06/10/10 モノクロフィルム現像

いまではすっかり自家現像する方も少なくなったであろうモノクロ写真フィルム現像。何しろ手間がかかってしょうがないし、匂いもするしで、デジタルで手軽に写真がプリントできる時代には、なんとも意味が無い事のように思えてくる。

実際、デジタルオンリーで写真を始める人が増えてきた今、効率の悪いアナログ写真の世界は、そうやすやすと手を出せるものではなくなったようだ。写真向け薬品の種類が減っているのも追い討ちを掛けている。私が愛用していたモノクロ写真フィルム現像液も生産停止になって、またイチから現像データを作り直す羽目になったりもしている。

自分でモノクロ写真フィルムを現像しようと言うときに障害となるのは、ダークバックを使って写真用フィルムを現像タンクに装填する作業だろう。
次に現像液温管理、そして停止と定着作業などの薬品処理関係だ。
じつはダークバックでの作業、ある現像処理キットを使うと明るいところでパトローネ(フィルムの入ったケース)のまま現像できる。
次に問題なのが現像液温だ。しかしステンレスの現像タンクを使用すると、液温のコントロールがしやすい。
現像中に温度計を挿し込んで温度測定できるタンクもあるので、一分毎に温度を測り、バットなどの水温を調節することで現像液温を調整する。
そして匂いのきつい酢酸の希釈液(濃度1%の酢酸液)で現像停止をしてから、定着液を入れた後、一定時間後に水洗を行って終了だ。

さてダークバックでの現像タンクへのフィルム装填作業は何度か練習をすれば上手く行くようになる。
現像液温のコントロールもステンレスタンクを使用して冷水と温水を用意し温度測定を行えば何とかなる。
酢酸の匂いがダメだと言うのであれば、水を使って水洗してから定着液を入れる手がある。
これでいくらかはハードルが下がるだろうか。

自分で現像したフィルムをタンクから取り出して目にした時の感動は、いまだに新鮮な気持ちがするのだか…。


  0(ゼロ)からのフォトテクニックマニュアル  by  RAY paint SSS - 写真の空気感表現