大人の科学シリーズ:真空管アンプキット
以前ふと見かけてからずっと欲しかった、学研大人の科学シリーズ、真空管アンプキットを購入しました。
このキットには、30年以上前に中国で生産され、倉庫に眠っていた電池で動作する「電池管」という種類の真空管が使われています。
ですから動作中に光ることはありませんが、真空管独特のサウンドを「体験」することができます。
組み立て
ちょっと写真が小さくてわかりにくいかも知れませんが、これが全ての部品です。組み立てといっても拍子抜けするくらい簡単で、付属のドライバーで部品をネジ止めしていくだけです。
慣れた人ならゆっくり作業しても、1時間もあれば完成するでしょう。
自作大好き派には物足りないと思います。
儀式
真空管アンプを使うには、二つの儀式があるそうです。一つ目は電源を入れる儀式。
真空管アンプは電源を入れてもすぐには動作しません。
中のヒーターが温まるまで15秒程度かかります。(でもマニアは5分から30分待つそうです)
これが一つ目の儀式。
でも今回のこのアンプに使われている真空管は、直熱式のため電源を入れてすぐに動作します。
でも、そこら辺がオヤジとしては、ちょっと物足りないかな・・・?
二つ目の儀式が、真空管を刺す儀式です。
まず専用の手袋を準備します。
これは、真空管に手の油がついて破損するのを防ぐためだそうです。(このキットの真空管はあまり発熱しないので関係なさそうですが・・・。)
でも家にちょうど良い手袋が無かったので、写真のようにティッシュで代用です。

そして写真のような工具、ピンストレートナーで、真空管の足をまっすぐに伸ばします。
これもキットに付属しています。
写真でわかると思いますが、ピンストレートナーにあいている穴に真空管の足を刺し、まっすぐに揃えますが、ここでピンをしっかり揃えておかないと、真空管自体を壊してしまうかもしれませんので、丁寧に揃えておいてください。
あとは真空管を向きと場所を間違えないように、ソケットにそっと刺すだけです。
改造
このキットのマニュアルには、二つの改造方法が説明されています。
一つが省電力化です。
これは真空管の二つあるヒーターの片一方を使わないようにする改造です。
これにより、消費電力は抑えられますが、パワーは少し落ちるそうです。
もう一つが、このアンプキットに使われているのは5極管と呼ばれる、真空管ですが、それを3極管に改造する方法です。
こちらは若干サウンドがやわらかくなるそうですが、オヤジは今のところ試していません。
この改造は半田ごてを使うので、若干中級者向けですがせっかくの”実験キット” なのでいつかは試してみたいと思います。
聴いてみて
このアンプキットの周波数特性はあまり良くありません。
100〜10kHzと人間の可聴範囲をカバーできていません。
(人間の可聴範囲は20〜20kHzといわれています。)
ですが、逆に非常に聞きやすい音になっています。
もちろん付属のスピーカーではわからないかも知れません。
ちょっと良いスピーカーに代える必要があります。
ですが携帯プレーヤーをつないで聞いている限り、今流行の重低音が「どんどん」、高音が「きらきら」するような音ではないので、聞いてて楽なんです。(オヤジが年寄り?)
また、音の方向が今まで使っていたアンプよりはっきりします。
おんなじ曲を聴いても、
「ああ、この楽器はこっちの方向から聞こえていたんだ。」
という発見が時々あります。
アンプとしてのパワーは100mWと小さいので、室内でのイージーリスニングか、BGM用と考えて良いでしょう。
電源が単一乾電池なので、これはいたしかたないのかなとは思いますが、ゆくゆくは電源を自作してみたいと思います。
当然付属のスピーカーではそれなりの音しかしませんので、いろいろなスピーカーで聞き比べてみるのも面白いかも知れません。
本格的な真空管アンプに比べれば、物足りないかもしれませんが、最低2万円以上する真空管アンプのサウンドが、1万円と少しで体験できるのですから、オヤジとしてはこれはぜひ購入して損はないと思います。
