06/04/09 カメラと筆

写真と絵画の役割を比較すると、そこにまず出てくるのは、カメラと筆の関係だ。

どちらも絵を作るのだが、まず値段が違う。一般的に筆よりもカメラが高い。
それから構造は筆は基本的に単純であるが、写真用カメラは複雑な構造をしている。
そして写実を主観的に行うか客観的に行うかの違いと、写実の際の手間の内容が違う。
ただし今現在はどちらも昔に比べれば比較的簡単に取り扱うことが出来るようになった。
ここが一番のポイントになる。

フルオートの写真用デジタルカメラ(カメラ付き携帯含む)の登場により、誰でも簡単に絵作りが出来るようになり、しかもデジタルとの親和性が各段に上がったことによって、はからずも大量のどこかで見たことのあるような写真がかつてないほど大量発生して、展示されている。
と言うことは、今まで通りに写真を撮っていても、高い確率で似た写真作品にかぶる可能性は高く、しかも大量の写真展示で飽きてくるまでの時間がかつてに比べて圧倒的に短くなってきている。
少しでも自分の写真作品に高い価値観や付加価値を持たせたいと思う向きは、どうやら具象写真の縛りを解いた方がよさそうだ。

その一つの近道として、写真用カメラは単なる筆でしかない。と言う考え方は新たな発見をもたらすかもしれない。
しかしうっかりすると、デジタル写真画像データだけでなく、カメラまで単なる消耗品となって、しょっちゅう買い換えなければならなくなるかもしれないが…(笑)

ちなみにコンタックスの一眼用レンズはプロレベルで本気で使うと消耗品となるのでご注意を…(実話です)。


  0(ゼロ)からのフォトテクニックマニュアル  by  RAY paint SSS - 写真の空気感表現