カリオストロ伯爵夫人
      モーリス・ルブラン  平岡敦/訳 ハヤカワ文庫 ★★★★★
20歳のラウール、後のアルセーヌ・ルバンはディック男爵の娘と愛し合っていた。ある日、男爵の企みを知り、「地獄の女」と言われるカリオストロ伯爵夫人を始末しようとしているのを目撃する。ラウールはカリオストロ伯爵夫人を助け、ふたりは惹かれあっていくが、それが戦いの幕開けでもあった。四半世紀の時を経て、青年ラウールとカリオストロの娘が火花を散らした物語が明かされていく..

映画ルパンの原作であります。
若き頃のルパン、怪盗ルパンの秘話といっていい話にはまってしまった私は、もうノンストップで読みました。
映画は原作にほぼ忠実ですが、多少と違う点もありました。それはそれで映画の楽しみでもありますが。
原作を読んでみようかと思った理由、それは映画で足りなかったもの、愛です。(私が見落としていたかもしれないけど)
カリオストロ伯爵夫人のルパンへの愛、ルパンがカリオストロ伯爵夫人の惹かれる理由、相思相愛の仲であるクラリスへの思い..これを読みたかった。はい、活字では読むことができました。
話の主役は若き日ルパンであるラウール、魅惑的なカリオストロ伯爵夫人の愛と葛藤。彼女から手ほどきを受けて、自分がもっている盗み、騙すといった才能を開花していく。怪盗ルパンの秘話ここにあり。そのふたりは惹かれつつも敵対していく。カリオストロ伯爵夫人のラウールへの恐ろしくも激しい愛。100年以上も生きていると思える女性、怖さがありますが、読んでいる私もルパンと同じく興味をもちましたね。

もうひとりのヒロインというべきクラリス。カリオストロ伯爵夫人が黒のイメージするなら、誠実な女性のクラリスは白。アニメ「ルパン三世、カリオストロの城」のクラリスを思い出します。ラウールがカリオストロ伯爵夫人からクラリスを守ろうとする姿にかっこいい!の一言。この話をモチーフにした映画というものもわかるなあ..私もはまってしまったもの。
また怪人ポーニャマンを交えての3つ巴の戦いといえるべき秘宝「7つの宝石」の行方、ルパンとカリオストロ伯爵夫人、クラリスの愛の行方はいかに?最後までハラハラドキドキしながら読みました。もう最高、☆5満点です。

「カリオストロの復讐」も読んでみたいです。

   怪盗紳士ルパン
       モーリス・ルブラン 平岡敦/訳   ハヤカワ文庫 ★★★★☆
大西洋を行く客船プロヴァンス号に怪盗ルパンがいるという知らせが入ってきた..一等客室、金髪、使っている偽名はR..誰が一体ルパンなのか?(「アルセーヌ・ルパンの逮捕」より)
ドルー・スピーズ家では一世紀以上に渡り、「首飾り事件」で有名な伝説の「王妃の首飾り」を大事にしてきた。ある朝、その首飾りがなくなっていた。ルパンの子供のころの活躍が明かされる(「王妃の首飾り」より)他7編を収録。ルパンが新訳で蘇る。


拝啓、アルセーヌ・ルパン様
昔、あなたの話を読んだことがあります。それも児童書で、小説は途中で挫折しましたが。四半世紀の時を経て(年がはれてしまうなあ)、また読み、お会いすることができました。そのきっかけは先月観た映画
ルパンですが。
神出鬼没、変幻自在のあなたに心躍りました。物を盗むばかりではなく、人を読むこともたわけている、心理的テクニックもさすがです。あなたの紳士的な態度に私はクギ付け、心が盗まれました。
「王妃の首飾り」ではあなたの幼少の活躍を読むことが出来、満足です。
さて、次はホームズとの対決と思ってましたが..↑のカリオストロ伯爵夫人の話を先に手に入れたので、これは後ほど楽しみにしてます。

ルパンへのレターとなってしまいましたわ(爆〜)