07/10/27 抽象写真の評価

最近、2つのコンテストで入選の評価を頂いた。
もちろん、アマチュア専門の公募ではないし、プロの応募も制限しないかなりメジャーなものであり(新聞に速報がでて、名前だけは出ていた)、一方は写真だけではない絵画などをも含むジャンル混合コンテストであった。
まだ速報のみで正式発表が無いので大々的には公言しないが…。

応募した作品は露光間ズーミングを用いて撮影しているため、写真の常識に照らすと絶対に写真とは呼べないものであり、それらの作品がいずれも入選と言う評価をいただいた事には素直に驚くと同時に感謝もしている次第である。

誰が言ったか、企業が邪魔だ!! と言うコメントも聞こえてくる。事実、いまのところ私の抽象写真にカテゴライズされる作品を評価したコンテストはいずれも大学系であり、学術的な評価軸であるからして、残りの企業系コンテストでの評価は一体どういう事になるのかは楽しみなところではある(おそらく一次選考落ちだろう)。

以前に書いたように、日本の写真業界はハード的ジャンルに特化しており、世界のカメラシェアの大部分を押さえているだけに、カメラと言うハードウェアで勝負しようとしている。
そのため、どうしても従来の写真常識にそって研究開発をしてきた新技術の開発費用を回収しようと言うビジネスの掟が発生せざるを得なくなり、開発費用を回収しきるまで、またはその技術だけではシェアの拡大と業績が頭打ちとなり、急激な減少傾向に転じるまでは、絶対に新たな写真のスタイルを認めはしないだろうと予測している。
写真常識と言うスキームはこんなときに都合良く使えるツールでもある。

確かに今回応募したような露光間ズーミングのみで構成した作品は、上手く撮らないと鑑賞者に不快な感覚をもたらすのは事実であり、今回の作品撮りでもその点は最大に重視している。
しかし写真常識から外れているだけの理由で評価外であるというレッテル貼りはそろそろ終わりにしてもいいような気がする。
それに写真がアートでも芸術でもあり得ないと言う人が沢山いる国も先進国では日本だけのような気がするし…(お隣の韓国では写真展がブームで記録メディアと言う括りには拘らないようだ)。

ちなみにこの露光間ズーミングを使用した作品、三脚は一切使わずに撮影した。そのため、スローシャッターだけはとんでもなく上達する(人力ブレンビーか!?)。歩留まりを気にしなければ露光間ズーミングを行いながら流し撮りも出来るようになった(笑)。


  0(ゼロ)からのフォトテクニックマニュアル  by  RAY paint SSS - 写真の空気感表現