議を申し立てること」を差し、正攻法のカバチタレには法律の助けが必要、というのがタイトルの由来である。
ドラマでもふとした隙からピンチに陥った人々をふたりのヒロインと大野(陣内孝則)が法律を武器に救うというストーリー。大野は千春が勤めるコンサルティング会社の経営者であり、もちろん行政書士の資格を持っている。その仕事ぶりに「行政書士ってこんなこともできるのか!」と驚かされていると、ライバルの女性弁護士(小林聡美)から「あなたのやってることは弁護士法違反」と通告されたり、目が離せない展開だ。
バブル崩壊以降、手に職志向が強まるなかで、脚光を浴びつつある行政書士の資格。大野のように独立開業を目指す人も増えているが、合格率は10%以下となかなか狭き門のようだ。実力次第で年収一千万以上という謳い文句の一方で、資格を取っても開店休業状態の事務所も多いなど、イメージのつかみにくい行政書士の仕事についてわかるので、志望者は必見だろう。また、テロップ付きでいろいろな法律のことが勉強できるのもお得かもしれない。
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