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2000/02/08 『ドウブツマンガ』『ヒゲのOL藪内笹子 夢の章』の感想を追加
1999/11/07 新設
ネット上には、しりあがり寿のファンなら結構いると思うので、データなどはそちらを探してください(ちなみに@nifty のコミック・フォーラムの漫画家名鑑の、しりあがり寿の項目には私も参加しています)。ここには細かいことを書くつもりはないですが、好きなマンガ家ということでは、はずせないので項目を設置しました。白泉社から本が出た最初の頃から読んでます。
※@nifty, コミック・フォーラム、テーマ館(FCOMICT) ギャグマンガ会議室に書き込んだもの(99/01/06 19:21, 発言番号2458)
98年12月10日発行、朝日新聞社
ドウブツを主人公とした作品集。馬のシリーズを除いて描き下ろし。
一冊ギャグマンガを読むと、その中でもとりわけ印象に残るギャグがあるものだが、この中では、私は、都会に負けて不良になった馬の話、ヤクザたちにちょっかいを出しに行く犬、そして最後のページにその犬が出てくるところが、バカバカしくて非常に気に入ってます(最後のページに犬が出てくるかこないかで大違い)。
他には、始まりはタクシーを拾う鹿とか、猿のやってるレストランとか笑うしかない出だしなんだけど、途中で結構心理劇的展開があって、不条理演劇的というのでしょうか、怖い展開になるような話があります。
ワニの話は怖いというか、でも最後はワニがちょっと気の毒にもなる。でもジャングルの中でそんな同情をしていては、生き抜いてゆけないんだぞ、でも温泉だからいいか?
最初の話は日本中からやってくる虎のためにカレーを作る奥さんの話、亭主はリストラされて?仕事を探しているんだけど、今日も仕事は見つからなかった、奥さんは家中のものを売り払って、トラたちのためにカ
レーを作った、グラスの底に顔があってもいいじゃないか、こんな夫婦がいてもいいじゃないか。この最初の作品ですでに『夜明ケ』収録の「他所(よそ)へ」の境地に軽く達している。
※@nifty, コミック・フォーラム、テーマ館(FCOMICT) ギャグマンガ会議室に書き込んだもの(99/01/25 22:30, 発言番号2466)
『ヒゲのOL藪内笹子 夢の章』 しりあがり寿のヒゲのOLシリーズの新刊です。
笹子は愛に追いつけないが、時代は(二十世紀の土壇場になって)笹子に追いついたのか?
ちょうど1年前、昨年の正月過ぎに、地元のマンガの専門フロアがあるような大きな書店のそのマンガのフロアに行ったら「しりあがり寿 ヒゲのOL 入荷しました」との張り紙があった。なんで今、ヒゲのOLがわざわざ入荷されて、そのことを張り紙で告知しなけりゃいけないのか、しばし謎でしたが、本についてる帯を見て、ようやく了解、なるほど、パフィーさん(といっても私はラジオで何度かチラリと曲を聞いた程度しか知らないんだけど−TVほとんど見ないもんで)でしたか。
ヒゲのOLのシリーズって、これまでは大体読み切りで発表されたものだったんですが、今回は1年間の“まんがくらぶ”連載で、読み切りの瞬発力の代わりにレギュラー連載らしく手堅く笑わせてくれます。
“COMIC BiNGO”で駄洒落ばかり飛ばす会社の中間管理職のオヤジの4コマを書いている、しりあがり寿、この本でも結構駄洒落ネタが目立つ。駄洒落ではないけど、似たようなもので芸術家の男が飲むのはアートコーヒーだけとか言うのは、『天才バカボン』で乗ってるときの赤塚不二夫を思わせる言葉ギャグだ。
ところで、駄洒落=オヤジギャグみたいに言ってた人がいたんだけど、そうじゃないですよね。言葉遊びの笑いって大昔からあるものだし。オヤジギャグっていうのは、時と場所をわきまえず、しかも全然面白くないのにかかわらず、部下とか力関係で下の者に対して、無理やり押しつけるところがオヤジギャグなのでしょう。“COMIC BiNGO”ではその無理やりぶりまで含めて愛のある笑い(おっと、ちょっと恥ずかしい表現か)にしてますね。
もちろん、この本では、ヒゲのOL本来のとんでもなさは十分に発揮されてて、例えば、序章で笹子さんの友だちのハゲのOLに素敵な彼が出来て、その彼が自己紹介するコマに続く次の笹子さんの驚愕の表情とか、新入社員の話で一言「ぬたっ」とか言うところとかの絵の力は相当もなんだと思う。
出だしでは、海辺のカメラマンの話での笹子さんの登場の仕方が圧巻だった。
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