絞り羽根の役割は、レンズから入ってくる光の量を調節することにある。
この絞り羽根に、写真の仕上りを左右する重大な要素が隠れている。
晴天日中に普通に写真を撮ると、絞りは小さく開けるのので背景にもピントは合ってくる。しかし、意図して背景をボカした写真を撮ると、レンズの粗が見えてくる。絞りもその一つだ。
写真のボケ味が汚くなるのは、低性能レンズの他に、この絞りの構造にも問題がある。
絞りの羽根の形をよくご覧頂きたい。
カタチが綺麗な円形であれば問題はない。しかし、多角形状だと、写真のボケ味に影響を及ぼす。特に円形のボケがあるときに五角形だったりすると悲惨なことになる。
ちなみに意外なのが、ハッセルのCF80mmの絞り形状で、何と五角形なのである。これではせっかくのカールツァイスも威力半減である(笑)
国産メーカーは、一部高級レンズ以外は多角形の絞り形状である。
さすがにポートレートレンズと言われる85mmクラスでは、円形のものが多い様だ。
アンティークカメラではキレイな円形の絞りを持つものか多い。これは写真用カメラが高級品だった頃のコストを削らなくてもよかった時代のよさでもある。対して現在は、コストを削るためにまずこの絞り羽根から犠牲になっていく。いまは写真のボケ味にうるさい人も少なくなったからね(笑)
夜景写真で光源を入れて撮る時に、絞って撮ると、出来あがった写真からその絞りの枚数が分かる。枚数分だけ光源からクロス状の筋が写るからだ。
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