ブレないホールディングに関連することとして、写真用カメラの重心の問題がある。どう言う事かというと、カメラのすわりの良し悪しであり、それはシャッターを切る際には実は大変重要なこととなる。
写真用コンパクトカメラでは重心以前にカメラ自体の重さが足りなくてブレを起こしやすいという問題がある。これはコンパクトカメラが抱え持つ宿命でも在り、ここではひとまず置いておく。
写真用一眼レフカメラでは、組み合わせる写真用レンズとの相性もあり、多分に重要な要素となる。私がいままで写真撮影していて気が付いたことは、カメラボディー側に重心が来ないと、きわめて不安定なホールディング状態となることだ。
特にカメラボディーの中心、または下側にある程度の重さがないと、上下にブレを食いやすくなり、シャッターを切るときに、思いの他高速側でブレてくる。先日書いたホールディングの技術を駆使してもだ。
仕事で与えられた場合は仕方がないとして、自分で選べる状況ならば、なるべく重心バランスは気にした方が良い。セオリーどおり写真用カメラを構えてみて、左手の中ですわりが悪くて踊る感じがすればアウトだ。
少し前まではカメラの骨格(ダイキャスト)は、スチールやアルミなどの金属で作られるのが普通だった。そのため重心はシャッター機構とあいまってカメラの中心に来るようになっていたと思う。
それがいつしかエントリーモデルから始まった軽量化とコストダウンのためにプラスチックがダイキャストにも使用されるようになり、ハイエンドやミドルクラスでは重心が中央に来なくなったように思う。
ちなみにボディーの軽量化はレンズとの組み合わせのバランスにも影響する。大口径の長焦点やサイズの大きめのズームレンズと組み合わせると、カメラが落ちつかない。
ブレを押さえる事の難しさは実はこんなところにあるのかもしれない。業務用カメラに軽量級が少ないのもブレを抑制するためのウェイトと言う意味合いがある…。